薬を始めると、毎日鏡を見てしまいます。ところが最初の数か月は、良くなるどころか抜ける量が増えることがある。ここで不安になってやめる人が一定数います。髪の周期を知っていれば、その時期が何なのか分かります。
髪には周期がある
1本の髪は、伸びる時期・止まる時期・抜ける時期を繰り返します。この一巡が数年単位です。
薄毛が進むと、伸びる時期が短くなります。太くなる前に抜けるので、細く短い毛が増える。
薬はこの周期に働きかけます。だから効果が見えるのは、周期が一巡してからになります。数週間で変わる種類の治療ではありません。
伸びる時期は、健康な状態で2年から6年とされます。1か月に1センチ強伸びるので、その間に十分な長さまで育つ。
進行するとこの時期が数か月まで短くなります。太くなる前に抜けるので、短くて細い毛ばかりになる。
薬の狙いは、この短くなった期間を戻すことです。だから効果は「新しく生える」より「今ある毛が長く太くなる」という形で先に出ます。
最初の1〜2か月に起きること
抜け毛が一時的に増えることがあります。休んでいた毛包が動き出す際に、古い毛が押し出されるためと説明されます。
見た目としては悪化しているので、心細い時期です。ただ、これは反応が出ている兆候として捉えられます。
この時期にやらないほうがいいこと
- 毎日抜け毛を数える
- 別の育毛剤を同時に足す
- 自己判断で量を増やす
- 1か月ごとに写真を比べる
同時にいろいろ足すと、何が効いて何が効かなかったかが分からなくなります。変える要素は1つずつにしてください。
3か月:抜ける量が変わる
枕やシャンプー時に落ちる毛の量が減ってきます。見た目より先に、こちらが動くことが多い。
ただし個人差があります。3か月で何も変わらないからといって、効いていないと決まるわけではありません。
この時期の判断材料は「増えたか」ではなく「減り方が緩んだか」です。見るところを間違えると、正しく評価できません。
抜け毛を数える人がいますが、勧めません。1日に抜ける本数はもともと50本から100本ほどあり、季節や体調で倍近く動きます。
数えると、その変動に一喜一憂することになる。判断材料としては粗すぎます。
見るなら、洗髪のときに排水口に溜まる量を「いつもより多いか少ないか」という粒度で見れば十分です。
6か月:手触りと写真に出る
産毛のような細い毛が出てきて、触ったときの密な感じが変わってきます。
| 見るところ | 3か月 | 6か月 | 12か月 |
|---|---|---|---|
| 抜け毛の量 | 減り始める | 落ち着く | 安定する |
| 細い毛 | 変化なし | 出てくる | 太くなる |
| 分け目の地肌 | 変化なし | わずかに | 見て分かる |
| 写真での差 | 出にくい | 出ることがある | 出る |
多くの説明で「6か月で判断」とされるのは、この時期にようやく比較できる材料がそろうからです。
続けるか変えるかを決めるのも、この時期の相談になります。
本数より先に変わるところ
生えた本数が増えるより前に、変わる部分がいくつかあります。
| 変化 | 気づく場面 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 抜け毛の量 | 洗髪時・枕 | 2〜4か月 |
| 髪のコシ | セットの持ち | 3〜5か月 |
| 細い毛の割合 | 分け目を近くで見る | 4〜6か月 |
| 頭皮の見え方 | 真上からの写真 | 6か月以降 |
セットが持つようになった、という変化は自分で分かりやすい。コシが出ると、同じ整髪料でも形が崩れにくくなります。
逆に「本数が増えたか」を毎日数えても判断はできません。1日に抜ける本数は、もともと日によって変動します。
見るところを増減ではなく質に移すと、早い段階で変化に気づけます。
12か月:判断できる状態
太さと長さがそろい、写真で差が分かるようになります。ここが1つの区切りです。
12か月続けて変化が乏しい場合は、薬の種類や組み合わせを見直す話になります。同じものを漫然と続けるより、そこで相談したほうがいい。
逆に十分に戻っている場合は、維持の量に落とせるかという相談ができます。
記録の取り方で判断の精度が変わる
鏡で毎日見ていると、変化には気づけません。少しずつ動くものを目で追うのは無理があります。
使える記録の残し方
- 月に1度、同じ場所で撮る
- 真上・正面・分け目の3方向
- 自然光ではなく室内の同じ照明で
- 髪は乾いた状態にそろえる
濡れた髪と乾いた髪では、地肌の見え方がまったく違います。条件をそろえないと、良くも悪くも見えてしまう。
撮った写真は日付が分かる形で残しておいてください。相談のときに、これがあると話が早い。
途中で他の手を足したくなったとき
3か月あたりで、別の育毛剤やサプリを足したくなります。気持ちは分かりますが、判断が難しくなる。
同時に2つ変えると、良くなっても悪くなっても原因が分かりません。次にどうすればいいかも決まらなくなる。
足すなら守りたい順番
- まず今の1つで6か月見る
- 足すなら1つずつ
- 足した日付を記録する
- 2か月は他を変えない
洗い方や乾かし方を整えるのは、いつ足しても害がありません。ここは同時に始めてかまわない部分です。
薬を重ねる場合は、飲み合わせがあるので処方する側に伝えてください。黙って足すのが一番まずい。
1年たっても変わらないときの分岐
続けても変化が乏しいことはあります。そこで考える道は3つです。
| 道 | 中身 | 向く状況 |
|---|---|---|
| 続ける | 今の状態を保つ | 進行が止まっている |
| 変える | 薬の種類や組み合わせを見直す | 反応が乏しい |
| 足す | 別の方法を併せる | 地肌だけの範囲がある |
「変化がない」と「悪くなっていない」は違います。写真を並べて、下がっていないなら効いている可能性がある。
本当に反応が乏しいなら、同じものを続けても時間が過ぎるだけです。1年を区切りに相談するほうがいい。
地肌だけになって長い場所は、薬の範囲では戻りにくい。そこは別の選択肢を検討する段階です。
効果が見えないときに確認したいこと
変化が乏しいとき、真っ先に量を増やしたくなります。その前に見るところがあります。
1つは、飲めていない日がどれくらいあったか。週に何度も抜けていれば、効果は読めません。
もう1つは、そもそもの原因が別にある可能性です。円形に抜けている、フケや炎症を伴う、急に大量に抜けた、といった場合は別の話になります。
それと、失われて長い毛包は戻りません。完全に地肌だけになっている場所に、薬だけで毛を作り直すのは難しい。そこは別の選択肢を検討する範囲になります。
あわせて読みたい
- 続ける判断に迷っているならAGA治療をやめたときの経過もどうぞ。
- 薬で戻らない範囲については自毛植毛が向く人と向かない人もどうぞ。
まとめ
髪の周期があるので、効果は月単位でしか見えません。
最初の1〜2か月は抜け毛が増えることがあります。
3か月は減り方、6か月は細い毛、12か月で判断という順です。
同じ条件の写真を月1で残すと、判断の精度が上がります。
※本記事はプロモーションを含みます









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