寒い場所から暖かい場所に入った瞬間、視界が真っ白になる。マスクをしていると呼気でさらに曇ります。危険な場面もあるので、対処法を知っておくと冬の外出が楽になります。
曇る仕組み
空気中の水分が、冷えたレンズに触れて水滴になる現象です。つまりレンズが周囲より冷たいときに起きます。
| 場面 | 起きること | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 寒い外から暖かい室内へ | レンズが冷えたまま | レンズを温める |
| マスクをしている | 呼気が上に抜ける | 空気の流れを変える |
| 温かい飲み物 | 湯気が直接当たる | 距離を取る |
| 運動後 | 顔の熱と汗 | 拭くしかない |
対処は2方向しかありません。レンズを冷やさないか、水分が触れないようにするかです。
どちらも完全には防げませんが、頻度はかなり下げられます。
マスクの着け方で半分は減る
呼気が上に抜けるのが原因なので、そこを塞げば大きく減ります。
呼気を上に逃がさない方法
- 鼻のワイヤーを顔の形に沿わせる
- マスクの上端を内側に一度折る
- ティッシュを折って鼻の上に挟む
- 顔の大きさに合ったサイズを選ぶ
2つ目が手軽で効きます。上端を1センチほど内側に折るだけで、隙間が減って呼気が上に抜けにくくなります。
サイズが合っていないマスクはどう着けても隙間ができます。そこは道具側の問題です。
レンズ側の対処
曇り止めを使う方法もありますが、種類で持ちが違います。
| 種類 | 持続 | 使い勝手 |
|---|---|---|
| 布で拭くタイプ | 数時間 | 持ち運びやすい |
| 液体を塗るタイプ | 半日程度 | 塗って伸ばす手間 |
| ジェル状 | 一日程度 | 厚塗りするとにじむ |
| 曇り止め加工のレンズ | 数か月〜 | 作るときに指定する |
毎日使うなら一番下が結局楽です。眼鏡を新調するときに指定できます。
塗るタイプは量が多いと視界がにじみます。薄く伸ばして、しっかり拭き上げてください。
温度差そのものを減らす
根本的には、レンズを急に温度差にさらさないことです。
温度差を減らす工夫
- 建物に入る前に一度眼鏡を外して手で温める
- 入ってすぐは眼鏡を外して数秒待つ
- 首元から暖かい空気が上がらないようにする
- 車の暖房の風をガラスと顔に分ける
3つ目は見落とされます。マフラーを高く巻くと、体温で温まった空気が顔に向かって上がってきます。
巻き方を少し下げるだけで曇りにくくなります。
用意しておくもの
外出先で困る場面が多いので、持ち歩けるものを1つ持っておくと安心です。
布タイプは眼鏡ケースに入れておけます。使うたびに取り出せるので、習慣にしやすい。
拭くときに乾いた布でこすると傷がつきます。専用のものを使ってください。
季節ごとに起きやすい場面
冬だけの問題ではありません。季節ごとに原因が違います。
| 季節 | 曇る場面 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 冬 | 室内に入った瞬間 | 温度差 |
| 梅雨 | 一日中 | 湿度 |
| 夏 | 冷房の効いた場所から外へ | 逆方向の温度差 |
| 通年 | マスク着用時 | 呼気 |
夏は冬と逆で、冷えたレンズが外の湿った空気に触れて曇ります。
つまり温度差がある限り季節を問わず起きます。対策は一年を通して使えるものを選んだほうが無駄がありません。
レンズを傷つけない拭き方
曇るたびに拭くので、拭き方の癖が寿命を左右します。
拭くときの基本
- 乾いた状態でこすらない。埃が傷をつくる
- 水で流してから拭く
- 専用の布を使う。服の裾は使わない
- 力を入れずに円を描かない。一方向に拭く
服の裾で拭く人は多いのですが、繊維に埃が混ざっているので細かい傷がつきます。
傷が増えると光が乱反射して、曇っていなくても見づらくなります。布を1枚持ち歩くだけで防げます。
うまくいかない場合
まず、曇り止めはレンズのコーティングと相性があります。撥水加工がされていると、効きが落ちることがある。
眼鏡店で相談すると、そのレンズに合うものを教えてもらえます。
それと、運転中に曇るのは危険です。対処しきれないなら、曇り止め加工のレンズに変えることを検討してください。安全に直結する部分なので、費用をかける価値があります。
最後に、完全にゼロにはできません。極端な温度差の前では、どんな対策も一時的に負けます。入ってすぐは無理に見ようとせず、数秒待つほうが安全です。
それと、曇り止めを塗ったあとに拭き残しがあるとかえって視界がにじみます。しっかり拭き上げるところまでが手順です。
最後に、曇りは危険につながることがあります。階段や横断歩道で視界を失うのは、単なる不便では済みません。対策の優先順位は、思っているより高く見積もったほうがいい。それと、レンズのコーティングには寿命があります。数年使ったものは曇り止めの効きも落ちるので、対策をしても改善しないならレンズ自体を疑ってください。
まとめ
原因はレンズが周囲より冷たいこと。温めるか水分を近づけないかの2択です。
マスクの上端を1センチ内側に折るだけで、呼気が上に抜けにくくなります。
運転中に曇るのは危険です。曇り止め加工のレンズを検討してください。
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