YAMAHA HPH-MT5は、僕が家で録った声やギター、編集中の動画の音を聴き直すときに使っている、有線の密閉型スタジオモニターヘッドホンです。この記事の軸は、作業道具としての使い勝手です。音に色をつけずに聴きたい人なら、まず候補に入れていい1本だと思っています。
この記事でわかることは、次の4つです。
- HPH-MT5の音と装着まわりの特徴
- 宅録で使ってみて合わなかった場面
- HPH-MT7・HPH-MT8との違い
- ブラックとホワイトの型番の見分け方
宅録やミキシング用に1本目を探しているなら、僕はこれをすすめます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
HPH-MT5の仕様と付属品

先に中身を表で見ておきましょう。型番の「HPH-MT5」はブラックで、ホワイトは末尾にWが付いた別の型番になります。数字が多いので、気になる行だけ拾い読みしてもらえれば十分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | YAMAHA HPH-MT5(ブラック) |
| 形式 | 有線・密閉型のオーバーイヤー |
| ドライバー | Φ40mm ダイナミック(CCAWボイスコイル) |
| 再生周波数特性・インピーダンス | 20Hz-20kHz・51Ω(1kHz時) |
| ケーブル | 3.0mストレート(脱着式)・6.3mm変換アダプター付属 |
| 価格(税込) | オープンプライス |
決まった定価がないモデルなので、いまいくらで出ているかはここから確かめられます。
音を盛らないHPH-MT5の持ち味
HPH-MT5は、録った音やミキシング中の音を確かめるためのモニターヘッドホンです。ヤマハはこの機種の音を「全帯域ニュートラルでバランスのとれた」ものと説明しています。
低音だけ、高音だけを持ち上げる音づくりではない、ということですね。
HPH-MT5の40mmドライバーと音の出方
ドライバーはΦ40mmのダイナミック型です。ボイスコイルにはCCAW、磁石には強磁力のネオジムマグネットが使われています。幅広い帯域で正確なレスポンスを出すための組み合わせです。
数字で見ると、再生周波数特性は20Hz-20kHzで、インピーダンスは51Ω(1kHz時)。出力音圧レベルは100dB SPL/mW、最大入力は1,600mW(1kHz時)です。
ヤマハが想定している使い道は、スタジオでのレコーディングとミキシング、屋内外のライブミキシング、それに移動中の音源確認。音楽を楽しむためというより、音のアラを探すための道具と考えると分かりやすいと思います。
HPH-MT5の密閉型イヤーパッドと装着まわり
形は耳をすっぽり覆うオーバーイヤーの密閉型で、大きなイヤーパッドが付いています。表面は肌ざわりのいい合成レザーです。中には余計な振動を吸収するクッションが入っていて、つけ心地と遮音性の両方をねらっています。
頭まわりの調整は、3次元に動くアームピボット構造と、長さを変えられるスライダーで合わせます。長い時間つけていても疲れにくい装着感をうたっているので、作業が長引きがちな人は見ておきたいところです。
ヘッドバンドには汗に強い素材が使われ、ハウジングは肉厚のABS。質量はケーブルとプラグを含まずに245gで、ヤマハは「シリーズ最軽量設計」と説明しています。
HPH-MT5のケーブルと片耳モニター
ケーブルは3.0mのストレートで、本体から外せる脱着式です。プラグは金メッキの3.5mmステレオミニで、6.3mmのステレオ標準プラグに変える変換アダプターも付いてきます。6.3mmの端子がある機材にも、3.5mmのミニ端子の機材にも挿せるということです。
イヤーカップは動かせるので、片耳だけで聴く片耳モニターができます。使わないときは折りたためます。
宅録の作業でHPH-MT5を使ってみて
正直に言うと、外を歩きながら音楽を流す使い方には向きませんでした。ケーブルが3mあるので、余った分を手でまとめて持つことになり、途中で外してしまいました。耳をしっかり覆うぶん外の音も聞こえにくくなるので、歩くときに使うものではないと割り切っています。
そのかわり、机の前に座ってやる作業では出番がぐっと増えました。録音、ミキシング、動画の音の確認と、机でやることならだいたいこれ1本で済ませています。

録った音を聴き直すとき
家で録った声を聴き直すと、低い音がふくらみすぎないので、こもりや小さなノイズに気づきやすいと感じました。ギターを録ったときも、弦をこする小さな音まで入っているかが分かりやすかったです。
好きな曲を流してみると、ふだんのイヤホンより少しあっさり聞こえます。そのぶん、どの音が大きすぎるのかがつかみやすく、音量のバランスを直すときに頼りにしています。
動画の音を整えるときも同じで、BGMと声のどちらが大きいかを聞き分けやすく、書き出す前の確認はいつもこれです。
長い作業のつけ心地と録音中の使い方
イヤーパッドは耳のまわりにやわらかく当たり、締めつけもきつくありません。スライダーを頭の大きさに合わせておくと、作業中にずれにくくなりました。録音の合間に座り直しても、カップが耳から外れる感じはありませんでした。
歌を録るときは、片側のカップを耳から外して、自分の声を生で聞きながら歌うこともあります。カップが動くので、この使い方がしやすいんです。終わったら折りたたんで付属の袋に入れておけば、机の上も散らかりません。
HPH-MT5の弱点はどこ?
1つ目は、ケーブルが3.0mのストレート1本だけなところです。同じヤマハのHPH-MT8には1.2mのコイルケーブルも付きますが、HPH-MT5には短いケーブルが入っていません。机から離れない作業なら困りませんが、持ち歩いて使いたい人は気になると思います。
2つ目は、再生周波数特性の幅です。HPH-MT5は20Hz-20kHzで、HPH-MT7は15Hz-25kHz、HPH-MT8は15Hz-28kHzとなっています。数字の上では、HPH-MT5の幅はこの2機種より狭くなります。とはいえ、僕の宅録の使い方では、この幅で足りないと感じた場面はありませんでした。
3つ目は、僕が使っていて気になったところです。暑い日に合成レザーのイヤーパッドで長くつけていると、耳のまわりが少し蒸れました。そういう日は、作業の合間にいったん外して耳を休ませています。
それから、ケーブルでつなぐ有線のヘッドホンなので、ワイヤレスで聴きたい人には合いません。
HPH-MT5を選ぶか迷ったら
- 録った音やミキシングを机の前で確かめたい人には合う
- 片耳で自分の声を聞きながら録りたい人には合う
- 外を歩きながら音楽を聴きたい人には合わない
- ワイヤレスで使いたい人には合わない
HPH-MT7・HPH-MT8との違い
同じヤマハのモニターヘッドホンには、HPH-MT7とHPH-MT8もあります。3機種とも密閉型のオーバーイヤーで、希望小売価格はオープンプライスです。
| モデル | 音の仕様 | 重さとケーブル |
|---|---|---|
| HPH-MT5 | 20Hz-20kHz・Φ40mm・51Ω | 245g・3.0mストレート |
| HPH-MT7 | 15Hz-25kHz・Φ40mm・49Ω | 360g・3.0mストレート |
| HPH-MT8 | 15Hz-28kHz・Φ45mm・37Ω | 350g・3.0mストレートと1.2mコイル |
3機種の違いは、重さと帯域、それにアームやイヤーパッドの素材です。HPH-MT7とHPH-MT8は、アームにアルミダイキャストを使っています。HPH-MT8のイヤーパッドはプロテインスキンレザーで、HPH-MT7には合皮のキャリングバッグが付きます。
使い分けで考えると、重さを抑えて机の前で長く作業したいならHPH-MT5です。もっと広い帯域の数字や、短いコイルケーブルが欲しいならHPH-MT8が候補になります。HPH-MT7は、ドライバーがHPH-MT5と同じΦ40mmで、帯域の数字が広くなっています。
ヤマハ以外のヘッドホンも見比べたい人は、ヘッドホンのおすすめも参考にしてみてください。
色違いのHPH-MT5Wと付属品の表記
ブラックの型番はHPH-MT5で、ホワイトはHPH-MT5Wです。2つは同じ仕様表に並ぶ色違いで、この記事で扱っているのはブラックのHPH-MT5です。
注文するときは、商品名の型番とJANコード(4957812607971)を見ておくと取り違えずに済みます。
付属品は、6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプター、3.0mストレートケーブル(脱着式)、ナイロンのキャリングポーチの3つ。ただ、商品の概要ではキャリングバッグと書かれていて、呼び方が揃っていません。袋の形にこだわる人は、届いたら中身を見てみてください。
質量も、仕様表の245gと特長の説明の250gで表記が分かれています。どちらもケーブルとプラグを含まない数字です。
宅録の1本目にHPH-MT5を
HPH-MT5は、録った音やミキシングを机の前で確かめたい人に向いたモニターヘッドホンです。Φ40mmのドライバーで全帯域をニュートラルに聴かせてくれて、大きなイヤーパッドと動くイヤーカップで片耳モニターもこなせます。
いっぽうで、外を歩きながら聴く使い方や、ワイヤレスで使いたい人には合いませんでした。そこさえ割り切れれば、作業用として素直にすすめられます。
気になったら、まずはいまの値段を見てみてください。
迷ったときは、記事のはじめにある仕様の表に戻ってみてください。ケーブルの長さと端子が手もとの機材に合っていれば、あとはブラックの型番を確かめるだけです。
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