値札を見て一度売り場を出て、三日後にまた戻った香水です。ウール ダプサンスは、僕にとってそういう買い方の一本でした。結論から言うと、これは振り向かせるための香水ではありません。着ているものの質を一段上に見せる方向へ働きます。実際に使い込んで分かった香りの出方、体感での持続、つけ直しの間隔と足す場所、買う前に知っておきたい弱点まで書いていきます。
この記事でわかること
腕に載せて分かった、粉と花がどう香るか。
体感での持続と、香りが実際に届いている距離も測りました。
僕が何時間おきに、どこへつけ直しているのか。
買う前に知っておきたい弱点と、外したほうがいい季節。
先に僕のイチオシを置いておきます。ルイ・ヴィトンの香水は扱う売り場が限られるので、ブランド名からまとめて探せる入口を通したほうが早いです。
LOUIS VUITTON ウール・ダプサンス オードゥ パルファン 100ml
参考価格 50,600円前後
グラースの瑞々しい花々を軽やかなパウダリーで纏いたい人向け。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
結論:ウール ダプサンス は「花を粉にして肌へ置いた」一本
使い込んで出た答えは、この香水は距離が短い、ということでした。廊下ですれ違った程度では相手に届きません。ところが向かい合って座ると、相手の手元が少し止まる瞬間があります。理由ははっきりしていて、自分のすぐそばだけで香るからです。
粉っぽい花、と言葉にすると化粧品の匂いを想像されがちですが、実際に近いのは別のものでした。洗いたてのウールのニットに顔を近づけたときの、あの乾いた甘さです。花の匂いがまっすぐ立ってきません。細かい粒になって肌の上へ置かれている、という感じ。ルイ・ヴィトン ウール ダプサンスは、香りで存在を主張するというより、その日の服の格を静かに底上げしてくれるタイプでした。
僕の量は、シャツを着る前に胸元へ二吹き。三吹きに増やした日は昼過ぎに自分で気になりました。オードゥ パルファンという濃度なので、量で押す必要がありません。
総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆
点を落としたのは万人受けと持続の二つでした。粉の質感が苦手な人には最後まで合いませんし、体感の持続も長いほうではありません。香りそのものの完成度については満点で構わないと思っています。
Ryo
香りをほめられる回数より、今日いい服着てるね、と言われる回数のほうが増える香水です。

ルイ・ヴィトン ウール ダプサンス の基本情報
売り場を出てから戻るまでの三日間、僕が確かめたかったのは二つだけでした。この値段の中身が何でできているのか。そして、100mLという量を自分が使い切れるのか。答えを先に置いておきます。100mLのスプレータイプで、税込50,600円。品番はLP0477です。公式の説明文で名前が挙がっている素材は、ミモザ、ジャスミン、ローズ、ペルーバルサム、サンダルウッド、ムスクの六つでした。順番を追う書き方はされておらず、キーノートとして六つが並べてあるだけなので、この記事でも同じ扱いにしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ルイ・ヴィトン |
| 商品名 | ウール ダプサンス オードゥ パルファン |
| 品番 | LP0477 |
| 濃度 | オードゥ パルファン(スプレー) |
| キーノート | ミモザ/ジャスミン/ローズ/ペルーバルサム/サンダルウッド/ムスク |
| 容量 | 100mL |
| 価格 | 50,600円(税込) |
| 買える場所 | ルイ・ヴィトンのオンラインストアと直営店 |
| 体感の持続 | 4〜5時間(僕の腕で) |
値段の受け止め方を先に書いておきます。100mLで50,600円は、1mLあたりおよそ506円という計算です。小さい容量から少しずつ試す、という入り方ができません。一本で長く付き合う前提の買い物になります。いま在庫があるかどうかは、下の入口から確かめてください。
LOUIS VUITTON ウール・ダプサンス オードゥ パルファン 100ml
参考価格 50,600円前後
グラースの瑞々しい花々を軽やかなパウダリーで纏いたい人向け。
香りをつくっている素材
この香水が面白いのは、素材が順番に出てくる作りになっていない点です。六つの香りがいっしょに立ち上がります。ブランドが出している説明文も、花のブーケをミモザのグリーン系パウダリーノートが引き立て、サンダルウッドとムスクが包み込む、という一続きの書き方でした。腕で追いかけても、どれかが引っ込んでどれかが顔を出す、という交代の感じがしません。役割を分け合った和音、と思ってもらうと近いはずです。
ミモザ:この香りの顔になっている粉
顔にあたるのはミモザです。説明文ではグリーン系のパウダリーノートとして紹介されていて、鼻で追いかけてもそのとおりに感じました。ここでいう粉は、ベビーパウダーのような白くて甘いものとは別物です。乾いた花びらを指で潰したときに残る、わずかに青くて苦い粉のほう。この苦さがあるおかげで、甘さが前に出すぎません。粉っぽいのに、子どもっぽくない。この一点がこの香水の骨でした。
ジャスミンとメイ・ローズ:真ん中で咲いている花
真ん中で咲いているのがジャスミンとメイ・ローズです。花そのものの匂いが強く立つかというと、そうでもありません。粉のスクリーン越しに花が咲いている、という表現が近いと思っています。ジャスミンは濃く出ると重たくなりがちな素材ですが、ここではミモザの粉が上に薄く乗っているので、押しつけがましさがほとんどありません。花束を抱えた人というより、花屋から帰ってきた人の匂い、というのが僕の感覚です。
ペルーバルサム、サンダルウッド、ムスク:肌の近くで香る
ペルーバルサムとサンダルウッドとムスクの三つもいます。花と粉だけだと空中に浮いてしまうところを、この三つが肌のほうへ引き戻してくれます。サンダルウッドは木の匂いとして分かるほど強くありません。バニラに近い甘い樹脂と、乾いた木の匂いがします。おかげで花がやわらかく香ります。香りが体から離れていかない理由は、ほぼここにあります。
STEP 1|0〜30分
いちばん音量が大きい時間
肌から30センチくらいまで届いて、自分でもはっきり分かる
STEP 2|〜3時間
音量が半分に落ちる
向かい合って話す距離でちょうどよく収まる
STEP 3|それ以降
肌のすぐ上だけに残る
自分では分からず、抱き合う距離でようやく気づかれる
僕の腕での体感は、はっきり香っているのが4〜5時間、鼻を近づければ分かる程度なら6時間ほど。残る場所は服より肌のほうで、脱いだシャツを翌朝に嗅いでもほとんど残っていませんでした。ここは香水によってかなり差が出るところで、この一本は肌に居座るタイプだと思っています。
正直な注意点
弱点を二つ書きます。買ってから気づくと痛いところなので、先に共有させてください。
ひとつめは持続です。朝七時半に胸元へ二吹きすると、十一時ごろにはもう自分では分からなくなります。これは鼻が慣れるせいもあるので、他人に確かめてもらったところ、実際に届かなくなるのは十二時から一時のあたりでした。つまり一日一回では通りません。
そこで僕がやっているのが、昼のつけ直しです。十三時前後、昼食から戻ったタイミングで一吹きだけ足します。ポイントは足す場所で、肌ではなく上着の内側、上着を着ない日はシャツの裾の内側へ置きます。肌に重ねると朝の分と足し算になって、近い距離で急に濃くなるからです。布に置くと、動いたときにふわりと立ち上がる程度で収まってくれます。夜まで通したい日は十七時にもう一吹き。三回目は必ず布、これは崩さないようにしています。
ふたつめは買い方です。ルイ・ヴィトンはオンラインストアと直営店だけで香水を扱っていて、量販店やモールに正規の新品が並びません。中古の出品を見かけることはありますが、公式ページには外箱のシールが切り取られていたり剥がされた形跡がある場合は返品・交換ができない、と書かれています。箱に手が入っている一本を安く掴むと、逃げ道が無くなるということです。
注意
① 体感の持続が4〜5時間と長くない。夜まで通す日は昼に一度足す前提で組んだほうが気持ちよく使えます
② 試し買いのしにくさ。100mLの一本を丸ごと買う形になり、1mLあたりおよそ506円を一度に払うことになります
合う人・合わない人
向き不向きがはっきり出る一本です。粉の質感が受け入れられるかどうか、ここ一点でほぼ決まります。
僕のまわりで評価が高かったのは、甘い香水に飽きた人たちでした。バニラやグルマン系を通ってきて、次に何を持てばいいか分からない、という段階の人にはよく刺さります。逆に、すれ違いざまに振り向かれたい人には物足りないはずです。この香水は音量で勝負していません。
こんな人に合う
- ✓ 香水をつけていると気づかせたくない人
- ✓ 甘い香りに飽きて、次の一本を探している人
- ✓ 相手との距離が近い仕事をしている人
合わないかも
- × すれ違った瞬間に気づかれる強さが欲しい人
- × 粉っぽさそのものが苦手な人
服との相性も書いておきます。いちばん合ったのはウールとコットンでした。厚手のニット、麻の混ざったジャケット、洗いざらしのシャツ。逆に化繊のツヤのある服だと、香りの乾いた質感と生地のツルツルが噛み合わず、少しちぐはぐに感じます。
使う場所と時間
いちばん良かったのは、日曜の昼過ぎでした。少し良いレストランで昼食をとって、そのまま美術館へ移動する、くらいの時間帯。屋内で、天井が高くて、人との距離が一定に保たれる場所です。この香水の届く範囲と、そういう場所の人の距離感がぴったり噛み合います。
仕事の場面も強いです。打ち合わせで机を挟んで座る距離だと、相手には届いていて、しかも邪魔になりません。粉っぽさのおかげで匂いの角が立たないので、香水に慣れていない相手でも身構えないところが助かっています。
外したほうがいいのは真夏の屋外でした。気温と湿度が上がると香り全体が湿ったほうへ寄って、重さばかりが目立ちます。七月と八月は棚に置いたままにして、九月に入ってから戻すのが僕のやり方です。
使う場面
| 仕事・オフィス | ◎ | 距離が近くても相手を圧迫しません |
| 夜デート | ○ | 甘さで押さない代わりに引きが長い |
| 休日 | ◎ | ウールとコットンの服にとにかく合う |
| 真夏 | △ | 湿気で全体が重く出て、涼しい季節の軽さが出にくい |

保管で中身は変わる
100mLは、二日に一回使ってもなかなか減りません。僕の減り方だと一本で二年近くかかる計算で、置き場所の影響を受ける期間がそれだけ長いということでもあります。
置き場所と影響
| 直射日光の当たる窓際 | × | 紫外線と温度差で、香り全体の粒立ちが鈍っていきます |
| 浴室・洗面所 | × | 湿気と温度の上下が中身を疲れさせます |
| 暖房の近く | × | 温まったぶんだけ揮発が進んでしまいます |
| 外箱は捨てずに取っておく | ○ | シールに手が入っていると返品・交換の条件から外れるためです |
僕はクローゼットの中段、扉を閉めれば光の入らない棚に箱ごと置いています。箱を残しているのは見栄えのためではありません。遮光の役目が、そのまま返品条件の話につながるからです。
口コミの読み方
検索窓に最初に打ち込んだのは「ウール ダプサンス 持続」でした。売り場を出た日の夜のことです。四〜五時間しかもたないなら五万円は諦めよう、くらいの気持ちでいました。ところが読み進めるうちに、持続とは関係のない言葉が何度も目に入ってきました。
口コミの読み方
| 高すぎる | 価格そのものは事実です。ただし一日一吹きなら一年以上減らないので、一回あたりで数えると印象がだいぶ変わります | |
| 地味 | 半分は正解で、最初の三十分を過ぎると音量が落ちます。地味に感じる時間帯は、代わりに肌の匂いごと底上げしている時間でもあります | |
| 季節を選ぶ | これは同意です。真夏の屋外だけは分が悪く、僕も二か月は棚に戻しています |
反対に、あまり当てにならないと感じたのが「男性が使うには甘い」という種類の感想でした。甘さの中身がミモザの粉なので、砂糖の甘さとは方向が違います。腕に載せて三十分置いてから判断したほうが、感想と実物のズレが小さくなるはずです。
まとめ
粉と花の香りがとにかく上品で、そのぶん近くでしか香らない一本でした。買うかどうかの分かれ目は、音量で勝負しない香水に5万円を払えるかという一点に集約されます。届く範囲が狭いことは弱点でもあり、相手を選んで届くという長所でもありました。
この記事のまとめ
- ミモザの粉とジャスミンとメイ・ローズ、ペルーバルサムとサンダルウッドとムスク。この六つがいっしょに香る一本
- 体感の持続は4〜5時間。昼に一吹き、肌ではなく上着の内側へ足すのが僕のやり方
- 真夏の屋外だけは分が悪く、それ以外の十か月は仕事でも休日でも使えました
扱いのある売り場が限られる香水なので、いまの価格と在庫はブランド名から探せる入口で確かめるのが確実です。
LOUIS VUITTON ウール・ダプサンス オードゥ パルファン 100ml
参考価格 50,600円前後
グラースの瑞々しい花々を軽やかなパウダリーで纏いたい人向け。
※本記事はプロモーションを含みます

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