かかとのガサガサは段階で薬が変わる|市販で足りる3点

室内でくつろぐ足元

ドラッグストアのフットケア棚には、よく似た大きさのチューブが横並びになっています。パッケージにはどれも「かかと」「うるおい」といった言葉が躍っていて、値段も数百円から千数百円のあいだに収まっています。ところが箱の隅を指でなぞってみると、片方には小さく「医薬部外品」、片方には何の表示もなく、もう片方には「第3類医薬品」と刷られていました。

同じ棚に並んでいても、この3つは法律上まったく別のものです。そして選ぶときの基準は、保湿力の強さでも容量あたりの安さでもありません。いま自分のかかとがどの段階にいるか、それだけで見る棚の場所が変わります。

理由は単純で、「治る」「治療する」と書けるのは医薬品だけだからです。化粧品はうるおいを与えてなめらかにするところまで、医薬部外品は承認された効能の範囲までです。ひび割れて歩くと痛い状態に、化粧品をいくら重ねても、それは治療ではなく保湿という扱いになります。逆に、まだ粉をふいている程度のかかとに治療用の医薬品を全面に塗り広げるのも、目的から外れた使い方です。

この記事では、市販で手に入る3点を、区分と症状の段階をそろえて並べます。予防の保湿、角質が厚くなった段階、割れて痛い段階。3本とも買う必要はありません。自分がどこにいるかを決めてから、そこに対応する1本を選んでください。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

棚に並ぶ3本は、名乗れることがそれぞれ違います

まず区分の話から入ります。ここを飛ばすと、パッケージの文言だけを頼りに選ぶことになって、割れて痛いかかとに保湿クリームを塗り続ける、という遠回りが起こります。

医薬品は、有効成分と効能効果が承認されたものです。ヒビケア軟膏は第3類医薬品で、ひび・あかぎれ・しもやけの治療を名乗れます。第3類なので薬剤師がいなくても購入でき、ドラッグストアの棚から普通に手に取れます。

医薬部外品は、その中間にあたる枠。メンターム薬用メディカルクリームGがここに入ります。承認された効能の範囲で、皮膚をすこやかに保つ、乾燥を防ぐといった働きを名乗れる一方で、ひび割れを治すという書き方はできません。

化粧品は、うるおいを与える、なめらかにする、乾燥を防ぐところまでです。Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームはこの区分です。尿素を配合していても、区分が化粧品である以上、角質を治療するという表現は使えません。

区分名乗れることこの記事の一本
第3類医薬品ひび・あかぎれ・しもやけの治療ヒビケア軟膏
医薬部外品承認された効能の範囲での保湿・肌をすこやかに保つメンターム薬用メディカルクリームG
化粧品うるおいを与える・なめらかにする・乾燥を防ぐDr.Scholl 足かかと用保湿クリーム
区分は各商品の販売ページ表記で確認したものです

表にしてしまうと、医薬品がいちばん上等に見えるかもしれません。そこは誤解しやすいところです。医薬品は治療という目的に絞られている分、毎日全身に塗り広げて乾燥を防ぐ、といった使い方には向いていません。強い薬を選ぶのではなく、目的の合う区分を選ぶ、という順番になります。

かかとだけが、あれほど硬くなる理由

そもそも、なぜ手のひらや腕はここまで硬くならないのでしょうか。かかとには、他の部位に無い事情がいくつも重なっています。

ひとつめは、皮脂膜ができにくいことです。足の裏は汗はかいても皮脂がほとんど出ない部位で、水分を閉じ込めるフタが自前では作られません。顔や腕なら皮脂が薄い膜になって乾燥を防いでくれますが、かかとはそこが最初から不利な条件に置かれています。

ふたつめは、体重と摩擦を受け続けることです。歩くたびにかかとは全体重を受け止め、床や靴の内側とこすれます。皮膚はその刺激から下の組織を守ろうとして、角質を厚くする方向に働きます。つまりガサガサの正体は、皮膚が自分を守った結果としての厚みであって、汚れでも怠慢でもありません。

みっつめが乾燥です。空気が乾く季節、エアコンの効いた室内、素足でのフローリング。厚くなった角質から水分が抜けると、しなやかさが失われます。しなやかさを失った層は、歩くときのたわみに耐えられなくなり、そこで線状に割れてしまうわけです。

この順番が分かると、打ち手も決まってきます。削るのは、厚くなった結果への対処。保湿は、割れる原因そのものへの手当てです。だから削っただけで安心して塗るのをやめると、また同じ厚みが戻ってきます。根っこは保湿の継続で、削るのは補助、と覚えておいてください。

自分がどの段階にいるか、見当をつける

段階の見分け方を書きますが、これは診断ではありません。棚のどこを見るかを決めるための、あくまで目安です。

  • 白く粉をふく、触るとザラつく、歩いても痛みは無い ── 予防の段階
  • 縁のあたりが黄ばんで分厚い、爪で押すと硬い手応えがある ── 角質が厚い段階
  • 線状に割れている、歩くと痛みが走る ── 治療が必要な段階

判断に迷ったときは、痛みがあるかどうかで切ってください。痛みが無ければ保湿と角質ケアの範囲、痛みがあれば医薬品の範囲、というだけの線引きで実用上は足ります。

そのうえで、ひとつ必ず守っていただきたいことがあります。ひび割れから出血している、あるいは歩くたびに強い痛みがある場合は、市販薬で粘らずに皮膚科を受診してください。 市販の医薬品は軽いひび・あかぎれを想定した範囲のものなので、そこを超えた状態は医師に見てもらうのが最短です。足の傷が治りにくい自覚のある持病をお持ちの方も、自分でやすりを当てる前に相談してください。

カサつき始めなら、厚くさせないうちに毎日塗るのが早道です

まだ痛みが無く、粉をふく程度の段階。ここでやることは角質を落とすことではなく、これ以上厚くさせないことに尽きます。毎晩塗って水分を持たせておけば、割れる手前で止まります。

この段階に合うのが、メンターム薬用メディカルクリームGです。近江兄弟社の医薬部外品で、185gという大容量が目を引きます。858円前後という値段なので、かかとだけに使うのがもったいなく感じるくらいの分量が入っています。ひじ、ひざ、すねと、乾燥する場所へまとめて使えるのが大容量の利点です。

医薬部外品なので、名乗れるのは承認された効能の範囲での保湿と、皮膚をすこやかに保つところまでです。すでに割れて痛む状態を治すクリームではありません。あくまで割れる前の毎日に置く一本という位置づけになります。

テクスチャーは伸びが重めで、するすると広がるタイプではありません。ただ、寝る前に塗って靴下を履くという使い方なら、重さはむしろ密着してくれる方向に働きます。夜の習慣にしてしまえば、量を気にせず使える大容量が効いてきます。

風呂上がりに塗って靴下、を毎日続けられる自信があるなら、まずここから始めるのが費用対効果の面でも無難です。

メンターム薬用メディカルクリームG(185g)

参考価格 858円前後

予防の保湿(まだ痛くない・カサつき始めの段階で毎日塗る)

ゴワついて厚くなった段階には、尿素を配合した一本を

爪で押しても沈まず、縁が黄色く分厚くなっている状態。この段階になると、保湿クリームを表面に乗せるだけでは水分が奥まで入っていきません。角質そのものにアプローチする成分が入ったものへ切り替える場面です。

Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームは、尿素を配合した70gのチューブで980円前後でした。フットケアの専門ブランドが出している、かかと用に振ったクリームです。厚くなってゴワついた部分に、うるおいを与えてなめらかに整える、という役割になります。

ここで区分の話が効いてきます。この商品は化粧品なので、角質を「治療する」とは書けません。書けるのはうるおいを与える、なめらかにするところまでです。尿素の配合率も商品ページには出ていないので、削り取るような働きを期待して買うと、期待の置き方がずれます。数日で見違えるという類のものではなく、続けて厚みを扱いやすくしていく一本と考えてください。

やすりで削る道具の代わりでもありません。むしろ削った後の皮膚は無防備なので、そこへ水分を戻す役として置くほうが噛み合います。専門ブランドの70gという小回りの利くサイズは、洗面所に置きっぱなしにして毎晩使う運用に向いたサイズです。

厚くなった部分を毎晩やわらげていく前提で選ぶなら、この一本が段階に合っています。

Dr.Scholl 足かかと用保湿クリーム(70g)

参考価格 980円前後

角質が厚い段階(尿素配合でゴワつきをケアする化粧品)

歩くと痛いひび割れには、治療を名乗れる薬の出番

線状に割れて、一歩ごとにピリッと痛みが走る段階。ここまで来たら保湿クリームの棚から離れてください。必要なのは治療を目的とした医薬品です。

ヒビケア軟膏は小林製薬の第3類医薬品で、35gが1,529円前後でした。ひび・あかぎれ・しもやけの治療を名乗れるのは、この3点のなかでこれだけです。他の2点がどれだけ保湿力を打ち出していても、区分が違う以上、割れた部分を治すという役割は担えません。

35gという小ささには理由があります。この薬は全身にたっぷり塗り広げるためのものではなく、割れている箇所へ集中して使うものです。広い範囲の乾燥予防に使おうとすると、目的からも量からも合いません。かかとの予防は前の2点に任せて、こちらは割れた線に対して使う、と役割を分けるのが正しい持ち方です。

軟膏なのでベタつきは出ます。塗った直後に靴下を履けば布に移りますし、そのまま歩けば足裏がぬるつきます。夜、塗ってから寝る前の少しの時間だけ素足でいられるなら、そこで肌になじませてしまうのが扱いやすい流れです。

痛みが引いて割れが閉じたら、そこで役目は終わりです。あとは予防の保湿へ戻してください。歩くたびの痛みを我慢して保湿を続けるより、この一本で先に痛みの原因を片づけるほうが、結果的に近道になります。

ヒビケア軟膏(35g)

参考価格 1,529円前後

ひび割れて痛い段階(治療できる第3類医薬品)

塗る前のひと手間で、同じ一本でも届き方が変わります

どの区分を選んでも、塗り方が雑だと結果は似たようなところへ落ち着いてしまうでしょう。ここは道具ではなく手順の話なので、今夜から変えられます。

いちばん効くのは、風呂上がりのタイミングを外さないことです。角質が水を含んでやわらかくなっているあいだに塗ると、乾いた状態で塗るより格段になじみます。ただし濡れたまま塗ると水膜が邪魔をするので、タオルで軽く押さえて、表面の水気だけ取ってから乗せてください。

量は、思っているより多めで構いません。かかとは面積が広く、指の腹で伸ばすと途中で足りなくなりがちです。中央だけでなく、縁をぐるりと一周させるのを忘れないでください。割れるのはたいてい縁のあたりからです。

塗ったあとに薄手の綿の靴下を履くと、クリームが布団や床に移らず、体温で密着します。朝は靴を履くので薄く、夜は厚めに塗ってください。この使い分けだけでも、1本を使い切る頃の違いが出ます。

削る作業については、控えめが正解です。触ってザラつく表面だけにとどめて、痛みや違和感を覚えたらそこで手を止めてください。厚みをゼロにしようと削り込むと、皮膚は守ろうとしてまた厚くしにきます。

塗る前のひと手間

  • 風呂上がりに、タオルで水気だけ押さえてから塗る
  • 中央だけでなく、かかとの縁をぐるりと一周させる
  • 塗った後は薄手の綿靴下で密着させる(朝は薄く、夜は厚めに)
  • やすりはザラつく表面まで。違和感が出たらそこで止める

3本それぞれ、うまくいかない場面もあります

良いところだけを並べても選べないので、噛み合わない場面のほうも書いておきます。

メンターム薬用メディカルクリームGは、角質を削り落とすような働きは強くありません。配合量といった細かい数字も商品ページには出ていないので、すでに分厚くなったかかとをこれ一本で元通りにする、という期待には応えられないでしょう。伸びも重めで、ジャータイプの柔らかさを想像していると硬く感じるかもしれません。

Dr.Scholl 足かかと用保湿クリームは、尿素の配合率が公開されていません。効果の出方には個人差がありますし、即効性を約束できる商品でもない点は先に見ておいてください。70gなので、全身の乾燥対策まで兼ねようとするとすぐ無くなります。

ヒビケア軟膏の弱点は、軟膏ならではのベタつきです。靴下が汚れることもありますし、広い範囲へ毎日塗るような使い方には向きません。治療目的の医薬品なので、予防のために漫然と使い続けるものでもない、という前提があります。

3本すべてに共通する話も、ひとつ添えておきましょう。塗る習慣が途切れれば、どれを選んでも同じところへ戻ります。 かかとが硬くなるのは体重と乾燥という日常の条件によるものなので、条件が続く以上、手当ても続ける前提で選んでください。

買う前に、これだけ決めておいてください

決めることは2つだけです。痛みがあるかどうかと、かかとだけに使うのか全身にも回すのか。

いまの状態見る棚この記事の一本
粉をふく・ザラつく(痛みなし)医薬部外品の保湿メンターム薬用メディカルクリームG
分厚い・ゴワつく(痛みなし)尿素配合の化粧品Dr.Scholl 足かかと用保湿クリーム
線状に割れて歩くと痛い第3類医薬品ヒビケア軟膏
数字は各商品ページの表記にもとづきます

1本で済ませたい方は、いまの段階に対応する棚のものを選べば十分です。もし毎年のように割れているなら、予防用の大容量と、割れたとき用の医薬品を1本ずつ持っておく形が現実的でしょう。予防側でしのぎ、割れたら治療側へ切り替える形。この2枚持ちが、いちばん無駄の少ない構えになります。

区分の違いさえ頭に入っていれば、棚の前で迷う時間はぐっと短くなります。パッケージの表側ではなく、箱の隅の小さな表示を見てください。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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