服の上から吹きかけると涼しくなる、というもの。肌に使うものと混同されがちですが、成分も効き方も別です。使いどころを間違えると効果が出ないうえ、生地を傷めることもあります。
肌用と衣類用は別物
見た目が似ているので売り場でも並んでいますが、設計思想がまったく違います。
| 肌に使うもの | 衣類に使うもの | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 肌を冷やす | 生地を冷やす |
| 持続 | 数分 | 10〜30分 |
| 使う場所 | 首・腕など | 背中・脇など |
| 注意 | 目や傷口を避ける | 素材によっては染みる |
肌用を服にかけても効きが弱く、衣類用を肌に直接かけると刺激が強すぎることがあります。表示を確認してから使ってください。
どちらも一時的なもので、体温そのものを下げるわけではありません。
冷たく感じる仕組み
多くは、成分が蒸発するときに熱を奪う性質を使っています。打ち水と同じ原理です。
だから風があると効きが上がり、湿度が高いと蒸発しにくくなって効きが落ちます。屋内の締め切った部屋では、期待ほど効きません。
| 条件 | 効き方 |
|---|---|
| 風がある屋外 | よく効く |
| 扇風機の前 | よく効く |
| 風のない室内 | 効きにくい |
| 湿度が非常に高い | 効きにくい |
つまり単体で使うより、風と組み合わせたほうが効果がはっきり出ます。
使う場所とタイミング
全身にかける必要はありません。効く場所は限られています。
かける場所
- 背中|面積が広く、熱がこもる
- 脇の下|太い血管が近い
- 首の後ろ|同上
- 腰まわり|ズボンとの境目
外出の直前にかけると、移動中に効きます。着る前に服にかけて、少し置いてから着るという使い方もある。
汗をかいてからかけると、水分が多すぎて蒸発が遅くなり、効きが落ちます。かくに前に使うほうが理にかなっています。
生地を傷めないために
溶剤が入っているので、素材によっては影響が出ます。
| 素材 | 使えるか | 注意 |
|---|---|---|
| 綿 | 使える | 色落ちの確認を |
| ポリエステル | 使える | 比較的丈夫 |
| ウール | 避ける | 縮む可能性 |
| シルク | 避ける | 染みが残る |
| 防水加工 | 避ける | 加工が落ちる |
一番下は見落とされます。撥水や防水の加工がされた衣類に使うと、その機能が落ちることがあります。
初めて使う服は、裾の裏など目立たない場所で試してから全体に使ってください。
買うときに見るところ
香りの有無と、持続時間の表示を見てください。香りが強いものは、汗の匂いと混ざると不快になります。
持ち歩くなら小さいものを。職場に置く分と分けると、必要なときに手元にある状態を作れます。
無香料のほうが場所を選びません。香水を使う人は特に、香り付きは避けたほうがいい。
持ち歩き方と保管
缶の製品は温度に注意が必要です。
扱いの注意
- 車内に置きっぱなしにしない。高温で危険
- 直射日光の当たる場所を避ける
- 持ち歩くなら小さいサイズを
- 使い切る前に次を用意しておく
1つ目は毎年注意喚起が出るほど重要です。夏の車内は非常に高温になります。
職場に置く分は、日の当たらない引き出しに入れておいてください。
代わりになる手段
スプレーがなくても、同じ原理で涼しくする方法はあります。
| 方法 | 効き方 | 費用 |
|---|---|---|
| 濡らしたタオルを当てる | 蒸発で冷える | ゼロ |
| 霧吹きで服を湿らせる | 同上 | ほぼゼロ |
| 保冷剤を布で包む | 直接冷やす | 小さい |
| 手首を水で冷やす | 血流を冷やす | ゼロ |
一番下は外出先でもできます。手首は皮膚が薄く血管が近いので、効率よく冷えます。
スプレーは手軽さを買っているものだと考えると、使いどころがはっきりします。
使う人を選ぶ道具
誰にでも合うものではありません。合わない条件があります。
| 条件 | 向くか | 理由 |
|---|---|---|
| 屋外で短時間過ごす | 向く | 効く時間と合う |
| 屋内で一日中 | 向かない | かけ直しが必要 |
| 肌が弱い | 注意 | 成分が肌に触れることがある |
| 香水を使う | 無香料なら可 | 香りがぶつかる |
肌が弱い人は、服の上からでも成分が肌に届くことがあります。腕の内側で試してから使ってください。
職場で使うなら、無香料で音の静かなものを。缶の噴射音は思ったより響きます。
過信してはいけない場面
まず、屋外での長時間の作業では足りません。効果は10〜30分程度なので、何度もかけ直すことになり現実的ではない。
次に、涼しく感じることで無理をするのが一番危険です。体温は下がっていないので、熱中症のリスクは変わりません。
それと、火気の近くでは使わないでください。可燃性の成分が入っているものがあります。使用後すぐの喫煙も避けてください。
最後に、これは応急の道具です。根本的に涼しくしたいなら、服の素材を変えるか環境を変えるほうが効きます。その場をしのぐためのもの、と位置づけておくと期待がずれません。
あわせて読みたい
- 素材から見直すなら接触冷感の仕組みの記事もどうぞ。
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まとめ
肌用と衣類用は別物です。表示を確認してから使ってください。
蒸発で冷えるので、風と組み合わせると効きます。締め切った室内では弱い。
涼しく感じても体温は下がっていません。無理をすると危険です。
※本記事はプロモーションを含みます









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