石けんみたいに清潔な香り、気づくとだいたい似た顔になりますよね。爽やかさは伝わるのに、そこで話が終わってしまうタイプです。エルメスのH24 オードパルファムは、その清潔さに体温をひとさじ足してくる香りでした。結論から言うと、仕事の日にいちばん強い1本です。使い込んだ僕が、香りの正体も、正直な弱点も、合う場面まで書きます。
この記事でわかること
- 香りを作っている3つの素材と、それぞれの役割
- 体感でどれくらい持つのか、どこまで香りが届くのか
- 仕事・夜デート・真夏で変わる向き不向き
- 買う前に知っておきたい弱点と、50mLの容量感
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:H24 は「清潔感の一歩先」を任せる1本
一言で言うなら、洗いたてのシャツに人の体温が移ったところ。清潔感で止まらず、あと半歩だけ距離を詰めてくる香りです。
香調はウッディ アロマティック。挙げられている素材はセージ、モス、スクラレンの3つで、甘い要素がひとつも入っていません。それなのに色気が出るところが、この香水の面白さだと思います。バニラやトンカで作った分かりやすい色気とは、まったく別の道筋で同じ場所に着いている感じです。
僕がこれを手放さない理由ははっきりしていて、つけている自分が疲れないからです。主張の強い香水は、夕方になると自分のほうが飽きます。H24は肌の近くで静かに鳴り続けるので、朝つけて一日一緒にいても気持ちが重くなりません。
香水を何本か持っている人にとっては、打率の高い役どころです。休日用に買った香りは月に数回しか出番がありませんが、この手の1本は平日の朝に自動的に手が伸びます。結果として、棚の中でこれだけ早く減っていきました。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
石けんの匂いと色気は両立しないと思っていましたが、これを使ってその考えをやめました。

エルメス H24 の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | エルメス(HERMÈS) |
| 商品名 | H24 オードパルファム(H24 Eau de Parfum) |
| 調香師 | クリスティーヌ・ナジェル |
| 容量 / 価格 | 50mL:10,417円(税込) |
| 香調 | セージ/モス/スクラレン |
| 系統 | ウッディ アロマティック |
同じH24という名前で、オードトワレも別に売られています。ここで書いているのはオードパルファムのほうで、名前が同じでも中身は別物です。買うときはボトルの表記だけ確かめてください。
50mLで10,417円(税込)。エルメスの名前で身構えた人ほど、この数字には拍子抜けするはずです。朝に1〜2プッシュのペースなら半年以上は余裕で持つ量なので、1日あたりに直すと、出かけるたびにためらう理由がありません。香水を「特別な日のもの」から「毎日の身支度」に引き下ろせる価格帯に、たまたま収まっている1本です。
容量で迷う人もいると思いますが、毎日つける前提なら50mLがちょうどいいサイズ感でした。使い切るまでに何年もかからないので、香りが変わってしまう前に飲み切れます。
香りをつくっている素材
3つの素材が同時に鳴っている構成です。順番に主役が入れ替わる作りではありません。はじめから3つが混ざった状態で立ち上がるので、香りの説明も役割で分けたほうが伝わるはずです。

セージ:香りの顔を決める主役
H24の第一印象は、ほぼセージで決まります。ハーブの中でも青くて硬い方向の素材ですが、この香水では鋭さより広がりのほうが前に出ていました。公式もこのセージを、包み込むような植物の力として説明しています。
青いハーブと聞くと、床用の洗剤みたいな清涼感を想像する人もいるでしょう。H24のセージはそこまで攻めてきません。シャツにアイロンをかけた直後の、湯気混じりの清潔さ。香水を主張したくない日でも使える理由の半分は、このセージの品の良さにあります。
好みが分かれるとしたら、ここです。青さが苦手な人には最初の数分が硬く感じられますし、逆にハーブ系が好きな人はこの数分がごちそうになります。試す機会があるなら、手首につけて5分だけ待ってみてください。判断がつきやすくなります。
モス:奥行きをつくる背景
モスは苔のこと。密度のあるハイテク・モスという挙げ方がされていて、湿った森の匂いというより、苔の質感だけを抜き出したような乾いた素材です。
このモスは前に出てきません。ずっと後ろにいて、セージの青さが薄っぺらくならないよう支えています。もしモスが無かったらどうなるか想像すると、爽やかなだけの香りで終わってしまうでしょう。香りに影を作るのがモスの仕事で、H24が安っぽく聞こえないのはこの影があるからだと思っています。
肌の上で香りが痩せてきたとき、最後まで残っているのもこの部分でした。だから香りが弱くなってからのほうが、ウッディ寄りの顔に見えます。
スクラレン:温度と色気を足すアクセント
スクラレンは香料の名前で、温かく鮮やかな素材として挙げられています。H24の色気を担当しているのは、間違いなくここです。
甘さで作る色気は分かりやすいぶん、場所を選びます。スクラレンの色気はもっと体温寄りで、本人の匂いだと勘違いされるタイプ。香りの印象を温かく官能的だとまとめているのも、この素材があるからでしょう。
ここが前に出てくるのは、香りが落ち着いてからです。距離の近い相手にだけ届く温度が肌に残るので、そこを狙って使うと当たります。逆に、香り始めの数分だけで判断すると「ただの清潔な香り」で終わってしまうので、店頭で試すときはムエットより肌につけたほうが正確です。
正直な注意点
いいところばかり書いても仕方がないので、引っかかる点も出しておきます。
注意
① 真夏の日中は青さが刺さる。気温が上がるとセージが硬く立って、汗と混ざると清潔感が金属っぽくなります
② 香りの飛ぶ範囲が狭い。体感5〜6時間で肌のすぐ上まで落ちるので、遠くまで香らせたい人には物足りません
とくに2つめは、買う前に納得しておいたほうがいい部分です。すれ違いざまに振り向かせる系の香水ではありません。香水に「存在感」を求めて買うと、確実にがっかりします。
対策があるとすれば、つける場所を上げること。首や胸元に置くと、狭い射程のまま相手に届きやすくなります。ボトルを持ち歩いてつけ直すほどではありませんが、夕方に人と会う日は昼にもう1プッシュ足すと安心です。
逆に言えば、香りで距離を詰めたくない場面ではこれが強みになります。弱点と長所が同じ場所にあるタイプの香水でした。
合う人・合わない人
こんな人に合う
- ✓ 清潔感のある香りに飽きてきた人
- ✓ シャツやスーツを着る日が多い人
合わないかも
- × 甘い香りで分かりやすく好かれたい人
ひとつ足すなら、香水初心者にもすすめやすい1本です。青さで好みは分かれますが、失敗の仕方が派手ではありません。つけすぎても場が壊れにくいので、量の加減をまだ掴めていない人でも扱えます。
合わないのは、香りを自己紹介の道具にしたい人。H24は名刺にはならないので、そこを期待すると噛み合いません。人に覚えてもらうための香水を探しているなら、もっと輪郭のはっきりしたものを選んだほうが早いです。
使う場所と時間
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 近づいたときだけ香る距離感が完璧 |
| 夜デート | ○ | 甘くない色気で押せる |
| 休日 | ○ | Tシャツでも浮かない |
| 真夏 | △ | 青さが立って硬くなる |
STEP 1|0〜30分
いちばん張りがある
グリーンの立ち上がりが強く、自分でもはっきり分かります
STEP 2|〜3時間
角が取れて温度が出る
肌の上で丸くなり、人との距離が近づきます
STEP 3|それ以降
肌のすぐ上に残る
自分では見失うのに、近い人にはまだ届いています
合わせる服で言うと、白か淡い色のシャツ。ジャケットを羽織る日ならなお良くて、平日の朝9時、会議室に入る5分前がよく似合います。夜に使うなら、量を落として首より下に置くと色気のほうが前に出ます。
季節でいうと、気持ちよく着られるのは春と秋でした。厚手のシャツで過ごせる時期は、青さと温度のバランスがきれいに出ます。冬もコートの中で悪くありません。
真夏だけは正直におすすめできません。日中の屋外で使うと青さが硬くなるので、その季節は夜だけに回すか、別の1本に譲ったほうが気分よく過ごせます。
保管で中身は変わる
香水は置き場所で寿命が変わります。せっかく毎日使う1本なので、ここは押さえておいてください。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 光と熱で香りの角が変わります |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気と温度差でボトルの中が傷みます |
| 暖房の近く | × | 温度が上下すると香りが早く痩せます |
| 箱に戻す手間 | △ | 毎日使うなら日の当たらない引き出しで十分です |
50mLは、毎日使う人にとってちょうど使い切れるサイズです。何年も寝かせる量ではないので、神経質になりすぎる必要はありません。直射日光と湯気だけ避けておけば大丈夫でした。
洗面所に置いている人は多いと思いますが、そこが唯一の落とし穴です。朝の身支度の流れで使いたい気持ちは分かるので、玄関の引き出しに移すくらいの妥協点がちょうどよかったです。
口コミの読み方
近くでしか香らないと知ったうえで、それでも買う意味があるのかを最後まで量りかねていました。手首に一吹きして人に伝わらないなら、つける理由が薄くなると思っていたからです。
買う前に迷った点
| 地味で終わらないか | 近くでしか香らない設計なので、遠くから嗅ぐと確かに小さく聞こえます | |
| 名前が知られていて被らないか | セージの出方は肌でかなり変わるので、同じ瓶でも印象は揃いません | |
| 真夏に使えるか | 硬くなるのは日中の暑い時間だけで、残りの季節は素直に使えます |
答えから書くと、量りかたのほうがずれていました。この香水は届く範囲を狭く設計してあるだけで、香り自体が弱いわけではありません。近距離での密度は、値段の何倍も濃いというのが僕の実感です。遠くへ飛ぶ量で価値を測ると、いちばん濃い部分を素通りすることになります。
人と被るのを避けたい気持ちも、会計を済ませる直前まで残っていました。使ってみると、青いハーブは肌との相性が出やすくて、同じ香水でも人によって出方が違います。実際、同じボトルを友人と分けても、印象の言葉はまるで揃いませんでした。
真夏に使えるかどうかも、買う前には決めきれなかった点です。硬くなるのは日中の暑い時間だけで、残りの季節は素直に使えました。50mLなら寝かせずに使い切れる量なので、季節を絞っても持て余しません。
まとめ
この記事のまとめ
- セージ・モス・スクラレンが同時に鳴る、甘さゼロのウッディ アロマティック
- 50mLで10,417円(税込)。毎日つぶしても惜しくない値段
- 香りの届く範囲が狭いぶん、仕事の日にいちばん強い
清潔感のある香りは持っているけれど、そこから一歩踏み込みたい。そういう人には、これ以上ないくらい素直にはまる1本だと思います。甘い色気が苦手な男性にとっては、選択肢がそもそも少ない場所を埋めてくれる存在です。
エルメスの香水はモールに公式ストアがないので、H24を探すときはブランド名から在庫を見にいくのが早道です。
※本記事はプロモーションを含みます

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