ゼラニウムという名前だけ見て、花寄りの香水だろうと決めつけていませんか。僕も長いことそう思っていて、棚の前を何度も素通りしていました。結論から言うと、これは花の香水ではありません。ミントとアニスで冷たく始まって、途中からローズを思わせるゼラニウムが立ち上がる、輪郭の硬い一本です。1本を空にして買い直した僕が、香りの流れと体感の持続、弱点まで書きます。
この記事でわかること
- ジェラニウム プール ムッシューが実際にどう香って、どこで表情が変わるか
- 僕の腕での持続と、香りが届く距離の感覚
- 使っていて引っかかった弱点と、とくに似合う場面
Editions de Parfums Frederic Malle GERANIUM POUR MONSIEUR オードパルファム 50mL
参考価格 55,259円前後
ミントとアニスの清涼感からローズ調ゼラニウムへ移ろう香りを求める人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:ジェラニウム プール ムッシュー は「剃りたての頬に残る冷たい花」
一言でいうなら、髭を剃り終えたばかりの頬の匂いです。ミントとアニスが冷たく尖って立ち上がり、そこへローズを思わせるゼラニウムが重なって、最後はサンダルウッドと乳香で温度が戻ってきます。花の名前を背負っているのに、着地はまったく甘くない。ここがこの香水のいちばん面白いところでした。
フゼアはもともと、シェービングフォームの香りを思わせる男らしさの原型として語られてきた形です。ジェラニウム プール ムッシューはその原型をなぞらずに、材料の組み合わせで作り替えにきた一本だと感じました。だから「男性用の定番の匂い」を想像していると、いい意味で拍子抜けするはずです。
正直に言うと、買ったときは半分残したまま飽きるだろうと踏んでいました。ところが50mLを一年半で空にして、迷わず同じものを買い直しています。手持ちのウッディ系より出だしが冷たいぶん、朝つけたときに頭が切り替わる感じがして、それが手放せなくなった理由でした。
Ryo
花の名前を持った香水の中で、いちばん男くさい一本です。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

フレデリック マル ジェラニウム プール ムッシュー の基本情報
手元にあるのは50mLです。オードパルファムなので1プッシュの密度が高くて、僕は胸元に1回入れるだけ。それでも夕方まで肌に残ってくれるので、毎日使っても一年以上は付き合えました。香水を何本か回している人なら、50mLでも持て余さない容量だと思います。
価格は50mLで55,259円(税込)。気軽に試す額ではないので、ミントとアニスの冷たさが自分に合うかどうかは買う前に確かめておきたいところです。香調はトップにミント、アニス、ゼラニウム、ベースにサンダルウッドとフランキンセンス。この並びを見て「ローズっぽい香水かな」と思ったなら、それは半分だけ当たっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Editions de Parfums Frederic Malle(フレデリック マル) |
| 商品名 | ジェラニウム プール ムッシュー オードパルファム(GERANIUM POUR MONSIEUR Eau de Parfum) |
| 容量・価格 | 50mL:55,259円(税込) |
| 香調 | トップ:ミント、アニス、ゼラニウム/ベース:サンダルウッド、フランキンセンス |
| 系統 | フゼア |
| 品番 | 50234 |
Editions de Parfums Frederic Malle GERANIUM POUR MONSIEUR オードパルファム 50mL
参考価格 55,259円前後
ミントとアニスの清涼感からローズ調ゼラニウムへ移ろう香りを求める人向け。
香りの変化
つけた瞬間から消えるまで、この香水は表情をはっきり変えます。僕の腕での体感はだいたい6時間前後で、最初の30分と、その後とでは別の香水をつけているような気分になるくらいです。冷たいところから温かいところへ、まっすぐ降りていく流れをまず置いておきます。
STEP 1|0〜30分
ミントとアニス
冷たく尖った出だし。腕から少し離れたところまで届きます
STEP 2|〜3時間
ゼラニウム
ローズを思わせる香りが前に出て、香る距離がぐっと近くなります
STEP 3|それ以降
サンダルウッドと乳香
温度が戻って、肌の上にうっすら煙たさが残ります
トップ
出だしを作るのはミントとアニスです。清涼感という言葉から想像する優しいミントではなく、口に入れた瞬間に奥歯がしみるような、冷たくて硬いミント。そこにアニスの甘苦さが混ざるので、出だしの数分はかなり尖っています。僕の腕ではミントのほうが大きく出て、アニスは後ろから輪郭を締める側に回りました。
同じトップにゼラニウムも入っているのですが、僕の感覚ではこの段階ではまだ前に出てきません。冷たさに隠れている、という言い方が近いと思います。店頭で試すなら、ここで判断せずに少し待ってください。
ミドル
腕に乗せて15分ほど経つと、ゼラニウムが冷たさの後ろから顔を出します。ローズを思わせる、少しスパイシーな香り。ここでようやく商品名に納得できるはずです。花の香りなのに甘くならないのは、下からアニスの苦さが支え続けているからでした。
この中盤が長く続きますし、扱いが難しい時間帯でもあります。ローズ感が出る以上、合わせる服装は選びます。カジュアルすぎる格好だと香りだけが浮くので、僕は襟のあるものを着ている日に寄せるようになりました。
ベース
最後に残るのはサンダルウッドと乳香です。ゼラニウムのローズ感がゆっくり下がっていって、木の乾いた質感と、お香のような煙たさが肌の上に残ります。ここまで来ると香りはかなり静かで、自分では気づかないのに近づいた人にだけ届く、という距離になりました。
ここにはベンゾイン シャムも入っていて、乳香の煙たさの隣に、うっすら甘い樹脂の膜のようなものが張ります。冷たく始まった香水が、最後は体温より少し高いところに着地する。この落差が、僕がこの一本を買い直した理由そのものです。
正直な注意点
いいところだけ書いても選ぶ材料になりませんので、使っていて引っかかった点を二つ挙げます。どちらも致命的ではありませんが、買う前に知っておきたかったことです。
ひとつめは出だしの10分です。ミントとアニスの冷たさが強く、瞬間的に歯磨き粉のように聞こえることがあります。人と会う直前につけるとこの尖ったところを相手に浴びせてしまうので、僕は家を出る30分前につけるようにしました。逆に言えば、待つだけで表情が変わる香水でもあります。
ふたつめは真夏との相性です。気温が高い日は、ベースのサンダルウッドと乳香が汗の熱に押されて前に出てきます。ミントの冷たさが一瞬で飛んでしまうので、気持ちのいい時間が短く終わってしまうんです。僕の場合、出番は十月から五月あたりに寄っています。
注意
① 最初の10分が尖っています。ミントとアニスが冷たく強く立つので、人と会う直前につけると印象が硬くなるため
② 真夏は重くなります。気温が高いとサンダルウッドと乳香が前に出て、ミントの冷たさが早く飛んでしまうため
合う人・合わない人
ゼラニウムのローズ感を、花ではなく質感として楽しめるかどうか。ここで答えがほぼ決まります。甘い香りを探している人には向きませんし、逆に「男性用の定番の匂いに飽きた」という人には、これ以上ないくらい刺さるはずです。
僕がすすめたいのは、香水を何本か持っていて掛け替えて使う方です。毎日同じ一本で回したい人には、出だしの尖りが少し疲れるかもしれません。それから、襟のある服をよく着る人。この香水は服装と噛み合ったときに一段よく香ります。
こんな人に合う
- ✓ 定番の男性用フゼアに飽きて、同じ系統で違う一本を探している人
- ✓ 襟のある服をよく着て、香りを近い距離だけに届けたい人
合わないかも
- × 甘さや軽さを求めている人。出だしは冷たく、終わりは煙たい香りです
使う場所と時間
とくにはまったのは、十一月の日曜、午後2時でした。美術館を出て、少し冷えた空気の中を歩いているとき。チャコールグレーのウールジャケットに白のオックスフォードシャツ、足元は黒のローファーという格好です。気温が低いほどミントの冷たさが長持ちして、ゼラニウムへの受け渡しがきれいに決まりました。

平日に使うなら、胸元に1プッシュだけで足ります。シャツの襟の内側に入れておくと、動いたときにだけふわっと出るので、会議室のような閉じた空間でも邪魔になりません。夜に使うのも合いますが、その場合は食事の席より、人と並んで歩く時間のほうが生きました。
服装は、きちんとした素材に寄せたほうが自然にまとまります。パーカーとスニーカーの日に合わせたときは、香りだけが背伸びして聞こえました。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 1プッシュなら肌の近くに収まるので、閉じた空間でも扱いやすい濃さです |
| 夜デート | ○ | 中盤のローズ感が近い距離で効くので、並んで歩く時間に向きます |
| 休日 | ◎ | 襟のある服と気温の低い日に、香りの流れがきれいに出ます |
| 真夏 | △ | 汗の熱でサンダルウッドと乳香が前に出て、冷たい出だしが早く飛びます |
保管で中身は変わる
去年の冬、デスクの横のオイルヒーターの真上にある棚へ、箱から出したまま置きっぱなしにしていました。二週間ほどしてつけてみたら、あの奥歯にしみるようなミントの冷たさが明らかに鈍っていたんです。中盤から先はそれほど変わっていなかったので、熱で先に痩せるのは出だしからなんだと分かりました。
この香水は出だしの冷たさが主役です。そこが鈍ると、ただのローズ寄りの香水になってしまいます。それ以来、置き場所は箱ごと引き出しの中と決めました。一年以上かけて使う一本だからこそ、置き場所の差がそのまま最後の数か月に出ます。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | ミントとアニスの冷たさが主役なので、光と熱を受けると出だしから先に痩せます |
| 浴室・洗面所 | × | オードパルファムを一年以上かけて使う一本で、開け閉めのたびに湯気と温度差を浴びせることになります |
| 暖房の近く | × | 冬に出番が集中する香水なので、暖房の前に置くと使う季節のあいだずっと熱を受け続けます |
口コミの読み方
白状すると、僕はゼラニウムという言葉を長いこと「虫よけの鉢植え」としか結びつけていませんでした。香水の名前に入っていると聞いた時点で、自分には関係のない一本だと決めつけていた側の人間です。その決めつけは、腕に乗せて15分で崩れました。
名前が花なので女性的に寄らないか。ここが買う前にいちばん気になっていた点でした。答えははっきり「寄りません」。ゼラニウムのローズ感は中盤に出ますが、下でアニスの苦さとサンダルウッドが支えているので、甘い方向へは行きませんでした。むしろ手持ちの中でも硬派な部類に入ります。
出だしが歯磨き粉に聞こえないか、というのも引っかかっていました。これは半分当たっていて、最初の数分はたしかにそう聞こえます。ただ10分待てば別物になるので、つける時間を前倒しするだけで解決しました。
50mLで55,259円という額も、最後まで迷ったところです。使ってみて出た答えは、1プッシュで足りる香水は思ったより減らないということ。一年半かけて空にして、そのまま買い直しているので、僕の中では納得のいく買い物になっています。
買う前に迷った点
| 名前が花なので女性的に寄らないか | 中盤にローズ感は出るものの、アニスとサンダルウッドが下で支えるので甘くなりませんでした | |
| 出だしが歯磨き粉に聞こえないか | 最初の数分はそう聞こえます。10分待つと別物になるので、つける時間を早めて解決しました | |
| 55,259円を出す価値があるか | 1プッシュで足りるので減りが遅く、一年半かけて空にして買い直しています |
まとめ
ジェラニウム プール ムッシューは、花の名前を持ちながら、男くさいところに着地する香水です。ミントとアニスで冷たく始まり、ゼラニウムのローズ感が中盤を作り、サンダルウッドと乳香で温度が戻って終わります。毎日気楽に使える一本ではありません。それでも、定番の男性用フゼアに飽きた人には強く刺さるはずです。50mLで55,259円という額に見合うかどうかは、この冷たい出だしを自分の匂いにしたいかどうかで決まります。
この記事のまとめ
- 冷たいミントとアニスから、ローズを思わせるゼラニウム、乳香の煙たさへ流れる一本
- 僕の腕では体感6時間ほど。1プッシュで肌の近くに収まる濃さです
- 出番は気温の低い季節。出だしの10分が待てる人向きです
Editions de Parfums Frederic Malle GERANIUM POUR MONSIEUR オードパルファム 50mL
参考価格 55,259円前後
ミントとアニスの清涼感からローズ調ゼラニウムへ移ろう香りを求める人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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