白以外のワイシャツを仕事で着る基準|サックスと細ストライプの使い方

ワイシャツを白しか持っていないと、洗濯の回転で詰まります。かといって色柄に手を出すと、職場で浮くのが怖い。この記事では、白の次に足すならサックスの無地と細いストライプのどちらからか、そのあとクレリックへ進んでいいのはどんな職場かを、順番として整理します。6,000円から12,000円で買える範囲の話です。

目次

白だけで回すと、シャツは足りているのに足りなくなる

白のワイシャツは5枚あれば足りる、という計算は正しいようで穴があります。襟と袖口の汚れが白いほど目立つからで、枚数ではなく、くたびれた1枚を外せるかどうかで詰まる

白は光をいちばん強く返す色なので、生地が薄くなった部分も、アイロンが甘かった折り目も、そのまま見えます。同じ着用回数でも、白のほうが先に引退させることになる。

そこで白以外を足すわけですが、順番を間違えると使わない1枚が増えるだけ。この記事は、足す順番と、その手前で確かめておくことをまとめます。

サックスは白より顔色が出る

白の次に足すなら、僕はサックスの無地を勧めます。淡い水色のことです。

理由は光の量。白は当たった光をほぼそのまま返すので、顔の下から強い光が返ってきます。蛍光灯の下だと、目の下や顎の下にできる影との差が大きくなり、疲れて見えることがある。サックスは反射が一段落ちるので、その差がやわらぎます。

淡い色ならどれでもいいわけではありません。ピンクやベージュは肌の色に近く、顔の色と混ざって境目がぼやける。青は肌に無い色なので、顔とシャツの境界がはっきり残ります。肌から遠い色ほど、顔が服に食われないという理屈です。

職場で浮くかどうかも、サックスならほぼ心配が要りません。官公庁から接客業まで、白の次の定番として長く使われてきた色で、指摘の対象になる場面をあまり思いつかない。

実売価格は白と変わらず、綿100%で形態安定加工の入ったものが6,500円前後から出ています。白を1枚買い足すつもりの予算でそのまま置き換えられる。

白の次の1枚に

サックス(淡い水色)の無地ワイシャツ

ストライプは幅が細いほど堅く見える

無地の次がストライプです。ここで押さえておくと迷わないのが、線が細いほど改まって見え、太いほどくだけて見えるという並び。

遠くから見たときに、細い線は無地に溶けます。1メートル離れると柄が消えて、うっすら色がついた無地に見える。太い線は離れても線のまま残るので、柄として認識されます。この距離での見え方が、そのまま堅さの順番になっている。

呼び名線の見え方近い立ち位置
ピンストライプ点を並べたように見えるいちばん細い線白無地のすぐ隣
ペンシルストライプ鉛筆で引いた程度の細い実線無地の代わりに使える
ヘアラインストライプ髪の毛ほどの線が詰まって並ぶ遠目には無地
ロンドンストライプ地色と同じくらいの幅の線が等間隔で並ぶ柄として見える
オルタネートストライプ太さや色の違う線が交互に並ぶはっきり柄物

この並びが分かっていると、店で迷う時間が減ります。堅い場に着ていく1枚を探しているならピンかペンシル、私服寄りの日に着る1枚ならロンドンストライプ、という選び方になる。

ただし1枚目としては、ロンドンストライプのほうが使い出があると考えています。細すぎる線は白無地の代わりにしかならず、白を持っている人がもう1枚細い線を買っても、手持ちが増えた実感が出ない。ネイビーとスカイブルーのロンドンストライプなら、綿100%の日本製が8,800円あたりから、120番手双糸のポプリンを使ったものでも11,000円ほどで買えます。

柄の1枚目に

ロンドンストライプのワイシャツ(ネイビー/スカイブルー)

生地の番手と織りで、同じ色でも別物になる

色と柄を決めたあと、もう1つ見る欄があります。生地です。

糸の細さは番手という数字で表され、この数字が大きいほど糸が細く、生地は薄くなめらかになります。80番手あたりが標準的で、120番手ともなると光沢が出て、手に触れた感じが変わる。双糸というのは2本を撚り合わせた糸のことで、細くても強度が落ちにくい。

織り方でも表情が変わります。ポプリンやブロードと呼ばれる平織りは目が詰まっていて、いちばん改まった見え方。オックスフォードは糸を2本ずつ引き揃えて織るので、表面に凹凸が出てカジュアルに寄ります。ツイルは斜めの畝が出る織りで、光沢があるぶん柔らかい印象になる。

同じサックスでも見え方が変わる組み合わせ

  • 堅い場に着るなら、平織り(ポプリン・ブロード)で番手の大きいもの。薄くて滑らかなほど改まって見える
  • ジャケットを脱いで働く日が多いなら、オックスフォード。凹凸があるぶんシワが目立ちにくい
  • ネクタイを締めない日用なら、ボタンダウンの襟にオックスフォードを合わせる。首まわりが立って襟が落ちない

同じサックスの無地でも、平織りとオックスフォードでは着ていける場が違う。色だけで選んで、届いてから思っていたのと違うとなるのは、たいていここです。

クレリックが浮く職場の見分け方

身頃が色柄で、襟と袖口だけ白いシャツをクレリックと呼びます。上級者向けと言われがちですが、実際は職場によって評価が真っ二つに割れるのが正体です。

見分け方は単純で、自分の職場の上役が何を着ているかを見る。役員や部長がストライプやクレリックを着ているなら、その職場では許容されています。全員が白無地なら、着ている自分だけが視線を集めることになる。

業種でおおまかに言えば、金融の営業、不動産、広告のように見た目で信用を作る仕事では昔から使われてきました。一方、公務員や製造業の技術職、医療のように服装で個性を出さない前提の職場では浮きやすい。

もう1つの目安が、その日に誰と会うか。社内だけの日と、初めての取引先へ行く日では基準が変わります。初回の訪問は相手の基準が分からないので、白無地かサックス無地に寄せておくほうが確実。

クレリックを1枚だけ持つなら、身頃は細めのストライプで、色は青系に絞るのが無難だと思います。ピンクや太いストライプのクレリックは、着る場面が一気に狭くなる。

許される職場なら

クレリックシャツ(襟と袖が白・ストライプ)

色柄は白の代わりにはならない

ここまで色柄を勧めてきましたが、限界も書いておきます。白無地を減らすための記事ではありません

白でなければならない場面は残ります。葬儀と告別式、結婚式の親族側、入社式や表彰式のような式典。面接や、写真に残る場も白が基準です。色柄をどれだけ増やしても、この用途の1枚は別に要ります。

写真は特に分かりやすい。カメラのフラッシュが当たると、ストライプの細い線は画面上で干渉して波打って見えることがあります。撮られる予定がある日に細かい柄を着ていくのは、避けておくほうが無難。

それから、色柄は組み合わせの手数が増えます。白無地はどのネクタイとも喧嘩しませんが、サックスにはサックスと合う色があり、ストライプには柄の相性がある。朝の支度で考える時間が増えるのは、はっきりした短所です。

枚数の目安として、僕は白を半分残す線を勧めています。5枚持つなら白2枚から3枚、残りをサックスとストライプ。色柄を主役に据えるより、白の消耗を分散させる道具として使うほうが長持ちします。

色柄シャツを増やす順番

最後に、買い足す順番だけ置いておきます。上から順に埋めていけば、使わない1枚が出にくい。

順番買うもの理由
1枚目サックスの無地(平織り)白と同じ場に着ていける。職場を選ばない
2枚目青系のロンドンストライプ柄として認識される。着回しの幅がここで広がる
3枚目サックスのオックスフォード(ボタンダウン)ネクタイを外す日の担当
4枚目細いストライプ(ピン・ペンシル)白無地の代わり。改まった場の予備
5枚目クレリック職場で許されていると確認できてから

この順で買うと、1枚ごとに担当する場面が違うので、タンスの中で似た2枚が並ぶことがありません。

サイズについて1つだけ。色柄は白より体の線が出やすく、特にストライプは線が曲がることで合っていないことが分かります。首回りと裄丈は測ってから注文してください。白でごまかせていた1センチが、柄物では見えてしまう。

まとめ

白以外のワイシャツを仕事で着る基準は、色そのものより順番でした。1枚目はサックスの無地。白より反射が落ち着くぶん顔の見え方がやわらぎ、職場を選ばずに白と同じ場へ着ていけます。

柄はストライプの太さで堅さが決まります。細いほど遠目に無地へ溶けて改まって見え、太いほど柄として残る。1枚目の柄としては、白無地と役割がかぶらないロンドンストライプのほうが使えます。

クレリックは職場が決めるもの。上役が何を着ているかを見て判断するのが、いちばん確実な物差しでした。そして色柄をいくら増やしても、式典と写真の日は白無地が要る。白を半分残したまま増やすのが、結局いちばん長く使える持ち方です。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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