三月に入って風がぬるんできたころ、棚の奥から出してくるのがこの一本です。ランバン エクラ ドゥ アルページュは、うちでは出し入れの時期がはっきり決まっている香水でした。結論から言うと、春先と秋口に強く、真夏はしまっておくほうが気持ちよく使えます。ここでは体感の持続、量の決め方、季節ごとの回り方、そして買う前に僕が確かめたかったことまで書いていきます。
この記事でわかること
- 何プッシュ、どこに吹くとちょうどよかったか
- 僕の腕での体感の持続と、香りが人に届く距離
- 春・秋・真夏・真冬で、それぞれどう変わったか
- 男が使うときの量と、吹く場所の線引き
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:エクラ ドゥ アルページュは「季節の変わり目に手が伸びる一本」
この香水の立ち位置は、一年を通して回す定番というより、季節の変わり目に手が伸びる一本です。
そう感じる理由は、立ち上がりの青さにあります。吹いた直後に出てくるのは葉と皮の匂いです。外の空気が乾いて少しひんやりしている日に、いちばんきれいに出ました。逆に湿度が上がると、同じ青さが水っぽくにじんで、しまりがなくなります。この香りは温度より湿度に左右されるのだと、二年ほど使ってようやく腑に落ちました。
使い始めるのは三月の半ばです。朝はまだ冷えるのに昼だけ空気がぬるむ、あの数週間。ここで引き出しから出して、机の脇に立てます。手が止まるのは六月に入ってからでした。梅雨の湿気が来ると青い部分が崩れて、自分でも締まりが悪く感じたからです。そこで一度しまい、次に出すのは九月の終わり。朝の空気が乾いてきたころに戻してきて、十一月いっぱいまで使います。コートを出すころには、また箱に入れて引き出しの奥です。年に二回、春と秋だけ回っている、という言い方がしっくりきます。真冬に一度だけ通して使った年もありましたが、そのときは香りが立ち上がらないまま静かに消えていきました。

つまり、この一本を気持ちよく使う条件は、乾いた空気です。うまく香らないと感じたら、量を足す前に季節と天気を疑ったほうが早く答えが出ます。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
Ryo
香水を替えたと気づかれる前に、機嫌がよさそうだねと言われる香りです。
ランバン エクラ ドゥ アルページュ の基本情報
買う前に引っかかっていたのは、香りそのものよりも「どこから買えば正規のものが届くのか」でした。ブランドのサイトを開いてもフレグランスの入口が見当たらず、たどり着いたのは日本の正規輸入代理店のページです。国内では、そこが公式の情報源になっていました。名前の似た香水がいくつも並んでいるのも迷いのもとで、僕が使っているのは「エクラ・ドゥ・アルページュ」のオード パルファムです。ローズやブロッサムと名の付く派生も棚にあるので、買うときは商品名の後ろまで読んだほうが安全でした。
容量は30mL・50mL・100mLの3展開で、50mLにはスリーブが付いたものもあります。僕が選んだのは真ん中の50mLでした。年に二回しか回さない使い方だと100mLは減りきらず、瓶の中で季節を二回も三回もまたぐことになります。30mLは机に置いたときの姿が軽くて好きですが、春と秋の二シーズンを走らせるなら50mLがちょうどよかったです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ランバン |
| 商品名 | エクラ・ドゥ・アルページュ オード パルファム |
| 容量 | 30mL・50mL・100mLの3展開(50mLはスリーブ付きもあり) |
| 香調 | フレッシュ モダン フローラル |
| トップ | グリーン ライラック/シシリアン レモン リーブス |
| ミドル | 藤/グリーンティー リーブス/ピーチブロッサム/レッドピオニー |
| ベース | ホワイトシダー/スイートムスク |
| 価格 | 50mLで11,550円 |
| 剤形 | 記載なし |
売り場の話をもうひとつ。ランバンの香水はいろいろな店から出ていて、商品ページの書き方も店によってばらばらです。「並行輸入品」と明記しているところもあれば、何も書いていないところもあります。届いてから箱の刷りが違うと気づくのは気分のいいものではないので、買う前にページの表記を自分の目で確かめる。この一手間だけは省かないほうがいいと思っています。
香りの変化
この一本は、公式に三つの層が並べて出されている香水です。逐語で追いながら、僕の腕の上で実際にどう動いたかを重ねていきます。層の名前が付いているぶん、変化の順番を追いやすい香りでもありました。
トップ
出だしはグリーン ライラックとシシリアン レモン リーブスです。ライラックと聞いて想像する花の甘さよりも、先に来るのは葉のほうでした。手のひらで青い葉を折ったときの、少し苦い緑の匂い。そこにレモンの葉の酸がきりっと差し込まれて、最初の十五分ほどは花よりも植物園の温室に近い顔をしています。ここが好きかどうかで、この香水と続くかどうかが決まると思います。僕は初めて吹いた日、正直この段階では花の香りだと思っていませんでした。
ミドル
二十分ほど過ぎると、藤とグリーンティー リーブス、ピーチブロッサム、レッドピオニーが順に立ち上がってきます。ここからが本題で、青さの奥から柔らかいものが押し上げられてくる感じがはっきり分かります。藤の甘さは重さのない甘さで、桃の花が肌のほうへ丸みを足し、ピオニーがそこにわずかな厚みを乗せる。緑茶の葉が全体をきゅっと締めているので、甘い方向へ振り切らないのがこの時間帯の良さです。僕がこの香水を手放さない理由は、ほとんどこの三十分から二時間のあいだにあります。
ベース
最後に残るのはホワイトシダーとスイートムスクです。木のほうが先に出てきて、そこへムスクが薄く重なる順番でした。ここまで来ると香りは肌のすぐ上にしか残っておらず、自分で襟元を引き上げてやっと分かる距離になります。遠くへ届く力はここで尽きますが、シャツを脱ぐまで消えません。夜、家に帰って上着を掛けたときに袖からふっと戻ってくるのは、決まってこの木とムスクの層でした。
STEP 1|0〜30分
トップのグリーン ライラックとシシリアン レモン リーブス
葉の青さと酸がはっきり出て、花はまだ後ろにいる
STEP 2|〜3時間
ミドルの藤・グリーンティー リーブス・ピーチブロッサム・レッドピオニー
柔らかさが前に出て、正面に立った人に届く距離になる
STEP 3|それ以降
ベースのホワイトシダーとスイートムスク
肌の近くだけに残り、襟元に鼻を寄せると分かる
正直な注意点
気持ちよく使える範囲は広くありません。買う前に知っておいてほしい弱点が二つあります。
一つめは真夏です。気温が上がると立ち上がりの青さと酸だけが前に飛び出して、花の柔らかさが追いついてきません。八月の昼に外を歩いた日は、自分の腕から酸っぱい匂いだけが返ってきて、腕まくりをした自分の判断を悔やみました。冷房の効いた室内へ入れば落ち着きますが、外に出る予定がある日はそもそも吹かないほうが賢いです。
二つめは持続の短さです。僕の腕での体感は4〜5時間で、そのあとは肌の近くにだけ残ります。朝に吹くと、昼の休憩を過ぎたころには自分でも探さないと分からなくなりました。夕方まで香らせたい日は、昼に一度足すか、はじめから夜に合わせて吹くか、どちらかを選ぶことになります。足す量は一プッシュで十分でした。
注意
① 真夏の屋外に弱い。気温が上がると青さと酸だけが前に出て、花の柔らかさが追いつかない
② 体感の持続が短め。僕の腕では4〜5時間で肌の近くだけになり、夕方まではもたない
合う人・合わない人
向き不向きがはっきり出る香りなので、買う前に自分がどちら側かを決めておくと失敗しません。
軸になるのは「距離」です。この香水は遠くまで飛ばず、正面に立った人にやっと届くくらいの範囲で完結します。だから、香りで存在を知らせたい人には物足りません。逆に、自分の身なりを整えるための道具として香水を使う人には、これ以上ないくらい扱いやすい相手です。
説明文で描かれているのは現代的な女性の姿ですが、量さえ落とせば男の僕の肌でも甘さが前に出ませんでした。僕は服の上に一プッシュだけと決めています。肌に直接つけると体温で花の部分が前に出すぎて、甘さが顔の近くに居座ります。シャツの胸元、それも布の上。ここに落ち着いてから、性別の話は自分の中で消えました。
こんな人に合う
- ✓ 香水だと気づかれずに清潔感だけ足したい人
- ✓ 春と秋に回す一本を決めておきたい人
合わないかも
- × すれ違いざまに香りを残したい人
使う場所と時間
いちばん相性がよかったのは、平日の朝でした。
理由は空気の温度です。出勤前の家を出る時間帯は空気がまだ冷たく、青い立ち上がりが尖らずに広がります。シャツにジャケットを羽織る格好とも相性がよく、袖を動かすたびに上着の内側から柔らかい部分が返ってきます。逆に夜の屋内で吹くと、ミドルの花がいきなり顔を出してきて、朝とは別の香水のように感じました。

服でいうと、綿のシャツか、目の詰まったニットが合います。革のジャケットのようにそれ自体が匂いを持っている服だと、この香水の細い青さが押し負けました。休日なら、昼のうちに用事を済ませる日に吹きます。カフェで人と向かい合って座るくらいの距離が、この香りの届く範囲とちょうど重なるからです。夜に人と会う日も悪くありませんが、そのときは香りが早く終わるのを見越して、出かける直前に吹くようにしています。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 距離が短いので隣の席まで飛ばない |
| 夜デート | ○ | 正面に座る距離ならちょうど届く |
| 休日 | ◎ | 乾いた空気の昼によく伸びる |
| 真夏 | △ | 青さと酸が尖って重くなる |
保管で中身は変わる
置き場所で香りは変わります。うちでこの一本を引き出しにしまっているのは、季節で休ませる期間が長いからです。
年に二回しか使わない香水は、半年近く同じ場所でじっと待つことになります。問題は、その待ち時間に浴びる光と湿気。次に出したときの一プッシュ目で、はっきり違いが出ます。特にこの香りは立ち上がりの青さが命綱なので、そこが鈍ると全体が別物になってしまいます。箱に戻して、引き出しの奥へ。手間はこれだけですが、九月に出したときの一発目が気持ちよく決まるかどうかは、ここで決まっていました。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 光で中身が傷み、色が濃くなる |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気と温度差で立ち上がりが鈍る |
| 暖房の近く | × | 温度が上がって劣化が早まる |
| 半年しまう時期がある | 箱ごと引き出しの奥へ | 休ませる期間が長いぶん、置き場所の差が次のシーズンに出る |
口コミの読み方
「柔軟剤、変えた?」。職場でそう聞かれたことがあります。褒められたのか、香水だと気づかれなかっただけなのか、しばらく判断がつきませんでした。いまはどちらでもよくて、そう聞こえる距離で香っていたことのほうが大事だったと思っています。
「甘すぎる」という声は、たぶんつけ方の話。肌に直接吹くと、桃の花と藤が体温で押し上げられて確かに甘く寄ります。布の上に一プッシュへ変えたとき、その甘さは半分ほど下がりました。甘いと感じた人は、まず吹く場所を変えてみるほうが早いです。
「他人と被る」については、そのとおりだと答えるしかありません。名前の通った一本ですから、同じ空間で同じ香りに出会うことはあります。僕は時間帯をずらすくらいしか対策を持っていませんし、被って困る場面では別の瓶を持ち出します。
「香りが弱い」は半分だけ当たりです。遠くへは飛びませんが、自分の襟元では最後まで残っていました。弱いというより、香る範囲が最初から狭く設計されている。この見方に切り替えてから、僕はこの香水を評価し直しました。
口コミの読み方
| 甘すぎる | 肌に直接つけると甘く寄る。布の上へ変えると半分ほど下がった | |
| 他人と被る | 同意する。名前が通っているので、被って困る日は別の瓶にする | |
| 香りが弱い | 半分は当たり。遠くへ飛ばないだけで、自分の襟元では最後まで残る |
まとめ
エクラ ドゥ アルページュは、乾いた空気の季節に手が伸びる香水でした。三月から六月、九月末から十一月。うちではこの二区間だけを回していて、真夏と真冬は棚の中です。使う季節さえ合っていれば、青い立ち上がりから藤と桃の花へ落ちていく数十分は、値段のことを忘れて楽しめます。
量は布の上に一プッシュ。持続は体感4〜5時間で、そのあとは自分だけのものになります。人に気づかせるための香水ではなく、自分の身なりを一段整えるための香水。そう割り切って使うと、この一本はとても長く付き合えます。
この記事のまとめ
- ✓春先と秋口の乾いた空気で気持ちよく香り、真夏と真冬は棚に戻すのが正解だった
- ✓服の上に一プッシュ。肌に直接つけると花の部分が前に出すぎる
- ✓体感の持続は4〜5時間。そのあとは襟元に鼻を寄せて分かる距離になる
※本記事はプロモーションを含みます

コメント