タグに書かれている素材と洗濯の表示は、その服とどう付き合うことになるかの説明書です。ここを見ずに買うと、洗えない・縮む・毛玉が出るといった問題にあとから気づくことになります。
まず混率を見る
「綿60パーセント、ポリエステル40パーセント」のような表記です。
| 素材 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|
| 綿 | 肌触り・吸汗 | シワ・縮み |
| ポリエステル | シワに強い・乾く | 蒸れる・毛玉 |
| ウール | 暖かい・シワが戻る | 虫・縮み |
| 麻 | 涼しい・丈夫 | シワが深い |
| ナイロン | 丈夫・軽い | 熱に弱い |
| アクリル | ウール風・安い | 毛玉が出やすい |
| ポリウレタン | 伸びる | 3〜5年で劣化する |
ポリウレタンは経年で必ず劣化します。伸びる服は寿命が短いと考えておく。
アクリルは毛玉が出やすい。ニットで比率が高いものは、1シーズンで見た目が落ちます。
混率の順番は多い順です。最初に書かれているものが、その服の性格を決めます。
洗濯表示の要点
記号は数が多いのですが、実際に見るのは3つです。
見る3つ
- 洗い方(桶の記号):家庭で洗えるか
- アイロン(アイロンの記号):かけられるか・温度
- ドライ(丸の記号):クリーニング指定か
| 桶の記号 | 意味 |
|---|---|
| 数字入り | その温度まで洗濯機で洗える |
| 手のマーク | 手洗いのみ |
| バツ印 | 家庭では洗えない |
手洗いのみの服は、たいてい洗われないまま着なくなります。毎日着るものは、洗濯機で洗えるものを選ぶ。
バツ印はクリーニング前提です。年間の費用に織り込んでから買ってください。
毛玉が出やすい組み合わせ
毛玉は摩擦で起きますが、素材で出やすさが変わります。
| 素材 | 毛玉 | 理由 |
|---|---|---|
| アクリル | 出やすい | 繊維が絡みやすい |
| ウール・カシミヤ | 出る | 短い繊維が抜ける |
| ポリエステル混 | 出やすい | 強度差で絡む |
| 綿100 | 出にくい | 繊維が抜けにくい |
| 麻 | ほぼ出ない | 繊維が硬い |
ウールとポリエステルの混紡は、最も毛玉が出やすい組み合わせです。強度が違う繊維が絡み合うため。
毛玉は取れば戻りますが、取るたびに生地は薄くなります。出にくい素材を選ぶほうが根本的です。
縮む素材と対策
| 素材 | 縮み方 | 対策 |
|---|---|---|
| 綿 | 1〜3パーセント | 乾燥機を使わない |
| ウール | フェルト化して大きく縮む | 洗濯機に入れない |
| 麻 | 縮む | 大きめを買う |
| レーヨン | 水で大きく縮む | 家庭で洗わない |
| ポリエステル | ほぼ変化なし | — |
レーヨンは水に弱く、家庭で洗うと形が崩れます。涼しくて落ち感がある反面、扱いが難しい素材です。
ウールは摩擦と温度でフェルト化します。一度縮むと戻りません。
乾燥機は、綿でもウールでも縮みを大きくします。服には基本的に使わないほうが安全です。
シワになりやすさ
| 素材 | シワ | 戻り |
|---|---|---|
| 麻 | 深く入る | 戻らない |
| 綿 | 入る | アイロンで戻る |
| ウール | 入りにくい | 吊るすと戻る |
| ポリエステル | 入りにくい | 戻る |
| レーヨン | 入りやすい | 戻りにくい |
ウールは、吊るしておくとシワが戻ります。スーツをハンガーにかけるのはこのためです。
麻のシワは味と捉えるか、毎回アイロンをかけるかの二択になります。
朝の時間が短いなら、ポリエステルが混ざっているものが実用的です。
季節と素材の対応
| 季節 | 向く素材 | 避けたい素材 |
|---|---|---|
| 春秋 | 綿・薄手ウール | 厚手ウール |
| 夏 | 麻・綿・機能性繊維 | ウール・厚手 |
| 冬 | ウール・カシミヤ・中綿 | 麻・薄い綿 |
夏にポリエステル100パーセントを着ると蒸れます。吸汗速乾と書かれていても、汗の量が多いと追いつかない。
冬のアクリルは暖かく見えますが、ウールほど保温しません。
季節に合わない素材は、見た目が良くても着心地で使わなくなります。
表示は「最低限の条件」
洗濯表示は、その方法なら傷まないという保証です。他の方法が絶対に駄目という意味ではありません。
ただし表示と違う方法で傷んだ場合、店に相談しても対応してもらえません。
「手洗いのみ」の服を洗濯機で洗って縮んでも、それは自己責任になります。
洗濯ネットに入れて弱い水流にすれば洗える、というものもありますが、そこは自分で試す領域です。
高価なものや大事なものは、表示どおりにしておくのが無難です。
買う前に確認する順番
タグを見る順番
- 混率(最初に書かれた素材)
- 洗い方(家庭で洗えるか)
- アイロンの要否
- 生産国(品質の目安になることがある)
- その服を年に何回着るか
年に数回しか着ないものなら、手入れが面倒でも問題になりません。
毎日着るものほど、洗いやすさが重要になります。ここを外すと、着られない服になる。
値札を見る前にタグを見る習慣をつけると、買ってからの後悔が減ります。
表示が同じでも差が出る
同じ「綿100パーセント」でも、品質には幅があります。
繊維の長さ、糸の撚り方、織りの密度。これらは表示に出ません。
触ったときの手触りと、光にかざしたときの密度である程度は判断できます。
薄くて透けるものは、糸が細いか密度が低い。洗濯を繰り返すと早く傷みます。
価格差の一部は、この見えない部分に出ています。
だからタグは判断の入口であって、最終的には触って決めることになります。
それでもタグを見る習慣があれば、「洗えないものを買ってしまう」といった大きな失敗は防げます。
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- 寸法も確認するならサイズ表記の読み方もどうぞ。
この記事の要点
混率は多い順。最初に書かれた素材がその服の性格を決めます。
見る記号は洗い方・アイロン・ドライの3つで足ります。
ウールとポリエステルの混紡は最も毛玉が出やすい組み合わせです。
毎日着るものは洗濯機で洗えるものを選んでください。
※本記事はプロモーションを含みます









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