上着を出した日、いっしょに棚の前列へ戻ってくる香水があります。ル ラボのサンタル 33 です。焚き火の煙をそのまま木に染み込ませたような香りで、気温が下がってからのほうが断然きれいに香ります。使い込んだ僕が、出番の作り方と、量を間違えた日のことまでレビューします。
この記事でわかること
- 煙と木がどう組み合わさっているのか、素材ごとの届き方
- 朝に1吹きしたあと、どこまで香りが残るか
- 出番が増える季節と、棚の奥へ戻す時期
- 煙の強さと季節について、僕が出した答え
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
煙のついた木、それがサンタル 33です
ル ラボがこの香りに与えた言葉は、焚き火、柔らかく漂う煙、灯りが消えた後に立ち上がる官能の世界、でした。詩的すぎると思って読んでいたのですが、肌に乗せると本当にそのとおりでした。煙る数種の木のような香りが、スパイシーでレザリーなムスキーノートをもたらす、と書かれていて、この「煙る木」という言い方がいちばん近いです。
キャンプの翌朝、上着に残っている匂いを思い出してください。あれの心地いい側だけを取り出したものだと思ってもらうと近いです。木そのものの匂いというより、木が燃えたあとの空気の匂いです。
持続は僕が使った感じで8時間ほど。朝に1吹きしておけば、帰宅して上着を脱ぐときにまだ残っています。濃度がオード パルファムなので、1日つけ直さずに済むのはありがたいところです。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
買う前に確かめたのは濃度と容量でした
僕が買う前に確かめたのは、この2つだけです。オード パルファムであること、そして本体が50mLであること。濃度が高いほうだと分かった時点で、1日に何度もつけ直す前提の香水ではないと判断できました。実際そのとおりで、朝に1吹きすれば足ります。
50mLという容量は、毎日つける人には少なく見えるかもしれません。ただ、この香りは1吹きで十分に届くので、僕の場合は季節をひとつ越えてもまだ半分以上残っていました。毎日つける香水ほど早く減らないので、容量で迷っているなら、使う頻度から逆算して決めるのが確実だと思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ル ラボ |
| 商品名 | サンタル 33 オードパルファム |
| 容量 / 価格 | 50mL:31,200円(税込) |
| 濃度 | オード パルファム |
| 香調 | 煙る数種の木、スパイシー、レザリーなムスキーノート、カルダモン、アイリス、バイオレット |

何が煙をつくっているのか
ル ラボが挙げているのは、煙る数種の木、スパイシーでレザリーなムスキーノート、そしてカルダモンとアイリス、バイオレットです。ブランド自身が「まるでパチパチと音を立て香ります」と書いていて、これが比喩ではないと分かる質感がありました。ただ、肌に乗せてしまうと、どこまでが木でどこからがカルダモンなのか、僕には指を差せません。素材の名前を分けて言えるのは、嗅ぐ前だけでした。
煙る木:この香水の顔になる部分
この香水の印象は、ほとんどここで決まりました。木の粉っぽさと、その木が燃えたあとの煙が、分けられない状態で混ざっています。乾いた質感で、湿った森の匂いとは違う方向です。レザリーなムスキーノートが加わることで、その煙に革の厚みのようなものが出ます。
正直に言うと、この部分の強さがこの香水の評価を分けると思っています。僕は好きですが、煙の匂いが苦手な方なら肌に乗せてすぐ答えが出るはずです。試せる機会があるなら、手の甲だけで決めずに、少し時間を置いてから判断してみてください。
カルダモン:乾いた辛さが煙に混ざる
カルダモンは量として多くはありませんが、入っているかどうかで印象が変わる部分です。煙だけだと重たくなるところに、乾いた辛さが混ざることで空気が通ります。料理で使うカルダモンより硬い、木の皮を噛んだときのような辛さでした。
この辛さのおかげで、香りが肌に貼りつかずに動きます。上着の内側で温まったときに、ここが強く出てくるのが分かります。煙だけを想像して買うと、この乾いた辛さは嬉しい誤算になるはずです。木の香りが苦手な理由が「こもる感じ」にある方には、ここが効いてくると思います。
アイリスとバイオレット:煙のなかにある柔らかさ
この2つがあることに、僕はしばらく気づきませんでした。煙と木が大きく出るので、量としては控えめです。それでも鼻を近づけると、粉のような柔らかさがちゃんとあるんですよね。花の甘さというより、化粧品の蓋を開けたときのような静かさに近いです。
この柔らかさがあるから、煙が荒っぽくなりません。煙だけの香水だったら、僕はここまで長く使っていないと思います。
STEP 1|0〜30分
煙がはっきり出ます
部屋を移っても自分で追えます
STEP 2|〜3時間
肩のあたりに落ち着きます
動くたびに返ってきます
STEP 3|それ以降
服のほうにも移っています
夜に脱いだシャツからまだ香ります
つまずいた2つのこと
ひとつ目は、服に残ることです。上着やマフラーに1シーズンぶん重なると、洗濯に出すまで匂いが抜けません。僕は上着の内側につけるのをやめて、首筋だけにしました。同じ上着を毎日着る季節だからこそ、ここは早めに決めたほうがいいです。服に香りを残したくない仕事があるなら、つける場所を先に決めてから買うほうが安心できます。
ふたつ目は、量の加減です。これは1吹きで足ります。2吹きした日に、自分で香りを追いかけてしまって集中できなくなったことがありました。濃度が高いぶん、多めにつけたときの戻し方がありません。少なく始めて、足りなければ翌日に増やすくらいでちょうどいいです。
注意
① 上着やマフラーに残る。洗濯に出すまで抜けないので、僕は首筋だけにつけています
② 1吹きで十分。2吹きした日は自分で香りを追いかけてしまい、集中できませんでした
Ryo
煙が好きかどうか、それだけで評価が真っ二つに分かれる香りです
こういう方には強くすすめます
木の香りを探していて、けれど木の落ち着きだけでは物足りない、という方に向いている香りです。そこに煙と革の質感が乗るので、静かなのに存在感が残ります。夜に人と会う予定がある日の1本としても働きます。
それから、香水のつけ直しが面倒だという方。僕が使った感じで8時間ほど香るので、朝に1吹きしておけば1日そのままです。逆に向かないのは、場面に合わせて香りを切り替えたい方。この香りは途中で引っ込んでくれないので、朝に選んだ時点でその日が決まります。暑い時期に使いたい方にも、僕はすすめません。
こんな人に合う
- ✓ 木の香りに煙と革の質感を足したい人
- ✓ 朝に1回つけて1日そのままにしたい人
合わないかも
- × その日の予定に合わせて香りを変えたい人
出番は上着を着る季節です
僕がこれを棚の前列に戻すのは、上着を出す時期です。だいたい10月の終わりごろ、朝に羽織るものが必要になった日から使い始めます。気温が下がると煙が際立って、空気の乾きと香りの乾きが揃うんですよね。同じ1吹きでも、夏とは別の香水のように感じます。
戻すのは、シャツ1枚で出られるようになった頃です。汗ばむ季節に使うと、煙と汗が同じ方向を向いてしまって、自分で気になります。去年は5月の連休あたりで棚の奥へ移しました。つまり僕にとっては、1年のうち半分ほど眠っている香水です。それでも手放す気にならないのは、出番のある半年のあいだ、ほかの香水に持ち替えたくならないからです。
似合うのは、厚手のニット、濃い色のコート、革靴。素材に厚みがある服のほうが釣り合います。夜に灯りを落とした場所へ行く日は、迷わずこれでした。
使う場面
| 仕事・オフィス | ○ | 首筋に1吹きまでにしています |
| 夜デート | ◎ | 肩の近くまで来た相手にだけ届く濃さです |
| 休日 | ◎ | コートを着て出かける日に選びます |
| 真夏 | × | 汗と同じ方向を向いて自分で気になります |

箱ごと棚の上段に置いています
箱は取ってあります。買ったときは捨てるつもりでいたのですが、使わない時期が半年近くあると分かってから、しまう入れ物として残すことにしました。季節ものの香水は、出しっぱなしにする理由がありません。
いまは、クローゼットの上段に箱ごと入れています。上着をしまう場所と同じなので、衣替えのときに必ず目に入るのが理由です。使う季節になったら箱から出して寝室の棚へ移し、終わったらまた箱に戻す。この往復が、僕の場合はいちばん長く続いています。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 半年しまう香水なので、光の入らない場所を最初から選びました |
| 浴室・洗面所 | × | 衣類と一緒にしまいたいので、洗面まわりは候補に入れていません |
| 暖房の近く | × | 冬に毎日使うぶん、暖房の風が当たらない段を選んでいます |
木の香りを退屈だと思っていた頃
「木の香りは結局どれも同じ」。数年前まで、僕は人にそう言っていました。落ち着いてはいるけれど退屈で、わざわざ選ぶ意味が分からない。そう思っていたので、この手の棚の前では立ち止まらなかったんです。
その考えが変わったのは、煙と革が乗っているものを知ってからでした。木だけだと確かに静かですが、そこに燃えたあとの空気と革の厚みが混ざると、まったく違う表情になります。サンタル 33 を使い始めてから、木の香りをひとまとめにして語るのをやめました。
買う前に確かめたかったのは、煙が強すぎないか、という一点です。答えは「強い」でした。ただ、アイリスとバイオレットの柔らかさが同居しているので、荒れた印象にはなりません。もうひとつ迷っていた「季節を選ぶのではないか」も、そのとおりでした。暑い時期には僕は使いません。そのぶん、上着の季節には毎日これです。
買う前に迷った点
| 煙が強すぎないか | 強いです。ただし柔らかさが同居しているので荒れません | |
| 季節を選ぶのではないか | そのとおりで、僕は暑い時期には使いません | |
| 量の加減が難しくないか | 1吹きと決めてしまえば迷いません |
棚に戻す日と、また出す日
僕にとってこの香水は、1年の半分だけ働く道具です。上着を出した日に前列へ来て、シャツ1枚になった日に奥へ戻る。その往復がもう何年か続いていて、いまのところ代わりは見つかっていません。
木の香りを退屈だと感じてきた方にこそ、これを強くすすめます。煙と革が乗るだけで、木の香りはここまで変わります。
この記事のまとめ
- ✓ 焚き火の煙をまとったような木の香りで、乾いた質感
- ✓ カルダモンの辛さとアイリスの柔らかさが、煙の荒さを抑える
- ✓ 持続は僕が使った感じで8時間ほど。朝に1吹きで足りる
- ✓ 上着を着る季節の香水。暑い時期には向かない
※本記事はプロモーションを含みます

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