ランニング用のイヤホンを探していて骨伝導にたどり着いた人が気にしているのは、たぶん音質ではありません。後ろから来る自転車に気づけるか、駅のアナウンスを聞き逃さないか、引っかかっているのはそちらのはずです。骨伝導は、その一点をはっきり解決するために作られた方式でした。
最初の1本として挙げるなら、Shokz OpenMoveです。11,880円前後で、骨伝導という鳴り方が自分の頭に合うかどうかを確かめるのに、ちょうど手を出しやすい価格に収まっています。
ただし走る距離や汗の量によっては、この1本では足りません。この記事では3ブランド5機種を、価格の上下ではなくどこで使うかで割り振ります。
数字は各商品の販売ページとメーカーの発表で確認できた項目だけを使い、書かれていないものは書かれていないままにしてあります。骨伝導が苦手にしている場面も後半に置いたので、買ったあとに調べ直さずに済むでしょう。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
耳をふさがない方式なので、周囲の音が消えません
骨伝導イヤホンは、耳の穴に何も入れません。こめかみの前あたりに本体を当て、振動を骨から内耳へ伝えて音を届けます。耳の穴は空いたままなので、周りの音は普段どおり入ってきました。
一般的なカナル型はこの逆です。耳の穴をふさいで外の音を減らし、その静けさの上に音楽を載せる構造でした。音楽をよく聴くためには理にかなっていますが、外の情報も一緒に削られます。ノイズキャンセリングが付いていれば、なおさら削られるでしょう。
差がいちばん出るのは、走っている最中です。後ろから近づく自転車、交差点に入ってくる車、すれ違う人の足音が、そのまま耳へ届きます。骨伝導なら、これらを拾うために音楽を止める動作が要りません。周囲を確かめるたびに片耳を外す、あの手間が丸ごと消えます。

逆に、音の良さを最優先する人には向きません。密閉して音を作る方式のほうが、同じ価格帯なら音では有利でした。イヤホン全体から選び直したい人は、価格帯ごとのワイヤレスイヤホンの選び方を先に見てから戻ってきてください。
通勤で効いてくるのは、耳を空けたまま歩けるところです
通勤の道中には、聞き逃すと面倒なことになる音が細かく挟まります。ホームのアナウンス、改札の音、レジで声をかけられる瞬間などです。カナル型でこれを拾おうとすると、そのたびに片耳を外す動作が入りました。
在宅の会議でも同じです。耳をふさぐイヤホンをつけたまま作業していると、横から声をかけられても気づけません。結局片方だけ外して過ごすことになり、イヤホンとしての役目が半分になります。
耳を空けたまま使いたい場面
- 車道沿いを走る、自転車の多い道を歩く
- 家族や同僚から声をかけられる可能性がある
- 駅のアナウンスや呼び出しを聞き逃したくない
一方で、静かなカフェで音に没入したい、飛行機のエンジン音を消したいといった用途は、骨伝導の担当ではありません。ここは素直に密閉型へ任せたほうが早いでしょう。長所と短所が同じ構造から出ているので、どちらかを選ぶ話になります。
同じShokz内でも、差は音の上下より「濡れ方」と価格に出ます
Shokzの3機種は、性能の階段としてきれいに並んでいるわけではありませんでした。線を引いているのは防水の表記と価格なので、どこで使うのかが決まれば候補はすぐ絞れます。
| モデル | 向いている場面 | 実売の目安 |
|---|---|---|
| OpenMove | 骨伝導を初めて試す、通勤や在宅の会議 | 11,880円前後 |
| OpenRun | 汗をかくランニングやジムでの運動 | 17,880円前後 |
| OpenRun Pro 2 | 音の物足りなさを先に消したい長めのラン | 27,880円前後 |
ただし防水の書かれ方は、3機種でそろっていません。公式ストアでIP67という等級まで示されているのはOpenRunだけで、OpenRun Pro 2は防塵防水とだけ書かれていました。OpenMoveのページには防水の表記が見当たらないので、等級の数字を3機種で横並びにして優劣を決める読み方はできません。汗や雨、あるいは水そのものをどれだけ浴びるのかを先に決めてください。
公式ストアのレビュー件数にも差が出ていて、OpenRunが1,442件、OpenMoveが957件、OpenRun Pro 2が238件でした。Pro 2は後から出たモデルなので件数が少なく、これは評価の低さとは別の話として読んでください。数字の大小より、自分がどの場面で使うかを先に決めるほうが確実です。
骨伝導を初めて試すなら、OpenMoveから入るのが安全です
OpenMoveは11,880円前後で、Shokzの3機種ではいちばん手前に置かれています。公式ストアの表記はBluetooth5.1、カラーは2色展開、保証は24ヶ月でした。
骨伝導は、こめかみに振動が当たる感覚そのものが好き嫌いを分けます。音量を上げると振動をはっきり感じる人もいるため、いきなり3万円近い機種から入る買い方は勧めません。まず1万円台の前半で自分の頭に合うかを見て、続きそうなら上へ行く順番が現実的でしょう。
ただしOpenMoveには、上位のOpenRunやOpenRun Pro 2と比べると低音が物足りないという弱点があります。通勤中のポッドキャストや会議の声を聞くぶんには十分でも、音楽をしっかり鳴らしたい人は途中で物足りなさを感じるかもしれません。
公式ストアの取り扱いには24ヶ月の保証が付くので、故障したときの心配は小さく収まります。ただし振動の当たり方が体質に合わなかった、という理由は保証の対象になりません。合う合わないは自分で確かめるしかないぶん、まずは手の届く価格帯で試す形になるでしょう。骨伝導という方式そのものを見るための入口として、ここから始めてみてください。
汗と雨まで計算に入れるなら、IP67のOpenRun
OpenRunは17,880円前後で、公式ストアの表記にIP67防水が入ります。IPの2桁は左が防じん、右が防水を表し、6は粉じんの侵入を防ぐ等級、7は規定の条件で一時的に水へ沈めても内部に入らない等級を指しました。汗を大量にかくランニングや、途中で雨に降られる通勤を想定するなら、この一段が効いてきます。
Bluetoothは5.1と表記されています。公式ストアのレビューは1,442件で評価4.65と、Shokzの3機種では最も数が集まっているモデルでした。走る用途で最初に挙がりやすいのは、この評価の厚みも理由でしょう。

気をつけたいのは、OpenRunに充電方式とサイズの選択肢がある点です。マグネット式かUSB-Cか、標準サイズかミニサイズかで型が分かれるため、注文の画面で一度手が止まります。選択肢は商品ページに並んでいるので、買う直前ではなく候補を絞る段階で決めておいてください。
防水の等級で悩む余地がないぶん、走る前提で一本に絞るならここが基準になります。汗をかく使い方を想定している人は、この等級を確かめたうえで選んでみてください。
音の物足りなさを先に潰したい人は、OpenRun Pro 2
27,880円前後と、今回の5機種の中でいちばん高い位置にあります。公式ストアの表記は防塵防水と24ヶ月保証で、マラソン選手の大迫傑さんが使用するモデルとして紹介されていました。
OpenRunとの差額をどう見るかは、走る時間の長さで変わります。短い距離なら音の情報量はそこまで問題になりませんが、走る時間が長くなるほど、低音の薄さは単調さとして効いてきました。同じ曲を聴いていても、後半で飽きが来る速さが違います。
ただし骨伝導である以上、原理的な天井は残ります。密閉型のような重低音の迫力そのものは、この機種でも再現しません。あくまで骨伝導という方式の中で低音を強化したモデルという位置づけで見てください。
音まで含めて妥協したくない人、走る時間がそもそも長い人には、ここが上限になります。予算が届くなら、候補に残しておく価値はあるでしょう。
スマホとパソコンを行き来する日なら、2台同時につながるAVIOT WB-P1
在宅の日は、パソコンで会議に入りながらスマホの着信も逃したくない、という状況が起きます。骨伝導の強みは耳を空けておけることですが、つなぎ先が1台きりだと、会議のたびにペアリングを切り替える手間が残りました。
AVIOTのOpenpiece Playful WB-P1は、そこを埋める作りになっています。コジマ楽天市場店の表記では最大8台まで登録でき、そのうち2台へ同時につなげるマルチポイントに対応していました。パソコンとスマホを両方つないだままにできるので、切り替えの操作そのものが減ります。
Bluetoothは5.2、防水防塵はIP67相当で、汗をかく使い方ではOpenRunと同じ等級に並びました。再生は最大12時間、10分の急速充電で最大60分ぶん戻る表記です。価格は同店で11,600円、送料無料と書かれていました。
2台つなぎが効く場面
- 会社のパソコンで会議、私物のスマホで着信を受ける
- 在宅の作業中に音楽を流しながら電話も取りたい
- 出先でタブレットとスマホを持ち歩いている
弱点も見ておきましょう。Amazonでのレビューは244件で星3.5でした。ここまで挙げてきたShokz各機の件数と評価は楽天の公式ストアのもので、店が違えば書き込む人の層も変わりますから、この2つを並べて優劣を決めることはできません。ただしAVIOTには音量が小さいという指摘が一定数あるため、走行音の大きい電車の中で大きく鳴らしたい人には不安が残ります。
静かな部屋で2台を行き来する使い方が中心なら、この機能差は価格の差より先に効いてきます。会議と着信を同時に受けたい人は、こちらのつなぎ方から確かめてみてください。
AVIOT Openpiece Playful WB-P1
参考価格 15,950円前後
スマホとPCなど2台の端末を切り替えて使う、マルチポイント接続を重視する人向け
泳ぎながら聴きたいなら、IP68と32GBを積んだMojawa RunPlus
プールで音楽を鳴らしたい人には、防水の等級がもう一段必要になります。IPの右の桁は、7が規定の条件で一時的に水へ沈めても内部に入らない等級、8がメーカーの指定した条件で継続的に沈めても入らない等級を表しました。
Mojawa RunPlusは、日本総販売代理店であるboCo株式会社の発表でIP68防水・水深2mと公表されています。水に入れる前提で作られているので、汗や雨をどう避けるかという心配は最初から外れました。
ただし水中では、Bluetoothの電波がほとんど届きません。そこでこの機種は本体に32GBのメモリを積み、曲を直接入れて単独で鳴らせる2WAY設計をとっています。発表資料の表記では約8,000曲ぶんで、スマホを持たずにプールへ入れる形になりました。
再生は最大10時間、5分の急速充電で80分以上戻る表記です。購入日から2年の保証は、日本総販売代理店であるboCo株式会社が正規品に付けるものとして発表しています。希望小売価格は22,000円(税別)、Amazonでの実売は15,880円で、レビューは1,110件、星3.9でした。保証まで込みで考えるなら、注文の前に正規代理店を通した取り扱いかどうかを確かめてください。
弱点は、そのMP3モードの裏返しにあります。水中ではスマホとつながらないため、通話も音声ナビも使えません。ブランド自体は中国発で、日本では代理店を通した取り扱いになる点も、買う前に知っておいたほうがよいでしょう。
泳ぐ日と走る日を1本でまかないたいなら、今回の5機種ではここだけが当てはまります。プールまで持ち込む前提の人は、この等級とメモリの容量を確かめてみてください。
5機種を「どこで使うか」の一列に並べ直します
ここまでで5機種が出そろいました。価格順に眺めても決め手が出てこないので、使う場所を先に置いて並べ直します。
| 使う場面 | 選ぶ1本 | 決め手になる仕様 |
|---|---|---|
| 骨伝導を初めて試す | Shokz OpenMove | 24ヶ月保証つきで振動の当たり方から確かめられる |
| 汗をかくランニング | Shokz OpenRun | IP67防水と選べる充電方式 |
| 走る時間が長い | Shokz OpenRun Pro 2 | 骨伝導の枠内で低音を強化 |
| スマホとパソコンを行き来する | AVIOT WB-P1 | 8台登録・2台同時接続 |
| 泳ぎながら聴く | Mojawa RunPlus | IP68防水と32GBメモリ |
いちばん安いのはAVIOTの11,600円、いちばん高いのはOpenRun Pro 2の27,880円で、その差はおよそ1万6千円になります。ただしこの差を埋めているのは音質の階段ではなく、それぞれが担当している場面のほうでした。同じ予算で並べても、水に入るかどうかで行き先は変わります。
迷ったら、水へ入るかどうかを先に決めてください。プールへ持ち込むならMojawa、汗と雨までで足りるならOpenRun、屋内と通勤が中心ならOpenMove、パソコンとスマホを一日に何度も行き来するならAVIOTへ落ちます。低音の薄さがどうしても気になる場合だけ、OpenRun Pro 2を足して考える順番が早いでしょう。
骨伝導が苦手にしている領域も、はっきりしています
いいところだけ並べても選べないので、割り切りが要る部分も書いておきます。
第一に、低音です。今回の5機種のどれを選んでも、密閉して鼓膜の近くで鳴らす方式には量感でかないません。低音の厚みが目的なら、骨伝導は最初から候補に入れないほうが早いでしょう。
第二に、騒音の中では音楽が負けます。耳をふさがない構造なので、電車の走行音や強い風はそのまま耳へ入りました。静かな部屋と同じ音量では聞き取りにくくなり、結果として音量を上げがちになります。音量を上げるほど周囲へも届きやすくなるため、混んだ車内では使いどころを選んでください。
第三に、電池の持ちです。AVIOTは最大12時間、Mojawaは最大10時間と、販売ページやメーカーの発表に数字が出ていました。Shokzの3機種については、今回参照した公式ストアのページで連続再生時間を確認できなかったため、この記事では数字を出しません。走る時間が長い人ほど最後に効いてくる項目になりますから、購入前に商品ページで必ず確かめてください。
もうひとつ書き添えておきます。耳をふさがない方式であっても、大きな音で長時間聴けば耳への負担そのものは変わりません。周囲が聞こえる安心感と、音量を上げてしまう誘惑は別の話です。密閉型と比べ直したい人は、1万円前後で音を選ぶときの見方も合わせて読むと基準を作りやすくなるでしょう。
耳を空けておきたい場面から、逆に機種を決めます
骨伝導を選ぶ理由は、音の良さではなく周囲が聞こえたまま音を足せることでした。ここに納得できるなら、あとは使う場所で機種はほとんど決まります。
通勤と在宅の会議が中心で、まず試してみたい人にはOpenMoveが向きます。パソコンとスマホを一日に何度も行き来するなら、2台同時につながるAVIOT WB-P1のほうが手数は減るはずです。汗をかくランニングやジムが前提なら、IP67のOpenRunを選んでください。走る時間が長く音の薄さを先に消しておきたいならOpenRun Pro 2、プールまで持ち込むならIP68のMojawa RunPlusが担当になります。
走るペースや距離の管理まで整えたい人は、イヤホンだけで完結させないほうが早いです。手首側の道具もあわせて見ておくと、走りながら端末を操作する回数が減ります。iPhoneと組み合わせる時計の選び方のほうも、同じ流れで確かめておいてください。
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※本記事はプロモーションを含みます

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