ドラッグストアのフットケア棚で、似た「かかと用」チューブが並んでいて迷いますよね。結論から言うと、選ぶ基準は保湿力の強さでも容量あたりの安さでもなく、いまのかかとの段階です。粉をふく段階、厚くなった段階、割れて痛む段階では、届いてほしい効き方がまったく違います。それぞれに合う1本の見極め方が、この記事でわかります。
この記事でわかること
- かかとの段階ごとに合う成分の違い
- 自分がどの段階にいるかの見極め方
- 塗る前のひと手間で変わる効き方
- 買う前に決めておきたいこと
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
3本は、かかとのどこに届くかがそれぞれ違います
まず3本の役割を並べておきます。ここを飛ばすと、パッケージの文言だけを頼りに選ぶことになって、割れて痛いかかとに保湿クリームを塗り続ける、という遠回りが起こります。
小林製薬のヒビケア軟膏は、ひび・あかぎれ・しもやけの治療に使う薬です。割れた線そのものへ当てる一本になります。薬剤師がいなくても購入できるので、ドラッグストアの棚から普通に手に取れました。
近江兄弟社のメンターム薬用メディカルクリームGは、乾燥を防いで皮膚をすこやかに保つ方向の一本です。185gの大容量なので、かかとだけでなくひじやひざ、すねまでまとめて塗れます。割れる手前の毎日を、ここで支える役どころでした。
Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームは、尿素を配合したかかと用のクリームです。厚くゴワついた角質にうるおいを与えて、なめらかに整えていきます。フットケアの専門ブランドが、かかとの一点へ振ってきた設計になります。
| この記事の一本 | 容量と価格 | 効かせどころ |
|---|---|---|
| ヒビケア軟膏 | 35g/1,529円前後 | ひび・あかぎれ・しもやけの治療。割れた線へ集中して使う |
| メンターム薬用メディカルクリームG | 185g/858円前後 | 乾燥を防いで皮膚をすこやかに保つ。ひじ・ひざ・すねまで回せる |
| Dr.Scholl 足かかと用保湿クリーム | 70g/980円前後 | 尿素配合。厚くゴワついた角質にうるおいを与えてなめらかに整える |
並べると、いちばん強そうなものを選びたくなるかもしれません。そこが落とし穴です。ヒビケア軟膏は割れた線に集中して使う薬なので、毎日ひじやすねへ塗り広げて乾燥を防ぐ、といった使い方には向いていません。強いものではなく、いまの段階に合うものを選ぶ、という順番になります。
かかとだけが、あれほど硬くなる理由
そもそも、なぜ手のひらや腕はここまで硬くならないのでしょうか。かかとには、他の部位に無い事情がいくつも重なっています。
ひとつめは、皮脂膜ができにくいことです。足の裏は汗はかいても皮脂がほとんど出ない部位で、水分を閉じ込めるフタが自前では作られません。顔や腕なら皮脂が薄い膜になって乾燥を防いでくれますが、かかとはそこが最初から不利な条件に置かれています。
ふたつめは、体重と摩擦を受け続けることです。歩くたびにかかとは全体重を受け止め、床や靴の内側とこすれます。皮膚はその刺激から下の組織を守ろうとして、角質を厚くする方向に働きます。つまりガサガサの正体は、皮膚が自分を守った結果としての厚みであって、汚れでも怠慢でもありません。
みっつめが乾燥です。空気が乾く季節、エアコンの効いた室内、素足でのフローリング。厚くなった角質から水分が抜けると、しなやかさが失われます。しなやかさを失った層は、歩くときのたわみに耐えられなくなり、そこで線状に割れてしまうわけです。
この順番が分かると、打ち手も決まってきます。削るのは、厚くなった結果への対処。保湿は、割れる原因そのものへの手当てです。だから削っただけで安心して塗るのをやめると、また同じ厚みが戻ってきます。根っこは保湿の継続で、削るのは補助、と覚えておいてください。
自分がどの段階にいるか、見当をつける
段階の見分け方を置いておきます。どの一本を手に取るかを決めるための、ざっくりした目安です。
- 白く粉をふく、触るとザラつく、歩いても痛みは無い ── 予防の段階
- 縁のあたりが黄ばんで分厚い、爪で押すと硬い手応えがある ── 角質が厚い段階
- 線状に割れている、歩くと痛みが走る ── 治療が必要な段階
判断に迷ったときは、痛みがあるかどうかで切ってください。痛みが無ければ保湿と角質ケアの2本へ、痛みがあればヒビケア軟膏へ進みます。この線引きだけで、実用上は足りました。
そのうえで、ひとつ必ず守っていただきたいことがあります。ひび割れから出血している、あるいは歩くたびに強い痛みがある場合は、市販薬で粘らずに皮膚科を受診してください。 市販の医薬品は軽いひび・あかぎれを想定した範囲のものなので、そこを超えた状態は医師に見てもらうのが最短です。足の傷が治りにくい自覚のある持病をお持ちの方も、自分でやすりを当てる前に相談してください。

カサつき始めなら、厚くさせないうちに毎日塗るのが早道です
まだ痛みが無く、粉をふく程度の段階。ここでやることは角質を落とすことではなく、これ以上厚くさせないことに尽きます。毎晩塗って水分を持たせておけば、割れる手前で止まります。
この段階に合うのが、メンターム薬用メディカルクリームGです。近江兄弟社のクリームで、185gという大容量が目を引きます。858円前後という値段なので、かかとだけに使うのがもったいなく感じるくらいの分量が入っています。ひじ、ひざ、すねと、乾燥する場所へまとめて使えるのが大容量の利点です。
効かせどころは、乾燥を防いで皮膚をすこやかに保つところです。水分が抜けてしなやかさを失うから割れるので、その手前で毎晩水分を足しておく、という考え方になります。あくまで割れる前の毎日に置く一本という位置づけです。すでに割れて痛むなら、後半のヒビケア軟膏へ進んでください。
テクスチャーは伸びが重めで、するすると広がるタイプではありません。ただ、寝る前に塗って靴下を履くという使い方なら、重さはむしろ密着してくれる方向に働きます。夜の習慣にしてしまえば、量を気にせず使える大容量が効いてきます。
風呂上がりに塗って靴下、を毎日続けられる自信があるなら、まずここから始めるのが費用対効果の面でも無難です。
ゴワついて厚くなった段階には、尿素を配合した一本を
爪で押しても沈まず、縁が黄色く分厚くなっている状態。この段階になると、保湿クリームを表面に乗せるだけでは水分が奥まで入っていきません。角質そのものにアプローチする成分が入ったものへ切り替える場面です。
Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームは、尿素を配合した70gのチューブで980円前後でした。フットケアの専門ブランドが出している、かかと用に振ったクリームです。厚くなってゴワついた部分に、うるおいを与えてなめらかに整える、という役割になります。
尿素は、硬くなった角質に水分を抱えさせる方向ではたらく成分です。表面に乗せるだけでは届かなかった厚みへ、うるおいを行き渡らせてなめらかに整えていきます。ただし配合率は商品ページに出ていないので、削り取るような働きまで期待して買うと、置きどころがずれます。数日で見違えるという類のものではなく、毎晩続けて厚みを扱いやすくしていく一本と考えてください。
やすりで削る道具の代わりでもありません。むしろ削った後の皮膚は無防備なので、そこへ水分を戻す役として置くほうが噛み合います。専門ブランドの70gという小回りの利くサイズは、洗面所に置きっぱなしにして毎晩使う運用に向いたサイズです。
厚くなった部分を毎晩やわらげていく前提で選ぶなら、この一本が段階に合っています。
歩くと痛いひび割れには、治療に使える薬の出番
線状に割れて、一歩ごとにピリッと痛みが走る段階。ここまで来たら保湿クリームの棚から離れてください。必要なのは治療を目的とした医薬品です。
小林製薬のヒビケア軟膏は、35gが1,529円前後でした。ひび・あかぎれ・しもやけの治療に使えるのは、この3点でこれだけです。他の2点は乾燥を防いで整えるほうへ寄せた一本ですので、割れて痛む線には、こちらを当ててください。
35gという小ささには理由があります。この薬は全身にたっぷり塗り広げるためのものではなく、割れている箇所へ集中して使うものです。広い範囲の乾燥予防に使おうとすると、目的からも量からも合いません。かかとの予防は前の2点に任せて、こちらは割れた線に対して使う、と役割を分けるのが正しい持ち方です。
軟膏なのでベタつきは出ます。塗った直後に靴下を履けば布に移りますし、そのまま歩けば足裏がぬるつきます。夜、塗ってから寝る前の少しの時間だけ素足でいられるなら、そこで肌になじませてしまうのが扱いやすい流れです。
痛みが引いて割れが閉じたら、そこで役目は終わりです。あとは予防の保湿へ戻してください。歩くたびの痛みを我慢して保湿を続けるより、この一本で先に痛みの原因を片づけるほうが、結果的に近道になります。

塗る前のひと手間で、同じ一本でも届き方が変わります
どの一本を選んでも、塗り方が雑だと結果は似たようなところへ落ち着いてしまうでしょう。ここは道具ではなく手順の話なので、今夜から変えられます。
いちばん効くのは、風呂上がりのタイミングを外さないことです。角質が水を含んでやわらかくなっているあいだに塗ると、乾いた状態で塗るより格段になじみます。ただし濡れたまま塗ると水膜が邪魔をするので、タオルで軽く押さえて、表面の水気だけ取ってから乗せてください。
量は、思っているより多めで構いません。かかとは面積が広く、指の腹で伸ばすと途中で足りなくなりがちです。中央だけでなく、縁をぐるりと一周させるのを忘れないでください。割れるのはたいてい縁のあたりからです。
塗ったあとに薄手の綿の靴下を履くと、クリームが布団や床に移らず、体温で密着します。朝は靴を履くので薄く、夜は厚めに塗ってください。この使い分けだけでも、1本を使い切る頃の違いが出ます。
削る作業については、控えめが正解です。触ってザラつく表面だけにとどめて、痛みや違和感を覚えたらそこで手を止めてください。厚みをゼロにしようと削り込むと、皮膚は守ろうとしてまた厚くしにきます。
塗る前のひと手間
- 風呂上がりに、タオルで水気だけ押さえてから塗る
- 中央だけでなく、かかとの縁をぐるりと一周させる
- 塗った後は薄手の綿靴下で密着させる(朝は薄く、夜は厚めに)
- やすりはザラつく表面まで。違和感が出たらそこで止める
3本それぞれ、うまくいかない場面もあります
良いところだけを並べても選べないので、噛み合わない場面のほうも書いておきます。
メンターム薬用メディカルクリームGは、角質を削り落とすような働きは強くありません。配合量といった細かい数字も商品ページには出ていないので、すでに分厚くなったかかとをこれ一本で元通りにする、という期待には応えられないでしょう。伸びも重めで、ジャータイプの柔らかさを想像していると硬く感じるかもしれません。
Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームは、尿素の配合率が公開されていません。効果の出方には個人差がありますし、即効性を約束できる商品でもない点は先に見ておいてください。70gなので、全身の乾燥対策まで兼ねようとするとすぐ無くなります。
ヒビケア軟膏の弱点は、軟膏ならではのベタつきです。靴下が汚れることもありますし、広い範囲へ毎日塗るような使い方には向きません。割れが閉じたらそこで役目は終わりですので、予防のために持ち続ける一本でもありませんでした。
3本すべてに共通する話も、ひとつ添えておきましょう。塗る習慣が途切れれば、どれを選んでも同じところへ戻ります。 かかとが硬くなるのは体重と乾燥という日常の条件によるものなので、条件が続く以上、手当ても続ける前提で選んでください。
買う前に、これだけ決めておいてください
決めることは2つだけです。痛みがあるかどうかと、かかとだけに使うのか全身にも回すのか。
| いまの状態 | やること | この記事の一本 |
|---|---|---|
| 粉をふく・ザラつく(痛みなし) | 乾燥を防いで、これ以上厚くさせない | メンターム薬用メディカルクリームG |
| 分厚い・ゴワつく(痛みなし) | 尿素で、厚くなった角質にうるおいを届ける | Dr.Scholl 足かかと用保湿クリーム |
| 線状に割れて歩くと痛い | 割れた線に、治療に使える薬を当てる | ヒビケア軟膏 |
1本で済ませたい方は、いまの段階に対応する棚のものを選べば十分です。もし毎年のように割れているなら、予防用の大容量と、割れたとき用の医薬品を1本ずつ持っておく形が現実的でしょう。予防側でしのぎ、割れたら治療側へ切り替える形。この2枚持ちが、いちばん無駄の少ない構えになります。
痛みの有無さえ決まっていれば、棚の前で迷う時間はぐっと短くなるはずです。まだ痛くないならメンターム薬用メディカルクリームG、分厚くゴワついているならDr.Scholl 足かかと用保湿クリーム、割れて歩くと痛いならヒビケア軟膏が答えになります。今夜のかかとに当てはまる一本から始めてみてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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