棚の一軍が1本、入れ替わった年があります。押し出したのがクロエのノマドでした。結論から言うと、ミラベルプラムの甘い出だしから、最後はオークモスの乾いた苔に着地する、見た目の印象よりずっと渋いオードパルファムです。何と迷って、なぜこれを残したのか。香りの出方と、つまずいた点まで書きます。
この記事でわかること
- プラムの甘さが、どこでどう乾いた香りに変わるのか
- 朝に吹いたぶんが夕方までどう残るかと、つける量の目安
- 甘い香水だと思って買うと戸惑う点、2つ
- 派生の多い「ノマド」シリーズから無印を選ぶ見分け方
Chloé Nomade Eau de Parfum 50mL
参考価格 7,620円前後
ミラベルプラムの甘さとフリージア、オークモスの乾いた香りを纏いたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:ノマドは「熟れたプラムを、苔むした石の上に置いた」
この香水の面白さは、なんといっても着地が苔であることでした。最初の甘さだけで判断すると、まったく違う予想をします。実際、僕も最初の一吹きでは果実の香水だと思いました。それが30分後には、湿った森の地面みたいな匂いに変わっているんですよね。
クロエはこの香りを、ウッディな香りに瑞々しい花のニュアンスを重ねたものだと説明しています。鉱物的で強いオークモスを、ミラベルプラムのふくよかな甘さとフリージアの明るさで釣り合わせている、という組み立てです。肌の上でも本当にそのとおりに動きます。
体感の持続は5〜6時間ほど。朝に吹くと、夕方にはよほど鼻を寄せないと追えないところまで弱まります。強く主張しないぶん、毎日でも使えるのがこの香水の良さでした。

総合評価:4.0 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
果実で入って苔で帰る。この落差をひとつの瓶に収めているのが、ノマドの上手さです。
クロエ ノマド の基本情報
瓶を手に取ると、丸いO字の曲線が指の腹に当たります。クロエはこの丸みを柔らかさとして説明していて、その隣に、硬いメタリックのパーツを対比として置いています。細いカラーと、揺れる小さなピンクのリボン。持つたびに、この香水が甘いだけではないことを思い出させてくれる作りです。
サイズは50mLで、濃度はオードパルファムです。1日1〜2プッシュで使っていますが、この量なら朝だけで1日が終わります。50mLは持ち歩く前提の大きさではないので、僕は家に置いたままにしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | クロエ |
| 商品名 | ノマド(Chloé Nomade Eau de Parfum) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 / 価格 | 50mL:7,620円(税込) |
| 香調 | トップ:ミラベルプラム/ハート:フリージア/ベース:オークモス |
Chloé Nomade Eau de Parfum 50mL
参考価格 7,620円前後
ミラベルプラムの甘さとフリージア、オークモスの乾いた香りを纏いたい人向け。
香りの変化
甘い、明るい、乾いている。おおよそこの3つの順で顔が変わります。切り替わりが早いので、初めて使う日は香りを追いかけるだけで面白いはずです。
STEP 1|0〜30分
ミラベルプラム
熟れた果実の甘さが、いちばん分かりやすく出る時間です
STEP 2|〜3時間
フリージア
花の明るさが前に出て、甘さが後ろへ下がります
STEP 3|それ以降
オークモス
乾いた苔だけが、肌の近くで静かに続きます
トップ
最初に立つのはミラベルプラム。黄色い小さなすももの、あの酸味を含んだ甘さがそのまま来ます。ジャムのような濃さではなく、皮ごとかじったときの水っぽさに近いです。
この段階は、体感でいちばん短いです。20分もすると甘さの角が取れて、次の顔に向かって動き出します。ここだけで判断して「甘い香水だ」と決めてしまうのは、正直もったいないところです。
買った当初、僕はこの30分が目当てでした。いまはむしろ、ここから先が目当てです。
ハート
20分を過ぎたあたりから、フリージアが濃く出てきます。白い花の明るさが前に出て、プラムの甘さは後ろへ下がっていきます。花の匂いといっても濃くはなくて、風通しのいい甘さです。
この時間帯がいちばん長く、日中はほとんどここにいます。昼に打ち合わせが入っている日は、朝の1プッシュをこの時間に合わせて決めました。甘さと乾いた感じが半分ずつです。僕はこのあたりがかなり好きです。
ベース
行き着く先はオークモスでした。苔の、湿った土と石のあいだのような匂いです。甘さはほぼ消えます。
説明のとおり、ここのオークモスはかなり強いです。それでも重たく感じないのは、前半の甘さがまだ頭に残っているせいかもしれません。夕方に自分の手首を確かめると、朝とは別の香水をつけたような気分になります。この落差が好きで、僕はこの香水を手放せなくなりました。
買ってから戸惑った2か所
ひとつは、甘い果実の香水を探している人にとって裏切りになる点です。プラムはあくまで入口で、本体は苔のほうです。甘さが最後まで続くと思って買うと、30分後にとまどいます。
もうひとつが持続でした。体感5〜6時間なので、朝に吹いたぶんは夜まで届きません。夜に出かける日は、家を出る前にもう一度吹き直しています。強く残らないのは長所でもありますが、1本で1日をまかないたい人には少し頼りなく映るはずです。日中に吹き直せる環境なら困りませんし、そうでない日は夕方の静かさごと受け入れることになります。
買うときの注意もひとつ。「ノマド」には ノマド アブソリュ、ノマド ジャスマン ナチュレル、ノマド ニュイ デジプト、ノマド ジャルダン デジプト、ノマド リュミエール デジプトと、名前の似た派生がそろっています。僕が使っているのは、うしろに何も付かない無印のノマドです。
注意
① 甘い果実の香水ではない。プラムは入口で、30分後の本体はオークモスの乾いた苔です
② 体感の持続は5〜6時間。朝のぶんは夜まで届かないので、出かける前に吹き直しています
ノマドがはまる人、はまらない人
甘い香りは好きだけれど、甘いままで終わるのはちょっと。そういう人に、ノマドはきれいにはまります。入口に甘さがあって、出口が乾いている。この二段構えが、ノマドのいちばんの売りです。
服で言うと、リネンのシャツやざっくりしたニットのような、少し素朴な素材と相性がいいです。つやのあるドレスに合わせると、香りのほうが素っ気なく感じました。反対に、はっきりした存在感を求めている人には静かすぎます。
僕の棚では、この1本が乾いたウッディ系の枠を丸ごと引き受けました。もともとそこにいた香水は奥へ下がって、いまはほとんど出番がありません。入口に甘さがあるおかげで、僕は朝から手が伸びやすくなりました。毎日つけても飽きない、という条件で選ぶなら強い候補になります。
こんな人に合う
- ✓ 甘さから入って乾いた香りで終わる二段構えを楽しみたい人
- ✓ 毎日つけても飽きない1本を探している人
合わないかも
- × 夜まで強く残る香水を1本で済ませたい人
春と秋に手が伸びる理由
春と秋、この2つの季節が本番です。気温が上がりきらない時期に、プラムの甘さとオークモスの乾きがいちばんきれいに並びます。真夏に使うと甘さだけが先に膨らんでしまい、真冬は逆に立ち上がりが鈍くなります。
時間帯を選ばないのは、この香水の強みです。朝に1プッシュして出かければ、昼の予定にはフリージアが、夕方にはオークモスが当たります。1日の中で勝手に着替えてくれるので、こちらは何もしなくて済みます。
量は1〜2プッシュ。オークモスは量を増やすと土っぽさが前に出るので、僕は手首に1回、多い日でも服の内側にもう1回までにしています。
春と秋では、同じ香水とは思えないくらい出方が違うんですよね。春は花の明るさが長く続いて、秋はオークモスが早めに顔を出します。同じ1本で2つの顔が楽しめるので、僕の棚ではこの2シーズンの定番になりました。気温で香りが変わるという当たり前のことを、いちばん分かりやすく教えてくれた1本です。

使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 日中はフリージアの時間帯なので、1プッシュなら扱いやすいです |
| 夜デート | ○ | オークモスが出てからは静かなので、近い距離向きです |
| 休日 | ◎ | 素朴な素材の服に、そのまま乗ってくれます |
| 真夏 | △ | 甘さが気温で先に膨らむので、屋内で過ごす日に絞っています |
持ち出すのをやめた話
旅行から帰ったあと、バッグに入れっぱなしのまま1週間ほど玄関に放り出していたことがあります。気づいたときは、自分にあきれました。それ以来、この瓶は家から持ち出さないと決めています。
いまの定位置は、本棚のいちばん下の段です。50mLを1日1〜2プッシュで使っているので、1本を使い切るまでには何度も季節が変わります。長く付き合う前提で、動かさない場所をひとつ決めておくほうが結局は楽でした。
候補から外したのは、窓辺と洗面所、それにヒーターの前です。見栄えのいい場所に置いてしまうと、僕はそのまま出しっぱなしにします。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 50mLを何季節もかけて使うので、明るい窓辺に立てておく選択はしませんでした |
| 浴室・洗面所 | × | 朝いちばんに手が伸びる位置ではありますが、水気のある棚は使わないことにしています |
| 暖房の近く | × | 春と秋が本番の香水なので、ヒーターを使う時期は棚の奥へ寄せています |
当時の自分に言いたいこと
あのころの自分に一言だけ伝えられるなら、「甘さで選ぶな、苔で選べ」です。あのころの僕はプラムの一語に引かれて手に取ったので、動機が半分ずれていました。
派生がこれだけある中で無印を選んでいいのか、というのが最後まで残った迷いでした。デジプトのシリーズもアブソリュも気にはなっていましたが、まず土台を知りたくて無印にしました。いま振り返っても、この順番でよかったと思っています。
オークモスの強さも身構えていた部分です。これは実際に強いです。ただ、前半の甘さが記憶に残っているせいか、重たくはなりません。土の匂いが苦手でなければ大丈夫でした。
50mLで足りるのかという点は、買ってみて答えが出ました。1日1〜2プッシュなら十分に長く使えます。僕はまだ半分ほど残っていて、そのあいだに春と秋を何度も越えました。
買う前に迷った点
| 派生が多い中で無印でいいのか | まず土台を知りたくて無印にしました。この順番で正解でした | |
| オークモスが強すぎないか | 強いのは本当ですが、前半の甘さが残るので重たくはなりませんでした | |
| 50mLで足りるか | 1日1〜2プッシュなら長く使えます。僕はまだ半分ほど残っています |
ノマドは、いまも棚の手前にあります
入口はミラベルプラム、中盤がフリージア、出口はオークモス。これがクロエ ノマドの5〜6時間です。甘い香水の顔をしていますが、中身は落ち着いたウッディでした。
甘さが最後まで続かないことと、夜まで1本では届かないこと。この2つを納得しておけば、春と秋に何度でも手が伸びます。棚の一軍を入れ替えてから何季節も経ちましたが、いまも手前に置いたままです。
この記事のまとめ
- ミラベルプラムで始まり、フリージアを経てオークモスで終わります
- 朝に吹くと夕方には静かになるので、夜に出る日は家で吹き直します
- 甘さから乾きへ落ちる二段構えが、春と秋にいちばんきれいに出ます
Chloé Nomade Eau de Parfum 50mL
参考価格 7,620円前後
ミラベルプラムの甘さとフリージア、オークモスの乾いた香りを纏いたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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