ノートPCを机にじかに置いて座ると、画面の上端はだいたい胸のあたりまでしか上がってきません。目線はそこへ向かって落ちていきます。首を前へ倒した角度のまま、1日に何時間もキーを叩き続けます。夕方に肩が重く感じられる流れは、姿勢の話としてはずいぶん素直です。
PCスタンドがやっているのは、この角度を変えることだけでした。画面を持ち上げて、目線が下がる幅を浅くします。それ以上のことは何もしません。逆に言えば、どこまで高さを出せるかが製品を分ける一番の線になります。
ところが売り場に並ぶスタンドは、見た目がどれもよく似ています。アルミの板が折れ曲がっているだけに見えるのに、値段は2,000円台から9,000円近くまで散らばっていました。この差が生まれる場所は、主にふたつでした。持ち運べるかどうかと、上げ幅がどれだけあるかです。
この記事では実売2,319円から8,980円までの8台を、そのふたつの軸で分けて並べました。仕様の数字は各メーカーの公式ページと販売ページで確認したものだけを書いています。自分が持ち出す人なのか机に据える人なのか、そこだけ先に決めていただければ、読む節は2つか3つで足ります。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
画面の上端が、いま目線のどこにあるか
高さの目安はひとつだけです。画面の上端が、目線と同じか、わずかに下。ここまで来ると首を前へ倒す角度が浅くなります。いま使っている机で画面の上端が鎖骨のあたりに来ているなら、高さはまだ届いていません。
ここで多くの人がつまずくのが、ノートPCは画面とキーボードがつながっているという当たり前の事実です。画面を上げれば、キーボードも一緒に上がります。手首が肩より高い位置に来ると、今度は腕のほうが疲れてきました。
つまり高さを大きく出す台を選ぶなら、外付けキーボードとセットで考える必要があります。周辺機器を増やしたくないなら、キーが打てる範囲の傾きで止めておくほうが現実的でしょう。8台がふたつのグループに割れるのは、この分岐が理由です。
もうひとつの軸が持ち運びでした。この8台のうち持ち出しを前提に作られているのは220gと315gの2台で、据え置きの主力は800gから1.6kgまで上がります。どこまで許せるかは通勤の距離やカバンの中身で変わるので、製品ページに出ている重量を、いま毎日持ち歩いている荷物に足してから決めるのが確実です。据え置きなら重さは気にせず、代わりに耐荷重と上げ幅の数字を見ていきます。
| 見るところ | 持ち出して使う人 | 机に据えて使う人 |
|---|---|---|
| 重さ | この8台では220gと315g。カバンの総重量に直接乗ります | 1kgを超えても支障なし。むしろ安定します |
| 高さの上げ幅 | 数cm上がれば目線の落ち方は変わります | 10cm以上まで伸びるものを選べます |
| 外付けキーボード | なくても打てる傾きで止めます | 用意する前提で高さを決めます |

カバンに毎日入れるなら、重さと厚みが先に効きます
持ち歩く台の敵は、性能ではなく面倒くささでした。少しでもかさばると、ある日から持って出なくなります。ここに挙げる2台は、そもそも「持って出るのを忘れる」ほうへ設計が寄っているタイプです。
UGREEN ノートパソコンスタンド 40289:折りたたむと厚さ1cmに収まります
実売2,319円前後。アルミ合金製で重量は220g、折りたたむとサイズは27×5.5×1cmになります。厚さ1cmという数字が効いていて、ノートPCと一緒にスリーブへ差し込んでもカバンの膨らみ方がほとんど変わりませんでした。
角度は15〜35度の5段階で、高さの上昇幅は6〜15cmです。据え置き向けの本格モデルほど大きくは上がりませんが、キーボードを外付けせずに打てる範囲としては、むしろこのくらいで釣り合います。対応は7.9〜17.3インチと幅広く、耐荷重は5kgまで受けられます。
カフェや出張先で、数時間だけ首の角度を戻したいとき。その用途に絞れば、8台のなかで一番迷いの少ない選択でした。値段も外へ持ち出して傷が付いたときに諦めのつく額です。
UGREEN ノートパソコンスタンド 折りたたみ式コンパクトタイプ
参考価格 2,319円前後
8点中もっとも軽い約220gで、出張やカフェへ毎日持ち歩く人向けの携帯特化モデル
MOFT ノートパソコンケース MB002:ケースとスタンドを1枚にまとめます
実売は8,980円前後です。これは厳密にはスタンドではなく、ノートPCケースがそのままスタンドに変形するタイプになります。13/14インチ対応版の重量は315g、厚さは7mmでした。ケースを別に持っている人なら、実質的な追加重量はゼロに近づきます。
素材はビロードレザーやガラスファイバー、ポリカーボネートなどを組み合わせた構成です。角度調整は2段階だけなので、他の7台のように無段階で追い込むことはできません。そのぶん、机に着いてから使える状態になるまでが速い構成です。
カバンの中身をひとつ減らしたいという動機が先に立つ方に向きます。逆にスタンド単体としての性能を求めると、同じ8,980円で後述のNulaxyのほうが高さは出ました。ケース込みで見るかどうかが分かれ目です。
MOFT ノートパソコンケース パソコンスタンド兼用(13/14インチ)
参考価格 8,980円前後
ケースとスタンドが1つになった唯一のタイプです。カバンに入れたまま持ち運び、机では1秒でスタンドに変形する
3,000円までで、まず机に高さを作る2台
据え置きの1台目に高いものを持ってくると、そもそも自分がどのくらいの高さを心地よく感じるのかが分からないまま決めることになります。この帯の2台は、その基準を体で覚えるための道具として素直でした。
UGREEN ノートパソコンスタンド 45416:二軸構造で5kgまで受けます
実売2,699円前後。二軸構造でアーム部分が2箇所で折れるため、画面を上げながら手前の角度も同時に決められます。耐荷重は5kgで、17.3インチまで対応します。アルミ製で、2,000円台としては受けられる重さに余裕がありました。
角度と高さの段数について公式に記載がなく、無段階なのか数段階なのかまでは確認できていません。数字で仕様を詰めたい方は、この点だけ購入前に販売ページで確かめておいてください。
とはいえ17.3インチ級の大きなノートを5kgまで支える台が2,000円台という並びは、8台のなかでは頭ひとつ抜けた条件です。まず据え置き用を1台入れて様子を見たい段階なら、ここから始めても損は小さいでしょう。
サンワサプライ 200-STN077:スチール製で角度を細かく詰めます
実売は2,999円前後です。材質はスチールとシリコーンで、質量は1.2kgでした。折りたたんだサイズはW260×D225×H45mmです。角度と高さを無段階で調整できるため、「あと少しだけ上げたい」に応えられるのがこの1台の性格でした。
スタンド本体がスチールなので、マグネット式の小物をそのまま貼り付けられます。ケーブルクリップやメモ用のマグネットを机に散らかさずに済むのは、地味ながら毎日効いてくる部分です。
弱点は上限のほうです。耐荷重は3kgと8台のなかで最も低く、対応も15.6インチまでにとどまります。17インチ級の大型ノートや、金属筐体の重いモデルを載せる前提なら、この台は候補から外れます。手元のPCの重量とサイズを、先に確認しておいてください。
サンワサプライ ノートパソコンスタンド スチール製
参考価格 2,999円前後
スチール製で角度・高さを無段階調整でき、スタンド本体にマグネット製品も取り付けられる実用モデル
目線まで本気で上げるなら、上げ幅の数字を見ます
外付けキーボードを使う前提が立っているなら、選び方はがらりと変わります。見るのは角度ではなく、何cmまで持ち上がるかの一点です。ここから紹介する2台は、その数字を稼ぐことに構造を振っています。

BoYata ノートパソコンスタンド N19:高さ6〜25cm、耐荷重20kg
実売5,299円前後。高さは6〜25cm、角度は0〜45度を、どちらも無段階で決められます。25cmまで伸びるとノートPCの画面はかなり上まで来るので、目線を落とさない位置を素直に作れました。重量は1.2kg、対応は17インチ以下です。
耐荷重20kgという数字は8台で最大です。この余裕があると、ノートPCを載せたうえで外部モニターのアームと机を共有したり、下の空間にキーボードを滑り込ませたりといった使い方に踏み込めます。材質はシリコーンとアルミニウム、そしてゴム。
ヒンジはやや硬めで、角度をこまめに変える使い方には少し力がいります。裏を返せば意図せず沈まないということでもあり、据え置きなら短所になりにくい性格でした。姿勢を作ることを最優先するなら、8台のなかで到達点が一番高い1台です。
Nulaxy ノートパソコンスタンド C3:分割式のパーツを積み上げます
実売は8,980円前後です。アルミニウム製のパーツを組み合わせて高さを出す分割式で、サイズは25.91×22.61×15.24cm、重量は800gでした。据え置き用としては軽い部類に入りますが、高さの出方はしっかりしています。
注意したいのは受けられる範囲です。耐荷重は3.5kgで、対応は10〜15.6インチにとどまります。17インチ級は載りません。また日本語の公式仕様ページが見当たらず、ここに書いた数字は販売ページの記載に基づいています。
同じ8,980円のMOFTとは性格が正反対でした。持ち運びを捨てる代わりに、机の上での高さを取りにいく設計でした。13インチ前後のノートを1台の机で長時間使うという条件がはまる方に向いた構成です。
画面を人に見せる日と、画面を閉じてしまう日
高さの話から少しずれる2台を最後に置きました。どちらも上げ幅を競う製品ではなく、使い方そのものを変えるための道具です。当てはまる人には、ほかの6台では代わりが利きません。
エレコム ノートパソコンスタンド PCAWLTSFA360BK:ベースが360度回ります
実売4,380円前後。ベース部分が360度回転するため、向かいに座った相手へ画面を向けるのに、PCを持ち上げる必要がなくなります。角度は無段階調整で、耐荷重は5kg、対応は17.3インチまでです。
材質はアルミ、スチール、ウレタン。折りたたんだサイズはW245×D238×H59mmで、質量は1.6kgと8台のなかで最も重い1台です。回転機構と金属ベースを持つ以上これは避けられない数字で、持ち運びの候補からは外れます。
打ち合わせで画面を見せる場面が週に何度もある方、17インチ級の大きなノートを使っている方には、値段以上の意味が出てきます。1日に何度も本体を持ち上げて向きを変えている自覚があるなら、その動作がまるごと消えてくれるはずです。
エレコム ノートパソコンスタンド 360度回転式
参考価格 4,380円前後
360度回転するベースを備え、画面を人に見せながら打ち合わせる用途に強いです。17.3インチの大きめノートにも対応
Twelve South BookArc:MacBookを閉じたまま立てて置きます
実売7,480円前後。MacBookを閉じた状態で縦に立てるドックで、外部モニターと外付けキーボードで作業するクラムシェル運用のための製品です。本体サイズは約105.5×44.5×24mm、重量は約65gでした。ビードブラスト処理のアルミニウム製です。
65gは8台で最も軽い数字ですが、これは持ち歩くための軽さではありません。机の上でMacBookが占める面積を、A5用紙より小さい範囲まで畳んでしまうための設計です。対応はインサートを交換することで13/14/16インチのMacBook Proや13/15インチのMacBook Airなどに広がります。
制約ははっきりしています。MacBook専用のためWindowsノートは使えず、クラムシェル前提なので本体の画面も使えません。角度の自由度は8台で最も低く、縦置きに固定されます。外部モニターがすでに机にある方だけが対象になる、割り切った1台です。
Twelve South BookArc for MacBook
参考価格 7,480円前後
MacBookを閉じたまま縦置きにするクラムシェル専用ドックです。外部モニター+外付けキーボードで運用する人のための省スペース型
買ってから「そうだったのか」となりやすいこと
8台を横に並べて仕様を突き合わせると、カタログの前面には出てこない引っかかりがいくつか見えてきました。返品の手間を省くために、注文ボタンを押す前へ持ってきます。
まず耐荷重です。3kgから20kgまで幅があり、15インチ級の金属筐体ノートは2kgに近づくものもあります。ACアダプタや外付けSSDを一緒に載せるつもりなら、PC単体の重量だけで判断しないほうが安全でした。
次に対応インチ。同じ「ノートPCスタンド」という名前でも、15.6インチまでの製品と17.3インチまでの製品が混在しています。手元のPCの画面サイズを確認せずに買うと、載っても手前がはみ出す状態になりかねません。
3つ目が高さとキーボードの関係です。画面を目線まで上げると、本体のキーボードはほぼ確実に打てなくなります。外付けキーボードの費用と置き場所を、スタンド代と合わせて考えておくのが現実的でしょう。外付けを足すぶんPC側のポートも埋まっていくので、USBハブの空き口まで一緒に数えておくと買い直しを避けられます。
最後に折りたたみサイズです。「折りたたみ式」と書かれていても、畳んだあとの厚みは製品によってずいぶん違いました。UGREEN 40289の1cmとエレコムの59mmでは、カバンに入るかどうかがまったく別の話になります。
高さを決める日の小さな段取り
- 画面の上端が目線と同じ高さに来たところで一度止めて、そのままキーを打ってみます
- 手首が浮くようなら、外付けキーボードを足すか、傾きを1段だけ戻します
- 肩や首の痛みが数日以上続く場合は道具で粘らず、整形外科などの医療機関に相談してください
最初の1台を絞るための、3つの質問
8台を前にして手が止まったら、順に3つだけ答えてみてください。1つ目、その台をカバンに入れて外へ持ち出しますか。持ち出すならUGREEN 40289かMOFT、この2択で決まります。
2つ目、外付けキーボードを机に置く用意がありますか。あるならBoYata N19かNulaxy C3で高さを取りにいけます。ないなら本体のキーを打てる傾きで止まる台、つまり3,000円までの2台が現実的でした。
3つ目、外部モニターがすでに机にありますか。MacBookならBookArcで畳んでしまう手があり、打ち合わせで画面を見せる機会が多いならエレコムの回転ベースが効いてきます。
どの答えでも、変わるのは首の角度と画面までの距離という物理的な条件だけです。スタンドは姿勢の入り口を作る道具であって、それ以上を期待するものではありません。まずは自分の目線がいまどこに落ちているか、画面の上端を見て確かめるところから始めてみてください。
机の上を続けて整えるなら
- 目に優しいデスクライト画面を上げたあとに気になるのが手元の明るさです。ちらつきと色温度で選ぶ話をまとめました
- Webカメラ本体を持ち上げると内蔵カメラの高さも一緒に変わります。外付けへ切り替える判断はこちらです
※本記事はプロモーションを含みます

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