帽子をかぶると薄くなる、という話があります。仕事でヘルメットをかぶる人なら、なおさら気になるはずです。実際のところ、かぶること自体よりその中で起きていることのほうが問題になります。
かぶると中で何が変わるか
外気と遮断されると、頭の中の環境が変わります。
| 変わるもの | どうなるか |
|---|---|
| 温度 | 上がる |
| 湿度 | 汗が逃げずに上がる |
| 皮脂 | 温度が上がると出やすくなる |
| 菌 | 温度と湿度が上がると増えやすい |
| 摩擦 | 縁が当たる場所に集中する |
この5つが同時に動きます。1つずつなら大した話ではありませんが、重なると条件が悪くなる。
特に湿度が効きます。汗が乾かない状態が続くと、菌が増える条件がそろう。
かゆみや匂いが出るのは、たいていここが原因です。
外した瞬間に頭がひやっとするのは、中の温度が外気より上がっていた証拠です。
汗をかいていなくても、湿度は上がります。頭皮からは常に水分が出ているからです。
つまり暑い日でなくても、長時間かぶれば条件は同じ。冬でも起きます。
帽子で薄くなるという話の中身
かぶること自体が進行の原因になる、という根拠は薄いとされます。進行はホルモンの働きによるものだからです。
ただ、蒸れによる炎症が続けば髪を作る環境としては良くありません。間接的に響く可能性はある。
それと、縁が当たる場所への摩擦です。毎日同じ場所を締めつけていれば、その線だけ弱くなることがあります。
つまり「帽子が悪い」ではなく「蒸らしたまま、同じ場所を締め続けるのが悪い」という整理になります。
ヘルメットは条件が厳しい
仕事や通勤で長時間かぶる場合、帽子より条件が悪くなります。
通気の穴があっても、内装のパッドが汗を吸って湿ったままになる。そこが直接頭皮に当たり続けます。
ヘルメットで気をつけること
- 内装は洗えるか確認する
- 替えのパッドを用意する
- 休憩のたびに脱いで乾かす
- 汗を拭いてからかぶり直す
- 使わないときは風通しのよい場所に置く
内装を洗わずに何年も使っている人が多い。そこが匂いとかゆみの元になります。
脱いだあとそのまま袋に入れると、湿ったまま次まで持ち越すことになります。
蒸らさないための3つ
対策は難しくありません。3つで足ります。
| やること | 効き方 |
|---|---|
| こまめに脱ぐ | 熱と湿気を逃がす |
| 汗を拭く | 湿度を下げる |
| インナーを挟む | 汗を吸わせて分離する |
1時間に一度、数分脱ぐだけで中の環境は戻ります。屋外の仕事でも、休憩のたびに外せば十分です。
インナーキャップを挟むと、汗を吸う層が頭皮と帽子の間に入ります。洗えるので、そちらを交換すればいい。
帽子そのものを毎日洗うのは難しい。洗える層を1枚挟むほうが現実的です。
職場でヘルメットが必須なら、脱げる時間を先に決めておくと実行しやすい。
休憩のたびに外す、という決め方だと忙しい日に飛びます。時間で決めておくほうが残る。
インナーは複数枚用意して、毎日替えられる形にしてください。1枚を洗いながら使うと、そのうち止まります。
脱いだあとにやること
外した直後の数分が効きます。
まず汗を拭く。そのまま放置すると、乾く前に菌が増えます。
髪が潰れているなら、根元を起こしておく。空気が通る状態にすると、熱と湿気が抜けやすくなります。
夏場は、外した頭に風を当てるだけでも違います。手であおぐ程度で十分です。
帰宅後は早めに洗ってください。1日ぶんの汗と皮脂を、寝るまで乗せたままにしないほうがいい。
素材で蒸れ方が変わる
同じ形でも、素材によって中の環境は変わります。
| 素材 | 通気 | 汗の扱い | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 綿 | 中 | 吸うが乾きにくい | 短時間 |
| 麻 | 高い | 乾きやすい | 夏の屋外 |
| 化学繊維 | 製品による | 乾きやすい | 運動時 |
| 合皮・革 | 低い | こもる | 見た目重視 |
綿は肌当たりがよく人気ですが、汗を吸ったあと乾きません。長時間かぶるなら不利になります。
麻は通気がよく、夏の屋外に向きます。形が崩れやすいのが弱点。
運動や作業で汗をかくなら、乾きやすい化学繊維のほうが条件は良い。
見た目で選ぶ場面もあるので、全部を通気で決める必要はありません。長時間かぶる日だけ素材を変える、という使い分けで足ります。
サイズが合っていないと締めつけになる
きついものを毎日かぶると、同じ線に負担が集中します。
きつすぎるサイン
- 脱いだあとに額に跡が残る
- こめかみが痛くなる
- 外したときに頭が軽く感じる
- その線だけ髪が薄く見える
跡が数分で消えるなら問題ありません。30分残るようなら締めすぎです。
調整できるものは、指1本が入る程度に緩めてください。落ちない範囲で、できるだけ緩いほうがいい。
同じ帽子を毎日かぶるより、何個か回したほうが当たる場所がずれます。洗う間隔も空けやすくなる。
ヘルメットのようにサイズが決まっているものは、内装のパッドで調整できることがあります。説明書を確認してみてください。
かぶらないのが正解とは限らない
蒸れが悪いなら、かぶらなければいい。そう考えたくなりますが、そう単純でもありません。
夏場に頭を出していれば、今度は日焼けの問題が出ます。頭頂部は最も日を受ける場所です。
つまり、かぶるかかぶらないかの二択ではない。かぶったうえで、蒸らさない形にするというのが現実的です。
それと、髪型を隠す目的でかぶり続けている人もいます。気持ちは分かりますが、1日中かぶりっぱなしは条件として厳しい。
日中に何度か外す時間を作れるかどうか。そこが分かれ目になります。
あわせて読みたい
- かぶらない時間の対策は頭皮の日焼け対策もどうぞ。
- 汗と皮脂を落とす側から見るなら夏の頭皮向けシャンプーもどうぞ。
まとめ
かぶること自体より、温度と湿度が上がった状態が続くのが問題です。
縁が当たる場所への摩擦は、毎日同じだと積み重なります。
こまめに脱ぐ・汗を拭く・洗えるインナーを挟む。この3つで足ります。
かぶらなければ日焼けの問題が出ます。二択ではありません。
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