去年の十一月、上着を出した週から棚に手が伸びる回数が跳ね上がったのが、ティツィアーナ テレンツィのエクスタシーでした。結論から言うと、冷たい木と煙で自分のまわりに距離を作る一本です。甘さを探して手に取ると、着地する場所がまるで違います。ここでは香りがどの順番で動いたか、僕の腕での体感の持続と六時間でのつけ直し、100mLで22,680円という値段の受け止め方、そして買う前に知っておきたい弱点まで書いていきます。
この記事でわかること
この記事でわかること
- 松と石の粉で始まった香りが、三時間後にどこへ落ちるか
- 僕の腕での体感の持続と、六時間後につけ直すかどうか
- 100mLで22,680円という値段をどう飲み込んだか
- 真夏と、近い距離で困る場面の避け方
Tiziana Terenzi Ecstasy Extrait de Parfum 100mL
参考価格 22,680円前後
針葉樹やお香の乾いた匂いが好きな人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:エクスタシーは「鼻の奥から先に冷える」一本です
一言でまとめると、いい匂いだと思うより先に、鼻の奥がひやりとする一本です。甘い香りを探して買うと、確実に予想と違うほうへ着地します。
そう感じる理由は、並んでいる素材の顔ぶれにあります。立ち上がりは松、スプルース、そして石の粉。三つとも同じタイミングで来るので、鼻の奥がすっと冷えます。そこから先はインセンスとパチュリ、ローズ、バイオレットが同じ面に並び、最後はサンダルウッドやアンバー、トンカビーンといった木と樹脂の層に落ちていきます。
去年の冬、寒い日に駅まで歩いたときのことです。マフラーを口元まで上げたら、自分の首元から松ヤニと煙が返ってきて、思わず立ち止まりました。屋内でつけたときには気づかなかった顔です。気温が低い日ほどよく香るというのが、一年使ってからの僕の結論でした。
だから、暖かい季節に毎日つける前提で選ぶなら合いません。反対に、上着を着る季節に一本だけ持ち歩きたいという買い方なら、これ以上ない働き方をしてくれます。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
つけた自分より、隣に立った人のほうが先に気づく香水です。
ティツィアーナ テレンツィ エクスタシーの基本情報
買って最初に困ったのが、置き場所でした。うちでは廊下の作り付けの棚の、いちばん下の段に横並びで香水を置いています。エクスタシーはそこに入れると背が高くて、扉が閉まりきりませんでした。結局、段の右端だけ手前に少し出して、その一本ぶんの空間を作っています。
置き場所で悩んだのは、容量が100mLだからです。国内で買える本体はこのサイズだけで、小さいボトルという選択肢がありません。試すための1.5mLのサンプルは流通していますが、本体を買うと決めたら100mLを受け取ることになります。
値段は22,680円でした。一mLあたりに直すと約227円です。割り算にすれば軽く見えますが、レジで一度に出ていく金額は22,680円のままで、この数字は割り算では小さくなりません。僕も注文するまでに三週間ほど迷いました。迷っている間に考えたのは、この一本を何回持ち出せるかということです。一日一プッシュの使い方なら、100mLは年単位で残ります。年数で割れば納得はできる。ただ、財布から出ていく日は一日きりです。ここは正直に受け止めたうえで買うほうが、あとで気持ちがぶれません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ティツィアーナ テレンツィ |
| 商品名 | Tiziana Terenzi Ecstasy Extrait de Parfum 100mL |
| 剤形 | Extrait de Parfum(スプレー式) |
| 濃度の表記 | Parfum(商品ラインはExtrait de Parfum) |
| 品番 | TTPROF/ECS |
| 香調(トップ) | Pine(松)、Spruce(スプルース)、Stone powder(石の粉) |
| 香調(ミドル) | Incense(インセンス)、Patchouli(パチュリ)、Rose(ローズ)、Violet(バイオレット) |
| 香調(ベース) | Sandalwood(サンダルウッド)、Amber(アンバー)、Cistrose(シストローズ)、Tonka bean(トンカビーン)、Forest Land(フォレストランド)、Ancient wood(エンシェントウッド) |
| 容量 | 100mL(国内では1.5mLのサンプルも流通) |
| 価格 | 100mL 22,680円 |
| 僕の体感の持続 | 肌で7〜8時間、ニットには翌日まで |
表で目が留まるのは、ベースの行の長さです。六つの素材が並んでいて、しかもそのうち三つが木です。肌の上での終盤がどうなるかは、この行を見た時点でだいたい想像がつきました。一年つけたあとで読み返しても、想像との差はほとんどありません。
もうひとつ、剤形の欄も見ておいてください。Extrait de Parfumという表記のとおり、一プッシュあたりの密度がかなりあります。手首に二回押すと、自分の鼻が疲れて途中で香りを追えなくなりました。僕は一プッシュに落ち着いています。
Tiziana Terenzi Ecstasy Extrait de Parfum 100mL
参考価格 22,680円前後
針葉樹やお香の乾いた匂いが好きな人向け。

香りの変化
肌に乗せてから寝るまでの一日を、三つの区切りで書きます。公式は香調を三層で出していて、その層に沿って追いかけると、体感とのずれがほとんどありませんでした。
STEP 1|0〜30分
Pine(松)、Spruce(スプルース)、Stone powder(石の粉)
針葉樹と乾いた石の粉っぽさが同時に立ち上がる
STEP 2|〜3時間
Incense(インセンス)、Patchouli(パチュリ)、Rose(ローズ)、Violet(バイオレット)
煙と土、花が同じ面に並んで角が丸くなる
STEP 3|それ以降
Sandalwood(サンダルウッド)、Amber(アンバー)、Cistrose(シストローズ)、Tonka bean(トンカビーン)、Forest Land(フォレストランド)、Ancient wood(エンシェントウッド)
木と樹脂が肌に張りついて長く残る
トップ
最初の三十分は、甘さがまったく来ません。松、スプルース、石の粉。この三つが同時に届くので、鼻の中が乾いて少し冷たくなります。
イメージとしては、切ったばかりの薪の断面と、石を割ったときに立つ粉が一緒に飛んでくる感じでした。針葉樹の樹脂っぽさがはっきりあって、僕は毎回、山で薪を割っている場面を思い浮かべます。飾りのついたツリーの甘さとは、方向がまるで逆です。
つけた直後に人に会う予定があるなら、この三十分は覚悟しておいてください。エクスタシーがいちばん人を選ぶのは、最初の三十分です。
ミドル
三十分を過ぎたあたりから、香りの角が丸くなります。インセンス、パチュリ、ローズ、バイオレットが同じ面に並んで、乾いていた空気に少し湿り気が入ってきます。
僕の腕では、この時間帯がいちばん好きです。煙も土っぽさも花も同じ強さで出てくるので、どれか一つだけを追いかけられません。花といっても、花束のような華やかさとは違います。乾いた花びらを本に挟んで、しばらく経ってから開いたときの匂いに近いものでした。
会話の距離まで近づいた人が反応するのも、この時間帯でした。去年、打ち合わせのあとに「お香みたいな匂いがする」と言われたのは、つけてから二時間くらい経ったころです。トップの尖りを知っている身からすると、同じ香水の話をされている気がしないくらい変わります。
ベース
三時間を過ぎると、木と樹脂の層に落ちます。サンダルウッド、アンバー、シストローズ、トンカビーン、フォレストランド、エンシェントウッド。六つが横並びで、どれかが看板になるというより、まとめて一枚の板になったような手ざわりでした。
僕の腕では、この六つが混ざったところに、ようやく乾いた甘さが出てきます。砂糖の甘さではなく、干し草を日なたに置いたときのような甘さです。トップの冷たさを知っていると、この落差がおもしろく感じます。
肌の上では体感で7〜8時間でした。ニットに移ったぶんは翌日まで残っていて、洗濯かごに入れておいた服から匂いが返ってきたことも何度かあります。
ここで、この記事で書いておきたかった話をさせてください。つけ直しの間隔です。僕は朝に一プッシュしたら、平日は足しません。夕方には自分の鼻では分からなくなります。でも近づいた人にはまだ届いています。それがしばらく続くからです。足すのは、夜に人と会う日だけ。目安は六時間後で、場所は肌ではなくニットの胸のあたりか、上着の内側にしています。肌に重ねると密度が上がりすぎて、トップの冷たさがもう一度来てしまうんですよね。布に足すと立ち上がりが穏やかで、ベースの木の顔だけが持ち上がってくれます。

正直な注意点
一年つけていて、はっきり困った場面が二つありました。
注意
① 真夏の屋外では重い。針葉樹の樹脂と木が体温で膨らみ、汗と混ざると匂いが濁る
② 出だしに甘さがない。松と石の粉で始まるため、最初の三十分で好みがはっきり割れる
ひとつめは真夏です。去年の八月に一度だけ試して、駅のホームに立った時点で後悔しました。樹脂の匂いが自分の顔のまわりに溜まって、なかなか動いてくれません。九月に入って気温が下がってから同じ量をつけたら、まったく別の香水のように軽くなりました。この差はかなり大きいので、通年で使うつもりなら期待しないほうがいいです。
ふたつめは入り口の冷たさです。甘い香りが好きな人が最初の三十分で判断すると、まず合わないという結論になります。売り場で試して三分で棚に戻すと、この香水の本領には一生たどり着けません。試すなら、腕につけてから最低でも一時間は置いてほしいところです。
合う人・合わない人
一年つけてみて、はっきり分かれるポイントが見えてきました。
こんな人に合う
- ✓ 針葉樹やお香の乾いた匂いが好きな人
- ✓ 人に気づかれる距離を自分で決めたい人
合わないかも
- × 甘い香りを期待して買う人
「人に気づかれる距離を自分で決めたい人」というのは、僕がこの香水を手放さない理由そのものです。一プッシュだと、すれ違うくらいの距離ではほとんど分かりません。向かい合って座ったり、隣に立ったりして初めて届きます。自分から香りで名乗らずに済むというのは、思っていたよりずっと気楽でした。
反対に、つけた瞬間から自分がずっと満足していたい人には向きません。三十分もすれば自分の鼻は慣れてしまって、追いかけられなくなります。
使う場所と時間
同じ一プッシュでも、季節と場所で受け取られ方がまるごと変わりました。僕の使い分けはこうです。
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 一プッシュなら机の距離では気づかれない |
| 夜デート | ◎ | 密度のある剤形なので、向かい合って座っている時間だけ効く |
| 休日 | ○ | 上着の要る気温なら、朝の一プッシュが夜まで持つ |
| 真夏 | × | 体温で樹脂と木が膨らんで濁る |
相性がよかったのは、秋の日曜に美術館へ行った日でした。外は上着が要る気温で、館内は静かで、人との距離が一定に保たれる場所です。前を歩く人との間が二歩くらい空いた廊下で、自分の首元から松と煙が上がってきたときは、その場所ごと自分の側に引き寄せた感じがしました。
仕事で使うなら、朝の一プッシュを胸元より下、腰のあたりに落とすと立ち上がる量が減って扱いやすくなります。会議室の距離でも困りませんでした。
保管で中身は変わる
置き場所の話を最初にしましたが、あれは扉が閉まるかどうかの都合だけではありません。中身が変わるのを避けたいからです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 廊下の棚に移す前は、ここで瓶の肩に日が当たっていた |
| 浴室・洗面所 | × | 冬は毎朝ここで支度をするので、湯気の中に置きっぱなしになりやすい |
| 暖房の近く | × | 出番の増える季節と、暖房を焚く季節がそっくり重なる |
| 100mLを何年もかけて使う | × | 使い切るまでが長いぶん、置き場所の影響を受ける期間も長い |
四つめは、この香水に特有の事情です。100mLという容量は、一日一プッシュの使い方なら年単位で残ります。つまり、開けてから最後の一プッシュまでの間が長い。その間ずっと、置いた場所の温度と光を浴び続けることになります。廊下の棚を選んだのは、家の中で温度の振れがいちばん小さい場所だったからでした。
口コミの読み方
買う前に僕が検索窓へ打ち込んだのは、「ティツィアーナ テレンツィ エクスタシー 評判」でした。出てきた言葉のうち、真っ先に引っかかったのが「地味」です。
口コミの読み方
| 地味 | 最初の三十分は確かに地味です。松と石の粉で甘さが無く、三時間後の木と樹脂まで待つと印象が変わります | |
| 主張が強い | 一プッシュなら、すれ違う距離では届きません。向かい合う距離で初めて分かります | |
| 高すぎる | 100mLで22,680円、一mLあたり約227円です。国内で買える本体は100mLだけで、僕は一年使ってまだ八割残っています |
地味という言葉は、たぶん最初の三十分だけを見た感想です。僕も試した当日は同じことを思いました。甘さも華やかさも無く、乾いた木の匂いが立っているだけに見えます。ところが三時間後に袖口を嗅ぐと、まったく違う顔になっている。この落差を知る前と後で、同じ香水の評価がひっくり返りました。
主張が強い、という言い方も見かけました。これは量の問題だと思っています。二プッシュ以上つけた日は、自分でも「多い」と感じました。一プッシュに絞ると、届く範囲が一気に狭くなります。密度のある剤形なので、押す回数を一回減らすだけで手ごたえがはっきり変わりました。
高すぎるという声については、ごまかしようがありません。22,680円は22,680円です。ただ、僕の場合は一年で二割ほどしか減っていません。長く付き合う前提で選ぶ一本だと考えると、一回あたりの重さは想像していたより軽くなりました。
まとめ
この記事のまとめ
- 松、スプルース、石の粉の冷たい入り口から、木と樹脂のベースへ大きく動く
- 僕の腕では肌で7〜8時間、足すなら六時間後にニットか上着の内側へ一プッシュ
- 真夏だけは外し、上着を着る季節に絞って使うと化ける
上着を出す季節が来るたび、まず手が伸びるのがこの一本です。最初の三十分の冷たさを越えられるかどうかで、評価がまるごと変わります。売り場で試すなら三分で判断せず、腕に乗せたまま一時間は歩いてみてください。
探すときは商品名だけで追いかけず、ティツィアーナ テレンツィというブランド名から見にいくと目的の一本にたどり着きやすいです。在庫の有無と今の価格は、下から確認できます。
Tiziana Terenzi Ecstasy Extrait de Parfum 100mL
参考価格 22,680円前後
針葉樹やお香の乾いた匂いが好きな人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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