土曜の昼、ホームセンターの木材売り場で、自分の腕だけが甘いスパイスの匂いをさせていた日があります。メゾン ルイ マリー No.03 レタン ノワール は、場所を間違えるとそれくらい浮く一本でした。結論から言うと、日が落ちてから、人と近い距離でこそ本気を出す香りです。僕の腕での香り方と、買う前に知っておきたい弱点まで正直に書きます。
この記事でわかること
- 僕の鼻が受け取った三つの顔と、タバコの花が甘く転ぶ理由
- ロールオンならではの体感の持続と、香りが届く距離のクセ
- 昼のホームセンターで浮いた話と、弱点二つ
- 合う場面と合わない場面を、時刻と服装まで
気になった時点で、ブランド名から取り扱いを見ておくと早いです。
Maison Louis Marie No.03 L’Etang Noir 15mL
参考価格 12,100円前後
タバコとスパイスが香る、香水オイルで手軽に楽しみたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:No.03 レタン ノワール は「黒く光る水面に落ちた甘いスパイス」
甘さとスパイスが同じ強さで並んだまま、どちらも一歩も譲らずに夜まで続きます。これが使い込んだ僕の手元に残った印象でした。片方が勝つ瞬間を待っているうちに一日が終わるので、途中で別の香水へ化けるタイプを期待すると肩透かしを食らいます。
名前のもとになっているのは、フランスのバランクールにある、水面が漆黒に光るノワール池です。子どもの頃に釣りや探検で過ごした黒い湖にちなんで名づけられたと説明されていて、香りの中身もその情景から外れていません。黒い水の上に、甘くスパイシーなオリエンタルが浮かんでいます。そういう絵として受け取ると、香りの構造がすっと入ってきます。
素材で言うと、先に立つのはタバコの花です。そこへクローブとジンジャー、ナツメグとアニスが重なって、下からバニラとトンカマメ、ベンゾインムスクが支えます。文字で並べると重そうに見えますが、肌にのせるともっと風通しがあります。スパイスが甘さを細く保ってくれます。甘い香りを一度好きになって、そのまま甘いだけでは物足りなくなった人に、深く刺さるはずです。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
メゾン ルイ マリー No.03 レタン ノワール の基本情報
この一本で最初に知っておくべきなのは、中身が油だということです。アルコールを使っていません。剤形はパフュームオイルで、サフラワー油がベースになっています。手首に当てて転がすロールオンなので、空中に霧が散らず、置いた場所からじわりと立ち上がる香り方をします。同じ「香水」という言葉でひとくくりにして買うと、最初の一分で戸惑うところです。
容量は十五ミリリットル、価格は税込で一万二千円台。原産国はアメリカで、濃度の表記はパルファムオイルです。数字だけ見ると小さい瓶ですが、油は一往復で乗る量が多いので減り方は思ったより遅く、僕は季節をひとつ跨いでもまだ半分を残しています。毎日使う人でも、容量の心配より先に、飽きるかどうかを考えたほうがいいくらいの持ちでした。
塗り方は一往復で十分です。僕は手首の内側に一往復だけ置いて、そのあとは何もしません。二か所、三か所と増やすと、甘さのほうが先に膨らんで、スパイスの細い線が埋まってしまいました。油なので一度乗せると拭っても薄く残ります。足すのは簡単なのに、引くのは難しいところです。この順番だけ覚えておけば、失敗はほとんど防げます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Maison Louis Marie(メゾン ルイ マリー) |
| 商品名 | No.03 L’Etang Noir(レタン ノワール) |
| 濃度 | パフュームオイル |
| 容量 | 15mL |
| 価格 | 12,100円(税込) |
| 剤形 | ロールオン(サフラワー油ベース) |
| 香調 | トップ:アニス、ナツメグ、タバコフラワー/ボディ:クローブ、ジンジャー、バニラ/ベース:バニラ、トンカマメ、ベンゾインムスク |
| 原産国 | アメリカ |
| JAN | 851254008171 |
Ryo
甘いのに子どもっぽくならないのは、クローブとジンジャーが甘さの首根っこを押さえているからだと僕は思っています。

この香り方は文字で追うより、手首で一往復させたほうが早い一本です。ブランド名で探すと、扱っているところがまとめて出てきます。
Maison Louis Marie No.03 L’Etang Noir 15mL
参考価格 12,100円前後
タバコとスパイスが香る、香水オイルで手軽に楽しみたい人向け。
香りの変化
嗅ぎ始めてまず感じたのは、変化がドラマチックではないことでした。三つの層は順番に顔を見せてくれるのですが、境目はゆるやかです。時計を見ながら追いかけるより、気づいたら甘いほうへ寄っていた、くらいの受け取り方が合っています。油で肌に乗っているぶん、香りは飛んで消えず、少しずつ小さくなっていきます。
STEP 1|0〜30分
アニス、ナツメグ、タバコフラワー
乾いた種の匂いと、花のほうのタバコが最初に立ちます
STEP 2|〜3時間
クローブ、ジンジャー、バニラ
スパイスが前に出て、甘さがそのすぐ後ろまで上がってきます
STEP 3|それ以降
バニラ、トンカマメ、ベンゾインムスク
甘さと樹脂だけが残って、肌のすぐ上で丸くなります
トップ
塗った直後に来るのは、アニスとナツメグの乾いた匂いです。料理で使うスパイスをそのまま嗅いだときの、粉っぽくて少し苦いところが正直に出ます。ここだけ切り取ると甘さはほとんど感じません。そこへタバコフラワーが混ざってくるのですが、これが干した葉に近い乾いた甘さで、灰皿の気配はまったくありません。僕の腕ではアニスのほうが大きく出て、ナツメグは後ろで支える役でした。
ボディ
三十分を過ぎたあたりから、クローブとジンジャーがはっきり前に出てきます。歯医者を思い出すような刺さるクローブではなく、温めた飲み物に沈んでいる丸いほうのクローブです。ジンジャーがそこへ熱を足して、香りの中心の温度が一段上がります。バニラが同じ層にいるおかげで、スパイスだけが尖って走ることもありません。この二時間ほどが、この香水がいちばん人に気づかれる時間帯でした。
ベース
夕方に残っているのは、バニラとトンカマメ、そしてベンゾインムスクです。ここまで来ると、スパイスの刺激はほとんど引いて、甘さと樹脂の厚みだけが肌のすぐ上に残ります。鼻を近づけないと分からないくらいの距離感で、けれど服の内側にはしっかり居座ります。一日の終わりにシャツを脱いだとき、袖口からこの甘さが上がってくる瞬間が、個人的にはたまりません。
正直な注意点
先にホームセンターの話を最後まで書いておきます。土曜の昼、木材と塗料の匂いが充満した売り場で、作業着の人たちに混ざって棚を見ていたときのことです。自分の腕からタバコの花とクローブが立ち上がってきて、明らかに場所を間違えたと分かりました。誰に何を言われたわけでもありません。それでも、周りの空気とまったく噛み合っていない自覚だけははっきりありました。昼の明るいところ、しかもカジュアルな場所ほど、この甘さは浮きます。
もう一つは、香りが届く距離が短いことです。オイルは肌に沿って香るので、すれ違いざまに振り返られるような広がり方はしません。自分の鼻には常に届いているのに、向かいの席の相手には届いていません。この落差に気づかずに足していくと、あとで引けなくなります。人に届けたい日は、量を増やすより、塗る場所を首筋へ寄せるほうが確実でした。
注意
① 昼の明るい場所では浮く。甘さとスパイスの密度が高く、カジュアルな場所ほど自分だけ空気から外れます
② 香りが届く距離が短い。油が肌に沿って香るので、離れた相手には届かず、量を足すと今度は自分が重くなります
合う人・合わない人
この香水が向いているのは、甘い香りを一周して戻ってきた人です。バニラ系を好きになって、けれど甘いだけでは物足りなくなった。その状態の人がクローブとジンジャーの効いたこの一本を嗅ぐと、探していたのはこれだと分かるはずです。逆に、清潔感のある石けんのような香りを求めている人には、最初の三十分でまったく別の方向だと伝わってしまいます。
もう一つの分かれ目は、香りの届き方に何を求めるかです。近づいた相手にだけ届けばいいと考える人には、オイルの距離感はむしろ好都合です。反対に、部屋に入った瞬間に気づかれたいなら、この一本は物足りません。近さで勝負する香りだと割り切れるかどうかで、評価がきれいに分かれます。
こんな人に合う
- ✓ バニラ系の甘さを好きになって、そのうえでスパイスの締まりも欲しくなった人
- ✓ 近い距離の相手にだけ香ればよく、すれ違いざまの主張は求めていない人
合わないかも
- × 石けんや柑橘のような、清潔感で好印象を取りにいきたい人
使う場所と時間
いちばん気持ちよく香ったのは、秋の夜、ウールのニットを着ていた日でした。油で肌に置いた甘さが体温で温まって、編み目の隙間からゆっくり上がってきます。厚手の服は香りを閉じ込めてくれるので、この距離の短さが弱点から持ち味に変わります。反対に半袖一枚の日は、立ち上がった香りがそのまま散ってしまって、なんとなく物足りませんでした。
時刻も効きます。日が落ちてからのほうが、甘さとスパイスの両方が落ち着いた顔をします。昼に使うなら、手首を避けて、服の下になる位置へ一往復だけ。それだけで、あのホームセンターのような居心地の悪さはかなり避けられます。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | 油が肌に沿うぶん距離は短いものの、甘さの性格が昼の職場と噛み合いません |
| 夜デート | ◎ | 近づいた瞬間にだけ届く香り方が、そのまま距離の武器になります |
| 休日 | ○ | ニットやコートを着る季節の外出なら、厚手の服が香りを抱えてくれます |
| 真夏 | △ | 十五ミリリットルを毎日使う季節としては、汗と油が重なって甘さが膨らみすぎます |

保管で中身は変わる
夏と冬で置き場所を変えるかどうか。オイルの香水では、ここが想像以上に効いてきます。アルコールの瓶なら多少の温度差で香りが飛ぶ程度で済むところ、油そのものが熱と光で傷むので、置き場所の失敗が中身の質に直結します。冬でも暖房の風が当たる棚なら、夏の窓際と大差ありません。
僕は引き出しの中にしまうことに落ち着きました。十五ミリリットルという容量は、毎日使っても季節をまたいで付き合う量です。長く手元に置くものほど、悪い場所に置いた日数がそのまま積み上がります。ロールオンの玉が直接肌に触れるつくりでもあるので、湿気の多い場所を避ける理由は香りの話だけではありません。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | サフラワー油がベースなので、光と熱で油そのものが傷み、甘さの立ち方が鈍ります |
| 浴室・洗面所 | × | 玉が直接肌に触れるロールオンなので、湿気の多い場所へ置きっぱなしにしたくありません |
| 暖房の近く | × | 温まった油は玉から出る量が読めなくなり、一往復のつもりで倍の量が乗ります |
口コミの読み方
買う前にいちばん怖かったのは、オイルだと香りが弱すぎて、つけている意味がないのではないかという不安でした。実際に使ってみると、弱いというより届く範囲が狭いという表現が正確です。半径で言えば腕一本ぶんほど。そのかわり、その範囲に入った相手にははっきり届きます。存在感が足りないというより、置き場所が違っていました。
次に迷ったのが、タバコの花という言葉です。煙草の匂いがする香水を腕に乗せて歩くのかと、注文する指が止まりました。結論を書くと、灰や煙のほうへは振れません。干した葉のような乾いた甘さで、火の気配はありませんでした。
三つめは、甘いオリエンタルを男が使って子どもっぽくならないかという心配です。ここはクローブとジンジャーが解決してくれました。甘さが広がりかけるとスパイスが引き締めるので、お菓子のような香りにはなりません。値札を見て一度は引き返した僕が、いま半分まで減らしているのが答えだと思っています。
買う前に迷った点
| オイルだと香りが弱いのでは | 弱いのではなく届く範囲が狭いだけで、腕一本ぶんの距離に入った相手にははっきり届きます | |
| タバコの花は煙草くさいのでは | 灰や煙のほうへは振れず、干した葉のような乾いた甘さで立ち上がります | |
| 甘いオリエンタルは子どもっぽくならないか | クローブとジンジャーが甘さを抑えるので、お菓子っぽくはなりません |
まとめ
黒く光る水面という名前のとおり、暗さと甘さが同居した一本でした。昼の明るい場所では浮き、夜と近い距離では強い。使う場面を選ぶかわりに、選んださえすれば外しません。甘い香りに一度飽きた人ほど、この締まり方がちょうどよく感じられるはずです。
この記事のまとめ
- タバコの花とクローブ、ジンジャーが甘さを締める、暗くて甘いオリエンタルです
- 僕の腕で体感四〜五時間。オイルが肌に沿うので、香る範囲は腕一本ぶんほどに収まります
- 苦手なのは昼の明るい場所と真夏。秋冬の夜と、厚手の服を着る日にぴたりとはまりました
秋冬の夜に、甘さとスパイスを両方持っていきたい人へ。ブランド名から探しておくと迷いません。
Maison Louis Marie No.03 L’Etang Noir 15mL
参考価格 12,100円前後
タバコとスパイスが香る、香水オイルで手軽に楽しみたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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