「甘い香りはもう卒業したいけれど、無難な石けん系に戻るのも物足りない」。そんな気分の日に棚から取っているのが、バイレード デ ロス サントスです。結論から言うと、秋から冬にかけて、仕事着にも休日の服にも寄りかかれる「乾いた落ち着き」が主役の一本でした。ここでは僕の腕で香りがどう動いたか、弱点はどこか、どんな場面で効くかまで書いていきます。
この記事でわかること
- どんな順番で香って、どのくらい肌に残るのか
- 買う前に知っておきたい弱点が2つ
- 似合う季節・服装・場面と、正直に向かない場面
- 50mLを使い切るまでの置き場所の注意
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:デ ロス サントスは「乾いた落ち着き」
十月の展示会の設営中、隣で機材を組んでいた年上のカメラマンに「それ、いい匂いですね。木の削りかすみたいな」と言われました。褒め言葉として受け取っていいのか一瞬だけ迷いましたが、いま思えばこの香水の性格をそのまま言い当てた一言でした。
甘さで押してくるタイプではありません。つけた直後こそクラリセージの青さとミラベルの丸い甘さが同時に立ちますが、三十分もすればオリスの粉っぽさとシストオイルの樹脂っぽい重みが前に出てきます。最後に残るのはパロサントの乾いた木とムスク。派手さがないのに、近くにいた人の記憶には引っかかる、そういう効き方をします。
僕が選ぶのは、人と長く同じ空間にいる日です。打ち合わせが三本続く日、家族と出かける休日、上着を羽織る季節。腕に鼻を近づければ体感で6〜7時間は追えるので、朝につけて夕方の帰り道までは一緒にいてくれました。香りで存在を主張したい人より、その場の空気ごと落ち着かせたい人に向く一本だと思います。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
主張しないのに、いた場所にだけ残る一本です。
バイレード デ ロス サントス の基本情報
香水を買うとき、最初に決めるのは容量ですよね。僕が使っているのは50mLです。毎日2〜3プッシュ使っても季節をまたいで残っていますし、棚に置いたときの高さも手が届く範囲に収まります。毎日使う予定がないなら、この容量を持て余すことはまずありません。
濃度はオードパルファム。肌に置く香りというより、上着の内側にうっすら移って、脱いだときに自分で気づく濃さです。50mLで22,143円なので、一本目のニッチ香水としては勇気が要る買い物ではあります。ただ、1日に使う量が少なくて済むぶん、減り方は思っていたよりゆっくりでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BYREDO |
| 品名 | デ ロス サントス オードパルファム |
| 容量 | 50mL |
| 濃度 | オードパルファム(EDP) |
| 香調 | トップ:クラリセージ、ミラベル/ハート:オリス、シストオイル/ベース:ムスク、アンブロキサン、パロサント |
| 目安の額 | 22,143円 |

香調の欄を見ると分かるとおり、甘い素材はミラベルだけです。あとは草、根っこ、樹脂、木、ムスク。手に取る前に「重そうだな」と身構えていたのですが、実際に肌に乗せると軽さのほうが先に来ました。
香りの変化
STEP 1|0〜30分
クラリセージとミラベル
青い草の匂いと丸い甘さが同時に来ます
STEP 2|〜3時間
オリスとシストオイル
粉っぽさと樹脂の重みが出て、腕に近づけないと分からなくなります
STEP 3|それ以降
ムスク・アンブロキサン・パロサント
乾いた木とムスクが上着の内側に残ります
香りの動き方を、僕の腕で追った順番に書いていきます。三つの層それぞれで表情がはっきり変わるので、つけた直後の印象だけで判断すると損をします。
トップ
最初の十分がこの香水のいちばん尖った時間です。クラリセージの青い匂いが強く出て、ハーブというより「草を折ったときの断面」に近い匂いがします。ミラベルの甘さも同時に来ているのですが、僕の腕ではクラリセージのほうが大きく出ました。
つけた直後に人と会うと、この青さだけで印象が決まってしまいます。だから僕は家を出る二十分前に手首と首の後ろにつけて、青さが落ち着いてから玄関を出るようにしています。逆に言えば、待てる人にとっては何の問題もありません。
ハート
三十分を過ぎたあたりから、香りの重心が一気に下へ落ちます。オリスの粉っぽさが出てきて、そこへシストオイルの樹脂っぽい甘さが重なります。この二つが混ざった瞬間が、僕がこの香水をいちばん好きだと感じる時間帯です。
言葉にするなら、使い込んだ木の家具に、化粧品の粉がうっすら乗ったような匂いでしょうか。甘さはあるのに、砂糖の甘さではありません。ニットやコーデュロイのような起毛のある生地と並んだとき、匂いと手ざわりがきれいに揃います。
ベース
三時間を過ぎると、残るのはムスクとアンブロキサン、そしてパロサント。ここからがいちばん長く、そして静かです。腕に鼻を近づけないと分からないくらいの距離まで下がりますが、上着を脱いだときやマフラーを外したときに、ふっと乾いた木の匂いが上がってきます。
カメラマンに言われた「木の削りかす」は、たぶんこの時間帯の匂いでした。自分では気づきにくい距離まで下がっているのに、隣にいる人にはしっかり届いています。ベースの残り方がこの香水のいちばんの持ち味です。
正直な注意点
注意
① つけた直後の十分が青く硬い。クラリセージの立ち上がりが強く、人に会う直前につけると印象が尖ります
② 香りの届く距離が短い。体感6〜7時間は肌に残るのに拡散は控えめで、自分では途中から分からなくなります
買う前に知っておいてほしい弱点は二つあります。ひとつは、いま書いたトップの青さ。もうひとつは、香りが届く距離の短さです。
持続と拡散は別の話です。この香水は肌に残る時間こそ長いのですが、一メートル離れた相手にまで届く時間は、僕の感覚では最初の二時間ほどでした。すれ違いざまに振り向かれたい人には、正直まったく向きません。距離を詰めて話す相手にだけ届く香り、という理解で買うのが安全です。
もうひとつ付け足すなら、真夏の屋外は得意ではありません。汗と混ざると樹脂っぽさが前に出て、香りが重たく感じられました。夏に使いたいなら一プッシュに減らすか、涼しい時間帯に限るのが現実的です。
合う人・合わない人
こんな人に合う
- ✓ 甘い香水から乾いた方向へ移りたい人
- ✓ 上着を羽織る季節に同じ香りを使い続けたい人
合わないかも
- × すれ違った人に気づいてもらえる強さを求める人
甘い香水を何本か通ってきて、そろそろ違う方向へ行きたくなってきた人には、この一本がちょうどいい橋渡しになります。ミラベルの甘さが入口として残っているので、いきなり無骨な木の香りへ飛ぶより着地が柔らかいからです。
反対に、香水に「気づかれること」を期待している人とは相性が合いません。拡散が控えめなので、使っている本人がいちばん気づきにくいはずです。香りで会話が始まることを期待するなら、別の一本を探したほうが早いです。
使う場所と時間
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 上着の内側に移った残り香が会議室でちょうどいい距離感 |
| 夜デート | ○ | 甘さが控えめなので相手の香りとぶつかりにくい |
| 休日 | ◎ | ニットやコーデュロイの質感と乾いた木がそろう |
| 真夏 | △ | 汗と混ざると樹脂っぽさが重くなるので一プッシュまで |

いちばん効いたのは、平日の昼間でした。打ち合わせで向かい合って座ると、テーブル一つぶんの距離にだけ香りが届きます。強く主張しないので、相手の集中を邪魔しません。それでいて、場の空気が少しだけ静かになった気さえしました。仕事着との相性でいえば、グレーやネイビーのジャケットに素直に乗ります。
休日なら、厚手のニットにコートを重ねる日が合います。起毛した生地は香りを抱え込んでくれるので、パロサントの乾いた匂いが夕方まで続きました。服の素材で香りの残り方がここまで変わるのかと、着るものを選ぶのが少し楽しくなったくらいです。
つける場所は、手首と首の後ろに二プッシュで足ります。胸元に直接つけると立ち上がりの青さが顔の近くで強く出るので、僕は避けるようになりました。夜にゆっくり食事をする日は、出かける三十分前につけておくと、席に着くころにはハートの粉っぽさから始められます。
保管で中身は変わる
九月の頭、車のドアポケットにデ ロス サントスを入れたまま二週間ほど走り回ったことがあります。取り出してつけてみたら、トップの青さが妙に平べったくなっていて、ハートの粉っぽさが出てくるまでの時間も短くなっていました。中身が減っていたわけでもないのに、明らかに別の立ち上がり方をしていたんです。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 50mLを半年以上かけて使う香りなので、光が当たる場所では後半のパロサントの乾き方から崩れます |
| 浴室・洗面所 | × | オードパルファムの濃さがあるぶん湿気で立ち上がりが鈍り、クラリセージの青さだけが浮きます |
| 暖房の近く | × | 秋冬に毎日使う一本だけに、置き場所が暖房の風下だと温度差が毎日かかります |
それ以来、箱に戻して部屋の中でいちばん温度が動かない棚に置いています。50mLを季節をまたいで使う前提なら、置き場所の差は最後の三分の一で必ず出ます。買った直後の香り方を最後まで持たせたいなら、光と湿気と温度差の三つから離すだけで十分です。
口コミの読み方
買ったばかりのころは、僕もこれを「弱い一本」だと思っていました。朝つけて出かけても、昼には自分の鼻で追えなくなるからです。評価がひっくり返ったのは、上着を着る季節に入ってからでした。打ち合わせから戻ってコートを椅子の背にかけた瞬間、乾いた木の匂いがふっと上がってきたんです。肌の上ではとっくに終わったつもりでいた香りが、服の内側には居座っていました。下に並べたのは、僕が買う前に引っかかっていたことと、使ってみて出た答えです。
買う前に迷った点
| 二万円を超える買い物を香水でしてよいのか踏ん切りがつかなかった | 1日に使う量が二プッシュで足りるので、減り方はゆっくりでした。上着に移る時間が長いぶん、つけ直しもほぼ要りません。 | |
| 春や夏に出番がないなら持て余すのではないか | 一プッシュに減らせば夏でも使えました。ただし本領は上着を着る季節で、そこは割り切りが要ります。 | |
| クセが強くて人を選ぶ香りではないか | 青さが抜けたあとは驚くほど素直で、職場でも浮きませんでした。尖っているのは最初の十分だけです。 |
僕が買う前にいちばん引っかかっていたのは、季節の話でした。秋冬に強い香りだと分かっていたので、残りの半年をどうするのかが決まらなかったんです。結論としては、量を減らせば夏も使えますし、使わない時期があっても構いません。一年中使い倒す前提で香水を選ぶと、選択肢がかなり狭くなります。
まとめ
デ ロス サントスは、甘さで人を振り向かせる香水ではありません。クラリセージの青さで始まり、オリスとシストオイルの粉っぽい重みを通って、パロサントとムスクの乾いた木に着地します。その全部が、腕に鼻を近づける距離で起きているんです。だからこそ、長く同じ空間にいる相手にだけ届きます。
この記事のまとめ
- ✓ 乾いた木と粉っぽさが主役で、甘さは立ち上がりだけ
- ✓ 僕の腕では体感6〜7時間、拡散は控えめ
- ✓ 上着を羽織る季節の、人と長く一緒にいる日に効きます
秋から冬にかけて、仕事でも休日でも同じ一本でいきたい方なら、50mLは決して持て余しません。在庫と今の状態はここから確かめられます。
※本記事はプロモーションを含みます

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