抹茶を香水にすると聞くと、日本人ほど身構えるはずです。飲み物としての抹茶を知っているぶん、判断が厳しくなる。実際の構成を見ると、抹茶だけで作ろうとはしていません。
抹茶の香りを香水にする難しさ
抹茶の香りは、青海苔のような磯の要素と、焙じた穀物のような要素が同居しています。
この2つをそのまま再現すると、香水としては食べ物に寄りすぎます。
| 要素 | そのまま使うと |
|---|---|
| 青い草の香り | 強すぎて重い |
| 磯の要素 | 香水には向かない |
| 渋み | 再現が難しい |
| 焙じた甘さ | 使いやすい |
だから抹茶の香水は、「抹茶そのもの」ではなく印象を作ることになります。
ル ラボは2006年にニューヨークで始まったブランドです。注文を受けてから店頭で調合し、そのラベルに日付と名前を入れる。この売り方そのものがブランドの中身になっています。
何を合わせているか
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| 抹茶のアコード | 主役。青く静かな茶 |
| イチジク | クリーミーな甘さ |
| ベチバー | 乾いた根の落ち着き |
| シダーウッド | 質感のある木 |
| ビターオレンジ | 明るさを足す |
イチジクが入っているのが特徴です。果実の甘さと葉の青さを同時に持つ素材です。
抹茶の青さとイチジクの青さが重なり、そこにクリーミーな甘さが乗る。
ベチバーとシダーで足元を固めているので、飲み物ではなく香水として成立しています。
名前についている数字は、配合されている原料の数だと公式は説明しています。サンタル33なら33種類。数が多いほど良いという意味ではなく、その香りを作るのに何種類を要したかという記録です。
時間による変化
時間の変化
- 最初:ビターオレンジの明るさと青い茶
- 1〜3時間:抹茶とイチジクが中心に
- 3時間以降:ベチバーとシダーの乾いた木
全体に静かで、派手さがありません。
公式は「高貴な静けさ」と表現しています。実際、香りの立ち方は控えめです。
近い距離でだけ分かる香りなので、職場でも使いやすい部類に入ります。
日本人が試すときの注意
抹茶を知っているぶん、期待とずれる可能性があります。
ずれやすい点
- 飲む抹茶の渋みは再現されていない
- イチジクの甘さが前に出る場面がある
- 後半は木の香りになる
- 薄茶より濃茶に近い静けさ
「抹茶の香りがする香水」を期待すると、少し違うと感じるはずです。
抹茶を軸にした静かな香り、という捉え方のほうが実態に近い。
そこを理解して試すと、評価が変わります。
場面ごとの使いやすさ
| 場面 | おすすめ度 |
|---|---|
| 職場 | ◎ |
| 日常 | ◎ |
| 春秋 | ◎ |
| 食事の席 | ◎ |
| 夜の外出 | ○ |
使う場面をほとんど選びません。
甘さが控えめで、食事の場面でも邪魔になりにくい。
合わせやすい服
- 白いシャツ
- 生成りや薄い色
- 麻
- きれいめのカジュアル
短所をはっきり書く
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 主張が弱い | 中 |
| 抹茶を期待するとずれる | 中 |
| 価格が高い | 大 |
| 特徴が分かりにくい | 中 |
静かすぎて、何の香りか説明しにくい香水です。
褒め言葉でもありますが、3万円を出して「地味だ」と感じる可能性がある。
はっきりした個性を求めるなら、他の香りのほうが満足度は高い。
イチジクという素材
近年の香水でよく使われるようになった素材です。
| 部位 | 香りの印象 |
|---|---|
| 果実 | 甘くミルクのよう |
| 葉 | 青く苦い |
| 樹液 | 乳のような白さ |
香水で使われるのは、この3つを混ぜた印象です。
果実の甘さと葉の青さを同時に持つので、甘い香りにも青い香りにもなじみます。
抹茶と合わせると、抹茶の青さを果実側から支える形になる。
イチジク単体の香水もありますが、この1本では脇役として機能しています。
比べたうえで「これだ」と思ったなら、こちらです。
テ ノワール29との違い
| マッチャ26 | テ ノワール29 | |
|---|---|---|
| 茶の種類 | 抹茶 | 紅茶 |
| 方向 | 青くクリーミー | 乾いて甘い |
| 主張 | 弱い | 中 |
| 季節 | 春秋 | 秋冬 |
| 合わせる素材 | イチジク・木 | 干し草・タバコ |
同じお茶でも、季節も方向も違います。
春夏に使いたいならマッチャ26、秋冬ならテ ノワール29。
両方持つ人もいますが、まず1本なら使う季節から決めるのが早い。
買い方
日本では直営店と公式オンライン、一部の百貨店で買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 15mL | 14,300円 |
| 50mL | 32,230円 |
| 100mL | 47,190円 |
15mLがあるのがこのブランドの良いところです。3万円を出す前に、1万4千円台で試せます。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 直営店・公式 | 定価 | ラベルに名入れができる |
| 百貨店の取扱店 | 定価 | 店舗が限られる |
| 通販の並行輸入 | 上下する | 保管状態が分からない |
通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。香水は熱と光で劣化するので、輸送と保管の条件が読めない点は許容が要ります。
静かな香りは、店頭では判断しにくい部類です。
15mLを買って、実際の生活の中で1週間使う。そこで初めて評価が決まります。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
あわせて読みたい
- 紅茶のほうと比べるならル ラボ テ ノワール29もどうぞ。
- 肌との相性を知るなら香水が似合わないと感じる理由もどうぞ。
- 同じブランドのル ラボ コリアンドル39もどうぞ。
締めくくりに
抹茶に、イチジク・ベチバー・シダーを合わせた構成です。
飲む抹茶の渋みは再現されていません。期待とずれる可能性があります。
静かで場面を選ばず、職場や食事の席でも使えます。
特徴が分かりにくい香りなので、はっきりした個性を求める人には向きません。
※本記事はプロモーションを含みます









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