クリニックの説明や記事で、アルファベットと数字を組み合わせた分類を見たことがあると思います。あれは重症度のランクではなく、どこからどう薄くなっているかを共通の言葉にしたものです。自分がどの型かを把握しておくと、相談の精度が上がります。
分類があるのは会話をそろえるため
「けっこう薄い」「そこそこ進んでる」では、人によって指しているものが違います。
そこで、生え際がどこまで後退したか、頭頂部がどれくらい広がったかを型で表します。これで話が噛み合う。
順位や優劣ではありません。同じ段階でも、髪の太さや色で見え方は変わります。型は場所の話であって、深刻さの話ではない、と捉えておくと誤解しません。
生え際から進む型
額の両端が三角形に後退していくパターンです。正面から見ると、中央が残って左右がへこむ。
初期は前髪を下ろせば隠れます。だから気づくのが遅れやすい。
見分け方としては、眉の上から生え際までの距離を測ります。指2本分より広がっていれば後退が始まっている、という目安が使われることがあります。
この型は範囲がはっきりしているので、対策の効果も見えやすい部類です。
見分けにくいのは、もともと生え際が高い人です。後退したのか元からなのかが分からない。
この場合は、過去の写真と比べるしかありません。5年前と今を並べて、両端の角の位置が動いているかを見ます。
動いていなければ、それは元々の形です。気にする必要はありません。
頭頂部から進む型
つむじの周りから円く広がっていくパターンです。自分では見えないので、写真か鏡2枚で確認することになります。
頭頂部を確認する方法
- 合わせ鏡で真上から見る
- 誰かに撮ってもらう
- 自分で腕を伸ばして真上から撮る
- 乾いた状態で確認する
濡れた状態だと地肌が透けるので、必ず乾かしてから見てください。濡れ髪で判断して落ち込む必要はありません。
この型は本人が気づきにくく、人から指摘されて知ることが多い。定期的に撮る習慣があると早く気づけます。
つむじの渦は、もともと地肌が見えやすい場所です。毛が放射状に分かれるので、中心に隙間ができる。
だから「つむじが薄い」と感じても、元からそう見えていただけということがあります。
判断の材料は、渦の中心の隙間ではなくその周囲の広がりです。円が大きくなっているかどうかを見てください。
両方が同時に進む型
生え際と頭頂部が別々に進み、最終的に間の帯がつながっていくパターンです。
| 進み方 | 最初に出る場所 | 気づきやすさ |
|---|---|---|
| 生え際型 | 額の両端 | 隠せるので遅れる |
| 頭頂部型 | つむじ周り | 自分では見えない |
| 混合型 | 両方 | 片方で気づくことが多い |
混合型は、どちらか一方に気づいて調べているうちに、もう一方にも気づくという順で見つかることが多い。
片方だけ見て「まだ大丈夫」と判断せず、両方を1度に確認しておくのが確実です。
進行と混同されやすい別の抜け方
薄毛と一口に言っても、進み方の違うものがあります。型に当てはめる前に、そもそも別の話でないかを見ます。
| 抜け方 | 特徴 | 判断 |
|---|---|---|
| 円形に抜ける | 境目がはっきりした丸 | 別の仕組み |
| 急に大量に抜ける | 数週間で一気に | 出産・病気・強い負荷のあと |
| 頭以外も減る | 眉・体毛も | 全身の状態を見る |
| 引っ張る場所だけ薄い | 結び目や分け目 | 物理的な負荷 |
円形に抜けるタイプは、進行の仕組みが違います。この場合、進行を抑える薬の話にはなりません。
強い負荷や病気のあとに一気に抜けるものは、原因が去れば戻ることが多い。ここで焦って別の手を重ねると、判断が難しくなります。
分け目や結び目だけ薄い場合は、負荷の問題です。髪型を変えるだけで止まることがあります。
自分がどれかを見誤ると、効くはずのない対策に時間を使うことになります。
自分で段階を見るときのやり方
正確な判定は診察の範囲ですが、自分でも大まかな把握はできます。
自分で確認する手順
- 乾いた状態で、いつもの分け目にする
- 正面・真上・分け目の3方向を同じ照明で撮る
- 3か月おきに同じ条件で撮り直す
- 前回と並べて、範囲が動いているかだけ見る
1回の写真では判断できません。並べたときに動いているかどうかが材料になります。
写真を持っていくと、相談が具体的になります。オンラインの診察でも、この写真が判断材料として使われます。
段階ごとに現実的な選択肢が変わる
どこまで進んでいるかで、取れる手の重心が動きます。
| 段階 | 重心 | 補いになるもの |
|---|---|---|
| ごく初期 | 進行を抑える | 洗い方と乾かし方 |
| 中盤 | 抑える+生やす | 髪型で見せ方を変える |
| 範囲が広い | 生やす+埋める | 移植を検討する範囲 |
| 地肌だけが長い | 埋める | 薬だけでは難しい |
早い段階ほど、やることは少なくて済みます。抑えるだけで現状を保てるからです。
範囲が広がると、抑えるだけでは足りなくなる。そこから選択肢が増えて、費用も手間も乗ってきます。
だから段階を把握する意味は、自分がどの手から始めればいいかを決めるところにあります。
他人からどう見えているか
自分が気にしている場所と、人から見える場所はずれます。
生え際は正面から見られます。頭頂部は、身長差のある相手や座っているときに見られる。
つまり普段どういう位置関係で人と話すかで、気にするべき場所が変わります。
電車で立っていることが多い人は頭頂部が見られる。デスクで向かい合う時間が長いなら生え際です。
この視点で見ると、優先順位が変わることがあります。全部を同時に何とかしようとするより、人に見られている場所から手をつけるほうが満足度は高い。
段階が進むほど選択肢は減る
早い段階なら、進行を抑える手が中心になります。範囲が狭いぶん、戻る余地も残っている。
地肌だけになって長い場所は、毛を作る組織そのものが失われていることがあります。この状態から薬だけで戻すのは難しい。
だから「まだ気にするほどじゃない」と思う時期が、実は一番手を打ちやすい時期になります。
ただし、焦って複数の手を一度に足すのは逆効果です。何が効いたか分からなくなるので、順番に試して記録を残すほうが結果的に早い。
分類はあくまで場所を表す道具です。型が同じでも進む速さは人によります。自分の写真を並べたときの動き方のほうが、型の名前より判断材料になります。
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まとめ
分類は場所を共通の言葉にする道具で、深刻さのランクではありません。
生え際型・頭頂部型・混合型があり、気づきやすさが違います。
乾いた状態で3方向を撮り、3か月おきに並べると動きが見えます。
地肌だけになって長い場所は、薬だけで戻すのが難しくなります。
※本記事はプロモーションを含みます









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