湿った苔と乾いた木でできた、甘さのない森の香りです。出だしはピミエント ベリーの胡椒とカシスの青さ、中盤は足元の苔、最後にインセンスとアトラス シダーウッドが肌へ沈みます。お香の匂いが平気な人、秋冬の夜に使う一本を探している人に向きます。
レプリカには2つの系統があります。実在の場所と年を持つメモリーと、空想の情景を扱うファンタジー。ソウル オブ ザ フォレストは後者で、地名も年号も持ちません。存在しない森を題材にした香りです。僕はこれを使っていないので、公式が公開している設計から読める話を書きます。
この記事でわかること
- ソウル オブ ザ フォレストがどんな香りか(苔・樹液・インセンス)
- メモリーとファンタジーの違いと、この一本がどちら側か
- 時間ごとの香りの変わり方と、持続の目安
- 3つある価格帯のどれを選ぶか
結論:地名を持たない、苔と香煙でできた森
総合評価:4.3 / 5.0 ★★★★★
答えを先に言うと、これは森を写した香りではなく、森という概念を組み立てた香りです。公式が軸に挙げるのは太古の苔、鮮やかな樹液、心静まるシダーウッドの三つ。実在の風景を再現するのではなく、想像力のほうに働きかける建て付けになっています。
お香の要素があるぶん好みははっきり分かれますが、その分ハマる人には深く刺さる一本です。価格はいちばん小さい容量でも1万円台後半と安くありません。ただしオードパルファンは1プッシュで足りるので、小さい容量でも半年以上は使える計算になる。
基本情報:ウッディーアロマティックの架空の森
| ブランド | メゾン マルジェラ(レプリカ) |
| 商品名 | ソウル オブ ザ フォレスト オードパルファン |
| 価格 | 17,270円/24,970円/33,550円の3展開 |
| 香調 | 最初:ピミエント ベリー、カシス バド、モス アコード / 最後:インセンス、インドネシア パチョリ、アトラス シダーウッド |
| 系統 | ウッディーアロマティック |
| 題材 | 地名も年号も持たない架空の森。説明は「幻の古代樹の香り」 |
| 持続の目安 | 6〜8時間ほど(オードパルファンのため) |
香調はウッディーアロマティック。説明は「幻の古代樹の香り」です。
公式の描写に出てくるのは、空を横切って伸びる古代の木々、緑豊かな漆黒の園、刺激的な樹液。実在の森を写すのではなく、森という概念を作りにいっている。メモリー側の香りが記憶を呼び起こすのに対して、こちらは想像力に働きかける建て付けです。
メモリーとファンタジーの違い
| 系統 | 題材 | 代表例 |
|---|---|---|
| メモリー | 実在の場所と年。記憶の再現 | レイジーサンデー モーニング、バイ ザ ファイヤープレイス |
| ファンタジー | 空想の情景。地名も年号もない | ソウル オブ ザ フォレスト、フライング |
この違いは商品の設計にも表れています。ファンタジー側はオードパルファンで作られていて、メモリー側の多くを占めるオードトワレより濃度が高い。空想を描くぶん、香りの密度も上げているわけです。
濃度の違いは持続に直結します。オードトワレが4〜6時間とすれば、オードパルファンは6〜8時間ほど。1日1回で済ませたい人にとっては、この差が実用面で効いてきます。
香りの変化:スパイスと青さから、苔と木へ
| 段階 | 原料 | 役割 |
|---|---|---|
| 最初 | ピミエント ベリー、カシス バド、モス アコード | スパイスと青さ、そして苔 |
| 最後 | インセンス、インドネシア パチョリ、アトラス シダーウッド | 香煙と木。長く残る部分 |
公式が軸に挙げるのは「太古の苔、鮮やかな樹液、心静まるシダーウッド」の三つ。
トップ:ピミエント ベリーの胡椒とカシスの青さ
先に立つのはスパイスと青さです。ピミエント ベリーはオールスパイスとも呼ばれる果実で、胡椒とクローブとシナモンを混ぜた匂いを持ちます。そこへカシス バドの、甘さより青くとがった部分が重なる。公式のいう刺激的な樹液は、この二つが並んだところでしょう。
甘さで押す作りではないぶん、正面からではなく半歩ぶん先に届く出方になるはずです。
ミドル:主役は木ではなく足元の苔
とがった青さが落ち着けば、モス アコードの湿った面が残ります。公式のいう太古の苔で、ウッディーアロマティックという香調の骨にあたる部分。木そのものより、その足元の影のほうです。
ここから香りは内側へ寄ります。すれ違いざまに気づかれる程度まで下がり、あとは腕を上げたときに分かるくらい。緑豊かな漆黒の園という描写がいちばん近いのは、この時間帯でしょう。
ラスト:インセンスと乾いたシダーウッドが残る
最後まで立つのはインセンスと木です。インセンスはお香の匂い。アトラス シダーウッドはモロッコのアトラス山脈に由来する品種で、乾いた鉛筆のような木の香りとして知られます。そこへインドネシア産のパチョリが土と甘さを足し、森の輪郭が肌に沈む。
いちばん長く残るのがこの層。夜まで連れていけるのはここで、朝の青さはもう戻ってきません。距離は肌の内側まで下がります。
地名を持たない香りの強みと弱み
メモリー側の香りには、地名を聞いた瞬間に情景が立ち上がるという強みがあります。パリの夕方、と言われれば誰でも何かを思い浮かべる。
ファンタジー側にはそれがありません。代わりに、解釈の余地が広い。どこの森でもないので、使う人が自分の記憶を当てはめられます。説明しづらい反面、押し付けがましくない香りともいえます。
合わせる季節と、つける量
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 秋冬 | ◎ | 樹脂と木が気温の低い時期に整う |
| 夜の外出 | ◎ | インセンスが場面に合う |
| 職場 | △ | お香の要素は好みが割れる |
| 真夏の日中 | △ | 濃度が高く、汗と混ざると重い |
この香りが整うのは気温が下がってからです。樹脂と木は空気が冷えるほど輪郭がはっきりする。コートやニットを着る季節、日が落ちてからの外出に合わせたい。
真夏の日中と職場が△なのは、濃度と好みの問題です。人との距離が近い時間帯ほど、量を落とすほうが無難。
その量は1プッシュ。服ではなく肌の側に置いて、上着に直接吹きつけるのは避けたい。
つけ方の目安
- オードパルファンなので1プッシュで足りる
- インセンス系は狭い室内で蓄積しやすい。時間を置いて移動する
- 服につけると翌日まで残ることがある
注意点まで読んだうえで納得できるなら、こちらです。
正直な注意点:価格とインセンスの好み
インセンスは好みがはっきり分かれる要素です。寺社の匂いを連想する人もいて、日常使いに向かないと感じる場合があります。
価格も上がります。いちばん小さい容量でも1万円台後半、上の容量なら3万円台に届く。オードトワレのレプリカを2万円台前半で買う感覚とは別物です。
もうひとつ、レプリカらしさを期待して買うと肩透かしになるかもしれません。日常の場面を写すというシリーズの魅力は、この香りには当てはまりません。
どの容量を買うか
| 展開されている価格 | 備考 |
|---|---|
| 17,270円 | 最も小さい容量 |
| 24,970円 | 中間の容量 |
| 33,550円 | 最も大きい容量 |
オードパルファンは濃度が高いぶん、少量でも長く使えます。1回1プッシュで足りるなら、小さい容量でも半年以上は持つ計算になる。初めて手を出すなら下の容量から入るのが無難です。
三つの容量があるときの考え方は単純で、迷った二つのうち小さいほうを選ぶのが原則です。上の容量との差額は、香りが肌で確かめられてから払っても遅くありません。最も大きい容量が活きるのは、この系統を何年も使い続けると決まっている人だけです。
まとめ:秋冬の夜に効く、地名のない森
ソウル オブ ザ フォレストは、実在しない森を作った香りです。苔と樹液とインセンスで、古い森という概念を組み立てています。
地名を持たないぶん説明はしづらい。ただ、解釈が自由という点は使う側の利点でもあります。お香の要素が平気なら、秋冬の一本として検討する価値は十分にある。
取り扱いの有無と在庫は店によって分かれます。まとめて確認しておくと早い。
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この一本が刺さった人に、次の候補を挙げます。重なる部分と外れる部分をはっきりさせておくほうが、買ってから後悔しません。
| 銘柄 | 価格の目安 | 近いところ | 違うところ |
|---|---|---|---|
| ノンフィクション サンタルクリーム | 18,400円〜 | 同じウッディの方向 | カルダモンが入り、乾いたスパイスが立つ |
| ジョー マローン ロンドン アンバー ラブダナム コロン インテンス | 23,650円〜 | 同じウッディの方向 | ラブダナムが入り、重い樹脂が残る |
| バイレード スーパー シダー オードパルファム | 29,150円〜 | シダーが重なる | ムスクが入り、柔らかい残り香になる |
香りは重ねる相手でも印象が変わります。手持ちと並べて、いちばん出番が無さそうな方向を埋めるのが結局いちばん使えます。
※本記事はプロモーションを含みます

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