エセントリック モレキュールズ モレキュール 02 レビュー|人と会い続ける日の1本

街を歩く男性の後ろ姿

自分の鼻だけが素通りするのに、人にはちゃんと届いている香水があります。結論から言うと、エセントリック モレキュールズ モレキュール 02 がそれです。入っているのはアンブロキサンという香料ひとつだけ。華やかさは出ませんが、肌のにおいが一段きれいになったような顔をしてくれます。使い込んだ僕が、香りの出方から体感の持続、買う前の弱点まで書きます。

この記事でわかること

  • アンブロキサン1種だけの香水が肌の上でどう香るか
  • 僕の腕で何時間もったか、服にどれだけ残るか
  • 吹く量を間違えたときに何が起きるか
  • 誰に似合って、誰には物足りないか
Escentric Molecules Molecule 02 100mL

Escentric Molecules Molecule 02 100mL

参考価格 24,000円前後

香水らしい主張を抑え、肌になじむアンブロキサン単体の香りを試したい人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:モレキュール 02 は「肌のにおいを一段きれいにする香水」

一言でいうなら、洗いたてのシャツを着た人の首もとのにおいです。香水売り場で想像するような、花や果実の分かりやすい甘さはどこにもありません。手首に乗せて鼻を近づけると、あたたかくて乾いた、石の表面をなでたようななめらかさが返ってきます。

中身はアンブロキサンが1種類、アルコールと少しの水に溶けているだけです。削れるところを全部削った作りなので、「それ何の香水ですか」と聞かれても説明ができません。僕はいつも困って「洗剤かもしれません」と答えています。

それでも棚から外さない理由は、外さないからです。花の甘さも、木の渋さも、スパイスの刺激も入っていないので、その日の服にも季節にも気分にも引っかかりません。朝に迷う時間がゼロになる1本というのは、思っているより貴重です。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★☆
派手さはないが肌なじみが抜群
色気 ★★★★☆
肌のにおいと混ざって体温が立つ
万人受け ★★★★★
香水くささが出ないので嫌われにくい
持続 ★★★★☆
僕の腕で体感6時間、服には翌朝まで

Ryo

自分の鼻からは30分で消えるのに、マフラーには翌朝まで残っている。不思議な瓶です。

エセントリック モレキュールズ モレキュール 02 の基本情報

この香水は、アンブロキサンという香料1種類でできています。数字を見る前にそこだけ分かっていれば、あとの話は早いです。

僕が使っているのは100mLで、24,000円でした。1日2プッシュのペースだと、100mLは驚くほど減りません。ブランドのページには30mLのポータブルや詰め替え、8.5mLを3本束ねたアトマイザーも並んでいるので、いきなり大きい瓶を抱える必要もありません。最初の1本を小さいほうにしておいて、続けられそうなら100mLに移ります。これなら失敗しにくい入り方だと思います。

香調の欄に書けることも1行だけです。アンブロキサンは、アンバーグリス(龍涎香)から取れるアンブロックスと同じ構造を人の手で作った香料で、マッコウクジラが体から出したものが海を漂ううちに香りを持つ、あの成分の親戚にあたります。何百年も高く扱われてきた素材が、いまは澄んだ液体になって瓶に詰まっています。そう考えると、この瓶の中身はけっこう贅沢です。

項目 内容
ブランド エセントリック モレキュールズ
商品名 モレキュール 02(Molecule 02)
容量 / 価格 100mL:24,000円(税込)
香調 アンブロキサン
数字は各商品ページの表記にもとづきます
Escentric Molecules Molecule 02 100mL

Escentric Molecules Molecule 02 100mL

参考価格 24,000円前後

香水らしい主張を抑え、肌になじむアンブロキサン単体の香りを試したい人向け。

香りをつくっている素材

アンブロキサン:あたたかくて乾いた、石みたいななめらかさ

肌に乗せた瞬間から、質感だけがあります。甘い・酸っぱい・青いといった分かりやすい方向がなくて、ただ「なめらかで、少し温かい」という感触が残ります。日なたに置いた石を触ったときの、あの乾いた温度に近いです。

面白いのは、これが自分の体温と混ざると急に人間くさくなるところです。ムエットの上ではただの無機質な匂いなのに、腕に乗せて30分ほど置くと、肌そのもののにおいが少し良くなったような、境目の分からない香りに変わります。だから店頭の試香紙だけで判断すると、この香水はまず買えません。僕も紙の段階では何も感じませんでした。

強さでいうと、腕を上げたときに自分の鼻先をかすめる程度。部屋に入った瞬間に振り向かれる強さはありません。向かい合って座った相手が、ふとした拍子に気づく出方です。

香料が1種類しかないと、こうなる

香りの表情がほとんど動きません。花から木へ、甘さから渋さへ、といった見せ場がないので、香水にドラマを期待している人には正直つまらない瓶です。朝つけた匂いと、昼の匂いと、夜の匂いが、濃さを変えながら同じ顔のまま並んでいる感じ。

そのかわり、崩れません。汗をかいても、上着を脱いでも、香りが別物に化けることがない。僕がこれを出張の日に持っていくのは、その安心があるからです。新幹線に乗って、人に会って、食事をして、また移動します。そういう日に香りが勝手に変わらないというのは、かなりありがたい性質でした。

自分では、途中から分からなくなる

ここがこの香水の大事な特徴です。つけて30分もすると、僕の鼻はこの香りを拾わなくなります。消えたわけではなくて、感じ取れなくなるだけ。すれ違った人に「いい匂いですね」と言われて、自分だけが「え、まだ香っていましたか」と驚く、という妙な体験を何度かしました。

服に移った分はもっと長く残ります。マフラーやニットに吹いた日は、翌朝クローゼットを開けたときにまだ気配が残っていました。僕の腕の上での体感は6時間前後、布の上はその倍くらい、という感覚で使っています。

STEP 1|0〜30分

いちばん濃い時間

手首に鼻を近づけると、乾いたなめらかさがはっきり分かる

STEP 2|〜3時間

肌の上で落ち着く

自分では拾いにくくなるが、向かい合った相手にはまだ届いている

STEP 3|それ以降

肌の近くだけに残る

僕の腕で体感6時間前後。ニットやマフラーには翌朝まで

正直な注意点

自分で香りを拾えなくなる、という性質には裏があります。足りない気がして、つい吹き足してしまうんです。

これで一度、場所を間違えました。カウンター8席の鮨屋を予約した日のことです。家を出る前に2プッシュ吹いて、電車の中で自分では何も感じなくなったので、駅のトイレでもう2プッシュ足しました。着いて、下駄箱で靴を脱いで、カウンターに座った瞬間に分かりました。木のカウンターと、酢飯と、白木の温度しかない空間に、自分の袖口から乾いたアンバーの匂いが上がってきます。となりの客との距離は肘ひとつぶんです。その日は肘を締めて、腕を上げないように箸を動かしていました。香りそのものは悪くないのに、場所が許さない。こういう店に行く日は、前の晩に吹いた服を着ないくらいでちょうどいいです。

もう1つは、華やかさが出ないことです。花も果実も入っていないので、「いい香水をつけている」と分かる形の褒められ方はしません。誰かにプレゼントするなら、その人が香水にドラマを求めるタイプかどうかを先に確かめたほうがいいです。香りで自分を演出したい日には、この瓶はおとなしすぎます。

注意

① 自分の鼻が先に慣れる。30分ほどで自分では拾えなくなるので、無意識に吹き足して量を間違えやすい
② 華やかさが出ない。花も果実も入っていないため、ひと嗅ぎで「いい匂い」と分かる香りを探している人には物足りない

合う人・合わない人

はまるのは、香りを足し算ではなく引き算で使いたい人です。職場でも電車でも、香水をつけていることは気づかれたくありません。でも、においがゼロの人にもなりたくない。その細い線を狙いたいなら、この香水はかなり正確に刺さります。石けんやムスクの方向で探してきた方は、ホワイトムスクの香水の並びに1本、肌寄りのものを足す感覚で入れると使い分けしやすいです。

逆に、香水で気分を切り替えたい人には向きません。吹いた瞬間に「今日はいくぞ」と背中を押してくれるような分かりやすさがないので、儀式としては物足りないはずです。甘い香りが好きな人も、たぶん3回目くらいで棚の奥に置きます。

もう一点。試香紙では良さがまったく出ない香水なので、店頭で紙だけ嗅いで決めようとしている方は、手の甲に吹いて30分歩いてから判断してください。ここを飛ばすと、この香水のおいしいところを見ずに帰ることになります。

こんな人に合う

  • ✓ 職場や電車で香水くささを出したくない人
  • ✓ 肌のにおいを整える感覚で香りを使いたい人

合わないかも

  • × 吹いた瞬間の華やかさで気分を切り替えたい人

使う場所と時間

いちばん出番が多いのは、朝から晩まで人と会い続ける日です。打ち合わせが続き、昼は誰かと食事をして、夕方にはまた別の人に会う日。そういう日に香りが自己主張してくると、だんだん自分が疲れてきます。この香水はそこで何も言ってこないので、最後まで気が散りません。

服はほとんど選びません。スーツでもパーカーでも同じ顔をしてくれます。あえて相性を挙げるなら、肌に直接触れる面積が広い服です。首まわりが開いたニットや、袖をまくったシャツ。肌の温度で香りが立つ作りなので、布で全部覆ってしまうよりよく出ます。仕事の日に香りを道具として使いたい方は、30代メンズの香水の候補に並べて比べてみてください。

季節は通年で使えます。とくに秋冬は、乾いた空気と合ってきれいに香る季節。真夏でも破綻はしませんが、汗と混ざると少しだけ甘さが出るので、僕は1プッシュに落としています。

夜のデートで使うなら、距離が近い席のほうが向いているはずです。歩きながら届く香りではないので、向かい合って座って、身を乗り出したくらいでようやく相手に届きます。その届き方が好きな人には、ぴったりの1本になります。

使う場面

仕事・オフィス ◎ 2プッシュなら香水くささが出ないので、狭い会議室でも困らない
夜デート ○ 向かい合って座ってようやく届く出方。攻めの香りではない
休日 ◎ Tシャツ1枚の日にもそのまま
真夏 ○ 汗と混ざると甘さが出るので1プッシュに落とす

保管で中身は変わる

箱を取っておくかどうか、僕は買った日に少し迷いました。結論は、取っておいて正解でした。

100mLというのは、1日2プッシュのペースだと何年も付き合う量です。つまりこの瓶は、夏の暑さも冬の暖房も何度もくぐることになります。しかも中身は香料が1種類しか入っていないので、劣化が起きたときに逃げ場がありません。何種類も混ざっていれば多少の変化はごまかされますが、1種類だと、変わった分がそのまま香りの変化として出てきます。

やることは単純です。箱に戻して、クローゼットの中段のような温度の動かない場所に置きます。それだけで、買った日の1プッシュ目と、1年後の1プッシュ目がだいたい同じ顔をしてくれます。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際 × 何年もかけて使う100mLの瓶なので、光を浴び続けると乾いたなめらかさが硬くなる
浴室・洗面所 × 湯気でスプレーの口に水が回ると、1プッシュの量が安定しなくなる
暖房の近く × 香料が1種類しかないぶん、劣化がそのまま香りの変化として出てしまう

口コミの読み方

結論から言うと、買う前にいちばん引っかかっていた「24,000円を出して、何の匂いか分からなかったらどうする」は、半分あたりで半分外れでした。あたっていたのは、本当に説明できない匂いだということ。外れていたのは、説明できないことが欠点にならなかったことです。

次に迷ったのが、自分で分からない香水に意味があるのか、でした。答えは、自分に届かないだけで外には届いている、です。人に言われて初めて気づくという体験を何度かして、ようやく納得しました。香水は自分を楽しませる道具でもありますが、この1本に関しては完全に人向けの装備です。

3つ目は、100mLは多すぎないかという不安でした。実際、1日2プッシュでは当分なくなりません。ただ、これはブランド側も想定しているようで、30mLのポータブルや詰め替えの用意があります。金額でためらうなら、小さいほうから始めて、続きそうなら大きい瓶に移ればいいだけです。

買う前に迷った点

24,000円を出す価値があるか 仕事の日に毎朝2プッシュ使う前提なら、1日あたりでは十分納得できた
自分で分からない香水に意味があるのか 自分に届かないだけで、ニットやマフラーには翌朝まで残っている
100mLは多すぎないか 30mLのポータブルや詰め替えもあるので、小さいほうから入る手もある

モレキュール 02 を渡したいのはこんな人

モレキュール 02 は、香りで目立ちたい人のための香水ではありません。人と会う日に、余計なことを一切言わずに横に立っていてくれる装備です。アンブロキサンという香料ひとつで、肌のにおいを一段きれいな方向へずらしてくれます。やっていることはそれだけで、それが驚くほど役に立ちます。

華やかさを求めるなら、別の棚を見たほうが早いです。でも、香水をつけていると気づかれないまま印象だけ良くしたいなら、これはかなり正確な答えになります。まずは2プッシュ、胸から下に。吹き足したくなっても、そこで我慢するのが長く付き合うコツです。

この記事のまとめ

  • 中身はアンブロキサンという香料ひとつ。香水くささが出ないので職場でも困らない
  • 自分の鼻は30分ほどで慣れるので、吹き足さず2プッシュで止めるのが安全
  • 僕の腕で体感6時間前後。ニットやマフラーには翌朝まで残る
  • 100mLのほかに30mLのポータブルや詰め替えもあるので、小さいほうから試せる
Escentric Molecules Molecule 02 100mL

Escentric Molecules Molecule 02 100mL

参考価格 24,000円前後

香水らしい主張を抑え、肌になじむアンブロキサン単体の香りを試したい人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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