加湿器は寝室なら静音とタンク容量|朝まで切れない3機種

寝室と家電

寝室に加湿器を置いて最初に気づくのは、性能ではなく音です。僕がリビング用に使っていた1台を寝室へ移した夜、湿度は上がったのに眠りが浅くなりました。ファンの音そのものより、運転が切り替わるたびに音量が変わるのが気になる。そして明け方には水が切れていて、起きたら喉が痛い。

寝室の加湿器は、静音とタンク容量の2つで決まります。目安は運転音13dB前後と、一晩を切らさずに回せる容量。この2つを満たす機種を選べば、寝ている間の加湿はそれだけで成立します。加湿量や適用畳数は、そのあとで見れば十分。

寝室は日中の部屋と条件が違います。人が動かない、扉が閉まっている、暖房が切れて室温が下がる。だから広いリビングほどの加湿量は要りません。代わりに、8時間まわり続けることと、静かであることが効いてきます。

この記事を書いた人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。

仕事が忙しいぶん、時間が生まれる道具にはこだわってきました。家電まわりは実際に買って、しばらく使ってから書いています。買って外したものもあるので、その判断も一緒に書きます。

消費電力や畳数のような数字は、メーカーの公式ページか公的機関の資料から取ります。電気代のように計算が要るものは「1kWhあたり31円で計算」と単価を先に出してから計算し、公式に載っていない項目は「公式に記載なし」とそのまま書きます。

YouTubeでは日常Vlogをメインに発信しています

目次

寝室は13dBとタンク容量の2つで決まる

まず音の話から。加湿器のカタログには運転音がdBで載っていて、最小と最大の両方が書かれています。寝室で見るのは最小のほうです。ここが13dB前後まで下がる機種なら、枕元に置いても眠りの邪魔になりません。逆に最小でも30dBを超える機種は、寝室では常に音を意識することになります。

次にタンク容量。就寝から起床までを7〜8時間とすると、その間ずっと運転できる水が入っていることが条件になります。静音運転なら消費する水は控えめなので、3L台でも一晩は持つ。ただし乾燥の強い日に少し強めで回すと、明け方に切れます。余裕を取るなら5L前後。

機種音とタンク適用畳数向いている寝室
ダイニチ HD-RX325最小13dB・3.2Lプレハブ洋室8畳/木造和室5畳6畳前後。枕元に置いて音を最優先したい
ダイニチ HD-RXT525静音13dB・5.0Lプレハブ洋室14畳まで8〜12畳。静かさと朝まで持つ容量を両立させたい
象印 EE-DF50湯沸かし音あり・4.0L(弱で約32時間連続)木造和室8畳/プレハブ洋室13畳給水を2〜3日に1回で済ませたい。手入れを減らしたい
数字は各商品ページの表記にもとづきます

適用畳数はいずれも各社の公称値です。寝室は扉を閉めて使う前提なので、表示より狭く見積もり直さなくても足ります。逆に扉を開けたまま使うなら、この数字は当てになりません。

3機種はどれも寝室で使える位置にいますが、優先しているものが違います。音を取るのか、容量を取るのか、手入れの少なさを取るのか。順に見ていきます。

何dBなら眠りを邪魔しないか

dBは数字が小さいほど静か。目安として、20dBあたりが「木の葉のふれあう音」と言われる領域です。13dBはそれよりさらに下で、耳を澄ませてやっと聞こえるかどうか。数字だけでは分かりにくいところですが、静まった寝室でようやく気配に気づく、くらいの水準だと思ってください。なお今回の3台はいずれも僕の手元にはないので、レビューではなく公式の数字から役割を割り当てる形で書きます。

ここで見落としがちなのが、静かな機種でも運転が切り替わる瞬間は気づくということ。湿度が下がってファンが上がると、無音に近いところから音が立ち上がるので、かえって目立ちます。だから寝室では、寝入りばなの時間帯だけ運転を固定できる機種が強い。

枕元に置ける一台

その点で寝室向きに作られているのが、ダイニチのHD-RX325です。最小運転音13dB。さらに「おやすみ快適」を積んでいて、寝入りばなの時間帯は運転を上げずに回してくれます。眠りに落ちるまでのいちばん敏感なところで音を立てない、という発想。枕元に置く前提ならこれが効きます。

寝室が6畳前後で、音を何より優先したいならこの1台で足ります。3機種のなかではいちばん手の届きやすい位置にあって、加湿器にそこまで予算をかけたくない人の現実的な着地点になる。

弱点は能力の上限です。適用床面積はプレハブ洋室8畳、木造和室5畳まで。8畳を超える寝室や、窓が大きく乾燥の強い部屋には力不足になります。タンクは3.2Lなので、標準運転で回せば一晩は持つものの、連泊ぶんの余裕はない。ハイブリッド式(温風気化+気化)のため加湿フィルターの手入れも要ります。それと風で気化させる運転は立ち上がりが穏やかなので、帰宅してすぐ湿度を上げたい使い方には向きません。寝る1時間前にスイッチを入れておく、という段取りとセットで考える機種です。

ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-RX325

ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-RX325

参考価格 21,010円前後

予算枠。6畳前後の寝室、枕元に置きたい人。音を最優先する人向け

必要なタンク容量は何Lか

「夜中に切れない」を数字にしてみます。静音運転で一晩、と考えるなら3L台でも足ります。ただし現実の寝室では、乾燥した日に少し強めで回すこと、扉の開け閉めで湿度が落ちること、暖房を朝方につけることが起きる。この振れ幅を吸収したいなら、5L前後を見ておくと安心です。

もうひとつの考え方が、給水の頻度から逆算するやり方。毎日入れるのが苦にならないなら3L台で十分。2〜3日に1回にしたいなら、容量か運転時間のどちらかで稼ぐ必要があります。ここが3機種の分かれ目になります。

寝室と家電(1)

8〜12畳で、静かさと朝までを両立させる

寝室が8畳を超えるなら、ダイニチのHD-RXT525。タンク5.0Lは今回の3機種で最大で、静音時13dBを保ったまま朝まで回せます。プレハブ洋室14畳までなので、少し広めの寝室や、ウォークインクローゼットとつながった部屋でも足りる。音の静かさを落とさずに容量だけ増やせるのが、この機種のいちばんの価値です。

引き換えに、本体はしっかり大きい。幅を取るので、ベッドサイドのナイトテーブルには載りません。床置きで、ベッドから少し離した位置に置くことになります。満水5.0Lのタンクは約5kgあり、毎日の給水は正直なところ手間。ハイブリッド式で加湿フィルターに風を通す構造なので、フィルターの洗浄と交換コストもかかります。そして14畳までという上限があるため、リビング兼用にはできません。寝室専用として買う機種です。

寝室に置いたまま昼間はリビングでも使いたい、と考えているなら、無理に1台でまとめないほうがいい。方式ごとの向き不向きは加湿器のおすすめは方式で決まるに整理しました。寝室用と広い部屋用は、そもそも選ぶ軸が違います。

ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-RXT525

ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HD-RXT525

参考価格 27,280円前後

本命枠。8〜12畳の寝室で、静かさと「夜中に切れない」を両立させたい人向け

毎晩の給水が続かない人へ

ここまで容量の話をしてきましたが、「夜中に切れない」を満たす道はもうひとつあります。容量ではなく、運転時間で稼ぐやり方です。

象印のEE-DF50はスチーム式で、タンク4.0Lに対して弱なら約32時間の連続加湿ができます。ひとつ断っておくと、この機種は後継のEE-DG50が控えていて、扱う店舗はすでに絞られてきています。冬の途中で在庫が切れることも考えられるので、そのときは後継機に読み替えてください。単純に言えば、給水は2〜3日に1回で済む。毎晩水を運ぶ作業が続かない人にとって、これは容量の数字以上に効く違いです。

そしてスチーム式は、水を沸騰させて蒸気にする方式なので、加湿フィルターがありません。加湿器のぬめりや雑菌が気になる人、フィルター掃除を続けられる自信がない人には、この構造そのものが答えになります。手入れは内部をクエン酸で洗う程度。

寝室の加湿器を方式で振り分ける

  • 音を最優先、枕元に置く → 気化式・ハイブリッド式
  • フィルター掃除をやりたくない → スチーム式
  • 帰宅後すぐ湿度を上げたい → スチーム式
  • 電気代を抑えたい → 気化式・ハイブリッド式
  • 小さい子どもやペットが寝室に入る → 気化式・ハイブリッド式

静かさを取るか、手入れの少なさを取るか

EE-DF50の短所は、静音を最優先する人には向かないところにあります。沸騰させる以上、湯沸かし中はボコボコという音が出る。この音を「やかんの音で落ち着く」と受け取れる人もいれば、気になって眠れない人もいて、ここは好みが割れます。

電力も大きい。湯沸かし立ち上げ時に985W、加湿中は410W。3機種のなかで電気代はいちばん重くなります。蒸気の吹き出し口が熱くなるため、小さい子どもやペットが入る寝室では置き場所を選ぶ。適用床面積は木造和室8畳、プレハブ洋室13畳までなので、広い寝室には足りません。

それでも、僕が人にすすめることが多いのはこの手のスチーム式です。加湿器を買った人が挫折する理由の大半は、性能ではなく手入れなので。フィルターを洗わなくなった加湿器は、遅かれ早かれ使われなくなります。

音の受け取り方には個人差があるので、どうしても判断がつかないなら順番を決めておくといい。音に敏感な自覚がある人、家族の寝息でも起きるタイプの人は、静音側の2機種から選ぶ。逆に、これまで加湿器を買っては掃除が続かずに手放してきた人は、多少の音を引き受けてでもスチーム式にしたほうが結果的に長く使えます。僕の周りで「加湿器を今も使い続けている人」の内訳を見ると、後者のほうが圧倒的に多い。

象印マホービン スチーム式加湿器 EE-DF50

象印マホービン スチーム式加湿器 EE-DF50

参考価格 25,979円前後

手入れ最小枠。フィルター掃除をやる自信がない人、加湿器の雑菌・ぬめりが気になる人向け

入れる水は水道水だけ

方式にかかわらず、タンクに入れるのは水道水です。ミネラルウォーターや浄水器を通した水は、塩素が抜けているぶん雑菌が繁殖しやすい。寝室は8時間近く同じ空気を吸い続ける場所なので、ここは横着しないほうがいい。

水を入れっぱなしにしないことも同じくらい大事です。朝、部屋を出るときにタンクの残り水を捨てて、夜に新しく入れる。残った水を継ぎ足すのがいちばんまずいやり方で、ぬめりの原因はほぼこれ。手間に見えますが、慣れると10秒で終わります。

ワンルームで寝室とリビングを兼ねている人は、日中も同じ1台を回すことになります。この場合、就寝中の静音より日中の加湿量が効いてくるので、選ぶ軸が少しずれる。扉で仕切れない間取りなら、適用畳数は部屋全体で見積もってください。

寝室での置き場所

置き場所で結果が変わります。まず、枕元に近づけすぎない。加湿された空気が顔に直接当たると、寝具が湿ります。ベッドから1m前後離して、部屋の中央寄りに置くのが無難。

床に直置きすると、湿度センサーが冷たい床の空気を読んで、実際より湿度が高いと判断します。加湿が足りないまま止まる方向へ振れるので、低い台の上に載せると安定する。壁ぎわに寄せるのも避けたい。壁紙が湿るからです。

窓の近くも外したほうがいい。冬の寝室で結露がいちばん出るのは窓なので、そこに加湿器を向けると水滴が増えるだけ。カーテンに当てるのも同じ理由で避けます。

暖房と併用する寝室なら、電力の合計にも気を配ってください。スチーム式の985Wと暖房を同じ回路で使うと、朝の立ち上がりでブレーカーが落ちることがあります。この話はセラミックヒーターの電気代とブレーカーで具体的に書きました。

寝室と家電(2)

寝室で狙う湿度と、上げすぎたときに起きること

狙う数字は40〜60%です。40%を切ると喉や鼻の粘膜が乾き、朝の不快感につながる。60%を超えると、今度は結露とカビの側の問題が出てきます。寝室は日中より室温が下がるぶん、同じ水蒸気量でも湿度の数字は上がりやすい。つまり日中の感覚で加湿量を決めると、夜のあいだに上げすぎることがあります。

上げすぎのサインはわかりやすくて、朝、窓ガラスに水滴がついている。カーテンの裾が湿っている。寝具がひんやりしている。このどれかが出たら、運転を1段下げるか、加湿器を窓から離してください。加湿しすぎは、足りないのと同じくらい面倒な結果を招きます。

湿度計は加湿器の本体表示ではなく、独立したものを1つ置くのが確実。本体のセンサーは吸い込み口の近くにあるので、部屋全体の湿度とはずれます。枕元に小さい湿度計を置いておくと、翌朝の喉の感じと数字が結びついて、自分の部屋の適正値がすぐ見えてきます。

就寝前の段取りで結果が変わる

方式によって、スイッチを入れるタイミングが違います。気化式やハイブリッド式は立ち上がりが穏やかなので、寝る1時間前には入れておきたい。ベッドに入ってからつけると、湿度が上がりきる前に朝が来ます。

スチーム式は逆で、沸騰させて蒸気を出すぶん立ち上がりが速い。帰宅してから入れても間に合います。ただし湯沸かしの音がいちばん出るのが立ち上げのときなので、ベッドに入る前に沸かし終わらせておくと気になりません。

もうひとつ、寝室の扉は閉めておくこと。当たり前に思えますが、扉が開いていると廊下や隣室ぶんの空気まで加湿することになり、8畳用の機種はそこで力尽きます。適用畳数を信じられるのは、扉が閉まっている前提のときだけ。

寝る前にやっておく4つ

  • 方式に合わせてスイッチを入れる時刻を決める
  • 寝室の扉を閉める
  • タンクは満水にしてから寝る
  • 湿度計を加湿器から離した位置に置く

手入れは方式で内容が変わる

気化式とハイブリッド式は、加湿フィルターに水を含ませて風を通す構造です。フィルターが汚れると加湿量が落ちるので、シーズン中に何度かクエン酸で洗い、寿命が来たら交換する。タンクの水を毎日入れ替えるのは、どの方式でも共通です。

スチーム式は沸騰させているぶん内部が清潔に保たれやすく、やることは内部の湯垢を落とすくらい。手間の総量で言えばこちらが少ない。ただし電気代という形で毎月払っています。どちらを選ぶかは、お金で買うか手間で払うかの選択です。

加湿と空気清浄を1台でまとめたい人は、加湿空気清浄機は加湿量で選ぶも見ておくと判断が早くなります。寝室に置く場合、加湿量が想像より小さいことが多いので注意が必要。

なお実売は通販モールでの取り扱い次第で、時期や在庫で動きます。メーカーの定価とは別物ですし、季節家電は需要が立つ前のほうが落ち着いている。買い時の話はメンズガジェット 完全ガイドにまとめてあります。

寝室の1台を決めるための分かれ道

判断は3つの質問で終わります。寝室は8畳以下か、それ以上か。給水は毎日できるか、2〜3日に1回にしたいか。フィルターの手入れを続けられるか。

6畳前後で音を最優先するならHD-RX325。8〜12畳で静かさと朝までの容量を両立させたいならHD-RXT525。給水と手入れの回数を減らしたいならEE-DF50。僕は寝室に置く1台を、性能表の順位ではなく給水と手入れの続けやすさで決めています。前の冬に途中でやめた機種は、どれも能力ではなく手間で脱落しました。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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