口紅の匂いをそのまま香水にした1本がある、と聞いたらどう思いますか。僕は最初、自分とは別の世界の話だと決めつけていました。結論から言うと、フレデリック マルのリップスティック ローズは、化粧台の空気をまるごと瓶に詰めた1本です。甘さの奥に、きちんと品があります。この記事では香りの流れと体感の持続、合う場面、そして買う前に僕が引っかかった点まで正直に書きます。
この記事でわかること
- リップスティック ローズの香りの流れ
- 体感の持続と、似合う季節と場面
- 買う前に知っておきたい弱点と在庫の話
Editions de Parfums Frédéric Malle Lipstick Rose 100mL
参考価格 46,665円前後
グラマラスな粉っぽいローズの香りで、化粧台のような艶を纏いたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:リップスティック ローズは「鏡の前の艶」
名前のとおり、口紅の香りです。ただし、化粧品の匂いをそのまま再現した悪ふざけではありません。ブランドが出している説明文も、スターが楽屋の静けさのなかで鏡を見て、唇に口紅を滑らせる、その親密な一瞬、という書き方をしています。使っていると、この一文が誇張でないと分かります。
濃いのはローズです。とはいえ、花屋の切り花のような瑞々しさとは別の方向にあります。ミドルにアイリスが入るので、粉をはたいたような質感が先に来ました。そこにラズベリーの果実味が重なります。この組み合わせが、口紅のスティックを回したときのあの匂いをつくっています。
僕がこれを買ったとき、最後まで迷ったのは手持ちのローズ系との入れ替えでした。甘い花の香りは何本か持っていたので、また同じ棚を増やすことになるんじゃないか。決め手になったのは、この粉っぽさです。花だけを前に出す香りは持っていましたが、化粧台の空気ごと持ってこられる1本は手元にありませんでした。結局、それまで使っていたローズは棚の奥に下がったままです。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
甘いのに媚びないんですよね。香水というより、化粧台そのものの空気です。

フレデリック マル リップスティック ローズの基本情報
瓶を手に取ると、まず重いです。ガラスが厚く、100mLだと片手で持ち上げるのに少し気を使います。ラベルは黒地に白の文字だけで、棚に並べても主張してきません。ノズルを押したときの霧は細かめで、1プッシュで首の後ろまで届きました。僕が2プッシュ以上つけないのは、それで十分足りるからです。
背が高いので、置き場所は少し選びます。鏡の前の低い棚だと倒しやすく、開けるたびに箱から出す手間はありますが、僕はこの瓶を箱に戻して引き出しにしまっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | フレデリック マル |
| 商品名 | リップスティック ローズ(Lipstick Rose) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量と価格 | 100mL:46,665円(税込) |
| 香調 | トップ:グレープフルーツ、バイオレット/ミドル:ローズ、アイリス、ラズベリー/ベース:バニラ、ホワイトムスク |
| 系統 | フルーティ フローラル |
| 剤形 | スプレー |
Editions de Parfums Frédéric Malle Lipstick Rose 100mL
参考価格 46,665円前後
グラマラスな粉っぽいローズの香りで、化粧台のような艶を纏いたい人向け。
香りの変化
つけてから肌に落ち着くまで、この香水の表情はめまぐるしく変わりました。層は3つに分かれているので、順番に追うと分かりやすいはずです。僕の腕での体感も一緒に書いておきます。
STEP 1|0〜30分
グレープフルーツとバイオレット
果実の酸が先に立つ
STEP 2|〜3時間
ローズとアイリス、ラズベリー
粉っぽさと果実が同時に来る
STEP 3|それ以降
バニラとホワイトムスク
肌に近いところで甘く残る

トップ:グレープフルーツとバイオレット
最初の数分は、甘さより先に酸が来ます。グレープフルーツの苦みとバイオレットの青さが同時に立つので、名前から想像するより入り口は硬質です。ここで「思っていたのと違う」と感じる人はいるでしょう。僕も最初の一吹きは、口紅というより柑橘の皮を剥いたときの空気に近いと感じました。
この時間帯は長く続きません。20分もすると酸が引いて、下の層が顔を出します。服の上からではなく肌に直接つけたほうが、この入り口は短く済みました。
ミドル:ローズとアイリス、ラズベリー
ここからがこの香水の本題です。ローズ、アイリス、ラズベリーの3つが同時に立ち上がって、粉っぽさと果実味が一緒に来ます。僕の腕では、ローズよりアイリスの粉っぽさのほうが大きく出ました。だから花束にはならず、化粧品の艶のほうへ寄っていきます。ここが3時間ほど続くので、実質この香りがリップスティック ローズの顔です。
面白いのはラズベリーです。甘さを足すというより、ローズをつやっとさせています。口紅を塗った唇の光り方を匂いにしたら、たぶんこうなるのでしょう。この2つが同時に立っている数時間が、僕がこの香水を手放せない理由です。
ベース:バニラとホワイトムスク
最後はバニラとホワイトムスクです。ここまで来ると、香水というより、その人の肌の匂いに近い距離まで下りてきます。バニラは焼き菓子の方向には行かず、ホワイトムスクと混ざって体温のような甘さになりました。
体感の持続は5〜6時間です。朝につければ、昼過ぎには肌の上でかなり静かになっています。シャツの襟にはもう少し長く残るので、脱いだ服から香ることもありました。
正直な注意点
とくに困ったのは、昼間の仕事場です。気温と明るさが上がる時間帯につけると、ラズベリーとバニラが前に出て、香りが甘い方向へ寄ります。夜に同じ量をつけたときは艶に聞こえるのに、昼だと砂糖寄りに感じました。量を半分にしても、この傾向は完全には消えません。
もう1つは、買える場所です。公式サイトには今「Temporarily out of stock」の表記が出ていて、国内で探すと並行輸入の表記が付いたものに当たります。フレデリック マルというブランド名で探せば見つかりますが、在庫の出入りはあります。気に入ったなら、見つけたときに決めてしまうほうが早いでしょう。
注意
① 昼の仕事場では甘さが浮きます。気温と明るさが上がるほどラズベリーとバニラが前に出ます
② ブランドのサイトは今、品切れの表記です。買える場所が限られるので、次にいつ出会えるかは読めません
合う人・合わない人
向き不向きがはっきり分かれる香水です。ローズを花の匂いで終わらせたくない人には、ここまで化粧品側に振り切った香りが刺さります。逆に、無臭に近い状態でいたい人には、最初の3時間がきついはずです。
性別でいえば、僕は男ですが問題なく使っています。ベースがバニラとホワイトムスクなので、肌に乗ってからは女性の香水という印象が薄れました。ただ、ミドルの粉っぽさが立っている2〜3時間は、はっきり化粧品の匂いに聞こえます。そこを楽しめるかどうかが分かれ目でしょう。
年齢や立場で線を引く必要はないと思います。ただ、つける量だけは慎重に。1プッシュで足りる濃さなので、いつもの感覚で3回押すと、部屋に入った瞬間に気づかれる濃度になります。僕は手首か首の後ろか、どちらか片方だけにしています。
こんな人に合う
- ✓ ローズを花の匂いで終わらせたくない人
- ✓ 近い距離で会う相手がいる人
- ✓ 秋冬に使う1本を探している人
合わないかも
- × 職場で無臭に近くいたい人
使う場所と時間
僕が手を伸ばすのは、日が落ちてからです。厚手のニットやウールのコートを着ている季節のほうが、ベースのバニラとホワイトムスクが逃げずに残ります。首もとに布があるかどうかで、残り方がはっきり変わりました。
時間帯でいうと、17時をまわったあたりから急に似合うようになります。日中の光の下では甘さが目立つのに、照明が落ちると同じ香りが艶に振れました。
服装でいうと、光沢のある素材と相性がいいです。黒のタートルネック、少し艶のあるジャケット。食事のあとに近い距離で話す場面によく合います。逆に真夏の屋外は、オードパルファムの厚みがそのまま重さになるので出番がありません。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | 昼の明るい席では甘さが目立ちます |
| 夜デート | ◎ | オードパルファムの厚みが夜の照明と合います |
| 休日 | ○ | 秋冬の厚手の服なら一日つき合えます |
| 真夏 | × | 気温が上がるとバニラが膨らみます |
保管で中身は変わる
一度、車に積んだまま2日ほど忘れたことがあります。秋口でも昼の車内は温度が上がっていて、部屋に戻してから使うと、トップのグレープフルーツの酸が明らかに弱くなっていました。中身が全部だめになったわけではありませんが、入り口の硬質さが削れると、この香水は最初から甘い側に落ちます。それ以来、車に置きっぱなしにするのはやめました。
100mLは使い切るまでに時間がかかる容量です。長く付き合う前提なら、置き場所は最初に決めてしまったほうが楽でした。引き出しに移してからは、入り口の酸はそのまま残っています。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 100mLは使い切るのに時間がかかるので、日に当たる場所だとバニラから色と匂いが変わります |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気がノズルに回ると霧が粗くなり、甘さだけが濃く出ます |
| 暖房の近く | × | 冬に使う香水なので暖房の効いた部屋に置きがちですが、温度が上がるとラズベリーの果実味から先に飛びます |
甘い香水への偏見と、買う前に迷ったこと
正直に言うと、僕は「口紅の香り」と名前が付いた時点で、自分には関係ないと決めつけていました。ローズもバニラも女性の化粧品の匂いだと思い込んでいて、メンズの棚から一歩も出るつもりがありませんでした。その決めつけが雑だったと分かったのは、実際に手首につけて半日を過ごしてからです。
とはいえ、買うまでにはいくつも引っかかりました。値段、性別、甘さの3つです。とくに長く迷ったのは値段でした。100mLで46,665円という額を前にして、1日1プッシュで秋冬を越せるのかを何度も計算しました。結果として、シーズンをまたいでも中身は残っています。
買う前に迷った点
| 値段に見合うのか | 100mLを1日1プッシュで使って秋冬を越しても残ったので、1回あたりで見れば納得しました | |
| 男が使えるのか | ベースがバニラとホワイトムスクなので、肌に乗ってからは性別の印象が薄れます | |
| 甘すぎないか | ミドルのアイリスが粉っぽさを立てるぶん、砂糖のような甘さにはなりません |
まとめ
リップスティック ローズは、ローズを花として楽しむ香水ではありません。アイリスの粉っぽさとラズベリーの果実味で、鏡の前で口紅を引く一瞬をそのまま持ち歩く香水です。だから、秋冬の夜、近い距離で会う相手がいる場面で力を出します。昼の仕事場と真夏だけは、素直に別の1本に譲ったほうが気持ちよく使えました。
公式サイトは今、品切れの表記が出ています。国内で探すならフレデリック マルというブランド名から見ていくのが早いでしょう。気になっているなら、在庫があるうちに手に入れておくことをおすすめします。
この記事のまとめ
- トップのグレープフルーツとバイオレットから、ミドルのローズとアイリス、ラズベリーへ。ずっと粉っぽいローズです
- 体感の持続は5〜6時間。秋冬の夜、近い距離で香ります
- 昼の仕事場と真夏は甘さが浮きます。ブランド側は品切れの表記なので在庫は早めに
Editions de Parfums Frédéric Malle Lipstick Rose 100mL
参考価格 46,665円前後
グラマラスな粉っぽいローズの香りで、化粧台のような艶を纏いたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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