去年しまったコートを出したら、袖口から風呂上がりみたいな匂いがして、少し笑ってしまいました。メゾン ルイ マリー No.02 ル ロン フォンです。結論から言うと、これは自分の呼吸のぶんだけを静かに整える一本でした。僕の腕で何時間もったか、服や寝具にどう残るか、50mLで19,800円という値段をどう受け止めたかまで書きます。
この記事でわかること
- ヒノキで始まって白いムスクに落ち着くまでの、僕の腕での流れ
- 肌の上での体感持続と、服・マフラー・寝具に残る残り香の話
- 50mLで19,800円、1mLあたり396円という値段をどう考えたか
- 買う前に知っておきたい弱点を2つ、正直に
Maison Louis Marie(メゾン ルイ マリー)No.02 Le Long Fond Eau de Parfum 50mL
参考価格 19,800円前後
ヒノキとシダーウッドが香る、静かな森を思わせるウッディ系の香りを探している人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:No.02 ル ロン フォン は「風呂上がりの静けさを持ち歩く一本」
僕にとってこれは、気分を平らにしてくれる香水でした。理由は香りの立ち位置にあります。甘さが最初から最後まで一度も出てこないので、香水をつけたという高揚が起きません。かわりに、洗いたてのタオルと、まだ湿っている木の匂いが、ずっと同じ濃度で肌の上に居座ります。
僕がこれをよく手に取ったのは、朝のうちに気持ちを落ち着けたい日でした。前の晩に眠れなくて頭が重い朝、ネイビーのニットの襟元と手首に一プッシュずつ。その日は一日、書類を配りに行っても、電車で人と近くなっても、自分の匂いのことを考えずに済みました。「今日はいい匂いですね」と言われる種類ではありません。そのかわり、自分の呼吸のたびに、風呂上がりの静けさが戻ってきます。
だから僕は、この一本を「持ち歩く静けさ」だと思っています。香りで何かを主張したい日には物足りませんし、逆に主張したくない日には、これ以上の相棒がなかなか見つかりませんでした。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
メゾン ルイ マリー No.02 ル ロン フォン の基本情報
50mLで19,800円。まず財布の話からさせてください。割ると1mLあたり396円ですから、朝に3プッシュ使う人なら、1回のひと吹きに数十円を払っている計算になります。僕は最初、これを高いと感じました。ところが半年使ってみると、棚のなかで先に空きそうなのがこの瓶でした。手が伸びる回数が多い一本の単価は、置いてあるだけの一本の単価と意味が違ってきます。
公式のラインナップは50mLと10mLの二つです。僕が50mLを選んだのは、毎朝これに手を伸ばすつもりでいたからで、半年たったいまのところ、その読みは外れていません。ここから先の話は、その50mLのスプレーが前提です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | メゾン ルイ マリー |
| 商品名 | No.02 ル ロン フォン オードパルファム |
| 容量 | 50mL |
| 価格 | 19,800円(税込) |
| 1mLあたり | 396円 |
| 濃度 | オードパルファム |
| 香調 | トップ:ヒノキ / ミドル:シダーウッド、パチュリ / ベース:ホワイトムスク |
| 剤形 | スプレー |
| 原産国 | アメリカ |
| 日本の取扱 | NOSE SHOP(正規代理店) |
つけ方については、公式が手首・首筋・肘や膝の内側といった脈の打つところを挙げていて、体温で香りがひらくと書いています。僕もそのとおりにしていて、とくに肘の内側は当たりでした。腕を曲げるたびに、自分にだけ届く距離で香りが起きます。
Maison Louis Marie(メゾン ルイ マリー)No.02 Le Long Fond Eau de Parfum 50mL
参考価格 19,800円前後
ヒノキとシダーウッドが香る、静かな森を思わせるウッディ系の香りを探している人向け。
香りの変化
つけてから消えるまで、この香水はほとんど表情を変えません。変わるのは強さのほうで、方向は最初から最後まで同じです。それでも、ひらいた瞬間と、3時間経ったあとでは、僕の腕で立っているものが違いました。時間ごとに何が残っていたかを並べます。
STEP 1|0〜30分
トップのヒノキ
水を含んだ木の、湿った切り口の匂い
STEP 2|〜3時間
ミドルのシダーウッド、パチュリ
乾いた木と、土っぽい落ち着きが出る
STEP 3|それ以降
ベースのホワイトムスク
肌そのものが清潔になったような残り方
トップ
ひと吹きした直後は、ヒノキです。それも、湯を張ったあとの浴槽の縁みたいに、水を含んだ木の匂いがしました。
檜風呂に入ったことのある人なら、あの湯気に乗った木の香りを思い出してもらえると早いはずです。アルコールのとがった感じは1分ほどで抜けて、そこからは湿った木の面だけが残ります。僕はこの数分のために買ったようなもので、朝につけると、そこだけ時間が止まったように感じました。
ただ、この気持ちよさは長くは続きません。30分ほどで湿り気が引いて、次の顔に入っていきます。
ミドル
30分を過ぎたあたりから、木が乾いていきます。ここに出てくるのがシダーウッドとパチュリです。腕の上では、削った木の匂いと、木の足元にある湿った地面のような低い落ち着きが、同じ高さに並んでいました。パチュリと聞いて身構えるほどの土っぽさは、僕の肌の上では出ていません。
この時間帯が長く続き、外にいる時間とちょうど重なります。仕事の日なら、出社してから昼過ぎまでがここです。乾いた木と土の組み合わせは、シャツやニットの繊維とも喧嘩しませんでした。ウールのニットに乗せた日は、木の匂いのほうが少し丸くなった気がします。
なお、ここでも甘さは出てきません。香りが変わるのを楽しみにしている人には、この平坦さが物足りなく映るかもしれません。
ベース
3時間を過ぎると木の香りがゆるんで、ホワイトムスクだけが残ります。この残り方が、僕がこの香水を手放せない理由です。
肌に鼻を近づけると、洗いたてのシーツみたいな匂いがします。香水の匂いというより、その人がきちんとしている匂い、という表現が近いかもしれません。そして本題の残り香です。この香水は、肌より布のほうに長く残ります。首元に吹いた日のマフラーは、翌朝もまだ木の匂いがしていました。冬にコートの内側へつけていたら、シーズンが終わってしまい込んだあと、次の年に出したときにまだ袖口が香っていたほどです。
寝る前に手首につけて寝た夜は、朝、枕にその匂いが移っていました。自分の匂いが枕に残ることを気持ち悪いと感じる人もいると思いますが、僕はこの残り方がかなり気に入っています。というより、この香水の本体は、脱いだ布のほうに残っているのかもしれない、とすら思うようになりました。
正直な注意点
良かった話ばかりでは判断できないので、買う前に知っておいたほうがいいことを2つ書きます。どちらも、僕が実際に「あれ」と思った場面から出たものです。
注意
① 香る距離が短い。僕の腕では、机ひとつ挟んだだけでもう届きません。人に気づいてもらう目的なら不向きです
② 1mLあたり396円という単価。50mLで19,800円ですから、毎朝3プッシュ使うと減り方がはっきり見えます
ひとつめの距離の話は、使い始めの1週間で戸惑いました。自分の鼻にはしっかり届いているのに、向かいに座った人には何も届いていません。香水を褒められる体験を期待して買うと、たぶん当てが外れます。香りで人に気づかれたくない職場では、この短さがそのまま長所に変わりました。
ふたつめは単価です。この香りは軽いぶん、つい多めに吹きたくなります。僕も最初のひと月は4プッシュ5プッシュと重ねていて、減りの早さで我に返りました。いまは2プッシュに固定しています。
合う人・合わない人
香りの好き嫌いより、何を期待しているかで分かれる一本だと思います。
こんな人に合う
- ✓ 職場や病院など、香りを気づかれたくない場所に毎日行く人
- ✓ 風呂上がりの木や、洗いたてのリネンの匂いが好きな人
合わないかも
- × 香水をつけたことを人に気づいてほしい人
この香水をつけても、「香水を身につけた」という自覚がほとんど生まれません。甘さも煙たさも出てこないので、瓶に手を伸ばした瞬間に気分が切り替わるということが起きないんですね。自覚が生まれないぶん、毎日つけても飽きませんでした。
甘い香りが好きな人には、正直おすすめしにくいです。バニラやフルーツの丸みを期待して開けると、水と木しか入っていないように感じるかもしれません。
使う場所と時間
僕がこれをよく使うのは、平日の朝8時前、家を出る直前です。ネイビーのニットか、白いシャツの襟の内側に一プッシュ、手首に一プッシュ。オフィスに着いて上着を脱ぐころには、ちょうど乾いた木の時間に入っています。

使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 距離が短いので、隣の席にも会議室にも届きません |
| 夜デート | ○ | 甘さがないぶん、清潔さで押す形になります |
| 休日 | ◎ | 午前の本屋や、雨上がりの散歩とよく合いました |
| 真夏 | △ | 汗と重なると土っぽさが前に出る時間帯があります |
休日で気に入っているのは、雨が上がった直後の散歩です。濡れたアスファルトと街路樹の匂いに、腕のヒノキがそのまま溶けていきます。あの日の帰り道は、自分がどこから香っているのか分からなくなって、少し得をした気分になりました。
真夏だけは、僕は量を減らしています。汗をかいた昼過ぎに、腕から土の匂いが立ってくる日があったからです。気温が高い時期は一プッシュにして、首元を避けて手首だけにしています。
保管で中身は変わる
うちのこれは、寝室の作り付けの棚の、いちばん下の段に置いてあります。ドアを閉めれば光が入らず、暖房の風も当たらない場所です。香水を洗面所に並べておくのは見栄えがいいのですが、僕は使う瓶ほど暗くて寒いところへ移すようにしていました。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 紫外線と温度の上下で中身が変わります |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気と温度差がまとめて当たる場所です |
| 暖房の近く | × | 温度が上がったまま長時間置かれます |
この香水に限って言うと、木のトップから先に痩せていくと思っています。買った直後の、湯気を含んだような濡れた質感は、置き場所が悪いと戻ってきません。ベースのムスクは最後まで残るので、傷んでも気づきにくいのが厄介なところです。半年に一度、買った直後の記憶と比べる意味で、起きてすぐ手首で確かめるようにしています。
口コミの読み方
感想をたどっていくと、「香りが弱い」という声に何度もぶつかりました。次に多いのが「地味」、そのあとに「値段が高い」が続きます。
口コミの読み方
| 香りが弱い | 半分は当たりです。届く距離が短いだけで、自分の鼻にはずっと届いています | |
| 地味 | 甘さも華やかさも出てこないので、そう見えて当然です。地味さを買う香水だと思っています | |
| 値段が高い | 1mLあたり396円という数字は動きません。減るスピードが速い人ほど、そこは覚悟が要ります |
「香りが弱い」については、僕も最初の3日はそう思いました。考えを変えたのは、マフラーの残り香に気づいてからです。肌の上での主張と、布に残る力は別物でした。弱いという言葉で片づけると、この香水の面白い部分を見落とします。
「地味」という感想は、むしろ正確だと思います。派手さを一切狙っていないので、開けた瞬間に感動する種類ではありません。そのかわり、半年経っても飽きませんでした。
まとめ
最後に、僕がこの一本について思っていることを短くまとめます。
Ryo
肌の上より、脱いだ服のほうに正体が残る香水です
この記事のまとめ
- 濡れた檜から始まり、乾いた木を経て、白いムスクだけが残ります
- 僕の腕での体感持続は4〜5時間、マフラーや寝具には翌日まで残りました
- 50mLで19,800円、1mLあたり396円。手が伸びる回数が多い人ほど納得しやすい額です
香りで誰かを振り向かせたい人には向きません。けれど、自分の周りだけを静かにしておきたい日が多い人にとっては、毎朝手が伸びる一本になると思います。僕は冬のコートを出すたびに、去年の袖口の匂いでこの香水のことを思い出しています。
Maison Louis Marie(メゾン ルイ マリー)No.02 Le Long Fond Eau de Parfum 50mL
参考価格 19,800円前後
ヒノキとシダーウッドが香る、静かな森を思わせるウッディ系の香りを探している人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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