12月は服装に迷う場面が集中します。会社の忘年会、取引先との会食、友人との集まり、そして年始の挨拶。それぞれ求められるものが違うのに、「何を着ればいいか」を明確に言われることはほとんどない。この記事では、場面別に外さない基準を整理します。
迷う原因は「基準が示されない」こと
「平服で」「気軽に」と言われても、その幅は広い。しかも浮くのは、上に外したときより下に外したときです。
きちんとしすぎて浮くことはあまりありませんが、カジュアルすぎると印象に残ります。迷ったら少しきちんと寄りにする、というのが実用的な原則です。
そのうえで、場面ごとに「これは外せない」という線があります。そこを押さえておけば、細かい部分は自由に決めて構いません。
場面別の基準
12月に発生しやすい場面を並べます。
| 場面 | 基準 | 外してはいけない点 |
|---|---|---|
| 社内の忘年会(居酒屋) | オフィスカジュアル | 普段より少しきちんと。仕事着のままでも可 |
| 取引先との会食 | ジャケット必須 | ネクタイは店の格に合わせる |
| 少し良い店での会食 | ジャケット+襟付き | スニーカー・デニムは避ける |
| 友人との集まり | 自由 | 清潔感だけ。ヨレたものは着ない |
| 年始の挨拶回り | スーツ | ここは崩さない |
店の格に合わせるのが基本的な考え方です。同じ忘年会でも、居酒屋とホテルのレストランでは求められるものが違います。
分からないときは、幹事や上長に店名を聞いて調べるのが確実です。店の公式サイトにドレスコードが書かれていることもあります。
困ったときの汎用解は「ジャケット+ニット」
12月の会食で、最も外しにくい組み合わせがこれです。
| アイテム | 選び方 |
|---|---|
| ジャケット | ネイビーかチャコール。スーツの上着でも可 |
| 中 | 薄手のニット(クルーかモック)。無地の暗色 |
| パンツ | ウールのスラックス。デニムは店による |
| 靴 | 革靴。黒か濃茶 |
ネクタイなしでも成立し、かつカジュアルすぎないのがこの構成の利点です。居酒屋でも浮かず、少し良い店でも通用します。
冬なので、ニットが季節感としても自然です。シャツ1枚だと寒々しく見える時期でもあります。
ジャケットはスーツの上着を流用しても問題ありません。パンツを別のものにすれば、印象は十分に変わります。
コートまで含めて考える
12月は必ずコートを着るので、そこも見られます。
店に入ってコートを預けるまで、最初に見えるのはコートです。中がどれだけ整っていても、コートが崩れていると印象が決まってしまう。
コートで気をつける3つ
- しわを取ってから着る。畳んだままのしわは目立つ
- 肩にほこりが乗っていないか確認する。暗色ほど目立つ
- 丈がジャケットを覆っているか。裾が出ると崩れて見える
2つ目は意外と多い。黒やネイビーのコートはほこりと髪の毛が非常に目立ちます。出かける前にブラシを一度かけるだけで、印象が変わります。
匂いへの配慮も12月は要る
会食の場は距離が近く、しかも閉じた空間です。
香水を使う人は、会食の日は量を減らすか、つけないほうが安全です。食事の香りとぶつかると、双方が損をします。
会食の日の身だしなみ
- 香水は控えめに。つけるなら足首など下側に1プッシュ
- 口臭対策をしておく。距離が近い場面が続く
- コートに前日の食事の匂いが残っていないか確認する
3つ目は見落とされがちです。焼き肉や鍋の店に行った翌日、コートに匂いが残っていることがあります。冬は洗濯の頻度が下がるので、着る前に一度、風を通しておくだけでも違います。
年始の挨拶は崩さない
12月と1月で、求められるものが変わる点があります。
年始の挨拶回りは、最もフォーマル寄りに振るべき場面です。普段オフィスカジュアルの会社でも、ここはスーツにネクタイが無難です。
| 項目 | 年始の基準 |
|---|---|
| スーツ | 濃紺かチャコール。派手な柄は避ける |
| ネクタイ | する。色は落ち着いたもので、明るさは足していい |
| シャツ | 白か淡いブルー。襟のアイロンは必須 |
| 靴 | 磨いておく。年末のうちに手入れを済ませる |
靴については、年末のうちに手入れをしておくのが実際的です。年始は店も休みで、慌てても対応できません。
そして冬は路面の汚れが付きやすいので、出かける直前に一度拭くだけでも印象が変わります。
服を買い足すなら優先順位
12月に向けて何かそろえるなら、順番があります。
| 優先 | アイテム | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ネイビーのジャケット | 会食のほぼすべてに対応できる |
| 2 | 薄手の無地ニット | ジャケットの下に。季節感も出る |
| 3 | きちんとしたコート | 最初に見られる。長く使える |
| 4 | 革靴の手入れ用品 | 持っている靴の見え方が変わる |
4つ目は最も安く、最も効果が出ます。新しい靴を買うより、いま持っている靴を磨くほうが早いことは多い。
服全体を見直したいなら、単品で足すより一式で考えるほうが早い場面もあります。
靴と鞄で差が出る
服が同じでも、足元と手荷物で印象が変わります。
忘年会は座敷の店も多いので、靴を脱ぐ場面があります。そこで見られるのは靴だけでなく、靴下と靴の内側です。
足元で気をつける3つ
- 靴を脱ぐ可能性を考えて、靴下に穴や毛玉がないか確認する
- 靴の中の匂い対策をしておく。消臭剤か中敷きで
- 脱ぎ履きしやすい靴にする。紐を毎回結ぶのは面倒
2つ目は12月に効きます。冬は靴の中が蒸れるうえ、座敷では靴を脱いだまま数時間過ごすことになる。
鞄については、職場から直行するなら通勤鞄のままで問題ありません。ただし床に置く場面が多いので、自立する形のほうが扱いやすい。
残念だったところ
この記事の基準は出発点であって、絶対ではありません。
| こういう場合 | 考え方 |
|---|---|
| 業界の慣習が違う | アパレルやIT系は基準が別。周囲に合わせる |
| 社風がかなりカジュアル | 浮くほうが問題。前年の写真を見るのが確実 |
| 幹事から指定がある | 指定が最優先。この記事より優先してください |
| 立食か着席か分からない | 立食なら動きやすさも要る。聞いておく |
いちばん確実なのは、前年の集合写真を見ることです。その場に実際にいた人たちが何を着ていたかが、どんな一般論よりも正確な基準になります。
2つ目の「社風がカジュアル」についても、実務的な対処があります。ジャケットを着ていって、周囲が明らかにカジュアルなら脱げばいい。足りないものは足せませんが、多いものは減らせます。迷ったら持っていく、というのが安全側の判断です。
そして12月は会食が続くこともあります。同じ人と何度も会う場合、毎回同じ服になるのが気になるなら、ニットの色を変えるだけで印象は変わります。ジャケットは同じで構いません。
あわせて読みたい
- スーツ選びは、メンズスーツの完全ガイドもどうぞ。
- コートを買うなら、ステンカラーコートの記事もどうぞ。
- 会食の日の香りは、香水と体臭の記事もどうぞ。
- 靴の手入れは、革靴のお手入れ方法の記事もどうぞ。
フォーマルな場なら、結婚式の服装の記事もあわせてどうぞ。
年末の準備なら、年末の大掃除の記事もあわせてどうぞ。
二次会の持ち物は、クラッチバッグの記事もあわせてどうぞ。
最後にひとこと
12月の服装は、店の格に合わせるのが基本です。そして迷ったら少しきちんと寄りに。カジュアルすぎて浮くほうが、きちんとしすぎて浮くより印象に残ります。
汎用解は「ジャケット+薄手ニット+ウールのスラックス+革靴」。ネクタイなしでも成立し、居酒屋でも良い店でも通用します。そして最初に見られるのはコートです。しわとほこりを落としてから着てください。
※本記事はプロモーションを含みます

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