薔薇の香水は甘くなりがちで、男がつけるとなると手が止まりますよね。結論から言うと、フレデリック マル ローズ & キュイールは、その手前で踏みとどまってくれる薔薇でした。花の甘さを革とベチバーで締めていて、性別の線をきれいにまたいでいます。使い込んだ僕が、香りの中身も弱点も隠さずに書きました。
この記事でわかること
- 薔薇とレザーがどう重なるか、時間ごとの変化
- 僕の腕での持続と、つけ直しの間隔と足す場所
- 秋冬に強い理由と、真夏に手が止まる理由
- 50mLの値段と、買う前に引っかかった3つ
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:ローズ & キュイール は「革の手袋をはめた薔薇」
1本で言い切るなら、革の手袋をはめた薔薇です。真ん中に薔薇がいるのは間違いないのに、指先から手首までを革が覆っていて、素肌が出てきません。公式も花と肌のコントラストだと言い切っています。僕の腕でも、薔薇そのものより、薔薇と革がぶつかるところがよく出ました。
つけた直後はグリーンで硬く、10分ほどすると薔薇が起き上がってきます。そこからは肌に沿って低く残り、僕の腕では体感5〜6時間。夕方にはうすくなりますが、消えたわけではありません。シャツの内側にはまだ残っています。
だから、甘い薔薇を期待して買うと肩透かしを食らいます。逆に、薔薇は好きなのに女性的に見えるのが嫌で買えずにきた、という方には、これ以上ないくらい噛み合う1本です。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
薔薇を甘さから救い出した1本、という言い方がしっくりきます。

フレデリック マル ローズ & キュイール の基本情報
贈り物として見ると、これはなかなか強気な選択になります。名前に薔薇が入っているぶん女性向けだと受け取られやすいのに、中身は中性的で、渡す相手をはっきり選ぶ香りでした。相手の好みが分かっているなら刺さりますし、外さない1本を探しているなら、ここではないと思います。
僕は自分用に50mLを買いました。値段は36,300円(税込)。公式には100mLと10mLのスプレーもあるので、いきなり50mLに手を出すのが怖ければ、小さいほうから様子を見る手もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | フレデリック マル(Frederic Malle) |
| 商品名 | ローズ & キュイール(Rose & Cuir) |
| 濃度 | オードパルファム |
| 容量 | 50mL・100mL・10mLのスプレー |
| 価格 | 50mL 36,300円(税込) |
| 香調 | トップ:ゼラニウム、ブラックカラント、ブルボンゼラニウム/ミドル:ベチバー、シダー/ベース:レザーアコード |
| 系統 | レザー フローラル(Leather floral notes) |
香りの変化
時間で顔が変わるタイプです。ただ、途中で別の香水にすり替わるような派手さはありません。同じ絵の照明が少しずつ落ちていく、そういう変わり方です。
STEP 1|0〜30分
ゼラニウムとブラックカラント
グリーンで硬い。ここで好みがはっきり割れます
STEP 2|〜3時間
ベチバーとシダー
薔薇が土と木に着地して、肌に寄ってきます
STEP 3|それ以降
レザーアコード
革がうっすら残って、5〜6時間で消えます
トップ
最初に出てくるのはゼラニウム、ブラックカラント、ブルボンゼラニウムです。思い浮かべてほしいのは、花屋に並んだ切り花よりも、雨上がりの茎のほう。ブラックカラントの酸がひと跳ねして、すぐにゼラニウムの青さに飲まれていきます。
正直、ここがいちばん人を選びます。甘い薔薇のつもりで吹くと、最初の数分で「あれ」となるはずです。僕も1回目はそう思いました。
10分だけ待ってください。ここを越えた先で景色がごろりと変わります。
ミドル
ミドルはベチバーとシダーです。薔薇が土と木の上に降りてきて、ここでようやく、ローズ & キュイールという名前に納得がいきます。
ベチバーは湿った土、シダーは削りたての鉛筆。この2つが下敷きになることで、薔薇が浮つかずに肌の高さで止まります。甘さの逃げ道が塞がれる、と言ってもいいかもしれません。
僕の腕ではベチバーのほうが大きく出ました。シダーは強くは出てきません。薔薇と革をきりっとさせるだけです。薔薇と革の橋渡しをして、静かに引っ込みます。
ベース
ベースはレザーアコードです。革と言っても、バイク用のジャケットのような荒い革ではありません。手入れの行き届いた手袋や、いい鞄の内張りに近い、柔らかくて乾いた革です。
そして、ここが長い。3時間を過ぎたあたりからのローズ & キュイールは、ほとんど革として肌に残ります。薔薇がいなくなったのかというと、革の奥にうっすら影が残っていて、そこがこの香水のいちばん色っぽいところでした。

正直な注意点
弱点は2つありました。どちらも、使い始めてからようやく分かった種類のものです。
1つめは最初の10分。ゼラニウムとブラックカラントのグリーンが硬いので、人と会う直前に吹くと、とがったままの状態で相手の前に立つことになります。家を出る20分前に済ませておくと、印象がまるで変わります。
2つめは真夏です。気温が上がるとベチバーの土っぽさとレザーが前に出てきて、汗と混ざったときに厚みが出ます。日中に外を歩く予定がある夏の日、僕はこの瓶に手を伸ばしません。
値段の話も隠さずに書いておくと、50mLで36,300円は気軽な買い物ではありません。ただ、1回に吹く量が少なくて済むので、瓶とのつきあいは長くなります。
注意
① 最初の10分がとがる。ゼラニウムとブラックカラントのグリーンが硬く、人と会う直前に吹くと角の立った状態で相手の前に出ることになります
② 真夏の日中は重い。気温が上がるとベチバーの土っぽさとレザーが前に出て、汗と混ざったときに厚みが出ます
合う人・合わない人
薔薇が好きなのに、薔薇の香水を買えずにきた人。ここに深く刺さります。花の甘さが革とベチバーで押さえられているので、薔薇をつけているという気恥ずかしさが出ません。
性別で香りを選ぶことに飽きた方にも向きます。分類のラベルもレザー フローラルで、花と革のどちらかに寄り切っていません。中性的な佇まいを探しているなら、候補に入れる価値があります。
逆に、石けんのような清潔感を求める方には向きません。ここにあるのは、洗いたてとはまったく別の方向の匂いです。香水に強い自己主張を求める方も、たぶん物足りなく感じます。遠くまで飛ぶ香りではなく、腕まわりで完結して、近づいた人にだけ伝わる距離感だからです。
こんな人に合う
- ✓ 薔薇が好きなのに、女性的に見えるのが嫌で買えずにきた人
- ✓ 秋冬に肌へ寄る香りを探している人
合わないかも
- × 石けんのような清潔感や、遠くまで届く強さを求める人
使う場所と時間
いちばん似合うのは夜の食事です。個室でも、テーブル席でもかまいません。距離が近くて、照明が暖かい場所。そこでこの香水は本領を出します。
服は起毛のあるものと相性がよく感じました。スエードのブルゾン、厚手のニット、ウールのコート。革と木の香りが布の毛足に乗ると、肌から少しだけ浮いて、動くたびに顔を出します。つるりとしたシャツ1枚だと、ここまでは膨らみません。
つけ直しの話をします。家を出る前に胸元へ1プッシュ、首の後ろへ1プッシュ。僕はここで打ち止めにして、昼は足しません。足すのは夕方、6時間ほど経ったあたりで、しかも首の後ろだけに1プッシュです。胸元に重ねると革が濃くなりすぎて、自分でも分かるくらい厚くなってしまいます。夜に人と会う予定がある日も、この1回で最後まで持ちました。
使う場面
| 仕事・オフィス | △ | オードパルファムの濃度で昼に足すと、閉じた会議室では革が勝ちます |
| 夜デート | ◎ | 肌に寄ってからが本番なので、食事の時間帯にちょうど乗ります |
| 休日 | ○ | 起毛のある上着に1プッシュだと、秋の外歩きで気持ちよく出ます |
| 真夏 | × | 気温が上がるとベチバーとレザーが前に出て、1プッシュでも重く感じます |
保管で中身は変わる
50mLか、100mLか。買う前に長く迷ったのはここでしたが、決め手になったのは保管でした。
僕が50mLにしたのは、使い切るまでの時間が読めたからです。この香水は毎日つける種類ではなく、夜と秋冬に寄る使い方になります。大きい瓶を選ぶと、開けてから何年も抱えることになって、そのあいだに置き場所の問題がついてまわります。
置いてはいけない場所は3つ。窓際、洗面所、暖房のそば。レザーとベチバーは熱が入ると角が立つので、届いた箱をそのまま使って、クローゼットの下段に立てておくのが気楽でした。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | オードパルファムの濃度で日が差し込むと、レザーの乾いた感じが先に痩せます |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気と温度の上下で、ベチバーの土っぽさだけが妙に前へ出てきます |
| 暖房の近く | × | 夜に寄せて使う香水なので、瓶が温まると冬のひと季節で表情が変わります |
口コミの読み方
僕が最初に検索窓へ打ち込んだのは「ローズ & キュイール 男」でした。薔薇の香水を男がつけていいのか、そこが引っかかっていたからです。使ってみた答えを書くと、まったく問題ありませんでした。むしろ、これを女性的に感じる場面のほうが少なかったです。革とベチバーが下にいるあいだ、薔薇は前に出すぎません。
次に引っかかったのは値段でした。50mLに36,300円を出す価値があるのかどうか。ここは使う頻度で割り切るしかありません。毎日つける人には高い買い物ですし、夜と秋冬に絞る人なら、1回あたりで考えれば納得できる範囲に落ちてきます。
3つめは持続です。オードパルファムなのに弱いのでは、という不安がありました。僕の腕では体感5〜6時間で、遠くに飛ぶ強さはないものの、肌の上ではしっかり生きています。近づいた相手にだけ届くタイプだと分かってからは、この持続でちょうどいいと思うようになりました。
買う前に迷った点
| 薔薇の香水を男がつけていいのか | 革とベチバーが下にいるので、女性的には寄りませんでした | |
| 50mLに36,300円を出す価値があるか | 夜と秋冬に絞る使い方なら、1回あたりでは納得できました | |
| オードパルファムなのに持続が弱いのでは | 僕の腕で体感5〜6時間。遠くには飛びませんが、肌の上では残ります |
まとめ
薔薇の香水を諦めてきた人にこそ、いちばん届いてほしい1本です。ゼラニウムとブラックカラントで硬く始まり、ベチバーとシダーで肌に降りて、最後はレザーが残ります。この流れを一度通ると、ローズ & キュイールという名前の意味がそのまま腑に落ちるはずです。
最初の10分と真夏の日中、この2つさえ避ければ、秋冬の夜はかなり強い味方になってくれます。つけ直しは夕方に首の後ろへ1プッシュ。それ以上は足さないほうが、この香水はきれいに出ます。
この記事のまとめ
- 薔薇と革がぶつかるところが売りです。甘い薔薇を探している方には向きません
- 僕の腕で体感5〜6時間。つけ直しは夕方に首の後ろへ1プッシュだけ
- 秋冬の夜に強く、真夏の日中は棚に戻す1本
※本記事はプロモーションを含みます

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