最初に買ったのは10mLの小さい瓶でした。それを空にしてから100mLに買い直したのが、このフレンチ ラヴァーです。結論から言うと、雨上がりの林に立って焚き火の跡を見ているような、乾いた緑と煙の香り。甘い要素がどこにも見当たらないぶん、つけた本人の背筋が伸びます。香り方と弱点、似合う季節まで書いていきますね。
この記事でわかること
- 体感の持続時間と、香りが届く距離
- 香調表に並ぶ素材と、僕の腕での立ち方
- 弱点2つ、合う季節と服装、そして場面
Editions de Parfums Frédéric Malle(フレデリック マル) フレンチ ラバー オードパルファム 100mL
参考価格 42,460円前後
アンジェリカとパチュリで、無骨で男らしい香りをまといたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:フレンチ ラヴァー (ボワ ドラージュ) は「雨上がりの林と焚き火の跡」
ひと言でまとめるなら、「雨上がりの林に立って、焚き火の跡を見ている」香りです。青くて苦い緑が先に立ち、そのうしろから乾いた煙がゆっくり上がってきます。甘い素材が香調表に1つも並んでいないので、香水をまとうというより、コートを1枚羽織る感覚に近いものがあります。
硬質に感じる理由ははっきりしていました。トップに置かれているのはピリッとした刺激と青い苦みで、最後に残るのも樹脂と土の側の素材です。途中に甘いものが挟まらないから、最初から最後まで温度が一定なんですよね。香水で気分を上げるというより、その日の自分の雰囲気を決める道具になってくれます。
名前がふたつあるのも、この香水の面白いところ。北米ではボワ ドラージュ、日本を含むそれ以外の市場ではフレンチ ラヴァーとして売られていて、中身は同じものです。海外のレビューを探すときにどちらの名前でも引っかかるので、覚えておくと便利ですよ。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
甘さを1滴も使わずに色気を出せるのか、その答えがこの1本に入っています。

フレデリック マル フレンチ ラヴァー (ボワ ドラージュ) の基本情報
42,460円。100mLでこの額です。オードパルファムの100mLと聞くと、正直「使い切れるのか」と身構えますよね。でも容量は3種類あって、50mLと10mLも選べます。僕が最初に選んだのは10mLでした。ここで2か月ほど試して、朝の1プッシュが習慣になったのを確かめてから、大きいほうへ移った形になります。
濃度はオードパルファム。この数字と容量の組み合わせが、そのまま使い方を決めてくれます。1プッシュで夕方まで持つので、100mLを1年で空にするような使い方にはなりません。裏を返すと、1本と長く付き合う前提で買う香水だ、ということでもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | フレデリック マル |
| 商品名 | フレンチ ラバー(French Lover)/北米ではボワ ドラージュ(Bois d’Orage) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 | 100mL・50mL・10mL |
| 価格 | 42,460円(100mL・税込) |
| 香調 | トップ:ピメント、アンジェリカジュニパー/ミドル:記載なし/ラスト:パチュリ、ベチバー、フランキンセンス |
Editions de Parfums Frédéric Malle(フレデリック マル) フレンチ ラバー オードパルファム 100mL
参考価格 42,460円前後
アンジェリカとパチュリで、無骨で男らしい香りをまといたい人向け。
香りの変化
朝つけてから夜に袖口をたぐり寄せるまで、この香水は3つの顔を見せます。時間で表情が変わるタイプなので、買う前に流れを知っておくと失敗が減りますよ。僕の腕での実測に近い感覚で、帯にして並べておきます。
STEP 1|0〜30分
ピリッとした刺激と青い苦み
肌から少し離れたところまで香る
STEP 2|〜3時間
苦みだけが静かに残る
人に気づかれるのもこのあたり
STEP 3|それ以降
乾いた煙と土の気配
肌に貼りつくように近くなる
トップ
つけた直後に前へ出るのは、胡椒のような刺激と、茎を折ったときの青さです。香調表のトップに挙げられているのはピメントとアンジェリカジュニパーで、僕の腕ではピメントのほうが大きく出ました。商品ページの説明文にも、アンジェリカとピメント、それにガルバナムという3つの名前が出てきます。
ここは正直、人を選ぶ部分。刺激が強いので、つけてすぐ人と話す予定がある日は1プッシュでも多いと感じます。逆に、家を出る15分前につけておくと、この尖りが落ち着いたところから1日が始まってくれます。僕は玄関に置いて、家を出る直前にひと吹きするのが定番になりました。
ミドル
真ん中の層について、香調表の欄は空欄のままになっています。素材が公表されていないので、ここからは僕の腕で起きたことだけを書きますね。
30分から3時間くらいのあいだは、トップの刺激が引いて、青い苦みだけが静かに残ります。個人的にはこの時間帯がいちばん好きです。人とすれ違ったときに気づかれるのも、だいたいこのあたり。香りが大きく動かないので、打ち合わせでも食事でも、相手の集中を邪魔しません。
ベース
ラストとして挙げられているのは、パチュリ、ベチバー、フランキンセンスの3つです。土っぽさと乾いた根、それに樹脂の煙が組み合わさる終盤です。ブランドの説明文には、ベースが肌になじんで立ち上がるという書き方がありました。実際、夕方に自分の手首を近づけると、確かに肌の温度と一体になっています。
この終盤こそ、この香水の本番だと思っています。半径50センチくらいまで距離が縮んで、そこから先は動きません。抱きしめられる距離でだけ分かる香りに変わる、と言えば伝わるでしょうか。夜に自分で気づける程度の残り方なので、つけ直しの誘惑に負けにくいのも助かります。
正直な注意点
いいところばかり書いても買う判断はできないので、弱点も2つ置いておきます。どちらも使い方でかわせるものですが、知らずに買うと最初の1週間でがっかりするかもしれません。
ひとつめは立ち上がり。ふたつめは甘さの不在です。とくに後者は、香水に分かりやすい華やかさを求めている人にとって、けっこう大きな落差になります。
注意
① 立ち上がりの15分が刺さる。ピメントの刺激が近くの人まで届くので、朝の満員電車では1プッシュでも多い日がある
② 甘さの逃げ場がない。分かりやすい華やかさを期待して買うと、最初の1週間は素っ気なく感じる
補足すると、どちらも季節と時間でほぼ解決します。刺激のほうは、家を出る前につけて逃がすだけでした。素っ気なさは、気温が下がってコートを着る時期になると一気に化けます。僕が10mLの段階で手放さずに済んだのは、買った月がちょうど10月だったからかもしれません。
合う人・合わない人
この香水は、万人に勧める種類のものではありません。好みがはっきり割れる代わりに、刺さる人には一生モノになります。僕自身、甘い香りを何本か手放したあとにここへ着地しました。
こんな人に合う
- ✓ 甘い香りが苦手で、乾いた木や煙の匂いに安心する人
- ✓ 香水を服の一部として毎朝つけたい人
合わないかも
- × すれ違いざまに褒められる分かりやすさが欲しい人
迷っている方に1つだけ言えるとすれば、10mLがあるのはかなり親切な設計だということ。この価格帯で小さい容量を試せるなら、まずそこから始めても損はしません。僕はその順番で買って、結果的に100mLまで進みました。
使う場所と時間
いちばん似合うのは、11月の朝です。チャコールのウールコート、黒のタートルネック、履き込んだ革靴。冷えた空気の中でコートの襟から立ち上がる乾いた煙は、夏の同じ1プッシュとはまったく別物になります。
時間帯で言えば、朝につけて夕方まで連れて歩くのが正解でした。夜に向けてつけ直す必要がないので、出先でボトルを持ち歩かなくて済みます。休日なら、古書店や美術館をゆっくり歩く午後にもよく合いますよ。
量の話も少しだけしておきます。僕がつける位置はシャツの裾のあたりで、1プッシュだけ。この高さだと、コートを脱いだ瞬間にふわっと立ち上がって、座っているあいだはほとんど主張しません。ウールやコーデュロイのような起毛のある生地と相性がよく、繊維に残った煙が夜まで付き合ってくれました。
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 1プッシュなら朝から夕方まで肌の近くに留まり、会議室でも邪魔をしない |
| 夜デート | ◎ | 半径50センチまで距離が縮むので、向かい合って座る席と相性がいい |
| 休日 | ◎ | 古書店や美術館を歩く午後、コートの襟から立つ量がちょうどいい |
| 真夏 | △ | 薄着だと乾いた煙が強く出て、1プッシュでも多く感じる |

逆に避けているのは、真夏の屋外と、食事の席で距離が近い店です。前者は汗と混ざって煙の側だけが浮いてきますし、後者は青い苦みが料理の香りとぶつかります。季節を選ぶ香水だと割り切って、6月から9月は棚で休ませています。
保管で中身は変わる
大きい瓶を買うか、小さい瓶で試すか。この香水は100mL・50mL・10mLの3つから選べるので、その選択がそのまま保管の話につながります。僕のように100mLへ進むと、使い切るまでに年単位の時間がかかるからです。
長く付き合う前提の1本だからこそ、置き場所を最初に決めておくと安心できます。日の当たる場所と水回りを外すだけで、買ったときの立ち上がりがずいぶん長く保てました。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 100mLは空にするまで年単位かかるので、光にさらす時間が長いほど青い苦みから先に痩せる |
| 浴室・洗面所 | × | 毎朝つける香水ほど洗面所に置きたくなる。でも湯気と温度差で乾いた煙がぼやける |
| 暖房の近く | × | 出番が秋冬に集中する香水なので、暖房を使う季節と置き場所がそのまま重なる |
| 鞄に入れっぱなし | × | 10mLを持ち歩くなら、車内やポケットで温度が上がる時間を短くしておきたい |
僕は玄関の靴箱の中に、箱ごと入れて置いています。朝つける動線に乗るうえ、光も湿気も届きません。10mLのほうは、出張のときに限って鞄へ移しています。帰ったら必ず同じ場所に戻しますよ。
口コミの読み方
白状すると、僕は昔「緑っぽい香水はおじさんくさい」と思っていた側の人間でした。青い苦みのある香りを、父親の整髪料と同じ引き出しに入れて見ていたわけです。その偏見が抜けたのは、10mLを試して、自分の服と合わせたときでした。古かったのは香りの側ではなく、僕の合わせ方のほうだったわけです。
だからこの香水について僕が書けるのは、買う前に自分が引っかかった点と、その後どうなったかだけです。値段のこと、甘さのこと、容量のこと。3つとも、いま同じ場所で迷っている方がいてもおかしくないところだと思います。
買う前に迷った点
| 42,460円を出す価値があるのか | 10mLを2か月で空にしてから100mLへ移ったので、自分の中ではすでに答えが出ていた | |
| 甘さの無い香りで物足りなくならないか | 最初の1週間は素っ気なく感じたが、コートを着る季節に入って評価がひっくり返った | |
| 100mLを使い切れるのか | 朝1プッシュのペースなら年単位で付き合う前提になるため、置き場所を決めてから買った |
3つめについて補足すると、使い切ることを目的にしないほうが気が楽です。香水は消耗品というより、季節ごとに戻ってくる道具に近い。そう考えられるようになってから、大きい瓶への抵抗が消えました。
まとめ
甘さを使わずに色気を作るという設計が、そのまま形になった1本でした。青い苦みで始まり、乾いた煙で終わる。その一本道を、体感6〜7時間かけてゆっくり歩いていきます。
買い直しについても正直に書いておくと、10mLを空にした時点で迷いはありませんでした。秋から冬にかけて毎朝手が伸びる香水は、僕の棚にそう何本もないからです。小さい容量から試せる設計なので、気になっている方はそこから入ってみてください。
この記事のまとめ
- 甘さのない乾いた緑と煙。香水というより服の一部として毎朝使える
- 体感の持続は6〜7時間。朝つけると夕方まで香りが残る
- 立ち上がりの15分だけ刺激が強いので、1プッシュから始めるのが安全
Editions de Parfums Frédéric Malle(フレデリック マル) フレンチ ラバー オードパルファム 100mL
参考価格 42,460円前後
アンジェリカとパチュリで、無骨で男らしい香りをまといたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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