布団に温風を送る家電です。天日干しの代わりになると言われますが、できることとできないことがはっきり分かれます。それを整理しておきます。
天日干しと何が違うか
天日干しの効果は3つあります。乾燥、殺菌、そして匂いの変化です。布団乾燥機が代わりになるのはこのうち一部だけです。
| 効果 | 天日干し | 布団乾燥機 |
|---|---|---|
| 湿気を飛ばす | できる | できる |
| ダニ対策 | 不十分(表面のみ) | できる(50度以上を維持) |
| 殺菌 | 紫外線で効果あり | 熱である程度 |
| あの匂い | つく | つかない |
意外なのはダニです。天日干しではダニは死にません。布団の中の温度が50度に達しないためで、ダニは布団の裏側に逃げます。乾燥機のほうがこの点では優れています。
逆に、干したあとのあの匂いは乾燥機では出ません。あれは紫外線で繊維の成分が変化して生まれるもので、熱では起きない。匂いが目的なら代わりになりません。
梅雨と冬は価値が上がります。干せない日が続くときに、湿った布団を乾かせるのは大きい。年間を通してではなく、干せない時期のための道具と考えると使い方が定まります。
冬は寝る前に温めておく使い方もできます。布団に入った瞬間の冷たさがなくなるので、これは実感しやすい効果です。
買う前に決めること
買う前に測っておくこと
- 置き場所:使うときだけ出す。収納場所を先に決めておく
- 電源:400〜700W
- 音:送風音が50デシベル前後。テレビの音量くらい
- ホース:マット式かホース式か。マット式は効果が高いが準備が面倒
- アタッチメント:靴用・衣類用が付くと使い道が広がる
時間で元を取れるか
便利な道具を買うかどうかで迷ったとき、今その作業に何分使っているかを先に数えると判断しやすくなります。感覚で「面倒だ」と思っている作業が、実は数分しかかかっていないこともあるからです。
布団を干して取り込むのにに1回20分、週2回かかっているとします。
| 時間 | |
|---|---|
| 1週間 | 約40分 |
| 1年 | 約35時間 |
年間35時間です。この時間を取り戻すためにいくらまで払えるかを考えると、金額の判断がしやすくなる。時給2千円で働いている人なら、この時間には7万円分の価値があることになります。
ただし浮いた時間が本当に別のことに使われるかは別の問題です。家事が減っても、その時間で動画を見て終わることもある。そこまで含めて正直に考えたほうが、買ったあとの満足度は高くなります。
もう一つ数えておくといいのが、置き場所です。家賃を面積で割ると、1平方メートルあたりの月額が出ます。都市部の賃貸なら3千円から5千円ほど。大きな家電は、その場所の家賃をずっと払い続けることになります。
値段の差はどこに出るか
この種類の製品は、おおむね8千円から2万5千円の幅で売られています。同じ棚に並んでいても、値段の差には理由があります。
| 価格帯 | 中身の違い |
|---|---|
| 8千円前後 | ホース式。温めるだけ |
| 2万5千円前後 | マット不要・ダニ対策モード・靴乾燥まで |
安いほうが悪いというわけではありません。使う頻度が低いなら、下の価格帯で十分に足ります。毎日使うかどうかを先に決めると、どちらを選ぶべきかが見えてきます。
維持にかかる費用
消費電力を600Wとして、1日1.0時間使った場合の電気代を出しておきます。
| 電気代 | |
|---|---|
| 1時間あたり | 約18.6円 |
| 1日(1.0時間) | 約19円 |
| 1か月 | 約558円 |
電気料金を1kWhあたり31円として計算しています。契約している会社と時間帯で変わるので、目安として見てください。
1回1時間として計算しています。毎日使うものではないので、月の負担は小さい。
弱いところも書いておく
物が増えることは、それ自体が負担になります。置き場所を取り、掃除の手間が増え、使わなくなったときに捨てる面倒まで含めて買い物です。
「便利になるはず」で買ったものが押し入れに入る確率は、自分で思っているより高い。今その作業に何分かけているかを数えてから決めると、外しにくくなります。
処分にも費用がかかります。家電リサイクル法の対象になるものは引き取りに数千円、そうでないものも粗大ごみとして数百円から千円台。買うときの値段だけでなく、手放すときの値段も込みで考えると、「とりあえず安いものを」という選び方が必ずしも得ではないことが分かります。
壊れたときにどうするかも決めておいたほうがいい。修理に出すのか買い替えるのかで、選ぶべきメーカーが変わります。部品の供給年数を公開しているメーカーは、長く使う前提の人には安心材料になります。
使うたびに準備と片付けが要ります。出しっぱなしにできる場所がないと、だんだん使わなくなる。
ダニの死骸は残ります。熱で死んでも、アレルギーの原因になる死骸とフンは布団の中に残るので、そのあと掃除機をかける必要があります。ここまでやらないと効果が半分になります。
保証と処分まで見ておく
保証期間は製品によって1年から5年まで幅があります。モーターやバッテリーが入っているものは消耗するので、買う前に保証の年数と対象範囲を確認しておいたほうがいい。
通販で買う場合、返品条件も見ておく価値があります。開封後は返品不可という店が多いなかで、一定期間の返品を認めている店もあります。大きさや音は現物を見ないと分からないので、この差は小さくありません。
家電量販店が付ける長期保証(5年・10年)を使うかどうかも判断が要ります。料金は本体価格の5%前後が相場で、モーターやヒーターが入った機械には意味があることが多い。一方で、数年で買い替える前提のものに長期保証を付けるのは払いすぎです。自分がその製品を何年使うつもりかで決めるといいと思います。
初期不良の対応期間も見ておく価値があります。届いてすぐに動かして確かめる、という手間を惜しむと、交換できる期間を過ぎてしまうことがある。大きな家電ほど開封が面倒ですが、早めに動作を確認したほうが安全です。
おわりに
布団乾燥機は1万5千円前後前後の買い物になります。毎日使うものかどうかで、払う価値がまるで変わってきます。
使う頻度を先に数えてから決めると、押し入れ行きになりにくい。
※本記事はプロモーションを含みます

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