紅茶の香水と聞いて思い浮かぶのは、たぶん甘いミルクティーのほうだと思います。テ ノワール 29 は、そこからいちばん遠い場所にありました。結論から言うと、これは乾いた葉とタバコの香りです。甘さを探しても見つからない、その代わりに何が残るのか。使った僕の正直なところを書きます。
この記事でわかること
- 紅茶と聞いて想像する甘さとの違い
- 僕の肌での持続と、朝に選ぶ理由
- マフラーや枕に残る匂いのこと
- 昔の僕がこの手の香りに持っていた偏見
LE LABO THÉ NOIR 29 オード パルファム 50mL
参考価格 32,230円前後
紅茶の抽出香と干し草・タバコの渋い余韻を、書斎のような落ち着いた香りに求める人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
紅茶というより、乾いた葉の香りです
テ ノワール 29 で香るのは、茶葉そのものです。カップに注いだ紅茶を思い浮かべていると、たぶん外します。ル ラボはこの香りを「気品高い葉の香りと、それを取り巻くクラフツマンシップへの叙情詩」と言い表しています。詩的すぎる言い方ですが、缶を開けた茶葉に鼻を近づけたときの、あの乾いた渋さを思い出してもらうと近いです。
甘さはほとんどありません。砂糖もミルクも入っていない側の紅茶で、そこへ干し草とタバコの気配が重なります。僕の肌では7時間前後もちました。朝につければ、夕方に電車へ乗るころまで残っています。濃度はオード パルファム。ただし香り方が静かなので、濃度の数字ほど主張しません。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
3万円台をどう受け止めるか
50mLで32,230円(税込)という値段は、正直に言えば軽く出せる額ではありません。僕も買うと決めるまでに何か月か迷いました。公式には15mLが14,300円、100mLが47,190円という並びもあって、小さいほうから始める手もあります。
値段の話をもう少し続けると、この香水は1回に使う量が少なくて済みます。1プッシュで7時間前後もつので、僕は日中に足すことがありません。瓶の値段だけを見ていたら、たぶん買わずに終わっていました。
それでも50mLにしたのは、この香りが毎日使う側に入ると思ったからでした。香水は特別な日だけのもの、という買い方をするなら15mLで足ります。逆に平日の朝に手を伸ばす1本として選ぶなら、50mLは1年で消える量ではありません。僕の場合は後者でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ル ラボ |
| 商品名 | テ ノワール 29 オード パルファム |
| 容量 / 価格 | 50mL:32,230円(税込) |
| 濃度 | オード パルファム |
| 香調 | トップ:ブラックティーの特別な抽出物、ドライでリーフィーな香り、ベース:干し草、タバコを思わせるラストノート |
15mLから試すか、50mLで腹を決めるか。判断の材料はこの先にあります。
LE LABO THÉ NOIR 29 オード パルファム 50mL
参考価格 32,230円前後
紅茶の抽出香と干し草・タバコの渋い余韻を、書斎のような落ち着いた香りに求める人向け。

時間でここまで乾いていきます
乾いた方向へ、最初から最後まで一直線に進みます。途中で甘くなる瞬間がないので、変化というより、同じ景色が少しずつ暗くなっていく感じでした。
トップ:ブラックティーの特別な抽出物が立ちます
つけた直後に来るのは、ブラックティーから取った抽出物です。ドライでリーフィーな香り、とル ラボが書いているとおりで、水気がありません。葉を乾かして、それを指で潰したときのあの匂い。紅茶というより、茶葉の缶に近いところから始まります。
ここが好きになれるかどうかで、この香水の評価はほとんど決まります。僕はこの乾き方が気に入って買いました。うるおいのある香りを探している方だと、最初の10分で違うと感じるはずです。
ベース:干し草とタバコの余韻が残ります
時間が経つと、干し草とタバコを思わせる余韻が出てきます。これがいわゆるラストノートで、茶葉の渋さがそのまま古びていくような残り方です。タバコのほうは、火をつける前の葉の状態に近いです。箱を開けたときの、あの乾いた匂いを思い出してもらうと早いと思います。
干し草のほうは、乾いた草を束ねた倉庫の空気に近いものがありました。この2つが重なると、香りに年季のようなものが出ます。僕がこの香水を手放さない理由は、たぶんこの後半の顔にあります。
名前に「29」と数字が入っているせいか、買う前は実験的な香りを想像していました。実際に使ってみると、むしろ手堅い作りです。派手な瞬間はどこにもありませんが、朝につけて夕方まで嫌にならない香りというのは、そう多くありません。
STEP 1|0〜30分
ブラックティーの抽出物が立ちます
水気のない、乾いた渋さです
STEP 2|〜3時間
渋さが落ち着いて肌に寄ります
自分では気づきにくくなります
STEP 3|それ以降
干し草とタバコの余韻
年季の入った匂いに変わります
慣れるまで引っかかったところ
いい面ばかりではありません。買ってから慣れるまでに、2つほど引っかかったところがあります。
ひとつは、途中で自分では分からなくなることです。香り方が静かなので、つけて2時間もすると「もう消えたのでは」と不安になります。そこで足すと濃くなりすぎるので、いまは最初の1プッシュから追加しないと決めています。上着を脱いだときに戻ってくるので、消えてはいません。
もうひとつは、甘さがまったくない点です。華やかさを求めて買うと、地味に感じると思います。香水らしい甘さを1つも含まない香りなので、その日の気分を上げる目的には向きません。逆に、静かに支度をしたい朝には合っていました。
注意
① 途中で見失う。静かに香るので追加したくなりますが、足すと濃くなりすぎます
② 甘さが一切ない。華やかさを求めて買うと地味に感じます
Ryo
紅茶の香水ではなく、茶葉の缶を開けたときの香水です
買って後悔しないのはこんな人
甘い香水に疲れた方に、よく効く1本です。果実も砂糖菓子のような甘さもここには入っていません。残るのは乾いた葉だけでした。香りを楽しむというより、その日の気持ちを整えるために使っている感じです。朝の身支度で気持ちを切り替えたい方とは、相性がいいはずです。
静かな香りを探している方にも向いています。1プッシュで自分の周りだけに収まるので、人と近い距離で仕事をする日にも量を悩まずに済みます。
やめておいたほうがいいのは、香水に華やかさを求める方です。それから、つけた瞬間の印象で選びたい方も合わないと思います。この香水がいちばん良くなるのは3時間目以降なので、最初の数分で判断すると損をします。
こんな人に合う
- ✓ 甘い香水に疲れて、乾いた香りを探している人
- ✓ 人と近い距離で仕事をする日に使いたい人
合わないかも
- × つけた瞬間の華やかさで選びたい人
平日の朝にいちばん使います
僕がこれを手に取るのは、平日の朝です。仕事に出る日の玄関で、首筋に1プッシュ。甘さがないぶん、頭が起きていない時間帯でも重たくなりません。夜に使うこともありますが、回数としては圧倒的に朝が多いです。
おもしろいのは、服に残ったときのほうが良い匂いがすることです。この香りをつけた日のマフラーは、翌朝になるとタバコと干し草の部分だけが濃く残っています。洗う前に一度鼻を近づけてしまうくらい、僕はこの残り方が好きです。枕に移った日も同じで、寝る前より起きたときのほうがきれいに香ります。香水は肌につけるものですが、この1本に関しては、布に移ってからが本番だと思っています。ニットの首元に少しだけ吹いておくと、その日ずっと同じ濃さで香ってくれるのも気に入っている点です。
服装は、乾いた質感のものが合いました。ウールのジャケット、コットンのシャツ、色は茶か灰。つやのある素材より、少しざらついたもののほうが釣り合います。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 首筋に1プッシュで、周りに広がりすぎません |
| 夜デート | ○ | 甘さがないぶん静かに寄ります |
| 休日 | ○ | 乾いた質感の服を着る日に合います |
| 真夏 | △ | 汗で渋さが強く出るので量を減らしています |

衣装ケースの引き出しに入れています
いま置いているのは、衣装ケースの引き出しの中です。服と同じ場所に入れているのは、この香水がいちばん良い顔をするのが布の上だと気づいたからでした。取り出すときに、シャツの畳んである段から手を伸ばす形になります。
光も熱も入らない場所なので、置き場所としても具合がいいです。洗面所に置いていたころは、支度の流れでつけられるのが楽でしたが、湯気の立つ部屋に香水を置きっぱなしにするのはやめました。いまの場所に移してから、朝の手順のほうを香水に合わせています。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 毎朝使うぶん出しっぱなしになりやすいので、窓辺は最初から候補外でした |
| 浴室・洗面所 | × | 服と一緒にしまうと決めたので、洗面まわりは選びませんでした |
| 暖房の近く | × | 引き出しの中まで暖房の熱は届かないので、いまの置き方に落ち着いています |
僕も昔は同じことを言っていました
紅茶の香水なんて、食べ物の匂いを身につけるようなものだ。数年前の僕は、本気でそう思っていました。香水は花か木か、せいぜい柑橘まで。飲み物の名前がついた香りは、子どもっぽい遊びだと決めつけていたわけです。
その考えが崩れたのが、この1本でした。テ ノワール 29 には、飲み物としての紅茶がほとんど出てきません。出てくるのは乾いた葉と干し草とタバコで、どれも食べ物の匂いではありませんでした。名前だけで判断していた自分が、ずいぶん損をしていたと思います。
甘くないのではないか、という点も昔の僕は気にしていました。これは当たりです。甘さを探すと見つかりません。それから、静かすぎて意味がないのではないか。これは外れでした。静かでも、上着を脱いだときや翌朝のマフラーで、ちゃんと存在を主張してきます。
買う前に迷った点
| 飲み物の匂いを身につけるようでは | 出てくるのは乾いた葉と干し草で、飲み物の紅茶ではありません | |
| 甘くないのではないか | そのとおりで、甘さを探すと見つかりません | |
| 静かすぎて意味がないのでは | 上着を脱いだときと翌朝のマフラーで主張してきます |
紅茶の香水を疑っていた人へ
名前で敬遠していたなら、一度この乾き方を確かめてみてほしい1本です。紅茶という言葉から想像する甘さは、ここにはありません。あるのは茶葉の渋さと、干し草とタバコの余韻だけです。
僕の使い方は、平日の朝に首筋へ1プッシュ。それで7時間前後もちますし、その日のマフラーは翌朝まで香ります。50mLを選んだのは、これを毎日の側に置くと決めたからでした。
この記事のまとめ
- ✓ 飲み物の紅茶ではなく、乾いた茶葉と干し草、タバコの香り
- ✓ 僕の肌で7時間前後。首筋に1プッシュで足ります
- ✓ 3時間目以降がいちばん良く、最初の数分で判断すると損をします
- ✓ 甘さは一切ないので、華やかさを求める人には向きません
毎朝の1本にするかどうか。決まったら、あとは容量を選ぶだけです。
LE LABO THÉ NOIR 29 オード パルファム 50mL
参考価格 32,230円前後
紅茶の抽出香と干し草・タバコの渋い余韻を、書斎のような落ち着いた香りに求める人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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