写真写りが悪いのは顔のせいではない|角度と光で変わる3つのこと

証明写真、SNSのプロフィール、会社の名簿。自分の写真を見て「実物のほうがまだマシ」と思ったことがある人は多いはずです。ただ、写真写りの大部分は角度・光・姿勢で決まります。顔そのものを変えなくても、写り方は変えられる。この記事では、その3つを整理します。

目次

鏡と写真で顔が違って見える理由

「実物と違う」と感じるのには、いくつか理由があります。

原因何が起きているか
左右反転鏡は反転像。見慣れた自分と左右が逆になる
レンズの歪み近距離で撮ると中心が強調される
表情が固まる撮られる緊張で、普段しない顔になる
光の方向上や下からの光で影の出方が変わる

1つ目は誰にでも起きる現象です。人の顔は完全な左右対称ではないので、反転すると違和感が出る。写真のほうが他人が見ている姿に近い、というのが実際のところです。

つまり「写真写りが悪い」の一部は、見慣れていないだけという可能性があります。

角度で変わることが最も大きい

写真写りの改善で、最も効果が大きいのが角度です。

覚えておく3つの角度

  • カメラは目線より少し高い位置に。下から撮ると顔が大きく見える
  • 顔をわずかに斜めに。真正面は平面的に見える
  • あごを少し引く。上げると鼻の穴が目立つ

1つ目が最重要です。スマホを胸の高さで構えると、下から見上げる角度になります。これは輪郭が強調され、誰でも実物より大きく見える。

目線よりやや高い位置から撮ると、輪郭が引き締まって見え、目も大きく写ります。自撮りなら腕を伸ばして少し上げるだけです。

2つ目の斜めについては、体をやや斜めにして顔だけカメラに向けると立体感が出ます。真正面は情報が平坦になりやすい。

光の方向で印象が変わる

同じ顔でも、光の当たり方で別人のように見えます。

光の位置見え方評価
正面からの自然光影が出ず、肌がきれいに見える◎ 最も無難
斜め45度前方立体感が出る。輪郭が締まる◎ プロも使う定番
真上から目の下と鼻の下に影。疲れて見える× 蛍光灯の下は要注意
下から怖い印象になる×
逆光顔が暗くなる△ 補正が要る

オフィスの蛍光灯は真上からの光なので、そこで撮ると目の下に影が出て疲れた印象になります。

窓際で、窓に向かって立つ。これが最も簡単で確実な方法です。曇りの日の窓際は、光が拡散していてさらに良い条件になります。

姿勢が顔の見え方を変える

顔だけを意識しがちですが、首から下も影響します。

撮られるときの姿勢

  • 背筋を伸ばす。猫背だと首が埋まって顔が大きく見える
  • 肩を後ろに引いて下げる。すくむと詰まって見える
  • 首を少し前に出す。あご下の輪郭が締まる

3つ目は不自然に感じますが、写真では効きます。亀のように首を少しだけ前に出すと、あごから首のラインが伸びる。実際にやってみると、鏡でも違いが分かります。

1つ目の猫背は、写真でかなり目立ちます。普段の姿勢がそのまま出るので、姿勢そのものを改善するほうが根本的ではあります。

証明写真で気をつけること

履歴書や社員証の写真は、使われる期間が長いので押さえておく価値があります。

項目推奨理由
服装白シャツ+ジャケット顔まわりが明るくなり、きちんと見える
眉と耳が見える程度に整える顔の輪郭が分かるほうが好印象
表情口角をわずかに上げる真顔は硬く見える
撮影場所写真館かスピード写真の高機能機光の設計が違う

白シャツはレフ板の役割をします。顔の下から光を反射するので、影が薄くなり明るく写ります。これは費用ゼロで効く方法です。

写真館は数千円かかりますが、履歴書に使うなら投資に見合います。光の当て方と修正の技術が、スピード写真とは違います。

撮る前日と当日にできること

写り方は、コンディションにも左右されます。

前日と当日

  • 前日は睡眠を確保する。目の下のクマは修正しづらい
  • 前日の飲酒と塩分を控える。むくみが出る
  • 当日はテカリを抑える。皮脂は光を反射して目立つ
  • 髭は当日の朝に剃る。青みは写真に出る

3つ目のテカリは、写真では実物以上に目立ちます。フラッシュが皮脂に反射して、白く飛ぶ。あぶらとり紙か、フェイスパウダーを軽く使うだけで変わります。

4つ目については、剃り残しや青みが写真では強調されます。撮影前は、いつもより丁寧に剃る価値があります。

SNSやプロフィール写真の場合

用途によって、最適な撮り方は変わります。

用途向いている撮り方
ビジネス向けの社外用上半身。明るい背景。ジャケット着用
SNSのアイコン顔が大きめ。表情がある。背景はシンプル
マッチングアプリ全身と顔のアップの両方。自然光
社内名簿証明写真に準じる。無難に

共通して言えるのは背景を整理することです。散らかった部屋や、生活感のある背景は被写体より先に目に入ります。

白い壁の前で撮るだけで、写真の印象は大きく変わります。これも費用ゼロでできる改善です。

道具を足すなら

自撮り用ライト・スマホスタンド

表情は「作る」より「準備する」

撮る瞬間に頑張っても、たいてい不自然になります。

笑顔を作ろうとして口だけ動かすと、目が笑いません。これが硬い表情に見える最大の原因です。

表情の準備

  • 撮られる直前に口を大きく動かす。表情筋をほぐす
  • 口角を上げるより、目を細めることを意識する
  • 口を閉じた笑顔なら、歯を見せなくても柔らかく写る

2つ目がポイントになります。自然な笑顔では、口より先に目の周りが動きます。だから目を意識すると、口も自然についてくる。

そして直前に「ん」と口を閉じてから軽く開くと、口元の緊張が抜けます。数秒でできるので、撮られる前に試してみてください。

無条件には勧められない理由

できることの範囲も明確にしておきます。

よくある悩み現実的な答え
加工アプリで直すべきか軽い明るさ調整までが無難。過度な加工は実物と乖離する
顔が大きく見える角度と光でかなり変わる。撮り方を先に見直す
笑顔が不自然になる口角を1〜2mm上げる程度でいい。歯を見せなくてもいい
何度撮っても納得できない他人に撮ってもらう。自撮りは角度が限られる

最後の項目が実は効きます。自撮りは腕の長さぶんしか距離が取れないので、レンズの歪みが出やすい。少し離れた位置から他人に撮ってもらうと、それだけで自然になります。

1つ目の加工については、線引きが難しいところです。明るさやコントラストの調整は写真として自然な範囲ですが、輪郭や目のサイズを変えると、実際に会ったときに違和感が生まれます

特に仕事で使う写真は、その後に対面する前提です。写真と実物が違いすぎると、それ自体がマイナスに働く。整えるのは光と角度まで、と決めておくほうが安全です。

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要点をもう一度

写真写りの大部分は角度・光・姿勢で決まります。顔そのものを変えなくても、写り方は変えられる。カメラは目線より少し高く、光は正面か斜め45度前方から。これだけでかなり変わります。

証明写真なら白シャツを着ること。顔の下から光を反射するレフ板の役割をします。そして自撮りは歪みが出やすいので、納得できないときは他人に少し離れて撮ってもらってください。

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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