アラントインという成分名は、広告の前面に出てくることがほとんどありません。ナイアシンアミドやトラネキサム酸のような華のある響きもない。
ただ、手元の149品を数えたところ、28品に入っていて、その28品すべてが有効成分として使っていました。この数字は他の成分と比べても特徴的です。
この記事でわかること
- アラントインがどういう成分か
- 承認されている効能の範囲
- なぜ敏感肌向けの製品に多いのか
- グリチルリチン酸2Kとの使い分け
もともとは植物と動物の両方にある
アラントインは、コンフリーという植物や動物の体内にも存在する成分です。合成でも作られていて、化粧品や医薬部外品で広く使われています。
医薬部外品の有効成分としては「肌あれ・あれ性」を防ぐ方向で承認されています。グリチルリチン酸2Kと近い領域ですが、「にきびを防ぐ」の表示が付くかどうかは製品によります。
28品すべてが有効成分という意味
グリチルリチン酸2Kの場合、45品中10品は化粧品配合でした。成分として入れておくだけ、という使い方があるということです。
アラントインは違いました。見つかった28品はすべて医薬部外品の有効成分として使われていた。つまり、この成分を入れるときは承認を取りにいくのが前提になっているということです。
有効成分と全成分
| アラントイン(有効成分・28品) | すべて医薬部外品。「肌あれ・あれ性」を防ぐ方向で承認。化粧品として飾りに入れている例は、今回の149品では見つからなかった |
| どのブランドか | 28品はすべてキュレル。潤浸保湿シリーズの化粧水・乳液・クリームが中心で、ブランドの主力ラインを支えている |
| よく一緒に入っている成分 | ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セラミド機能成分)、ユーカリエキス。キュレルの設計の骨格 |
149品を走査した実測。医薬部外品の成分表示は配合量順ではなく、有効成分が先頭に来る。アラントインが筆頭にある製品が多い。
成分はキュレル公式の表示の表示による(医薬部外品)
なぜ敏感肌向けに多いのか
アラントインは刺激の報告が少ない成分として知られています。だから、肌が弱い人向けの製品で選ばれやすい。
派手な効能はありませんが、荒れるのを防ぐという一点に絞られているのが特徴です。美白やシワ改善のような方向は担いません。
言い換えると、「今の状態を悪くしないための成分」です。土台を守る役割で、攻める役割ではない。
グリチルリチン酸2Kとの使い分け
| 比べる点 | アラントイン | グリチルリチン酸2K |
| 承認の方向 | 肌あれ・あれ性を防ぐ | 肌あれ+にきび・かみそりまけを防ぐ |
| 化粧品配合 | 今回の149品では見つからず | 10品で見つかった |
| 多いブランド | キュレル | オルビス ミスター・バルクオムほか |
| 選ぶなら | 乾燥からくる荒れ | ニキビや髭剃り負け |
どちらが上ということはありません。荒れの原因が乾燥ならアラントイン側、皮脂やニキビ、髭剃りならグリチルリチン酸2K側、という分け方が現実的でしょう。
物足りないと感じるかもしれない点
この成分に、目に見える変化を期待するのは違います。シミが薄くなるとかハリが出るといった方向ではないので、使っても何も起きていないように感じるはずです。
それが正常です。荒れなかったということが結果なので、分かりやすい体感を求めると落胆します。
派手さを求めるなら、別の有効成分を持つ製品を探すことになります。ただし、土台が荒れている状態で攻める成分を足しても空回りすることが多い。順番としては、まずここを固めるほうが素直です。
一緒に入っている成分から設計が読める
アラントインが入っている28品を見ると、同じ顔ぶれが並んでいることに気づきます。
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドと、ユーカリエキス。前者はキュレルが「セラミド機能成分」と呼んでいるもので、後者は32品以上に入っている共通成分です。
つまりキュレルの設計は、有効成分で荒れを防ぎ、セラミド機能成分で水分を保つという二段構えになっている。アラントイン単独で効かせる作りではありません。
| 成分 | 役割 |
| アラントイン(有効成分) | 荒れを防ぐ。承認された効能を担う |
| ヘキサデシロキシPG〜(疑似セラミド) | 水分を保つ。角層側の担当 |
| ユーカリエキス | ブランド共通で入っている植物エキス |
| グリセリン・スクワラン | 保湿の土台。ほぼ全品に入る |
成分表を1つの名前だけで見ると、この組み立てが見えません。上位5つくらいまで通して読むと、何を狙った製品なのかが分かってきます。
探すときの目印
医薬部外品の成分表示は、有効成分が先頭に来ます。だから成分表の1番目にアラントインがあれば、それが有効成分だと分かります。
パッケージの「医薬部外品」表記と合わせて見れば、店頭でも数秒で確認できます。
地味だが確実な枠
アラントインは、見つかった28品すべてが有効成分でした。入れるからには承認を取る、という使われ方をしている成分です。
荒れやすい肌の土台づくりという意味では、確実性の高い選択だと思います。製品の選び方全体はメンズスキンケアのランキング記事も参考にしてください。
派手な成分に目が行きがちですが、荒れている土台に何を乗せても効きません。まず荒れないようにしてから、足りないものを足す。順番を守るほうが結局は近道だと思います。
※本記事はプロモーションを含みます

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