朝、シャツに袖を通してから香水の棚の前で三分くらい固まる日ってありますよね。僕もそうでした。結論から言うと、ペンハリガン クエルクスはその三分を消してくれた一本です。二本目に入った今も、平日の朝はだいたいこれで済ませています。香りの中身と体感の持続、買う前に知っておきたかった弱点、似合う場面まで書きます。
この記事でわかること
- クエルクスが実際どんな香りで、どのくらいの距離まで届くのか
- 体感の持続と、一日のどこで薄くなるのか
- 二本目を買う前に知っておきたかった弱点
- 似合う服と場面、逆に外してしまう場面
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:クエルクス は「乾いた柑橘」の一本です
クエルクスが本領を出すのは、朝から昼にかけての外です。商品説明では、シトラスとバジルの組み合わせに、ジャスミン、カルダモン、リリー、アンバーをブレンドし、モスやパチュリにあたためられた香り、と書かれていました。名前を並べると複雑に聞こえますが、腕の上で起きることはずっと単純で、洗いたてのシャツに柑橘の皮をひとこすりしたような香りです。
手元にあるのは二本目です。一本目の100mLは、平日の朝にワンプッシュずつ使って二年と少しで空になりました。空にした週に、同じものをもう一度買っています。他のブランドを試そうという気がまったく起きなかった、というのが正直なところでした。香水の棚は増えていくのが普通なので、これは自分でもめずらしい買い方だったと思います。
似た方向の柑橘系と最後まで迷った記憶もあります。清潔さだけを取るなら、そちらでも困りませんでした。それでもクエルクスにしたのは、柑橘の下にモスの湿り気が敷いてあるからです。石けんの匂いで終わらずに、ちゃんと「香りを選んでいる人」に見せてくれます。平日の朝に迷わず手が伸びる一本を探しているなら、クエルクスは相当強い候補です。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
二本目を買うとき、僕は一秒も迷いませんでした。

ペンハリガン クエルクス の基本情報
100mL。公式ページに載っている容量は、この一種類だけです。香水としてはかなり大きい瓶で、毎朝ワンプッシュでも二年は付き合う量になります。たまの日に足す香水というより、朝の定番そのものを入れ替える買い物だと思ってください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ペンハリガン |
| 商品名 | クァーカス コロン |
| 濃度 | オーデコロン(Eau de Cologne) |
| 容量 | 100mL |
| 価格 | 28,050円(税込) |
| 香調 | シトラス、バジル、ジャスミン、カルダモン、リリー、アンバー、モス、パチュリ |
| 僕の体感の持続 | 3〜4時間 |
表で先に見てほしいのが濃度の欄です。表記はオーデコロン、Eau de Cologne です。香水の濃度としては軽いほうにあたるので、届く距離も、肌に残る長さも控えめになります。ここを先に飲み込んでおくと、期待の置き場所を間違えません。逆に、濃い香水が苦手で挫折してきた人には、この軽さがそのまま入口になります。
名前の話も一度しておきたいところです。正式な表記は「クァーカス」で、ラテン語でブリティッシュオーク、つまり樫の木を意味します。日本ではクエルクスと読まれることが多く、僕もずっとそう呼んでいました。買うときに検索して出てこないと焦るので、両方の読みを頭に入れておくと楽です。
値段のほうは100mLで28,050円(税込)です。軽い金額ではありません。ただ、一本で二年もつと分かってからは、見え方がだいぶ変わりました。毎朝ワンプッシュ、月に換算すれば千円ちょっとの身だしなみ代です。二本目を買うときに家族へ説明したのも、この計算でした。
香りをつくっている素材
クエルクスは、素材が入れ替わり立ち替わり顔を出すタイプの香りとは作りが違います。三つの香りがいっしょに立ち上がります。変わるのは全体の濃さだけです。どの素材が強く出て、どれが控えめなのかを先に知っておくと、この香りはぐっと分かりやすくなります。僕の腕の上で聞こえている配置のまま、三つとも書いていきます。
STEP 1|0〜30分
正面に立った相手にも届く濃さ
胸元に一回でこの範囲まで
STEP 2|〜3時間
手首を上げると自分で分かる程度
濃さがだいぶ落ちます
STEP 3|それ以降
シャツの襟のあたりだけ
すれ違いでは届きません
シトラスとバジル:いちばん強く香ります
クエルクスの顔になっているのは、シトラスとバジルの組み合わせです。この二つは商品説明でも、躍動感あふれるコンビネーションとして名指しされていました。ここが分かりやすいおかげで、香水に慣れていない人でも迷子になりません。
体感で言うと、柑橘の皮を爪で裂いたときの匂いに近いです。果汁の甘さはほとんど出ません。そこにバジルが入るので、青い茎の匂いが一枚重なります。ジュースのような甘さから遠ざかって、乾いた印象で立っているのはこの二つの働きです。
白いシャツの襟に鼻を近づけたときの、洗剤とアイロンの間くらいの清潔さ、と言えば近いかもしれません。人にどんな香りかと聞かれたら、僕は毎回「洗濯のあとの柑橘」と答えています。伝わりやすさで言えば、手持ちの中でも上のほうです。
ジャスミンとリリー:鋭さをやわらげます
ジャスミン、カルダモン、リリー、アンバー。この四つは、シトラスとバジルにブレンドされる側として説明文に並んでいます。僕の腕の上では、この四つが前に出てくることはありません。柑橘の鋭さを丸くして、刺さらないところで止めてくれます。
とくにカルダモンは、鼻で名指しできるほど立ちません。それでも、この四つが入っていない柑橘とバジルだけの香りを想像すると、たぶんもっと素っ気なくなります。花とスパイスがうっすら挟まっているから、軽い濃度なのに骨のある香りに聞こえるのだと思っています。
アンバーの効き方も似ていました。甘い樹脂の塊として分かるほどの量ではありません。全体をほんの少しだけあたたかい方向へ引っ張っている、くらいの位置です。ここがあるおかげで、真冬でも完全に浮いてしまうことは避けられています。
モスとパチュリ:土台
モスやパチュリにあたためられた香り。説明文のこの一言が、僕にはよく腑に落ちます。クエルクスをただの柑橘コロンから引き離しているのはここだ、と僕が感じている部分です。値段の理由もここに集まっている気がします。
イメージとしては、モスとパチュリが柑橘の下に一枚敷いてあります。湿った地面に近い匂いがあるおかげで、香り全体が浮つきません。柑橘系にありがちな、シャンプーみたいな軽さで終わらずに済んでいるのはこの土台のおかげです。
二本目を買った理由も、正直に言えばこの部分でした。柑橘の清潔さだけを求めるなら、選択肢は他にもあります。モスの湿り気まで入って、それでも重くならない一本となると、僕の棚には他にありませんでした。一本目を空にしたとき、代わりが思いつかなかったんです。
正直な注意点
いいところだけ書いても仕方がないので、二本目に入った今も気になっている点を二つ挙げます。どちらもクエルクスがそういう作りだから起きることで、好みの問題として先に知っておいてほしい話です。
注意
① 体感の持続が短いです。濃度がオーデコロンなので、朝つけると昼過ぎには肌の近くだけになります
② 容量が100mLの一種類しかありません。公式ページに載っているのはこのサイズだけで、小さい瓶から試すという入り方が取れません
一つめの持続は、数字で言うと体感3〜4時間です。朝八時に胸元へ一回吹くと、昼を回ったあたりで自分では分からなくなります。夕方まで香らせたい日があるので、僕は小分けのアトマイザーをカバンに入れて持ち歩くようになりました。昼休みにもう一度吹く前提で考えておくと、がっかりせずに済みます。
二つめの容量は、買う前にかなり引っかかった点でした。香水は肌に乗せてみるまで分かりません。それなのに、公式で選べるのは100mLだけです。僕は店頭で手首に少し借りて、半日つけたまま過ごしてから決めました。この半日が、一本目を空にするまでの二年を支えてくれたと思っています。
合う人・合わない人
クエルクスは万人受けの側に寄った香りですが、誰が買っても満足するかどうかは別の話です。何を求めて香水を買うのか、そこで向き不向きがはっきり出ます。買ってから棚の奥に行くパターンも、だいたいここで決まります。
こんな人に合う
- ✓ 白や水色のシャツを着る日が多い人
- ✓ 香水をつけていると気づかせずに清潔に見せたい人
- ✓ 甘い香りが苦手で、柑橘だけでは物足りない人
合わないかも
- × すれ違いざまに振り向かせたい人
僕の周りで反応がよかったのは、シャツの襟がぱりっとしている人たちでした。クエルクスは服の清潔さを一段だけ上に引っ張る香りなので、その土台がある人ほどよく効きます。逆に、部屋着のまま近所へ出るような日につけると、香りだけが浮いてちぐはぐになります。
もうひとつ、公式の説明には、男性用ではあるものの女性にも大変人気が高い、という一文も添えられていました。実際、香りの作りに性別の手がかりはほとんど見当たりません。柑橘とモスの清潔さで通してあるので、どちらがつけても身だしなみの一部に見えます。共用しやすい一本だと思います。
合わないのは、香りで存在感を出したい人です。振り向かせる種類の香りに、この濃度では届きません。量を増やして押し切ろうとすると、柑橘の鋭さだけが立って、清潔どころかとげとげしくなります。胸元に一回、多くても二回。それ以上は僕の場合、毎回やりすぎでした。
使う場所と時間
僕がこれを持ち出す回数が多いのは、四月から六月の平日の朝です。家を出る十五分前、髪を乾かしたあとに胸元へ一回。グレーのスラックスに水色のシャツ、袖は肘までまくって、足元はスニーカー。そこから駅まで十分歩いて、着いてからは午前中ずっと外の光の下にいます。日の当たる時間にずっといる日ほど、この香りは機嫌よく働いてくれます。

使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 柑橘とモスの清潔さがそのまま効きます |
| 夜デート | △ | 暗い場所だと香りの居場所がなくなります |
| 休日 | ◎ | 昼の外出、とくに歩く日に |
| 真夏 | ○ | 崩れはしませんが、量を半分に落としています |
夜につけた日もありますが、店の匂いに紛れて自分でも分からなくなりました。食事の席で邪魔をしない代わりに、印象にも残りません。夜に一本だけ持っていくとしたら、僕はクエルクスを外します。ここは向いている時間帯がはっきりしているので、割り切ったほうが楽です。
休日はむしろ得意です。土曜の午前、自転車で買い物に出るくらいの用事によく合います。汗をかき始める前の空気と混ざったときが気持ちいいです。真夏も使えました。日差しの下だと柑橘が立ちすぎるので、量を半分に落として、シャツの内側に一回だけ吹いています。
保管で中身は変わる
香水は買ってからの置き場所で、あっさり変わります。クエルクスは柑橘が顔になっているぶん、傷んだときに崩れる場所もそこです。二年かけて使う瓶なので、置き場所の差はほかの香水よりも大きく出ます。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 紫外線と温度差で柑橘が濁ります |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気と気温の差が大きくて、香りがうすくなります |
| 暖房の近く | × | 熱で立ち方が変わります |
| 100mLを二年かけて使うとき | 注意 | 箱に戻して暗い場所へ立てておく |
やることは単純で、箱を捨てずに取っておいて、クローゼットの中の棚に立てておくだけです。僕の一本目は、空になる日まで柑橘の明るさが落ちませんでした。二本目も同じ場所に置いています。手が届きにくいと使わなくなるので、扉を開けてすぐの高さにしているのがささやかな工夫です。
口コミの読み方
最初にこの香水を調べたとき、僕が検索窓に打ち込んだのは「クエルクス 評判」でした。実物を嗅ぐ前に他人の言葉から読みに行くのは、たぶん良いくせではありません。ただ、あのとき画面に並んでいた感想には、二本目に入ったいまなら僕なりに答えられます。
口コミの読み方
| 地味で印象に残らない | 当たっています。ただし主張を抜いてある地味さなので、そこを求める人には正解です | |
| 女性がつけると浮くのでは | 公式の説明にも、男性用ではあるものの女性に人気が高いとあります | |
| 季節を選ぶ | 春から初夏がよく似合うのは確かです。冬は量を増やしたくなる日が出てきます |
地味だという感想は、そのとおりだと思います。ただ、香りが薄いから地味なわけではありません。主張を意図的に抜いてあるから地味に聞こえます。ここを取り違えると、買ったあとで棚の奥に行ってしまうはずです。派手さを求めて選ぶと、まず外します。
性別の話は、使っているうちにどうでもよくなりました。柑橘とモスだけで通してあるので、どちらがつけても身だしなみの一部に見えます。香りで性別を主張したい人には物足りないはずですが、共用できる一本を探している人には、この作りはむしろ利点になります。
季節については、僕も冬はあまり手が伸びません。寒い日は香り全体が遠く感じられて、量を増やしたくなります。増やすと今度は鋭さが出るので、冬は別の一本に任せて、四月になったらまた戻る。三年目に入った今は、そういう付き合い方に落ち着きました。
まとめ
この記事のまとめ
- ✓ 春から初夏の平日の朝に強い、乾いた柑橘のコロン
- ✓ 体感の持続は3〜4時間。昼過ぎには肌の近くだけになります
- ✓ 容量は100mLの一種類。半日試してから決めると後悔が減ります
クエルクスがやってくれるのは、朝のシャツの清潔さを一段だけ引き上げて、あとは黙っていることです。僕が二本目を買ったのも、香りの強さとは別の理由でした。毎朝、考えずに手が伸びる。それが二年続いたので、迷わず同じものを選びました。
値段は軽くありませんし、100mLという量も気軽ではありません。それでも、平日の朝に棚の前で固まる時間が消えるなら、僕にとっては釣り合いました。試せる場所があるなら、手首に乗せて半日連れて歩いてみてください。夕方に袖口から柑橘とモスが返ってきたら、たぶんもう決まっています。いま出ているものは、ブランド名から探すのが早いです。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント