柑橘の香水はつけた直後がピークで、あとは消えていくだけ——僕も長いことそう決めつけていました。結論から言うと、No.09 ヴァレ ド ファーニーはその決めつけを裏切ってきた1本です。明るい柑橘で始まるのに、行き着く先が土と根っこなんですよね。50mLのオードパルファムを使ってきた僕が、香りの中身と体感、弱点まで書きます。
この記事でわかること
- 出だしから残り香まで、香りがどこへ向かって動くのか
- 僕の腕での体感の持続と、家族から返ってきた反応
- 買う前に知っておきたい弱点が2つ
- 似合う季節と服装、国内で探すときの表記のゆれ
Maison Louis Marie No.09 Vallée de Farney Eau de Parfum 50mL
参考価格 24,480円前後
柑橘の爽やかな立ち上がりとパチュリの土っぽさを両方楽しみたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:No.09 ヴァレ ド ファーニーは「日の差す森の下草」
一言でまとめるなら、木漏れ日が落ちている森の、地面に近いところの空気です。上のほうでグレープフルーツとオレンジが光っていて、足元にはまだ湿った土がある。その両方が同時に届きます。
こうなるのは、香りの組み方がはっきりしているからです。明るい柑橘とブラックペッパーが上に置かれ、下にはパチュリとベチバーという土っぽい素材が敷いてあります。ブランド自身も、モーリシャス島の自然保護区から着想を得た香りだと説明していて、その保護区の森を歩いて希少な植物を記録した記憶が元になっているそうです。手首に乗せると、なるほど「屋内で作った香り」ではないなと感じます。
具体的に言うと、僕がこれを手に取るのは休日の午前です。出かける前にシャツの胸元へ1プッシュ置くと、玄関を出た瞬間の外の空気とけんかしません。香水をつけている、という主張が出ないんです。そのぶん夜の席では影が薄くなりますが、そこは割り切って使っています。
甘い香りで好かれたい人には、たぶん物足りません。乾いた柑橘と土のあいだを行ったり来たりする香りが好きなら、これはかなり気持ちよくはまります。
総合評価:4 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
つけた日は、外を歩く時間がいつもより長くなります。

メゾン ルイ マリー No.09 ヴァレ ド ファーニー の基本情報
50mLと15mL、どちらで買うかを最初に迷いました。メゾン ルイ マリーには15mLのパフュームオイルという作りもあって、小さいほうから試す手もあったからです。
ただ、国内で見かけたのは50mLのオードパルファムのほうでした。結果としては、量を気にせず毎朝1プッシュ使える大きさで正解だったと思っています。オイルは肌に置く香りなので届き方も変わりますが、僕が使ってきたのはスプレーのほうの話として読んでください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | メゾン ルイ マリー(Maison Louis Marie) |
| 商品名 | No.09 ヴァレ ド ファーニー オードパルファム |
| 容量 / 価格 | 50mL:24,480円 |
| 濃度 | オードパルファム |
| 香調 | トップ:グレープフルーツ、オレンジ、ブラックペッパー/ミドル:シダーウッド、パチュリ、ゼラニウム/ベース:ベチバー、アンバー、ムスク |
| 国内での表記 | ヴァレ ドゥ フェルネ |
表の最後の行が、買うときにけっこう大事になります。日本の販売ページでは「ヴァレ ドゥ フェルネ」と書かれていることがあって、「ヴァレ ド ファーニー」で探すと出てこない瞬間があるんですよね。どちらも同じ Vallée de Farney のカタカナ違いなので、見つからないときは読みを変えて探し直してみてください。
Maison Louis Marie No.09 Vallée de Farney Eau de Parfum 50mL
参考価格 24,480円前後
柑橘の爽やかな立ち上がりとパチュリの土っぽさを両方楽しみたい人向け。
香りの変化
香りは3つの層で組まれています。僕の腕では、その3つが順番に入れ替わるというより、上の層が薄くなるにつれて下の層が見えてくる、という動き方をしました。
トップ
グレープフルーツ、オレンジ、ブラックペッパー。この3つが一緒に来ます。
柑橘のほうは、皮の外側に近い明るさです。水っぽい甘さがありません。そこへブラックペッパーが乗ります。爽やかなだけで終わらず、ぴりっと引き締まります。台所で嗅ぐ柑橘というより、外で嗅ぐ柑橘という言い方が近いかもしれません。
この時間がこの香水でもっとも派手なところです。逆に言えば、ここに惚れて買うと後半で戸惑います。
ミドル
シダーウッド、パチュリ、ゼラニウム。柑橘が薄くなった場所に、この3つが姿を見せます。
いちばん強いのはパチュリです。乾いた木と青い葉のあいだに、土のにおいが混ざってくる感じ。ゼラニウムのおかげで青さが残るので、いわゆる重たいパチュリにはなりません。シダーウッドが横から支えているぶん、香り全体が細くならずに保たれます。
僕の腕ではここがいちばん長く続きました。出かけてから昼食を挟むくらいまで、だいたいこの顔をしています。
ベース
ベチバー、アンバー、ムスク。最後まで残るのはこの3つです。
ベチバーの根っこっぽさが前に出て、そこへアンバーとムスクの丸みが乗ります。ブランドの説明ではクリーンでミネラルな土台という言い方をしていて、たしかに湿った土というより、雨上がりの石のような乾き方でした。シャツの襟に残っているのもこの部分です。
面白いのは、この段階になると自分では見失うのに、上着を脱いだときだけ戻ってくるところ。距離の近い人にだけ届く残り方をします。
STEP 1|0〜30分
グレープフルーツとオレンジ、ブラックペッパー
明るさのピークで、自分でもはっきり分かる濃さがあります
STEP 2|〜3時間
シダーウッドとパチュリ、ゼラニウム
土のにおいが強くなって、香水らしさが抜けていきます
STEP 3|それ以降
ベチバーとアンバー、ムスク
肌と布に薄く残って、近づいた人にだけ届きます

正直な注意点
良いところだけ書いても仕方がないので、買う前に引っかかりそうなところを2つ挙げておきます。
ひとつは、柑橘の時間が思ったより短いこと。店頭で試して「爽やかだ」と気に入った人が、家でつけて30分後に「あれ?」となる可能性はあります。僕の腕では、明るい香りは30分ほどで終わりました。そのあとは土のにおいが強く出ます。柑橘の香水として買うと、たぶん期待とずれます。
もうひとつは、その土のにおいで好みが割れること。パチュリとベチバーは、慣れていない人には「濡れた土」や「根っこ」に読まれます。会議室で真横に座られたときに、少しだけ相手の反応をうかがってしまう瞬間がありました。つけすぎた日はなおさらです。
量については、1プッシュで足ります。2プッシュ以上にすると、土の部分だけが先に太って、せっかくの柑橘が押し負けました。胸元か首の後ろに1回、それ以上は足さないほうがこの香水はきれいに出ます。
注意
① 柑橘の明るい時間が短い。30分ほどでパチュリとベチバーの土のにおいが強くなります
② 土のにおいで好みが分かれます。距離の近い人には「濡れた土」と受け取られることがあります
合う人・合わない人
この香水がはまるのは、香水をつけていると気づかれたくない人です。日用品の匂いと香水の中間くらいの位置にいるので、職場でも街でも同じ量で通せます。
家で使い始めた最初の週、リビングを通りかかった家族に「それ、柑橘の何か?」と聞かれました。香水だと思われていないわけです。そのあと何日か続けて使っていたら、今度は何も言われなくなりました。家の匂いのひとつとして通り過ぎた、という感じでしたね。褒められる香りではないけれど、引っかからない香りではあります。
逆に、すれ違いざまに振り向かれたい人には向きません。届く範囲がおとなしいので、はっきり褒められる回数は甘い香水より確実に減ります。ここを期待して買うと、金額との落差でがっかりするはずです。
年齢で線は引きませんが、20代でも違和感なく使えました。学生っぽさも中年っぽさも出ない、めずらしく年齢の見えない香りです。
こんな人に合う
- ✓ 香水をつけていると気づかれずに、匂いだけ整えたい人
- ✓ 甘い方向に疲れて、乾いた柑橘とウッディを探している人
合わないかも
- × すれ違いざまに振り向かれる強さを求めている人
使う場所と時間
いちばん働くのは、晴れた日の午前中です。空気が乾いた日ほど柑橘がはっきり香って、土のにおいも重くなりません。
服装で言えば、白いシャツにデニム、足元はスニーカー。休日の格好にそのまま合います。反対に、きちんとした上着を着る日に合わせると、香りのほうが少しラフに見えました。スーツの日に使うなら、1プッシュを首の後ろに置くくらいでちょうどいいです。
季節は春と秋が本番でした。冬でも悪くありませんが、空気が冷たいと柑橘の立ち上がりが鈍って、最初から土の顔で始まります。それはそれで悪くないので、冬は「短いトップを捨てて使う香り」だと思っています。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 朝に1プッシュなら、机を並べた距離でも重くなりません |
| 夜デート | △ | 甘さが無いぶん、照明を落とした席では印象が薄めです |
| 休日 | ◎ | デニムとスニーカーの格好にそのまま馴染みます |
| 真夏 | △ | 汗と混ざるとパチュリの土っぽさだけが太ります |
保管で中身は変わる
50mLを毎朝1プッシュで使うと、僕の場合はだいたい1年ちょっとで底が見えました。毎日手に取る瓶ですから、置き場所は使う導線の途中になります。そこが落とし穴でした。
結論を言うと、箱に戻して寝室のチェストへ。理由は単純で、この香水は光に弱い部分がいちばんの見せ場だからです。出だしの柑橘は痩せるのが早く、そこが痩せると土だけの香りに近づきます。
いまは玄関の棚に置くのをやめて、身支度の最後に引き出しから出すようにしました。ひと手間ぶん増えますが、開けた瞬間の明るさが半年後も残っているなら安いものです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 出だしの柑橘が真っ先に痩せて、土の顔から始まる香りになります |
| 浴室・洗面所 | × | 朝の身支度で手に取る香水なので、湯気の中に置きっぱなしになりがちです |
| 暖房の近く | × | 冬は出番が減るぶん、暖房の効いた部屋に長く置かれたままになります |
口コミの読み方
買う前にいちばん引っかかっていたのは、柑橘の香水にこの額を出す意味があるのか、という一点でした。安い柑橘のコロンはいくらでもありますからね。
答えを言うと、前半だけを見れば割高で、後半まで含めれば納得できています。安い柑橘の香水は柑橘のまま消えますが、これは消える前に土へ渡します。その渡し方にお金を払った、という整理で僕は落ち着きました。
もうひとつ迷ったのが、ブランドの名前があまり知られていないことでした。人に説明しづらいんじゃないかと。これは杞憂でした。そもそも香水だと気づかれにくい香りなので、名前を聞かれる場面自体がほとんどありません。
オードパルファムという濃さも不安でした。濃い作りだと職場で重くなるのではないかと構えていたのですが、実際は1プッシュで十分に収まります。濃度の数字より、素材の並びのほうが届き方を決めていました。
買う前に迷った点
| 柑橘の香水にこの額を出す意味があるか | 前半だけなら割高、土まで含めれば納得でした | |
| 名前の知られていないブランドで困らないか | そもそも香水だと気づかれにくいので、聞かれる場面がありません | |
| オードパルファムは職場で重くならないか | 1プッシュなら机を並べた距離でも問題ありませんでした |
買う前に、ここだけ押さえておけば大丈夫
No.09 ヴァレ ド ファーニーは、柑橘の香水として買うと外します。柑橘から土へ渡っていく道のりごと気に入れるかどうかが、この1本の分かれ目です。
明るい時間は短く、そのあとはパチュリとベチバーが長く残ります。体感の持続は4〜5時間前後で、1プッシュを胸元か首の後ろに。春と秋の晴れた午前に回すと、いちばん素直に香ってくれます。
国内では「ヴァレ ドゥ フェルネ」と表記されていることがあるので、探すときは両方の読みで見てみてください。50mLのオードパルファムは、毎朝つける1本としてちょうどいい大きさでした。
この記事のまとめ
- 柑橘で始まってパチュリとベチバーの土で終わる、出口の違うオードパルファムです
- 体感4〜5時間。1プッシュを胸元か首の後ろに置くだけで足ります
- 春と秋の晴れた午前がいちばん映えます。真夏は土側が太るので控えめに
Maison Louis Marie No.09 Vallée de Farney Eau de Parfum 50mL
参考価格 24,480円前後
柑橘の爽やかな立ち上がりとパチュリの土っぽさを両方楽しみたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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