バイレード ナイト ヴェールズ ルージュ カオティック|矛盾を祝う香り

明るい柑橘で始まり、最後は煙と土に落ち着く香水です。出だしはベルガモットとシトラスの輝きにサフランの乾いた苦みが重なり、中盤はプラムとプラリネの甘い中心へ移り、3時間を過ぎるとパピルスの煙とパチュードの土だけが残る。途中で表情が変わることを面白がれる人に向く、夜向けの1本です。

名前は「混沌とした赤」という意味。バイレードのナイト ヴェールズにある1本で、70mLで52,250円です。

この記事でわかること

  • 柑橘から煙と土まで、3段階で香りがどう変わるか
  • プラリネの甘さが菓子の匂いになりきらない理由
  • 夜と秋冬に絞る理由と、向かない場面
  • 70mLで52,250円という価格の見方
目次

結論:3段階で表情が変わる、夜向けの1本

総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★

香りの良さ★★★★甘さは強めだが、柑橘と煙が挟んで締める
ユニセックス度★★★★菓子寄りの甘さで、性別に寄らない構成
持続時間★★★★濃度が高く、3時間後も煙と土が残る
被りにくさ★★★★★5万円超で、扱う店も限られる

一言でいうと、出だしと終わりが別人のような香水です。ベルガモットとシトラスの明るさに、サフランの乾いた苦みが最初から同居する。中盤はプラムとプラリネの甘い中心へ移り、3時間を過ぎるとパピルスの煙とパチュードの土だけが残ります。店頭で数分だけ嗅いで決めると、この後半を知らないまま買うことになります。

変化が大きいので、朝つけたものが夕方まで同じ顔でいてほしい人には落ち着かない1本。ただし、途中で表情が変わることを面白がれる人にとっては、その落ち着かなさがそのまま長く楽しめる理由になります。プラリネの甘さははっきり出ますが、前を柑橘、後ろを煙で挟んでいるので菓子の匂いにはなりきらない。使う場面は夜と秋冬に絞られるかわり、そこでの噛み合い方は強い。まずは胸元に1プッシュから試すのが安全です。

ナイト ヴェールズ ルージュ カオティックの基本情報

ブランドバイレード(2006年・ストックホルムで創業)
商品名ナイト ヴェールズ ルージュ カオティック
コレクションナイト ヴェールズ(10年前のコレクションを作り直したもの)
種類パフュームエクストラクト(高い濃度)
容量 / 価格70mL:52,250円(ブランドで最も高い価格帯)
香調最初:ベルガモット、シトラス、サフラン、ブラックカラント / 中盤:プラム、プラリネ、オーク(再生材) / 最後:パピルス、パチュード
題材夜。名前は「混沌とした赤」の意味

何を題材にしているか

ナイト ヴェールズは、10年前に登場したコレクションを作り直したものです。高い濃度で作られたパフュームエクストラクトで、夜という時間を題材にしています。70mLで52,250円と、このブランドで最も高い価格帯です。

公式は、この香りを「矛盾を祝うもの」と表現しています。

大胆でありながら親密で、制御を手放したときに生じる官能的な混沌を扱う。

抽象的ですが、明るさと暗さを同時に入れるという方針は構成に出ています。

バイレードは2006年、ベン ゴーラムがストックホルムで立ち上げたブランドです。母がインド人で父がカナダ人という背景を持ち、北欧の簡素さとインドの記憶を混ぜたところに、このブランドの出発点があります。

香りの構成:原料と、その役割

段階原料役割
最初ベルガモット明るい柑橘
最初シトラス鋭い輝き
最初サフラン乾いた苦み
最初ブラックカラント果実の甘酸っぱさ
中盤プラム濃い果実
中盤プラリネ焼き菓子の甘さ
中盤オーク(再生材)木の質感
最後パピルス乾いた煙
最後パチュード土と木の厚み
バイレード ナイト ヴェールズ ルージュ カオティックの香調ピラミッド(トップ・ミドル・ベースノートの構成図)

明るい柑橘と乾いた苦みが最初から同居していて、甘さは中盤、煙と土は最後です。中盤のオークには再生利用した材が使われています。

バイレードの香水は、香りそのものより先に「何の記憶か」が決まっています。だから原料の説明を読むより、何を題材にしたかを知ってから嗅ぐほうが腑に落ちる。他のブランドとは順番が逆です。

香りの変化をレビュー:明るい柑橘から、煙と土へ

時間の変化

  • 最初:柑橘とサフランの明るさと苦み
  • 1〜3時間:プラムとプラリネの甘い中心
  • 3時間以降:パピルスと土の煙が残る

トップ:柑橘の明るさにサフランの苦みが重なる

ベルガモットとシトラスの明るさが先に立ちます。輝きは鋭く、そこへサフランの乾いた苦みが同時に重なる。柑橘とスパイスを冒頭に並べているので、爽やかというより、明るいのに油断できない出だしです。ブラックカラントの甘酸っぱさは、次に来る甘さの予告。

ミドル:中心はプラムとプラリネの甘さ

中心はプラムとプラリネへ移ります。プラリネはナッツを砂糖で煮て砕いた菓子のことで、バニラより香ばしく、カラメルに近い甘さ。ここだけを取り出せば菓子の匂いに寄るのですが、前を柑橘、後ろを煙で挟んでいるので食べ物になりきりません。オークの木の質感が下から支えていて、甘さだけが浮くこともない。

ラスト:パピルスの煙と土の厚みが残る

3時間を過ぎると甘さは奥へ引き、パピルスの乾いた煙とパチュードの土の厚みが残ります。公式が最後を「本能的で磨かれていないもの」と呼んでいるのは、この部分。出だしの明るさを覚えたまま嗅ぐと、同じ香水とは思えないほど暗い。店頭で数分だけ嗅いで決めると、後半を知らないまま買うことになります。

向いている人

こういう人相性
変化の大きい香水が好き
甘い香りが好き
夜に使いたい
安定した香りが好き
職場で使いたい×

途中で表情が変わることを面白がれる人ほど、長く楽しめる香りです。朝つけたものが夕方まで同じ顔でいてほしい人には、落ち着かない1本。

プラリネの甘さがはっきり出るので、甘い香りが苦手なら合いません。

濃度が高いぶん、量の調整が要ります。少なめから試すほうが失敗しません。

どんな場面でどう着るか

場面おすすめ度
夜の外出
秋冬
特別な日
職場×
夏の日中×

行き先を先に決めると、この香りは扱いやすくなります。秋から冬の、日が落ちてからの外出。食事を終えて人と会うような時間帯にちょうど噛み合います。

夏の日中は向きません。熱の中では甘さが前に出て、重さだけが目立ちます。職場のように距離が近い場所も同じで、香りが自分より先に部屋へ入っていく。

合わせやすい服

  • 濃い色
  • レザー
  • フォーマル寄り
  • 夜向けの服装

濃い色やレザーのような夜側へ寄った服だと、香りと服の重さがそろいます。淡い色の軽装では、香りのほうだけが前に出ます。

3つのモールで比べる

バイレード ナイト ヴェールズ ルージュ カオティック

欠点

短所程度
価格が非常に高い
甘さが強い
使う場面が限られる
変化が大きく落ち着かない

70mLで52,250円。

甘さがはっきりあるので、食事の席では料理と競合します。

3段階で変わるので、同じ香りが続いてほしい人には向きません。

価格は5万円を超えます。ただし70mLを1プッシュ約0.1mLで使えば700回分あり、毎日つけても2年近くもつ計算。1回あたりで見ると、印象はいくらか変わります。

使う場面が限られる点も、裏返せば狙いを絞れるということ。夜の外出と秋冬、特別な日ならこの香りは強い。変化の大きさも、途中で表情が変わることを面白がれる人には長く楽しめる理由になります。甘さの出方は、胸元に1プッシュと決めておけば抑えられます。

1プッシュをどこに置くか

高い濃度で作られているぶん、いつもの感覚で吹くと多すぎます。まずは胸元に1プッシュ、それで足ります。

足すかどうか迷う日は、相手との距離で決めるといい。最後に煙と土が残る香りなので、量が多いと後半の重さがそのまま出ます。

出かける1時間前に済ませておくと、人と会う頃には甘い中心に入っています。

つけ方の見当がついたら、今いくらで出ているかも見ておきましょう。

今いくらか見る

バイレード ナイト ヴェールズ ルージュ カオティック

何mLを選ぶか

ナイト ヴェールズは70mLで52,250円。1プッシュを約0.1mLとすると700回分あります。

濃度が高いので1回の使用量が少なくて済みます。毎日使っても2年近くもつ計算です。

ただし開封後1〜3年で香りは変わり始めるので、使い切る前に劣化する可能性はあります。

取り扱いのある店

日本では公式オンラインと、伊勢丹などの百貨店で買えます。ナイト ヴェールズの価格はこの通りです。

容量価格
70mL52,250円
買う場所価格注意
公式・百貨店定価試してから買える
正規取扱の通販定価扱う香りが限られる
並行輸入上下する保管状態が読めない

通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が見えない点は許容が要ります。

定価より極端に安いものは、中身と状態を確認できないと考えたほうがいい。

5万円を超える買い物です。必ず試してから決めてください。

3段階で変わる香りなので、最低でも半日は経過を見たい。

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まとめ:3段階で変わる、夜と秋冬に絞りたい1本

柑橘とサフランで始まり、プラリネの甘さを経て、煙と土に着地します。

3段階で性格が変わるので、つけた直後だけでは全体が見えません。

プラリネを前後から挟むことで、食べ物の匂いになるのを避けています。

70mLで52,250円。甘さが強いので食事の席には向きません。

高い濃度で作られているので、いつもの感覚で吹くと多すぎます。胸元に1プッシュ、出かける1時間前。人と会う頃には、ちょうど甘い中心に入っています。

使う場面が限られるのは事実。ただし夜の外出と秋冬、特別な日に絞れば、その狭さはそのまま強みになります。夏の日中と職場には向きませんが、行き先を先に決めておけば扱いは難しくない。5万円を超える買い物です。百貨店などで試して、最低でも半日は変化を追ってから決めてください。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

「かっこよくなりたい」を、ファッション・香水・美容・ガジェット・インテリア・仕事・健康まで丸ごと。大事にしているのは、実際に自分で買って使った"本音レビュー"——良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。テーマは「人生を豊かに生き抜く」。MEN'S EDIT を運営、YouTubeでも動画で発信中です。

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