十月の日曜、コーデュロイのジャケットを引っぱり出して、落ち葉の溜まった歩道を歩きました。あの時間の空気を瓶に詰めるとこうなる、というのがオータム ヴァイブスでした。結論から言うと、秋のあいだだけ手元に置いておきたい一本です。この記事では、腕の上で香りがどう入れ替わるのか、体感でどのくらい保つのか、買い直してまで使っている理由と、それでも引っかかる点までまとめます。
この記事でわかること
・トップからベースまで、腕の上で何がどう入れ替わっていくのか・体感の持続と、どのくらいの距離まで届くのか・買う前に知っておきたい引っかかりが二つ・似合う服装と時間帯、置き場所で変わること
Maison Margiela REPLICA Autumn Vibes(オータム バイブス) オードトワレ 30mL
参考価格 12,210円前後
落ち葉と森の空気を思わせる秋らしい香りを探す人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:オータム ヴァイブス は「乾いた森の空気をまとう一本」
いま手元にあるのは二本目です。一本目を去年の秋のうちに空にして、今年また同じものを買い直しました。理由は単純で、十月から十二月のあいだ、これ以外を手に取る気が起きなくなったからです。買い直したときにわざわざ売り場を探し直したので、惰性で続いているわけでもありません。
肌の上に残るのは、乾いた木と、土っぽさをまだ残したスパイスです。その上に薄い樹脂の膜がかかって、時間が経つほどとがった感じがやわらいでいきます。甘さで押してくる感じは薄めで、砂糖よりも樹液や樹皮に近い方向。毛足のある布、たとえばウールのニットやコーデュロイのジャケットと並べたときに、いちばん座りがよくなります。
一方で、一年中まわせる一本かと言われると、そこは正直に首を横に振ります。暑い時期に同じ量をつけたら、スパイスと樹脂が前に出すぎて自分で持て余しました。季節を決めて、その季節のうちに使い切る。二本使ったあとの僕の結論は、そこに落ち着いています。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

メゾン マルジェラ (レプリカ) オータム ヴァイブス の基本情報
30mL。数字だけ見ると小さく感じますが、僕にはこれがちょうどよい容量でした。使うのが秋と冬に寄っているので、もっと大きい瓶を買えば残りを翌年まで持ち越すことになります。一本目の終わりのほうで、開け閉めの回数が増えたぶんだけ最初の立ち上がりが穏やかになったのを感じたので、季節のうちに使い切れる量という基準は、この香りにはよく合いました。
濃度はオードトワレ。系統はウッディスパイシーで、香調は三つの層に分かれて表記されています。日本向けの直営ショップが見当たらないので、買うのはいつも正規の売り場です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | メゾン マルジェラ フレグランス |
| 商品名 | REPLICA オータム ヴァイブス オードトワレ |
| 容量 | 30mL |
| 価格 | 正規販売店で12,210円 |
| 濃度 | オードトワレ |
| 系統 | ウッディスパイシー |
| 香調 | トップ:ピンクペッパー、コリアンダー、カルダモン/ミドル:キャロットシード、ナツメグ、オリバナム/ベース:シダーウッド、モス、ファーバルサム |
| 体感の持続 | 僕の腕で4〜5時間 |
| JAN | 3614273416719 |
Maison Margiela REPLICA Autumn Vibes(オータム バイブス) オードトワレ 30mL
参考価格 12,210円前後
落ち葉と森の空気を思わせる秋らしい香りを探す人向け。
香りの変化
つけてから一日の終わりまで、この香りは三段構えで表情を変えます。層ごとに何が入っているかは表記されているので、ここでは「その材料が僕の腕でどう出たか」を書きます。最初の十分と、二時間後と、上着を脱いだ夜とでは、同じ瓶から出たとは思えないくらい印象が動きました。
トップ
開けた瞬間に来るのは、ピンクペッパー、コリアンダー、カルダモンの三つです。僕の腕では、この三つがほとんど同時にぱっと開きます。胡椒のぴりっとした粒感と、青い茎を折ったときのような乾いた匂いが一緒に立ち上がって、鼻の奥が一瞬すっとします。柑橘やフルーツの立ち上がりを想像していると、ここで少し面食らうかもしれません。
この立ち上がりは十分ほどでおとなしくなります。拡散が大きいのもこの時間帯だけで、手首から三十センチくらいのところまでは届いている感じがしました。玄関でつけると、駅に着くころには落ち着いていました。そういう速度感です。
ミドル
入れ替わりで出てくるのが、キャロットシード、ナツメグ、オリバナムです。ここがこの香水の個性そのもので、僕は初めて嗅いだとき「土の匂いがする」と思いました。にんじんの種が出すのは、掘り返した直後の土と、乾いた根っこに近い匂いです。野菜のほうを想像していた僕は、最初ここで軽く裏切られました。ナツメグの粉っぽい温かさと、オリバナムの樹脂っぽさも同じところに混ざっていて、全体に薄い膜が張ったようになります。
この段になると香りは肌にぐっと近づきます。自分でも、腕を鼻に寄せないと分からないくらいでした。すれ違いざまに気づかれる香りではなくなって、隣に座った人にだけ届く距離になります。僕の腕では、つけてからおよそ三時間はこの表情が続きました。
ベース
最後に残るのが、シダーウッド、モス、ファーバルサムです。シダーの鉛筆を削ったような乾いた木と、苔の湿った緑と、松脂のべたつかない甘さが、同じくらいの濃さで並びます。ミドルの土っぽさが抜けて、木と樹脂だけが残る感じ。
この段が長く、僕の腕では四時間から五時間のあたりまで、シャツの襟に顔を近づけると分かる程度に残っていました。翌朝、脱いだニットを畳むときにふっと出てくることもあって、布に移ったぶんはもう少し長生きします。肌の上と布の上で、残り方がはっきり違う一本でした。
STEP 1|0〜30分
トップのピンクペッパー、コリアンダー、カルダモン
粒感のある乾いた立ち上がり。拡散が大きいのはここだけ
STEP 2|〜3時間
ミドルのキャロットシード、ナツメグ、オリバナム
土っぽさと粉っぽい温かさ。香りが肌に近づく
STEP 3|それ以降
ベースのシダーウッド、モス、ファーバルサム
乾いた木と樹脂だけが残る。布に移ったぶんは翌日まで
Ryo
掘り返した土と削った鉛筆の匂いが、肌の上で四時間かけて木になっていく香りです。
正直な注意点
買い直すくらい気に入っているのに、それでも毎回引っかかる点が二つあります。先に書いておきます。
一つ目は、気温が上がると重くなること。四月の終わりに試したとき、いつもと同じ二プッシュで出したら、ナツメグと樹脂が前に出すぎて、自分で服を脱ぎたくなりました。暖房のよく効いた室内でも、起きることは同じでした。乾いて冷たい空気の中でちょうどよく香るように作られた香水です。気温が上がると、そのぶん強く出すぎてしまいます。真夏に使う前提で買うと、たぶん一年で持て余します。
二つ目は、買い足しの手間です。日本向けの直営ショップが見当たらず、二本目を買うときに売り場を探すところからやり直しました。手に入る容量も僕が見た範囲では30mL。ふらっと立ち寄って補充する、という買い方がしにくいので、シーズンの途中で切らすと間が空きます。使い始める前に、次をどこで買うかまで決めておくほうが気が楽でした。
持続についても一言。体感四〜五時間というのは、朝つけたら夕方には自分では分からなくなる長さです。一日中まとっていたいなら、昼過ぎにもう一度足す前提で考えておくといいと思います。
注意
① 気温が上がると重く出る。乾いた冷たい空気を前提にした組み立てで、暑い時期や暖房の効いた室内ではスパイスと樹脂が前に出ます
② 買い足しに手間がかかる。日本向けの直営ショップが見当たらず、二本目のときも売り場を探し直すところから始めました
合う人・合わない人
この香水は、好みがはっきり割れるほうだと思います。二本使ってみて、どんな人に合うかはかなりはっきりしました。
まず、木と樹脂の匂いが好きな人。シダーや乳香の乾いた感じを心地よく思えるかどうかが、ほぼそのまま相性になります。次に、秋冬の服装が好きな人。ウール、コーデュロイ、厚手のニット、革。そういう素材を着ている自分が好きな人なら、香りが服の続きみたいに馴染みます。
逆に、一本で一年を通したい人には向きません。夏の朝に手が伸びないので、結局もう一本必要になります。石けんや柑橘のさっぱりした香りを「きれいな匂い」と感じるタイプの人も、ミドルの土っぽさでつまずくかもしれません。店頭で試せるなら、三十分待ってミドルまで見てから決めるのが確実です。
こんな人に合う
- ✓ シダーや乳香など、乾いた木と樹脂の匂いを心地よく感じる人
- ✓ ウールやコーデュロイなど、秋冬の素材を着るのが好きな人
合わないかも
- × 一本を一年中まわしたい人、石けんや柑橘のさっぱりした香りが好みの人
使う場所と時間
いちばん機嫌がいいのは、十月から十二月の、昼過ぎから夕方にかけてです。気温が下がって空気が乾いてくると、トップの粒感がきれいに立って、ミドルの土っぽさも重くなりません。
具体的に書くと、僕がよく使うのは休日の外出です。コーデュロイのジャケットに厚手のニット、革靴。古着屋をまわって、途中で珈琲を飲んで、日が傾いたころに夕食に行く。そういう半日に一度だけつけます。屋外の冷たい空気の中では香りがきゅっと締まって、店に入って上着を脱いだ瞬間に樹脂がふわっと出る。この落差がこの香水の見せ場だと思っていて、上着を着たり脱いだりする日によく映えました。
仕事で使う日は量を減らします。二プッシュだと会議室で気づかれるので、一プッシュを腰のあたりに落とします。これくらいだと、自分が動いたときにだけ分かる程度に収まりました。夜の食事なら二プッシュでちょうどいいです。相手が正面に座っている距離だと、ミドル以降はちょうど届くか届かないかくらいで、押しつけがましくなりません。

使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | ウールのジャケットに一プッシュなら机まわりで収まります |
| 夜デート | ◎ | 正面に座った相手にだけ樹脂が届く距離に落ち着きます |
| 休日 | ◎ | 上着を脱ぎ着する秋の外出で本領が出ます |
| 真夏 | × | 30mLを季節のうちに使い切るなら、夏は休ませるのが正解でした |
保管で中身は変わる
大きい瓶か小さい瓶か。この香水に関しては、僕は迷わず小さいほうを選びました。使う季節が秋と冬に寄っていて、残りを翌年まで持ち越したくなかったからです。そしてこの「持ち越さない」という選び方が、そのまま保管の話につながります。
一本目のとき、終わりのほうで最初の立ち上がりが穏やかになったのを感じました。中身が減って空気が入るぶん、トップの粒感は少しずつ角が取れていきます。だから置き場所の話は、僕にとっては「香りを守る」というより「季節のうちに気持ちよく使い切る」ための話です。
置き場所で気をつけているのは三つ。窓際、浴室まわり、暖房の近く。特に三つ目は、この香水だと自分で踏みやすい落とし穴でした。使う時期と暖房を入れる時期がぴったり重なるので、出しっぱなしにしておくと自然と温風の通り道に置くことになります。僕は箱ごと引き出しにしまって、使う日に取り出す形にしました。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 軽い層から先に痩せます。トップの粒感がこの香水の見せ場なので、そこから削られるのは惜しい |
| 浴室・洗面所 | × | 秋冬だけの一本は出番のない月が長く、湿気のこもる場所に半年置きっぱなしになります |
| 暖房の近く | × | 使う季節と暖房の季節が重なるぶん、置き場所がそのまま温風の通り道になりがちです |
口コミの読み方
30mLで12,210円。カートに入れてから一日寝かせたのは、この数字のせいでした。秋のあいだしか手が伸びない一本に出す額として妥当なのか、そこが最後まで決まりませんでした。使い終わってからの答えを書くと、この容量なら迷わなくてよかった、になります。一季節で瓶が空くので、棚に置きっぱなしにする月がありません。使い切れる量を使い切れる季節に当てられたぶん、残る判断は香りの好みだけになりました。
砂糖っぽい甘さが長く続く香りは昔から苦手で、そこに当たったらどうしようという不安も買う前にありました。結果を書くと、甘さらしい甘さが出たのはベースのファーバルサムのあたりだけです。バニラや砂糖菓子の方向には行きません。ただ、ミドルのナツメグは粉っぽい温かさを持っていて、これを甘いと受け取る余地はあると思います。肌の温度が高い日ほどミドルが前に出るので、同じ一本でも日によって印象が動きました。
離れた人に気づいてもらえるのかどうかも、買う前は分かりませんでした。つけてみて分かったのは、これが強さではなく距離の話だということです。最初の十分を過ぎると香りは肌の側に寄っていくので、すれ違うだけの相手には届きません。香らせて振り向かせたいなら、この一本は肩透かしです。近くまで来た人にだけ分かる香り方を探していたなら、そのまま長所になります。僕が欲しかったのは後者でした。
口コミの読み方
| 30mLでこの額を出すか | 秋冬に絞れば一季節で空くので、棚に残らない量でした | |
| 砂糖っぽい甘さが苦手 | 甘さが出るのはベースのファーバルサムだけ。ナツメグの温かさを甘いと取る余地はあります | |
| 離れた人に届くのか | 最初の十分を過ぎると肌に寄るので、近い距離でだけ働きます |
まとめ
二本目を空にしかけている今の感想を、三行にまとめておきます。
乾いた木と土っぽいスパイス、その上に薄い樹脂。この組み立てが好きなら、秋冬の相棒として長く付き合えます。体感四〜五時間で肌に寄っていく香り方なので、距離の近い場面ほど働いてくれました。引っかかるのは暑さに弱いことと、買い足しに手間がかかること。この二つを飲み込めるなら、季節を決めて使い切る一本として気持ちよく使えます。
僕はまた来年の秋に、同じものを探しにいくと思います。
この記事のまとめ
- ✓乾いた木と樹脂が好きなら、秋冬の相棒として長く使えます
- ✓体感4〜5時間で肌に寄るので、距離の近い場面ほど働きます
- ✓暑さに弱く、買い足しに手間がかかる点は飲み込む必要があります
Maison Margiela REPLICA Autumn Vibes(オータム バイブス) オードトワレ 30mL
参考価格 12,210円前後
落ち葉と森の空気を思わせる秋らしい香りを探す人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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