同じ香水が、店によって値段が倍近く違うことがあります。安いほうは偽物ではないかと不安になりますが、多くは流通経路が違うだけです。ただし確認しておくべき点はあるので、そこを整理します。
買う場所が決まったなら、あとは選ぶだけです。
正規品と並行輸入の違い
| 正規輸入 | 並行輸入 | |
|---|---|---|
| 経路 | メーカーの日本法人経由 | 海外の販売店から直接 |
| 中身 | 同じ | 基本的に同じ |
| 価格 | 高め | 安め |
| 保証 | メーカー保証あり | 販売店の対応のみ |
| 日本語表示 | あり | 無いことがある |
並行輸入は、正規の流通とは別の経路で入ってきた本物です。偽物という意味ではありません。
価格差は、日本法人の販売管理費や広告費が乗るかどうかで生まれます。中身の製造元は同じです。
ただし、後述する確認点があります。安いから常に得、とは言い切れません。
確認しておく点
買う前に見るところ
- 販売店の評価と運営年数
- 商品説明に並行輸入と明記されているか
- 外箱の有無(無しは安いが状態が読めない)
- 製造ロットや使用期限の記載
- 返品の条件
並行輸入と明記していない安売りは、そこが不透明です。書いている店のほうが誠実だと考えられます。
外箱なしは価格が下がりますが、保管状態や、テスター品である可能性が読めません。
極端に安いものは、古い在庫であることがあります。香水は経年で変質するので、そこが実質的なリスクです。
偽物を疑う条件
本物と偽物の判別は、開封前には難しい。ただ、疑うべき条件はあります。
| 条件 | 考えられること |
|---|---|
| 定価の2割以下 | 偽物の可能性 |
| 個人からの出品 | 詰め替えの可能性 |
| 液面が極端に低い | 使用済み |
| 瓶の作りが雑 | 模造品 |
| 香りがすぐ消える | 希釈されている |
定価の半額程度までは、並行輸入で説明がつきます。そこから大きく外れるものは注意が要る。
個人間の取引は、詰め替えられていても分かりません。香水に関しては、店から買うほうが安全です。
販売元がはっきりしている店で買えば、この不安はほぼ消えます。
保証で差が出る場面
香水は故障する製品ではないので、保証の出番は限られます。
ただし、噴霧部分が壊れることはあります。押しても出ない、液漏れするといった不良です。
正規品なら交換に応じてもらえることが多い。並行輸入は販売店の対応次第になります。
初期不良の受付期間が短い店もあるので、届いたらすぐ動作を確認してください。
1回吹いて出ることを確認する。それだけで、後のやり取りが減ります。
どちらを選ぶかの判断
正規品を選ぶ理由になるもの
- 贈り物にする
- 高額なもの(2万円以上)
- 初めて買う銘柄
- 保証を重視する
並行輸入で足りる場面
- 自分用
- 使い慣れた銘柄
- 価格差が大きい
- 評価の高い店から買う
贈り物は正規品のほうが無難です。外箱や付属品がそろっていることが多く、体裁が整います。
自分用で、既に知っている香りなら並行輸入で問題になることは少ない。
初めて買う銘柄は、そもそも小さい容量で試すほうが先です。
店頭と通販の違い
香水は実物を嗅がないと分かりません。だから店頭で試して通販で買う、という流れが現実的です。
百貨店で試香してから、価格を比べて買う。これは特に問題のある行為ではありません。
ただ、店員に相談して選んでもらった場合はその場で買うほうが筋は通ります。
通販で買うなら、レビューではなく販売店を見てください。香りの感想は個人差が大きく、参考になりにくい。
運営年数と、並行輸入の明記があるかどうか。この2つで、かなり絞り込めます。
リニューアルで中身が変わることがある
同じ名前でも、時期によって処方が変わることがあります。
規制の変更や原料の入手性で、香料の配合が調整される。これは並行輸入かどうかとは別の話です。
前と違うと感じたときに確認すること
- 瓶やラベルの意匠が変わっていないか
- 製造ロットの表記
- 購入時期が数年空いていないか
- 自分の嗅覚や体調が変わっていないか
「昔のほうが良かった」という感想は、実際に処方が変わっている場合と、記憶が美化されている場合があります。
古い在庫を探す人もいますが、経年で変質しているので当時の香りとは限りません。
気に入った処方に出会えたら、同じ時期のものをもう1本確保しておくという考え方もあります。
安さより優先すべきこと
価格だけを見て選ぶと、別のところで損をします。
1つは鮮度です。並行輸入の在庫は、長く倉庫にあることがある。製造から数年経ったものは、香りが変わっています。
もう1つは、そもそも自分に合うかどうか。安く買えても、使わなければ全額が無駄になります。
3千円の差を気にして100ミリを買い、半分残して使わなくなるより、正規で30ミリを買って使い切るほうが安い。
香水は使い切って初めて元が取れる商品です。単価より、使い切れるかどうかを先に考えたほうがいい。
そのうえで、同じものを繰り返し買う段階になったら並行輸入で単価を下げる。この順番が無理がありません。
あわせて読みたい
- 使い切れる量から考えるなら香水の容量の選び方もどうぞ。
- 失敗を減らすなら香水を買う前に試す方法もどうぞ。
安さに引かれて並行輸入に手を出す前に、その香りが本当に自分に合うかを確かめておきたいところ。正規の中身を少量で試せる仕組みもあります。
ここまでの整理
並行輸入は流通経路が違うだけで、中身は同じです。偽物ではありません。
定価の2割以下、個人からの出品、外箱なしは注意が要ります。
贈り物と高額品は正規品、自分用の使い慣れた銘柄は並行輸入で足ります。
単価より、使い切れるかどうかを先に考えてください。
※本記事はプロモーションを含みます









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