ヘッドホン選びで最初に決まるのは、音の好みよりも予算です。1万円前後の型と5万円の型では、静けさの深さも頭にかかる重さも、公式が出している数字の段階ではっきり分かれています。そこでこの記事では、価格を3つの帯に割ってから8モデルを並べました。
入口は9,500円前後のAnker Soundcore Space One、上限は55,000円前後のBose QuietComfort Ultra Headphonesです。その間をソニー、オーディオテクニカ、JBL、ゼンハイザー、Marshallが埋めます。同じ「ワイヤレスのヘッドホン」という言葉でくくられていても、約186gの型と約265gの型が同じ棚に並んでいるのが、このカテゴリの正直なところでしょう。
迷いどころは、だいたい3つに集まります。ノイズキャンセリングをオンにしたときの再生時間、2台同時につなげるマルチポイント、それから重さ。この3つを先に決めておくと、8つの候補は驚くほど早く2〜3台まで絞れます。
各モデルにはどんな人に向くかを必ず1行ずつ添えてあります。最後の節では、迷ったときの決め方までまとめました。
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30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
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大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
予算で3つに割れます。1万円前後・2万円弱・4万円以上
ヘッドホンの価格は、機能の積み方でおおまかに3つの山を作ります。1万円前後の帯は、ノイズキャンセリングと40時間を超える再生時間が同時に手に入るところまで来ました。2万円弱の帯になると、軽さ・音の作り・デザインのどれかに、はっきり寄せた型が増えてきます。そして4万円を超える帯で売っているのは、静けさそのものの完成度です。
1万円台で選べるのは3台です。JBL TUNE770NCが10,500円前後、audio-technica ATH-M20xBTが11,000円前後で並びます。8台でいちばん安いAnker Soundcore Space Oneは9,500円前後ですが、楽天のAnker公式ストアでは10,990円という実売でしたから、買うお店によってはこの3台と同じ帯に収まります。
大事なのは、上の帯が下の帯の上位互換ではないという点でしょう。たとえば重さは、16,800円前後のソニー WH-CH720Nが約192gなのに対して、40,000円前後のソニー WH-1000XM5は約250gあります。長くつけるほど、この差は効いてきました。
| 予算の帯 | この帯で手に入るもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1万円前後 | ノイキャンと40時間を超える再生時間 | 初めての1台や通勤用 |
| 1万円台後半〜2万円弱 | 軽さ・音・デザインのどれかに寄せた作り | 毎日つける2台目 |
| 4万円以上 | 静けさの完成度と長く使える作り | 飛行機や新幹線に乗る回数が多い人 |

押さえるのは4つだけ。重さ・再生時間・マルチポイント・コーデック
重さは、数字の差がそのまま首と耳への負担になります。今回の8台では、Marshall MAJOR Vの約186gがいちばん軽く、Anker Soundcore Space Oneの約265gがいちばん重い側でした。並べると小さな差に見えますが、頭を動かしたときの揺れ方まで変わってきます。
再生時間は、ノイズキャンセリングをオンにしたときの数字で見てください。Anker Soundcore Space Oneはオフで最大55時間のところ、オンにすると最大40時間になります。JBL TUNE770NCはオフで70時間、オンで44時間という公式表記でした。ソニー WH-CH720Nもオフ50時間に対してオンは35時間ですから、カタログの大きいほうの数字だけを見て決めると、あとで足りなくなります。
マルチポイントは、2台同時につないでおける機能です。パソコンで会議をしながらスマホの着信も取りたい人にとっては、これが無いと毎回つなぎ直す手間がのしかかります。今回の8台では、ゼンハイザー ACCENTUM Wirelessを除く7台が対応していました。ACCENTUM Wirelessだけは公式ページに記載が見当たらないので、2台同時接続を条件にするなら別の型を選んでください。
コーデックは、Bluetoothで音のデータをどう詰めて送るかの方式のことです。AACはiPhoneが標準で使う方式、LDACとaptX HDはより多くの情報を送るための方式にあたります。ただし送り出す側の対応が要るので、LDAC対応のAnker Soundcore Space OneやソニーWH-1000XM5を選んでも、スマホ側が対応していなければその方式では鳴りません。名前の多さに焦る必要はなく、iPhoneならAAC、AndroidならLDACかaptX HDが載っているかを見るだけで足ります。
このほか、かばんに入れて運ぶ人は折りたたみの可否、バッテリーが切れた出先でも使いたい人は有線接続の可否を見ておくと安心でしょう。どちらも各モデルの節で触れていきます。
迷ったらここで切る
- 通勤やカフェで静かにしたい → ノイキャン付きから選ぶ
- 家で長時間つける → 軽さと再生時間を優先する
- 会議と音楽を1台で回す → マルチポイント対応を条件にする
- 出先で電池が切れたら困る → 有線接続の可否を先に確認する
1万円前後で買える3モデル。最初の1台はここから選べます
ノイズキャンセリング付きのヘッドホンが1万円で買える時代になりました。この帯の3台は、それぞれ入口・音質・低音と役割がきれいに分かれています。
Anker Soundcore Space One|9,500円前後
8台のなかでいちばん安い入口です。9,500円前後という値段でノイズキャンセリングを積みながら、オフなら最大55時間、オンでも最大40時間という再生時間を公式が出しています。ドライバーは40mmで、コーデックはSBC・AAC・LDACに対応しました。充電はUSB-Cです。
重さは約265gあり、8台のなかではいちばん重い側にあたります。マルチポイントにも対応していますが、LDACを使っているあいだは同時接続ができません。付属の3.5mmケーブルで有線にもつなげるものの、そのときはノイズキャンセリングのボタン以外の操作とマイクが止まります。
はじめてヘッドホンを買う人、通勤の音を1万円の予算で静かにしたい人には、この1台が素直な入口になるはずです。ノイズキャンセリング付きで最大55時間という組み合わせを9,500円前後で買えるのは、この8台のなかでここだけになります。往復2時間の通勤に使うなら、4週間ほど充電せずに持つ計算です。
audio-technica ATH-M20xBT|11,000円前後
こちらはノイズキャンセリングを積んでいません。そのぶん音のほうへ寄せた型で、40mmドライバーと最大60時間の再生時間、約216gという重さでまとまっています。充電はUSB-Cで、公式表記は約4時間でした。
コーデックはAACとSBCで、LDACには対応しません。マルチポイントは2台まで使えて、付属の1.2mコードで有線にも切り替えられます。ただし有線のときはマイクとリモコンが働かないので、通話用として考えているなら注意が要ります。
静けさよりも音そのものを取りたい人、家で長時間つけっぱなしにする人に向く1台です。ノイキャン一色の並びのなかで、あえてそこを外して60時間の再生時間に振った設計は、選択肢として貴重でした。
JBL TUNE770NC|10,500円前後
Ankerとほぼ同じ価格帯にいながら、音の性格は逆を向いています。40mmドライバーで低音寄りにまとめた型なので、ヒップホップやEDMをよく聴く人ならこちらが合うでしょう。重さは約232g、Bluetoothは5.3です。
再生時間はノイズキャンセリングをオンにして44時間、オフなら70時間まで伸びます。充電は約2時間で済み、有線接続にも対応しました。電源が切れていてもケーブルをつなげば音が出る作りなので、バッテリーが尽きた出先でも詰みません。
惜しいのは、公式の取扱説明書にコーデックごとの記載が無いところです。対応プロファイルはA2DP1.4と書かれているだけで、LDACやaptXへの対応は明記されていません。音の方式にこだわる人にとっては、そこが割り切りどころになります。低音の量感で選ぶなら、1万円台前半では有力な1台でしょう。
2万円弱まで出せるなら。軽さ・音・見た目で分かれる3モデル
ここから上は、全部入りを目指すのではなく、どれか1つを伸ばした型が並びます。自分が何を優先するかを決めてから見ると、迷う時間はぐっと短くなります。

ゼンハイザー ACCENTUM Wireless|17,800円前後
1万円台の後半で、音質側にはっきり振った1台です。37mmドライバーを積み、重さは約222gに収まります。ノイズキャンセリングをオンにしたままでも最大50時間という再生時間が公式に出ていました。
コーデックはSBC・AAC・aptX・aptX HDに対応し、LDACは非対応です。aptX HDが使えるので、対応しているAndroidのスマホやパソコンとの組み合わせで生きてきます。折りたためる構造なので持ち運びもしやすく、充電はUSB-Cです。10分の急速充電で最大5時間ぶん戻せる点は、朝の出がけに効いてくれます。
WH-1000XM5やQuietComfort Ultraまでは出したくない、けれど音では妥協したくない人。そういう人にとって、ここが素直な着地点になります。ただしマルチポイントと有線接続については公式ページに記載が見当たらないので、そこを必須にするなら次のWH-CH720Nを見てください。
ソニー WH-CH720N|16,800円前後
ソニーのノイズキャンセリングを、いちばん安く手に入れられる型です。公式がソニー史上最軽量のノイズキャンセリング機と書いている約192gが最大の武器で、頭が疲れやすい人ほど効いてきます。ドライバーは30mm、Bluetoothは5.2でした。
再生時間はノイズキャンセリングをオンにして最大35時間、オフなら最大50時間です。マルチポイントにも対応しているので、パソコンとスマホをつなぎっぱなしにできます。コーデックはSBCとAACで、LDACは使えません。
3万円は出せないけれどソニーの静けさが欲しい人、重いヘッドホンで頭が痛くなった経験がある人には、まずこの1台を挙げます。上位のWH-1000XM5は約250gですから、軽さの一点だけで見れば下位の型が勝っています。
Marshall MAJOR V|19,000円前後
8台のなかで唯一のオンイヤー型です。耳をすっぽり覆わずに乗せる形なので、約186gという軽さと、折りたためるコンパクトさが両立しました。かばんに入れて持ち歩く時間が長い人には、この形がいちばん楽でしょう。
再生時間は最大100時間まで伸びます。充電は約3時間、15分つなぐだけでも約15時間ぶん戻る計算です。しかも充電はUSB-Cとワイヤレス充電(Qi)の両方に対応します。8台のうち置くだけで充電できるのは、このMAJOR Vだけでした。
コーデックはSBC・MPEG-2 AAC・LC3で、LDACとaptXは非対応です。マルチポイントに対応し、3.5mmの有線接続も使えます。ただし防水性能は持っておらず、公式にも「スイミングには使用しないでください」と書かれていました。
見た目で選びたい人、荷物をかさばらせたくない人に向く1台です。折りたためるオンイヤーという形は8台のなかでこれだけなので、他の7台と迷う場面がそもそも少なくて済みます。
4万円を超える2モデル。静けさを最優先するならここです
金額が一段上がるぶん、伸びるのは静けさと作りの完成度でした。毎日長時間つける人ほど、この差は回収しやすくなります。
ソニー WH-1000XM5|40,000円前後
ノイズキャンセリングの話をするとき、基準に置かれるのがこの型です。30mmドライバーを積み、重さは約250gあります。再生時間はノイズキャンセリングをオンにして最大30時間、オフなら最大40時間でした。
コーデックはSBC・AAC・LDACに対応し、マルチポイントも公式のヘルプガイドで案内されています。有線でも使えて、付属コードの長さは約1.2mです。飛行機や新幹線に乗る回数が多い人、1台を長く使いたい人には、これが本命になります。
ただし実売は店によって大きく振れました。3万5千円前後で買えるお店もあれば、5万円を超えるお店もあります。買う前に何店か見比べておくと、同じ型が1万円以上も安く手に入る場合があるので、そこだけは面倒がらないでください。
Bose QuietComfort Ultra Headphones|55,000円前後
静けさを最優先するなら、最後に残るのがこの1台です。市場に流通しているのは第2世代が中心で、そちらは最大30時間の再生とBluetooth 5.4という表記になっていました。実売は54,000円前後から59,400円前後まで、お店によって幅があります。
公式ページのほうは第1世代の仕様を掲載していて、重さ約250g、マルチポイント対応、充電はUSB-Cという内容です。有線でも使えますが、ヘッドホンの電源をオンにしていないと音が出ません。ここは知らずに買うと戸惑うところでしょう。
第1世代と第2世代が並んで売られているぶん、型番の表記も揺れています。買うときは世代の表記を必ず確認してください。とにかく静かにしたい人、そしてWH-1000XM5と迷っている人には、空間の広がり方の違いが決め手になります。
値段の高い順に良いわけではありません
8台とも、惜しいところを持っています。買ってから気づくより先に、ここでまとめて並べておきましょう。
いちばん安いAnker Soundcore Space Oneは、有線につないだ瞬間にノイズキャンセリングのボタン以外が効かなくなり、マイクも止まります。LDACを使っているあいだはマルチポイントも切れました。audio-technica ATH-M20xBTはそもそもノイズキャンセリングを積んでいないので、電車の中の静けさを求めるなら候補から外れます。有線のときにマイクとリモコンが使えない点も、Ankerと同じでした。
JBL TUNE770NCは、公式の取扱説明書にコーデックごとの記載がありません。ゼンハイザー ACCENTUM Wirelessは、マルチポイントと有線接続の可否が公式ページで確認できませんでした。2台同時接続を条件にしている人は、ここで止まってしまいます。
ソニー WH-CH720Nは軽さが武器な一方、ノイズキャンセリングをオンにすると再生時間が最大35時間まで下がります。Marshall MAJOR Vには防水性能がなく、公式も水回りでの使用を止めていました。ソニー WH-1000XM5は約250gで、WH-CH720Nの約192gと比べれば重い部類に入ります。Bose QuietComfort Ultra Headphonesは、有線接続に電源が要るうえ、第1世代との併売で型番表記が揺れている点も引っかかりました。
こうして並べ直すと、弱点は値段の順に消えていくわけではないと分かります。高い型を選べば全部解決するという話ではありません。
結局どれを選べばいいか
最後に、迷ったときの決め方を1本にまとめます。
はじめての1台で予算を1万円に置いているなら、Anker Soundcore Space Oneです。ノイズキャンセリングと55時間の再生時間が同時に手に入る入口として、いちばん無理がありません。低音の効いた音が好きならJBL TUNE770NC、静けさより音そのものを取るならaudio-technica ATH-M20xBTに置き換えてください。
2万円弱まで出せるなら、選び方は3つに割れます。軽さで選ぶならソニー WH-CH720N、音で選ぶならゼンハイザー ACCENTUM Wireless、見た目と持ち運びやすさで選ぶならMarshall MAJOR Vです。この帯はどれを選んでも大きく外れにくいので、好みで決めて構いません。
飛行機や新幹線に乗る回数が多くて1台を長く使いたいなら、ソニー WH-1000XM5が本命になります。とにかく静けさを最優先する人には、Bose QuietComfort Ultra Headphonesが最後に残るでしょう。
外を歩く時間が長い人や、耳をふさぎたくない場面が多い人は、ヘッドホン以外も見ておくと選択肢が広がります。ワイヤレスイヤホンのおすすめや骨伝導イヤホンの記事もあわせて読んでみてください。
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※本記事はプロモーションを含みます

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