オルト パリージ クオイウム は1吹きで足りる濃さのパルファムでした

バイクにまたがる革ジャケット姿の男性(モノクロ)

金曜の夜、コートの襟へ鼻を近づけたら、朝に吹いた革の匂いがまだ残っていました。オルト パリージのクオイウムは、僕の棚のなかでいちばん人に説明しづらい一本です。結論から言うと、香水というより、履き込んだ革靴をそのまま瓶へ閉じ込めた匂いでした。ここでは腕の上で分けて聞こえた要素、体感の持続、量を外して失敗した日の話、似合う場面まで順に並べていきます。

この記事でわかること

  • 革のどこが主役で、どこが色気を担っているのか
  • 僕の腕での体感の持続と、一吹きに抑えたほうがいい理由
  • 買う前に知っておきたい弱点が二つと、量を外したときに起きること
  • 似合う季節と場面、それから買う場所でつまずかないための話

Orto Parisi CUOIUM パルファム 50mL

参考価格 35,200円前後

生々しいレザーの香りで、個性の強いニッチ香水を求める人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:クオイウム は「履き込んだ革靴を瓶へ入れた匂い」

一言でまとめると、レザーをきれいに整えないまま差し出してきた一本でした。香水のレザーと聞いて、磨き上げた鞄の内側あたりを思い浮かべていると、腕の上で起きることに面食らいます。

そう感じる理由は、ブランドがこの香りに置いた背景にありました。日本の正規代理店である NOSE SHOP(ノーズショップ)の紹介文には、「祖父パリージの最初の職・靴職人の時に作った、最初にして唯一の自分用の革靴へのオマージュ。彼はそれを生涯に渡ってメンテナンスしながら履き続け、終には彼の魂の一部となった。この革の遺産への愛と敬意の香り。」と書かれています。出発点に置かれているのは、何十年も足を入れられた一足のほうでした。

ブランドのサイトに載っている英語の一文も同じ方向を向いています。書き出しは「A visceral connection.」、内臓に届くようなつながり、という言葉から始まります。二文目では自然素材への愛と敬意、そしてレザーという遺産の顕れだと説明されていました。締めくくりの語は「Contemporary paganism.」、現代の異教です。香水の紹介文としては、なかなか物騒な単語が並んでいます。

はじめて手首に一吹きした日、一緒にいた友人から「靴磨きの店に寄ってきた?」と聞かれました。香水として認識されず、場所の匂いとして受け取られたわけです。ニッチの棚に手を出して何本目かになる僕でも、これは手元に来た週のうちに使い方を決めきれませんでした。いまは気温の落ちた季節の夜に、上着の内側へ落とす形で落ち着いています。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
整えていない革の匂いが濁らずに立っています
色気 ★★★★☆
肌の温度が上がった場所からはっきり出ます
万人受け ★★☆☆☆
革の生々しさで好き嫌いがはっきり割れます
持続 ★★★★☆
僕の腕では体感8〜10時間

Ryo

新品の匂いがひとつも入っていない、めずらしいレザーです。

オルト パリージ クオイウム の基本情報

手元にあるのは50mLのスプレーです。濃度の表記が少し変わっていて、Eau de Parfum ではなく Parfum、日本語だとパルファムと書かれています。表記どおり一吹きの重みがあるので、ほかの香水と同じ感覚で二吹き三吹きと重ねると確実に外します。ここを読み違えたまま買うと、初日から手こずるはずです。

原産国はイタリアと表記されています。成分の表記は変性アルコール、水、香料、それに黄4、赤504、青205という着色料でした。中身に色が付いているので、僕は白いシャツの襟へ直接吹くのをやめて、肌か上着の内側へ落とすようにしています。この使い方に変えてから、扱いがずいぶん楽になりました。

買う場所についても先に書いておきます。日本で正規に扱っているのはノーズショップです。モールで探すときは、商品名を打ち込むよりブランド名から一覧を開いたほうが、目当ての瓶へ早くたどり着けます。同じブランドには別の名前のアイテムがいくつもあって、瓶の見た目がよく似ているからです。

金額も隠さずに並べておきましょう。ブランドのサイトにはパルファム50mLで €155,00 と載っています。日本の正規代理店であるノーズショップの表示は税込35,200円でした。軽く決められる買い物ではないので、紙に吹いて判断するより、腕へ乗せて数時間置いてから決めるほうが後悔が少ないでしょう。

項目内容
ブランドオルト パリージ
商品名クオイウム パルファム
濃度パルファム(Parfum)
容量50mL
剤形スプレー
原産国イタリア
香調ブランドが非公開
日本の正規代理店の税込35,200円
数字は各商品ページの表記にもとづきます

Orto Parisi CUOIUM パルファム 50mL

参考価格 35,200円前後

生々しいレザーの香りで、個性の強いニッチ香水を求める人向け。

香りをつくっている素材

このブランドは、香りの内訳を公開していません。正規代理店のページにもノートは非公開と明記されていて、何が入っているかを数えて楽しむ作りにはなっていない一本です。だから以下に書くのは、僕の腕の上で分けて聞こえた三つになります。入れ替わっていくというより、三つが同時に鳴っている構成でした。

革:この一本の中心にいる主役

真ん中に立っているのは、疑いようもなく革です。ここが揺らがないおかげで、香りの輪郭がぼやけません。

ただし、革と一口に言っても幅があります。僕の腕で立ち上がるのは、売り場に並んだ新品のバッグの匂いではありませんでした。何年も足を入れて、クリームを塗り込んで、雨に降られて乾いた靴のほうです。指で押すと少し柔らかくへこむ、あの状態の革を思い浮かべてもらうと近いでしょうか。

紹介文にある「生涯に渡ってメンテナンスしながら履き続け」という一節が、そのまま匂いになっている感じがします。新しい革の匂いを期待して買うと、たぶん面食らいます。友人に「靴磨きの店に寄ってきた?」と聞かれたのも、この部分が理由でしょう。

なめしの生々しさ:色気をつくるアクセント

革の奥に、少し動物寄りの温度があります。この温度のおかげで、素材の匂いで終わらずに人の気配が乗ってきました。

自分で嗅いでいるとほとんど気になりません。ところが、向かい合って話した相手からの反応は、だいたいここに引っ張られています。距離の近い席で「なんか、色っぽい匂いしますね」と言われた日には、なるほどと膝を打ちました。革の匂いで返ってくる感想だとは想像していなかったからです。

一方で、この生々しさが強く出る条件もあります。肌の温度が上がっているとき、たとえば少し歩いたあとや、暖房の効いた部屋に入った直後は、はっきり前へせり出してきました。量を控える理由の半分は、ここにあります。

乾いた埃っぽさ:奥行きを支える背景

三つめは、乾いた埃のような手触りです。派手に主張してくる部分ではないのに、これが抜けたら香りが平たくなってしまう気がします。

言葉にするなら、しばらく開けていない靴箱の蓋を持ち上げた瞬間の空気でしょうか。革と、木と紙と埃が混ざった、あの一瞬に近い手触りです。ここがあるおかげで、香りに厚みと古さが乗ります。

この部分は、湿度の高い日に見えにくくなります。梅雨どきに使うと埃っぽさが引っ込んで、革と動物寄りの温度だけが残り、重さのほうが目立ちました。季節で評価が割れるとしたら、原因はここでしょう。

STEP 1|0〜30分

吹いた量がそのまま出て、部屋の反対側にいる人にも届きます

ここで量を外すと取り返しがつきません

STEP 2|〜3時間

音量が落ちて、向かい合った相手に伝わる範囲へ収まります

この帯が長く感じられました

STEP 3|それ以降

肌のすぐそばだけになります

上着の内側に移ったぶんは翌日まで残ります

正直な注意点

買う前に知っておいたほうがいいことが二つあります。どちらも手元に置いてから分かった話で、店頭の試香紙では気づけませんでした。

一つめは、量を外したときの取り返しのつかなさです。パルファム表記のとおり一吹きが重いので、いつもの感覚で二吹き入れると、自分の周囲一メートルが革の匂いで埋まります。僕は一度、午前の打ち合わせ前に手首と首の両方へ吹いて、エレベーターのなかでずっと肩身の狭い思いをしました。それ以来、吹くのは一か所だけ、しかも服の内側と決めています。

二つめは、場面をはっきり選ぶ点です。真夏の屋外では革と動物寄りの温度が汗と混ざって、自分でも持て余す重さになりました。昼のオフィスも似ていて、書類を渡すくらいの距離でも相手に届いてしまいます。夜であること、気温が落ちていること。この二つから外れると、良さより強さのほうが先に立ちました。

持続についても触れておきましょう。僕の腕では体感8〜10時間あたりまで分かる形で残り、上着へ移ったぶんは翌日でも襟から立ち上がりました。つけ直しを考える必要はほぼありません。長所として数えられる一方、量を間違えた日に逃げ場がないという意味では弱点でもあります。

注意

① 一吹きの量を外すと部屋を占領する。パルファム表記のとおり一吹きが重く、二吹き目で周囲一メートルまで届きます
② 場面をはっきり選ぶ。真夏の屋外と昼のオフィスでは、革の重さが良さより先に立ちます

合う人・合わない人

刺さるかどうかは、革の匂いに何を求めているかでほぼ決まります。新品の鞄売り場のような、整えられたレザーを探しているなら、選ぶべきものは別にあるでしょう。履き込んだ靴の匂いを、生活の匂いごと引き受けられる人には強い候補になります。

金額の話も正直に書いておきます。三万円台の前半を出す価値があるかどうかは、出番の数で決まるはずです。一度に一吹きしか使わないので減りはかなり遅く、僕の瓶も半年経ってようやく肩のあたりまで下りてきました。何本も並行して回したい人より、季節の一本を決め打ちしたい人に向いています。

年齢や性別で線を引く必要は感じていません。ただ、香水を初めて買う人が一本目に選ぶものではない、とは思います。手持ちが何本かあって、そのどれとも似ていないものを探している段階の人ほど、素直に楽しめるでしょう。

こんな人に合う

  • ✓ 履き込んだ革靴の匂いを、生活の匂いごと好きになれる人
  • ✓ 季節の一本を決め打ちして、長く同じ香りで通したい人

合わないかも

  • × 新品のレザーのような、整えられた革の匂いを探している人

使う場所と時間

いちばん強いのは、気温の落ちた季節の夜です。金曜の二十一時、照明を落としたバーのカウンターくらいの明るさと距離だと、この香りの作りがそのまま生きます。空気が乾いているほど埃っぽさが立って、輪郭がはっきり出ました。

服装でいうと、レザーブルゾンとダークトーンのウールによく合います。首元の面積が広い服ほど立ち上がりが素直でした。汗をかいたシャツの上では革の重さだけが浮いて、うまくいきません。

仕事で使うなら、条件をかなり絞る必要があるでしょう。僕は夕方から人に会う日だけ、上着の内側へ一吹きに抑えています。手首は避けたほうが無難です。握手や書類の受け渡しの距離で、生々しい部分が出てしまうからです。真夏の屋外については、素直にほかの一本へ譲るのが正解でした。

使う場面

仕事・オフィス上着の内側へ一吹きに抑えるなら夕方から
夜デート照明を落とした近い距離でいちばん映えます
休日気温の落ちた季節のアウターと素直に合います
真夏×汗と混ざると重さだけが残ります

保管で中身は変わる

香水は置き場所で寿命が決まります。この一本は一度に一吹きしか使わないので、手元に置く期間がとても長くなりました。買った日に定位置を決めてしまうほうが、結局は早いでしょう。うちでは寝室の引き出しに立てて入れていて、そこへ移してからは立ち上がりが安定しています。

やってしまいがちなのが洗面所への置きっぱなしです。黒い瓶は洗面台に置くと様になりますけれど、湯気と温度差はこたえます。窓際も同じで、光が当たる場所は避けてください。着色料が入っているぶん、色の変化という形で差が見えやすいはずです。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際×光と温度で色と香りの両方が痛みます
浴室・洗面所×湯気と温度差が同時にかかります
暖房の近く×温まった状態が続くと角が丸くなります
減りの遅い一本要注意一吹きで足りるぶん手元に置く期間が長く、置き場所の差がそのまま出ます

口コミの読み方

この香りについて言われがちなことは、だいたい三つに分かれます。順に見ていきましょう。

「主張が強い」という声は、量の話だと考えています。二吹き以上へ増やすと、たしかに周囲一メートルが革で埋まりました。一吹きへ落として服の内側に置けば、相手が近づいたときにだけ届く形へ収まります。強すぎると感じたなら、量を変えてもう一度だけ試してほしいところです。

「高すぎる」という不満も、数字だけを見れば的を射ています。ただ、一度に何吹きも重ねる香りではありません。減り方の遅さと、季節の一本として決め打ちできるかどうかを並べて考えると、判断が変わる人はいるでしょう。何本も並行して回したい人には、たしかに向かない買い物です。

三つめの「本当に革の匂いなのか」という疑いには、はっきり答えられます。革の匂いです。ただし、思い浮かべるべきは何十年も履かれた靴のほうになります。ここを取り違えたまま買うと、期待した匂いが出てこなくて戸惑うはずです。

口コミの読み方

主張が強い二吹き以上で周囲一メートルまで届きます。一吹きで服の内側に置けば近い距離だけに収まります
高すぎる一度に重ねる香りではないので、季節の一本として長く使えるかで判断してください
本当に革の匂いなのか革の匂いです。ただし思い浮かべるのは、何十年も履かれた靴のほう

まとめ

オルト パリージ クオイウムは、レザーの香水という言葉から想像するものより、ずっと生活に近い場所へ着地する一本でした。真ん中に履き込んだ革が立ち、その奥に動物寄りの温度があり、乾いた埃っぽさが奥行きを支えています。ブランドが内訳を出していないぶん、成分を数えるより、この三つの配分として捉えたほうが早く飲み込めるはずです。

注意点は、一吹きの量を外したときの取り返しのつかなさと、場面をはっきり選ぶことの二つでした。どちらも夜と気温の落ちた季節に絞って、上着の内側へ一吹きと決めてしまえば回避できます。買うときは、日本の正規代理店がノーズショップであること、そしてモールではブランド名から探したほうが早いことだけ覚えておいてください。

この記事のまとめ

  • ✓ 履き込んだ革靴の匂いが真ん中に立つ、パルファム表記の一本
  • ✓ 体感の持続は8〜10時間。上着へ移ったぶんは翌日まで残る
  • ✓ 夜と気温の落ちた季節向き。真夏の屋外と昼のオフィスは避ける

Orto Parisi CUOIUM パルファム 50mL

参考価格 35,200円前後

生々しいレザーの香りで、個性の強いニッチ香水を求める人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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