アミリス ファムは、乾いた木の甘さを果実と花でくるんだフローラルです。中心にあるのはアミリスという木。その周りを洋ナシとスイートピー、レモンの花が囲み、さらにアイリスが加わって全体が上品な方向にまとまる。甘いだけの花にも、重いだけの木にもならない。乾いた質感とみずみずしい果実、その対比を面白がれる人に向いています。
アミリスという聞き慣れない原料が名前になっています。中南米に生える木で、サンダルウッドの代わりとして使われることがある。この香りはそれを主役に据えています。
この記事でわかること
- アミリス ファムの香りを作っている5つの原料と、公式が香調をどこまで出しているか
- 35mL・70mL・200mLの選び分けと、価格をどう見ればいいか
- 買う前に引っかかる点。似た香りの流通と、アミリス オムとの紛らわしさ
- 日本での買い方。正規と並行輸入の違い、公式サイトをめぐる注意
結論:アミリス ファムは乾いた木を果実と花で包んだ一本
アミリス ファムを一言で言えば、果実と花で木を包んだ香りです。公式が挙げている原料は洋ナシ、スイートピー、アミリス、レモンの花、アイリスの5つ。分類はフローラルでも、真ん中に立っているのは花ではなく木のほうになります。アミリスの乾いた甘さに洋ナシのみずみずしさがぶつかり、その乾と湿の対比が見どころ。アイリスの粉っぽさが上に乗って、全体が上品な側へ寄ります。
クルジャンはトップ・ミドル・ベースという分け方で香調を公開していません。時間の変化を細かく語らない代わりに、何でできているかは正確に示す方針です。この記事も時間の流れではなく、原料の組み合わせから香りを読み解いていきます。価格は70mLで195ユーロ、日本では3万円前後の買い物。原料を絞った作りゆえに好みは割れるので、試してから決めたほうが後悔は小さくなる。
総合評価:3.8 / 5.0 ★★★★★
メゾン フランシス クルジャン アミリス ファムの基本情報
| ブランド | メゾン フランシス クルジャン |
| 商品名 | アミリス ファム |
| 種類 | オードパルファン |
| 香調の分類 | フローラル(花) |
| 主な原料 | 洋ナシ・スイートピー・アミリス・レモンの花・アイリス |
| 容量 | 35mL / 70mL / 200mL |
| 価格 | 公式のヨーロッパ向け表示で195ユーロ(70mL)。日本の実売は為替と関税、正規か並行かで幅が出る |
| 日本での取扱 | 公式ブティック(表参道・銀座)と百貨店 |
アミリスとは何か
公式が公開している内容はこの通りです。
| 公式の表記 | |
|---|---|
| 香調の分類 | フローラル(花) |
| 主な原料 | 洋ナシ・スイートピー・アミリス・レモンの花・アイリス |
| 種類 | オードパルファン |
クルジャンはトップ・ミドル・ベースという分け方で公開していません。香調の分類と主要な原料だけを出す方針です。時間による変化を細かく説明しない代わりに、何でできているかは正確に示す、という考え方だと思います。
香水の紹介記事には、公式と違う原料が書かれていることがあります。他の媒体の記述が写し継がれていたり、古い情報が残っていたりするためです。ここに載せているのは公式が現在公開している内容です。
公式が挙げているのは5つ。洋ナシ、スイートピー、アミリス、レモンの花、アイリス。
アミリスは西インド諸島やハイチに生える木で、サンダルウッドに似た乾いた甘さを持ちます。本物のサンダルウッドは供給が不安定で高価なので、その代わりに使われることが増えている原料です。
この香りではアミリスが中心にあって、その周りに洋ナシとスイートピー、レモンの花が置かれています。果実と花で木を包む構成です。
アイリスが入っているのが効いています。アイリスの根から採る原料は粉っぽく高価で、これが加わることで全体が上品な方向にまとまる。
洋ナシは香水では甘くみずみずしい印象を作ります。アミリスの乾いた質感と対になっていて、乾と湿の対比がこの香りの見どころになっています。
価格と容量を整理する
公式が出している容量はこの通りです。
| 容量 | 使いどころ |
|---|---|
| 35mL | 試す・持ち歩く |
| 70mL | 日常の主軸 |
| 200mL | 定番として使い込む |
価格は、公式のヨーロッパ向け表示で195ユーロ(70mL)。日本での実売は、為替と関税、そして正規か並行かで幅が出ます。1つの数字では言い切れないのが実情です。
詰め替え用のレフィルが用意されている香りもあります。本体を買った後の2本目からは、そちらのほうが安くなります。
贈り物として考えるなら
香水を贈り物にするのは、本来かなり難しい選択です。身につけるものの中でも好みの幅が狭く、しかも受け取った側は合わなくても言い出しにくい。
贈る前に確かめておくこと
- 普段どんな香りを使っているか。系統が分かれば外しにくい
- 香水を日常的に使う人か。使わない人に贈ると置物になる
- 職場で香りを制限されていないか。医療や飲食では使えないことがある
- 容量は小さめでいい。35mLでも使い切るには半年以上かかる
クルジャンを贈り物に選ぶ理由があるとすれば、名前が通っていることです。香水に詳しくない相手でも、ブランドを知っている確率が比較的高い。
ただし価格が価格なので、関係によっては相手を困らせます。3万円台の香水を受け取ると、返礼を考えさせてしまう。贈る相手との距離を、香りの好み以上に先に考えたほうがいい。
つける量を間違えないために
クルジャンの香りは輪郭がはっきりしているので、少量で足ります。原料を絞って作っているぶん、多くつけるとその少ない材料が全部強く出ることになる。
つける量と場所
- 1〜2プッシュから始める。足りなければ翌日に増やす
- 首すじ・耳の後ろ:人に届きやすい。仕事の場では控えめに
- 手首・肘の内側:動くたびに立ち上がる
- 腰まわり・膝の裏:下から穏やかに上がってくる。量を間違えにくい
香りが弱いと感じたときに足すのは、たいてい間違いです。人は自分の匂いに数分で慣れるので、自分に届かなくなった時点でも周りにはまだ届いています。自分の鼻を基準にしないことが、この価格帯の香水では特に大事になります。
買う前に引っかかる点
原料を絞る作り方には裏返しがあります。少ない材料で構成されているぶん、合わない材料が1つあると逃げ場がない。複雑な香水なら他の要素で紛れるところが、ここでは紛れません。
似た香りが安価に出回っています。クルジャンは模倣の対象になりやすいブランドで、「〇〇に似ている」と称する香水が多く売られている。本物を買う理由を自分の中で持っておかないと、割高に感じます。
アミリスは知名度の低い原料です。何の香りか説明しにくいので、贈り物にすると意図が伝わりにくい。
対になるアミリス オムと店頭で並んでいることが多く、続けて嗅ぐと区別がつきにくくなります。
日本で買うときに知っておくこと
日本では公式ブティックと百貨店で買えます。路面店は表参道と銀座にあり、伊勢丹などの百貨店にも入っている。クリードのように取扱が極端に少ないブランドではありません。
ただし日本の公式サイトは存在しません。かつて使われていたドメインは第三者に売却されていて、今アクセスしても無関係なページに飛びます。検索で出てくる「公式」を名乗るページには注意が要ります。
| 正規(ブティック・百貨店) | 並行輸入 | |
|---|---|---|
| 価格 | 定価 | 1〜3割安いことが多い |
| 保証 | 国内の窓口がある | 販売店ごと |
| 保管 | 管理されている | 経路が読めない |
| 刻印・ギフト包装 | 受けられる | 対象外 |
並行輸入品も多く流通しています。香水は熱と光で変わるので、輸送と保管の経路が読めないことは実質的なリスクです。定価を大きく下回るものには理由があると考えたほうがいい。
買う前に試す
3万円前後の買い物です。原料を絞った作りなので、合わない材料が1つあると全体が駄目になる。この構造は、試さずに買うことのリスクを普通の香水より大きくします。
あわせて読みたい
- クルジャンで最初に名前が挙がる1本を知りたいなら、バカラ ルージュ 540の徹底解説もどうぞ。
- 同じブランドのクルジャン ジェントル フルーイディティ シルバーの香りもどうぞ。
まとめ:アミリス ファムは試してから決めたい一本
メゾン フランシス クルジャン アミリス ファム は3万円前後の買い物になります。原料を絞った作りなので、合わない材料が1つあると全体が駄目になります。
贈り物にするなら、相手の好みを確かめる手段を先に持っておくほうが確実です。
香りの中身をもう一度整理すると、真ん中にあるのはアミリス。そこへ洋ナシとスイートピー、レモンの花が重なり、アイリスが全体を上品な側へ引き上げます。乾いた木と、みずみずしい果実。この対比を面白いと感じられるかどうかが、買う・買わないの分かれ目になる。
つけるときは1〜2プッシュから始めるのが安全です。輪郭のはっきりした香りなので、量を足すより控えるほうが失敗しません。買う場所は表参道と銀座の路面店、それに百貨店。並行輸入で価格を下げる手もありますが、保管の経路が読めない点は承知のうえで選んでください。
※本記事はプロモーションを含みます

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