傘は壊れたときに慌てて買うものになりがちです。そのせいで、毎回同じ不満を繰り返している人が多い。通勤で使う前提だと条件がはっきりしているので、一度決めてしまえば長く困りません。
どちらを選ぶかは置き場所で決まる
折りたたみと長傘の違いは、持ち運びと使い心地の交換です。ただ実際に判断を分けているのは、職場と自宅に傘を置けるかどうかです。
職場に置き傘ができるなら、長傘を二本持って職場と自宅に一本ずつ置くのが一番快適です。持ち歩かないので重さも大きさも関係なくなります。
置けないなら、常にバッグに入る折りたたみ一択になります。この時点でほぼ決まるので、先に置き場所を確認してから考えてください。
大きさは肩が濡れるかどうかで決まる
傘の大きさは、直径ではなく「肩まで覆えるか」で判断すると分かりやすいです。
| 骨の長さ | 覆える範囲 | バッグへの収まり |
|---|---|---|
| 50センチ | 頭と胸 | 小さい。肩が濡れる |
| 55センチ | 頭と肩 | 標準。多くの人に合う |
| 60センチ | 肩とバッグ | 大きい。折りたたみだと重い |
| 65センチ以上 | 二人で入れる | 長傘向き |
スーツで通勤するなら、バッグも濡らしたくないので60センチ前後あると安心です。ただし折りたたみで60センチだと、重さが400グラムを超えます。
軽さを取るか濡れないことを取るか。ここが折りたたみ選びで一番悩む部分です。
骨の数と丈夫さの関係
骨が多いほど風に強い、というのは半分正しい。実際には骨の数より、素材と関節の作りが効きます。
8本骨が標準で、6本だと生地が張って裂けやすく、16本になると重くなります。通勤用なら8本前後が現実的です。
風で壊れにくい傘の条件
- 骨が炭素繊維かグラスファイバー
- 関節部分が樹脂で覆われている
- 裏返っても戻せる構造
- 持ち手と骨の接合が金属
裏返っても戻せる構造のものは、強風の日に壊れず済むことが多いです。毎年一本買い替えているなら、ここに投資する価値があります。
濡れた傘をどうするか
通勤で意外と困るのが、着いてからの置き場所です。濡れた折りたたみをバッグに戻すと中身が濡れます。
吸水する袋を一つ持っておくと、この問題は解決します。傘そのものより、この袋のほうが日々の快適さに効きます。
長傘なら、水を切ってから傘立てに入れるだけです。職場に傘立てがあるかどうかも、どちらを選ぶかの判断材料になります。
色と柄をどうするか
黒か濃紺が無難ですが、実は失くしやすい色でもあります。傘立てに並ぶと全部同じに見えるからです。
持ち手の色が違うもの、あるいは目印を一つ付けておくと取り違えが減ります。
透明の傘は視界が確保できて実用的ですが、スーツで持つと少し軽く見えます。予備として職場に置いておく分にはまったく問題ありません。
買い替えの周期を決めておく
傘は壊れてから買うと、駅前で売っているものをその場で買うことになります。これが不満の元です。
骨が折れる、生地が裂ける、留め具が壊れる。この三つのどれかが出たら替えどきで、だいたい2〜3年で来ます。
壊れる前に気づく兆候
- 開くときに引っかかる
- 閉じても生地が広がる
- 骨の関節に錆が出ている
- 留めるバンドのゴムが伸びた
この兆候が出たら、次の雨の前に買っておく。急いで買った傘は、たいてい大きさも重さも合いません。
先に言っておく不便さ
軽い折りたたみは、風に弱いです。200グラムを切るような傘は骨が細く、強い横風で簡単に裏返ります。
逆に丈夫な折りたたみは400グラムを超えて、毎日バッグに入れておくには重い。使わない日のほうが多いことを考えると、この重さは効きます。
そして折りたたみは、畳む手間が毎回かかります。濡れた状態で袋に戻すのは面倒で、結局そのまま持ち歩くことになりがちです。
長傘は快適ですが、電車で邪魔になり、置き忘れが圧倒的に多い。どちらを選んでも、それぞれの面倒さは残ります。
傘を持たないという選択
撥水する上着を一枚持っておくと、小雨の日は傘なしで移動できます。駅から会社まで5分程度なら、これで足ります。
傘を持たなければ、置き忘れも濡れた傘の始末も発生しません。根本的にはこれが一番楽です。
ただし本降りではどうにもなりませんし、髪とバッグは濡れます。小雨の日限定の選択肢だと考えてください。
帽子を一つ持っておくと、髪だけは守れます。傘を持つほどでもない日の選択肢としては、上着と帽子の組み合わせが一番身軽でした。
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生地の違いで濡れ方が変わる
傘の生地は、水を弾く加工がしてあるかどうかで性能が分かれます。加工が落ちると、生地が水を吸って重くなり、畳んだときに他の荷物を濡らします。
| 生地 | 水の弾き方 | 重さ | 持ち |
|---|---|---|---|
| 加工した化学繊維 | よく弾く | 軽い | 2〜3年で加工が落ちる |
| 高密度に織った生地 | 弾く。乾きも速い | 普通 | 長持ちする |
| 綿の混紡 | 吸ってしまう | 重い | 見た目は良いが実用的でない |
撥水の加工は洗濯や摩擦で落ちますが、熱を当てると一時的に戻ることがあります。乾いた状態で低温のドライヤーを当てると、また水を弾くようになる場合があります。
傘を閉じるときに強く握って畳むと、その部分から加工が落ちます。軽く水を切ってから、押さえつけずに畳むだけで持ちが変わります。
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おわりに
職場に置けるなら長傘を二本。置けないなら折りたたみ。ここでほぼ決まります。
スーツならバッグも覆いたいので60センチ前後。ただし折りたたみだと重くなります。
吸水する袋を一つ持つと、傘そのものより日々の快適さが上がりました。
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