香水を選ぶ基準が、いつのまにか気づかれにくさのほうへ寄っていく。そういう時期、ありますよね。エセントリック モレキュールズ モレキュール 03 は、まさにその時期にはまった1本でした。結論から言うと、乾いた根っこの匂いがひとつだけ、うすく肌に残ります。使い込んだ僕が、香りの印象から弱点まで書きます。
この記事でわかること
- モレキュール 03 がどんな匂いで、僕の腕で何時間もったか
- 服やマフラーに残る匂いの強さと、その付き合い方
- 合う季節と場面、そして買う前に僕が迷ったこと
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:モレキュール 03 は乾いた根っこの匂いです
結論から言うと、乾いた根っこの匂いを一本だけ肌に置いていく香水です。中身はベチベリルアセテートという香料ひとつ。インドのイネ科の草の根から蒸留したベチバー油の一部を酢酸と掛け合わせて、根が持っている苦い部分とレザーっぽい部分を抜いた、半分天然で半分合成のハイブリッドな分子です。
香りの部品が少ないぶん、つけた瞬間から最後まで同じ方向を向いています。僕の腕では体感で5〜6時間、そこから先は肌よりも服のほうが匂っていました。土っぽさと煙っぽさを持ちながら、木のようでいて、かすかに草の気配も混ざります。ベチバーそのものより、ずっと滑らかで柔らかい。根の匂いというと土くさいイメージが先に立ちますが、苦い部分が抜けているので、とげとげしません。湿った緑の奥に立っているような、赤道直下のジャングルに近い広がり方をします。
甘さや花の華やかさを探している人には、たぶん物足りないです。自分の体温にほんの少しだけ色を足したいだけなら、ちょうどいい濃さに収まります。手持ちの中でいちばん手が伸びるのも、結局この瓶でした。
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★☆

エセントリック モレキュールズ モレキュール 03 の基本情報
100mLで18,238円。財布を開く前にひと呼吸置く額ですよね。僕も買う直前まで、香料がひとつだけの中身にこの金額を出していいのかと迷っていました。
背中を押したのは100mLという量です。毎朝2プッシュ使っても、僕の場合は1年では終わりませんでした。香りの方向がひとつなので、その日の服や予定に合わせて瓶を選び直す手間もありません。朝の支度で迷わずに済むのは、思っていたより大きな違いでした。棚で眠っている時間がずいぶん短い瓶になったのは、たぶんそのせいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | エセントリック モレキュールズ(Escentric Molecules) |
| 商品名 | モレキュール 03(Molecule 03) |
| 容量 / 価格 | 100mL:18,238円(税込) |
| 香調 | ベチベリルアセテート(Vetiveryl Acetate) |
| JAN | 5060103310111 |
買うときに一度だけ気をつけたい点があります。同じブランドにエセントリック 03 という別の商品があって、名前がとてもよく似ています。手元のものを確かめるならJANコードが早くて、モレキュール 03 の100mLは5060103310111です。通販では、箱が変色した訳あり品と通常品が同じ店に並んでいることもあります。中身は同じものですが、贈り物にするなら通常品を選んでおきたいところでした。名前のほうが気になった人には エセントリック 03 のレビューもあるので、見比べてから決めると間違えずに済みます。
通販には、並行輸入品と明記された出品も混じっていました。どこから入ってきたものかを気にするなら、商品ページの表記を一度だけ見ておくと落ち着いて買えます。僕は箱の状態だけ確かめて、あとは気にせず毎朝使い切る側でした。
香りの変化
香料がひとつなので、途中で別の香りに化けることはありません。ただ、濃さと表情はしっかり動きました。僕の腕でどう動いたかを、そのまま書いておきます。
STEP 1|0〜30分
根っこの青さと土
素材そのものに近い、濃さのピーク
STEP 2|〜3時間
乾いた木とかすかな煙
肌に鼻を寄せて分かる距離まで落ちる
STEP 3|それ以降
服に移った残り香
肌より衣類のほうが匂う
つけた直後の30分
手首に2プッシュした直後は、土の気配がかなり強く出ました。根っこを折ったときの、青くて少し湿った匂いが前に立ちます。ここだけ切り取ると香水というより素材そのもので、初めて試した日は正直あせりました。
30分待てば落ち着きます。だから僕は、着替える前につけるようにしていました。玄関を出る直前に吹くと、濃さのピークを抱えたまま電車に乗ることになります。順番を入れ替えただけで、家族に顔をしかめられる回数がはっきり減りました。
2〜3時間あたり
ここからがこの香水の本番です。土っぽさが引いて、乾いた木とかすかな煙が残ります。僕はこの時間帯の匂いが好きで、打ち合わせが2件続く日は逆算してつけていました。
距離はかなり近いです。肌に鼻を寄せないと分からないくらいまで落ちるので、狭い会議室でも気を遣わずに済みました。香水を主張したくない人には、この落ち方がありがたいはずです。
服とマフラーに残る匂い
この香水の本当の見どころは、肌から消えたあとにあります。ウールのコートやマフラーに一度乗ると、翌日もまだ匂っていました。冬のあいだ僕がよくやっていたのは、コートの内側に1プッシュだけしておくやり方です。着るたびに薄く立ってくるので、朝につけ直さなくて済みます。
枕カバーにも移ります。ここは評価が割れるところで、寝具の匂いが変わるのが苦手なら、つける場所は手首だけにしたほうがいいです。僕は逆に、脱いだニットから根っこの匂いがしてくるのが気に入って、洗う周期をわざと延ばしていました。残り香で選ぶなら、手持ちの中でもかなり上のほうに来る瓶です。
Ryo
肌から消えたあとの、ニットに残った匂いのほうが好きです。
正直な注意点
いいところだけ書いても仕方がないので、僕が引っかかった2点を先に出します。
ひとつは、表情がほとんど変わらないことです。香料がひとつだけなので、時間で別の顔になる面白さは薄いです。香りの移り変わりを追いかけたい日には、これでは足りませんでした。
もうひとつは湿度です。梅雨どきや夏の夕方、汗をかいた肌の上では根の匂いが前に出て、狙っていたより一段重く落ちてきます。暑い時期は1プッシュに減らすか、肌ではなく服の内側に回すと収まりました。
注意
① 表情が変わらない。香料がひとつなので、時間で別の顔になる楽しみは薄いです
② 湿気に弱い。汗と湿度が乗ると根の匂いが前に出て、狙いより重く落ちます

合う人・合わない人
刺さるかどうかは、香水に甘さを求めるかどうかで割れます。僕の周りでも、反応が分かれたのはそこでした。
こんな人に合う
- ✓ 香水をつけていると気づかれたくない人
- ✓ 乾いた木や土の匂いが好きな人
合わないかも
- × 甘さや花の華やかさで気分を上げたい人
ウッディ系がもともと好きなら、最初の1本にしても外しません。反対に、フルーツや花の甘さを楽しみたい日が多い人だと、この瓶は棚に置かれたままになります。年齢で線を引く必要はないと思います。甘さがない香りは重く見られがちですが、この瓶は濃さ自体が控えめで、年齢を選ぶほどの押し出しはありませんでした。ウッディをもう少し広く見てから決めたい人は、メンズのウッディ系香水 のほうも見てみてください。
使う場所と時間
平日に強い香水です。朝つけて、日中は距離が近いまま、夕方には服のほうが匂っている。この流れが仕事の日とよく噛み合います。人と近い距離で話す時間が長い日ほど、扱いやすさがはっきりしました。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 距離が近いので、隣の席に届かない |
| 夜デート | ○ | 甘さがないぶん、色気は静かな方向 |
| 休日 | ◎ | ニットやコートに乗せると一日もつ |
| 真夏 | △ | 汗と湿気で根の匂いが前に出やすい |
休日なら、外を長く歩く日に向きます。乾いた空気のほうがよく香るので、秋から冬の出番がとにかく多くなりました。夜に人と会う日は、腕を避けて服に1プッシュだけ乗せています。この置き方にしてから、近づいたときにだけ届くようになりました。
保管で中身は変わる
僕はいま、寝室のクローゼットの中の、いちばん下の段に置いています。100mLを1年以上かけて使う瓶なので、置き場所は毎日の温度差が小さいところを選びました。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 箱が日に焼けて色が変わる個体が実際に出回るくらい、光に弱いです |
| 浴室・洗面所 | × | 湯気と温度差を毎日浴びる場所は、1年かけて使う瓶には向きません |
| 暖房の近く | × | 冬に使う回数が増える香りなので、暖房の前に置きっぱなしにしがちです |
箱の変色で訳あり品として売られている個体があるくらいなので、光はきちんと避けたほうがいいです。買ったときの箱に戻して、扉の中に入れておくだけで十分でした。
口コミの読み方
買う前にいちばん怖かったのは、匂いが弱すぎて自分だけ分からないまま一日が終わるんじゃないか、ということでした。値段が値段なので、届いてから「何も香らない」となったら目も当てられません。
買う前に迷った点
| 香料ひとつでこの値段は高いのでは | 100mLを1年以上使えたので、1日あたりで見ると納得しました | |
| 弱すぎて自分に分からないのでは | 肌の上では確かに近いですが、服に移った匂いで毎日気づきます | |
| 土の匂いは年上向きなのでは | 甘さがないだけで押し出しは控えめなので、気負わずに使えました |
結果を書くと、肌の上での距離はやはり近いです。腕を持ち上げて初めて分かる日もありました。ただ、脱いだコートやマフラーからしっかり返ってくるので、自分で見失うことはありませんでした。むしろ、香水を主張しない香りを探している人ほど、この距離の近さが決め手になると思います。
エセントリック モレキュールズ モレキュール 03 を買うか迷っている人へ
僕にとっては、買ったあとから評価が上がっていった瓶でした。迷っていた時間がもったいなかったと思うくらい、手に取る回数が増えています。香りで自分を大きく見せる1本ではありません。体温のとなりに乾いた根っこの匂いを一枚重ねて、夕方には服のほうが匂っている。その静かさに価値を感じる人なら、100mLを持て余すことはないはずです。
秋から冬の仕事着に合わせる使い方が、いちばん気持ちよく決まりました。甘い香りで気分を上げたい日が多い人は、別の瓶を探したほうが幸せになれます。
この記事のまとめ
- ベチベリルアセテートひとつ。乾いた根っこと煙が一直線に続きます
- 僕の腕で体感5〜6時間。ウールに移った残り香は翌日まで残ります
- 秋冬の仕事着と休日の散歩に。甘さを求める人には向きません
※本記事はプロモーションを含みます

コメント