スキンケアの記事を80本以上書いてきて、いちばん多く届く反応が「工程が多くて続かない」です。化粧水、乳液、美容液、クリーム。理屈は分かっていても、朝の5分でそれを全部やる人はほとんどいません。実際、僕自身も忙しい朝は工程を削ります。
オールインワンは「効果が薄い」わけではない
オールインワンに対して根強いのが「1本でやるぶん効果が薄い」という見方です。ただ、これは半分しか当たっていません。
スキンケアの工程が分かれている理由の多くは、成分の性質上あとから重ねたほうが良いというより、剤形(水っぽいか、油っぽいか)が違うと1本にまとめにくいという処方上の都合です。処方技術でそこを解決できていれば、1本でも成立します。
本当の問題は別のところにあります。工程を4つに分けている人は、各段階でしっかり量を使いますが、オールインワンだと1回で終わる安心感から量が減りやすい。効果が落ちる原因は成分より使用量であることが多いです。
選ぶときに見るべき3点
メンズ向けのオールインワンは種類が多く、価格帯も1,000円台から1万円超まで開きます。違いが分かりにくいので、僕は次の3点で絞っています。
| 見る項目 | 判断の基準 |
|---|---|
| テクスチャ | ベタつきが苦手なら、ジェル寄り。乾燥が強いならクリーム寄り |
| 容量と1回量 | 1回2プッシュ想定なら1か月で何mL減るか。コスパはここで決まる |
| 香り | 香水をつける人は無香料一択。香りが混ざると香水が濁る |
3つ目は香水を扱っているブログとして強めに書いておきたいところです。せっかく良い香水を選んでも、顔から別の香りが立っていると印象が濁ります。香水を日常的に使う人は、スキンケアは無香料に寄せたほうが結果的に得をします。
時短でも効かせるための使い方
工程を減らすなら、減らしたぶんだけ「やり方」で取り返す必要があります。難しいことはしません。
1本でも効かせる3つのコツ
- 洗顔直後、タオルで拭いてから30秒以内につける。乾く前が勝負
- ケチらず規定量を使う。足りないと感じたら重ね付けでよい
- 目元と口元だけは、あとからもう一度重ねる。皮膚が薄く先に乾く
特に1つ目は効果の差が出やすいところです。洗顔後の肌は水分が抜けていく途中なので、身支度をしてから塗ると、乾いた肌に足しているだけになります。洗面所を出る前に済ませる、と決めてしまうのが確実です。
2つ目の「規定量」も軽視されがちです。パッケージに書かれている量は、その量で試験をした結果に基づいています。半分の量で使えば、当然ながら想定どおりには働きません。1本を長持ちさせること自体は目的ではないので、減りが早いのは正しく使えている証拠だと考えてください。
定期便で買う場合に注意したいこと
メンズスキンケアは定期購入(サブスク)で安くなる商品が多いジャンルです。ただ、ここは損をしやすいポイントでもあるので、契約前に見るところを決めておいてください。
定期購入で必ず確認すること
- 初回価格と2回目以降の価格の差。初回だけ大幅に安いパターンが多い
- 最低継続回数の縛りがあるか。ある場合、解約可能になるのは何回目か
- 解約の手続き方法。電話のみか、サイト上で完結するか
- 配送間隔を変更できるか。使い切る前に次が届くと在庫が積み上がる
4つ目は地味ですが実害が出ます。1本を1か月半で使う人に毎月届くと、半年で1本余ります。配送間隔を変更できる商品を選ぶか、最初から間隔を延ばして契約するのが安全です。
下記はオールインワンタイプのメンズ用美容液のひとつです。僕はこの商品を使ったことがないので使用感の評価は書きません。上の4点を自分で確認する材料として、条件を見てみてください。
朝と夜で使い分けると失敗しにくい
オールインワンに切り替えるとき、いきなり全部を1本にすると変化の原因が分からなくなります。僕が現実的だと思うのは、朝だけオールインワンにするやり方です。
朝は時間がないうえ、このあと日焼け止めを重ねるので、工程を増やしても埋もれます。一方、夜は時間に余裕があり、日中の汚れを落としたあとの肌に必要なものを入れる時間帯なので、分けて使う価値が残ります。
| 時間帯 | 現実的な組み方 |
|---|---|
| 朝 | 洗顔(ぬるま湯でも可)→ オールインワン → 日焼け止め |
| 夜 | 洗顔 → 化粧水 → 美容液や乳液。余裕がない日はオールインワンで代替 |
この形なら、忙しい日は夜もオールインワンで済ませられます。「絶対に工程を守る」という設計は、守れなかった日にゼロになるので続きません。手を抜いた日の下限を決めておくほうが、平均点は上がります。
価格帯で何が変わるのか
メンズのオールインワンは1,000円台から1万円超まであります。価格差が何に効いているのかを整理します。
| 価格帯 | 主に変わるところ |
|---|---|
| 〜2,000円 | 保湿がメイン。まず習慣を作る段階なら十分に機能する |
| 3,000〜6,000円 | テクスチャの完成度と使用感。ベタつきの少なさに差が出やすい |
| 7,000円〜 | 目的別の成分配合。悩みがはっきりしている人向け |
重要なのは、1本目から高価格帯を選ぶ必要はないということです。続くかどうかが分からない段階で1万円の製品を買うと、使い切れずに残ります。まず低価格帯で3か月続けてみて、そのうえで不満が出た点を狙って次を選ぶほうが失敗しません。
逆に、すでに数年続けていて「乾燥が取れない」「日中のテカリが気になる」といった具体的な不満がある人は、価格帯を上げる意味があります。不満が具体的なほど、選ぶ基準がはっきりするからです。
オールインワンが向かない人もいる
全員に勧められるものではありません。次に当てはまる人は、工程を分けたほうが結果が出ます。
| こういう人 | 理由 |
|---|---|
| 部位で肌質が大きく違う | Tゾーンは脂性、頬は乾燥という人は、部位ごとに変える必要がある |
| 特定の悩みを狙い撃ちしたい | シミやニキビ跡など、目的が明確なら専用の美容液のほうが濃度を選べる |
| スキンケアの時間が好き | 工程を減らす動機がないなら、減らすメリットもない |
僕自身は、朝はオールインワン的に済ませて夜は分ける、という使い分けが現実的だと思っています。全部を1本にするか、全部を分けるかの二択で考えないほうが続きます。
あわせて読みたい
- 工程を分ける場合の基本は、メンズ美容・スキンケアの完全ガイドもどうぞ。
- 香りを重ねる順番については、香水のメリットをまとめた記事もどうぞ。
逆に工程を足すなら、導入化粧水の記事もあわせてどうぞ。
まとめ
オールインワンは手抜きではなく、工程を減らして継続率を上げるための選択肢です。効果が落ちる原因は成分より使用量なので、ケチらず規定量を、洗顔後30秒以内に使ってください。
選ぶときはテクスチャ・1回量・香りの3点。香水を使う人は無香料を選ぶと印象が濁りません。定期便で買う場合は、初回価格との差・継続回数の縛り・解約方法・配送間隔の変更可否を契約前に確認しておくべきです。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント