バニラの香水は甘すぎて使いにくい、という印象を持っている人は多いはずです。この1本はその印象と少しずれています。公式が公表している原料の構成を見ると、甘さを別の素材で切っているのが分かります。
結論:甘いが、粉っぽさで軽くしてある
公式の説明では、マダガスカル産のバニラアブソリュートが主役です。そこにエクアドル産のパロサントウッドを合わせている。
パロサントは乾いた樹木の香りで、焚くと甘さの中に煙のような軽さが出ます。
つまり、砂糖の甘さではなく乾いた甘さの方向に振ってあるということです。
さらにホワイトムスクと、ごく少量のココナッツ。この組み合わせが「パウダー」という名前につながっています。
マティエール プルミエールは、グラースの調香師一家に育ったオーレリアン ギシャールが2019年に立ち上げたブランドです。名前はフランス語で「原料」を意味します。
入っている原料を整理する
| 原料 | 役割 |
|---|---|
| バニラアブソリュート(マダガスカル) | 主役。甘さと厚み |
| パロサントウッド(エクアドル) | 乾いた樹木。甘さを軽くする |
| ホワイトムスク | 肌に残る。輪郭を柔らかくする |
| ココナッツ(ごく少量) | 丸みを足す |
バニラ単体の香水と違うのは、パロサントが入っている点です。
この素材は南米で儀式に使われてきた香木で、煙とレモンのような清涼感を同時に持ちます。
甘い素材と乾いた素材を並べると、どちらか一方だけのときより輪郭がはっきりします。
時間による変化
オードパルファムなので、つけてから数時間かけて表情が変わります。
香りの流れ
- 最初の30分:パロサントの乾いた印象が立つ
- 1〜3時間:バニラの甘さが前に出てくる
- 3時間以降:ムスクが残り、肌に近い香りになる
最初に嗅いだ印象と、数時間後の印象が違う香水です。
店頭で試すなら、つけた直後だけで判断しないほうがいい。紙ではなく肌につけて、時間を置いてから決める。
甘さが苦手な人ほど、最初の印象だけで買ってしまうと後で合わなくなります。
向いている人
| こういう人 | 相性 |
|---|---|
| バニラは好きだが甘すぎるのは苦手 | ◎ |
| 秋冬に使う1本を探している | ◎ |
| 香りを残したい | ○ |
| 柑橘やシトラスが好み | △ |
| 職場で強い香りを避けたい | △ |
甘い香りが好きで、かつ子どもっぽくしたくない人に向きます。
逆に、爽やかさを求めているなら方向が違う。同じブランドならコローニュ セドラのほうが近い。
肌の温度で甘さが増すので、夏に大量につけると重くなります。
場面ごとの使いやすさ
| 場面 | おすすめ度 | つけ方 |
|---|---|---|
| 秋冬の休日 | ◎ | 手首と首すじ |
| 食事の席 | ○ | 1プッシュを腰まわり |
| 職場 | △ | つけるなら足首 |
| 夏の外出 | △ | 控えめに |
| 就寝前 | ◎ | シャツやリネンに |
食事の席では、香りが料理と競合します。腰から下につけると、立ち上がる量が減る。
職場は周囲との距離が近いので、甘い香りは避けられることがあります。
就寝前に枕元やシャツにつける使い方は、この系統の香りが最も生きる場面です。
服装との相性
香りと服の質感には、合う合わないがあります。
合わせやすい服
- ウールのニット
- 起毛したシャツ
- レザー
- 濃い色の落ち着いた服
- カシミヤ
厚みのある素材と甘い香りは相性がいい。逆に、リネンや薄い綿だと香りだけが浮きます。
季節で言えば10月から3月。気温が下がるほど香りの立ち方が穏やかになります。
気をつけたい点
| 短所 | 程度 |
|---|---|
| 価格が高い(50mLで3万円台) | 大 |
| 甘さが苦手な人には合わない | 大 |
| 夏場は重くなる | 中 |
| 取扱店舗が少ない | 中 |
| 服に移ると残りやすい | 小 |
50mLで31,350円、100mLで45,980円。気軽に試せる金額ではありません。
甘い系統は好みがはっきり分かれます。文章で読んで判断せず、必ず現物を嗅いでから決めてください。
服につくと数日残ることがあります。肌につけるほうが調整しやすい。
同じブランドの他の香りとの違い
| 香り | 方向 |
|---|---|
| バニラ パウダー | 甘い・乾いた樹木 |
| サンタル オーストラル | クリーミーな白檀 |
| アンサン スワーヴ | お香とコーヒー |
| ボワ デベーヌ | 深いウッディ |
| コローニュ セドラ | 柑橘と紅茶 |
甘い方向で迷うなら、サンタル オーストラルとの比較になります。
あちらは白檀にアーモンドミルクを合わせた構成で、甘さの質が違う。
お香の要素が欲しいなら、アンサン スワーヴのほうが近い。
容量をどう選ぶか
| 容量 | 価格 | 使い切りの目安 |
|---|---|---|
| 50mL | 31,350円 | 毎日使って約8か月 |
| 100mL | 45,980円 | 毎日使って1年半以上 |
1プッシュは約0.1mL。50mLでも500回分あります。
開封後の香りの寿命は1〜3年程度なので、100mLは使い切る前に変わり始める可能性があります。
最初の1本は50mL。毎日使う定番になったら、100mLに移ると単価が下がります。
どこで買うか
正規で買えるのは公式サイトと一部の百貨店です。通販に出ているものには並行輸入品が混ざります。
| 買う場所 | 価格 | 注意 |
|---|---|---|
| 公式・百貨店 | 定価 | 確実だが店舗が限られる |
| 正規取扱の通販 | 定価 | 取扱の香りが限られることがある |
| 並行輸入 | 定価前後〜高い | 保管状態が分からない |
香水は熱と光で劣化します。並行輸入は輸送と保管の条件が見えないので、そこを許容できるかどうかです。
定価より極端に安いものは、中身や状態を確認できないと考えたほうがいい。
この香りは日本の百貨店でも扱いがあるので、試してから通販で買うという順番が取れます。
香水は肌の上で完成するので、紙に吹いた香りと自分の肌の香りは別物です。
3万円を超える買い物で、試さずに決めるのはさすがに勧められません。
店頭で試せない香りもあります。少量から肌で試す方法を持っておくと、3万円を払う前に判断できます。
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まとめ
バニラが主役ですが、パロサントウッドで甘さを乾かしてあります。
最初の30分と3時間後で印象が変わるので、肌につけて時間を置いて判断してください。
秋冬向き。夏は肌の温度で甘さが増して重くなります。
50mLで31,350円。最初の1本は50mLで足ります。
※本記事はプロモーションを含みます









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