水を噴射して歯の間を洗う道具です。糸や歯間ブラシより楽なので、置き換えたくなりますが、落とせるものが違います。何ができて何ができないかを押さえると、使いどころが決まります。
落とせるものが違う
| 道具 | 落とせるもの | 苦手なもの |
|---|---|---|
| 糸(フロス) | 歯の間にこびりついた汚れ | 奥歯が難しい |
| 歯間ブラシ | 隙間の広い場所の汚れ | 狭い隙間に入らない |
| 口腔洗浄器 | 食べかす・浮いた汚れ | こびりついた汚れ |
水圧では、歯の面に付いた粘り気のある汚れは落ちません。そこは物理的にこする必要があります。
一方で、糸が届きにくい場所の食べかすは水のほうが得意です。
つまり代わりではなく、補うものだと考えるほうが正確です。
向いている人
効果が出やすい条件
- 矯正器具を付けている
- ブリッジやインプラントがある
- 歯周ポケットが深いと言われた
- 糸が続かない
- 手先の動作が難しい
- 歯間が広い
矯正中は糸が通しにくいので、水のほうが実用的です。
被せ物やブリッジの周りも、糸が入りにくい。そこに水を当てられるのは利点になります。
歯科で歯周ポケットを指摘されている人にも、補助として勧められることがあります。
据え置きと携帯型
| 据え置き | 携帯型 | |
|---|---|---|
| 水の量 | 500ミリ以上 | 150〜300ミリ |
| 水圧 | 強い・調整幅が広い | やや弱い |
| 連続使用 | 口全体を一度で | 途中で給水 |
| 場所 | 洗面台に固定 | 持ち運べる |
| 音 | 大きめ | 小さめ |
据え置きは水量が多いので、一度で口全体を洗えます。毎日使うならこちら。
携帯型は旅行や職場でも使えますが、水を足す手間が入ります。
洗面台に置く場所があるかを先に確認してください。本体はそれなりの大きさがあります。
使い方の手順
いきなり強い水圧で始めると、痛みと出血が出ます。
最初の1週間の使い方
- 水圧は最弱から始める
- ぬるま湯を使う
- 洗面台に顔を近づけ、口を閉じ気味にする
- 歯と歯茎の境目に沿ってゆっくり動かす
- 1か所2〜3秒
- 慣れたら少しずつ水圧を上げる
冷水は歯にしみるので、ぬるま湯のほうが快適です。
口を開けたまま使うと、水が飛び散ります。軽く閉じて、水を口から流す形にする。
最初は出血することがありますが、炎症がある場所なら数日で落ち着きます。
歯磨きとの順番
先に使うか後に使うかで意見が分かれますが、どちらでも大きな差はないとされます。
先に使えば大きな食べかすが取れて、歯磨きが効率的になる。
後に使えば、磨き残しを流せる。
続けやすいほうで構いません。順番より、毎日やるかどうかのほうが影響が大きい。
歯磨き粉を使ったあとに水で流すと、有効成分も流れます。気にするなら先に使う形になります。
手入れをしないと不衛生になる
水を扱う道具なので、内部に水が残ります。
最低限の手入れ
- 使い終わったらタンクの水を捨てる
- タンクを乾かす
- 週に一度は分解して洗う
- ノズルは3〜6か月で交換
- 水垢が付いたらクエン酸で洗浄
タンクに水を入れっぱなしにすると、菌が増えます。毎回捨てるだけでかなり違う。
ノズルは消耗品です。先端が変形すると水圧が変わります。
洗浄機能が付いた製品もありますが、基本の手入れは変わりません。
音と水の飛び散り
据え置き型は動作音が大きめです。早朝や深夜に使うと、家族に聞こえます。
水も飛びます。洗面台の鏡や壁に飛沫が付くので、使ったあと拭く習慣が要る。
顔を洗面台に近づけて使うと、飛散が減ります。立ったまま使うと周りが濡れる。
この2つが理由で使わなくなる人がいます。買う前に、置く場所と使う時間を想像してみてください。
歯科で相談してから決める
自分の口の状態によって、必要かどうかが変わります。
相談すると分かること
- 歯周ポケットの深さ
- 歯間の広さ
- 糸と歯間ブラシのどちらが向くか
- 水圧をどこまで上げていいか
- 被せ物の周りの磨き方
歯間が狭い人は、そもそも糸しか入りません。水では届かない場所が残ります。
逆に歯間が広い人は、歯間ブラシのほうが効率的です。
定期検診のときに聞けば、数分で答えが出ます。買ってから合わないと分かるより早い。
これだけでは足りない
水圧で落とせるのは、浮いている汚れまでです。
歯の面にこびりついた膜は、こすらないと落ちません。
だから歯磨きは必須で、糸や歯間ブラシも完全には置き換えられない。
歯科でも「補助として使う」という位置づけで説明されることが多い。
逆に、糸が続かなくて何もしていない人にとっては、何もしないよりは確実に良い。
理想は歯磨き+糸+水。現実的には、続けられる組み合わせを作るほうが結果が出ます。
完璧を目指して続かないより、少し足りなくても毎日やるほうが効きます。
あわせて読みたい
- 磨く道具から見直すならデンタルフロスの使い方もどうぞ。
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まとめ
水圧では、こびりついた汚れは落ちません。糸の代わりにはなりません。
矯正中やブリッジがある人には、糸より実用的です。
最弱の水圧とぬるま湯から始めてください。いきなり強くすると出血します。
タンクの水は毎回捨てる。入れっぱなしだと菌が増えます。
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