顔のスキンケアは気にするのに、体は風呂上がりに何も塗らない。僕自身、長いことそうでした。ところが冬になるとすねが粉を吹き、夜に痒くて目が覚めるようになって、ようやく体も同じ皮膚だと気づきました。この記事では、体の乾燥がなぜ顔より進みやすいのかと、続けられるボディケアの形を整理します。
体のほうが乾燥しやすい理由
顔と体では、皮脂を出す腺の数が違います。顔は皮脂腺が多く、何もしなくてもある程度は自前の油分で守られている。一方で、すね・腕の外側・背中は皮脂腺が少なく、乾燥がそのまま出ます。
そこに追い打ちをかけるのが入浴習慣です。熱い湯に長く浸かり、ボディタオルで強くこすると、ただでさえ少ない皮脂が落ちきってしまう。
つまり体の乾燥は、保湿していないことより落としすぎているほうが原因として大きいケースが多い。塗るものを買う前に、洗い方を見直すほうが早いこともあります。
まず洗い方から変えると、塗る量が減る
費用ゼロでできることを先に挙げます。
| やりがちなこと | 変えると起きること |
|---|---|
| 42度以上の湯に15分 | 40度・10分に落とすと風呂上がりの突っ張りが変わる |
| ナイロンタオルで強くこする | 手か柔らかい布で洗うと、すねの粉吹きが減る |
| 全身を毎日ボディソープで洗う | 皮脂の少ない部位は湯だけでも足りる日がある |
2つ目は特に効きます。ナイロンタオルでこすると気持ちが良いのですが、皮膚の表面を削っています。すねや腕の外側は、手で洗うだけで十分です。
この3つを変えるだけで乾燥が止まる人は実際にいます。その上でまだ足りないなら、はじめて塗るものが必要になります。
テクスチャで選ぶ。成分表より先に触感
ボディ用の保湿剤は、大きく3タイプに分かれます。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ローション | 軽くて伸びる。ベタつきにくい | 夏・軽い乾燥・広い面積を塗る人 |
| ミルク | 中間。使用感と保湿力のバランスが良い | 通年で1本にまとめたい人 |
| クリーム/バーム | 重い。密閉力が高い | 冬のすね・かかと・ひじなど硬い部位 |
1本で全部をまかなおうとしないほうが失敗しません。全身にはミルク、粉を吹くすねとかかとにだけクリーム、という使い分けが現実的です。
香りについても一言。香水を使う人はボディクリームも無香料に寄せるべきです。体の広い面積から別の香りが立つと、香水の輪郭が崩れます。
塗るタイミングは「風呂上がり5分以内」
顔と同じで、体も水分が抜けていく途中に塗るのがいちばん効きます。
効かせる3つのコツ
- タオルで水気を取ったら、着替える前に塗る。5分を過ぎると乾き始める
- すね・ひじ・かかとは重ね塗り。ここだけ皮膚が厚くて乾きやすい
- 量をケチらない。伸ばして薄くするより、必要な部位に十分な量を
1つ目を守るために、脱衣所に置くのが確実です。寝室の棚にしまってあると、着替えたあとにわざわざ塗りに行く手間が生まれ、続きません。
冬は特に、湯上がりの体は急速に乾きます。「服を着る前」を合図にすると忘れません。
痒みが出ているときの注意
乾燥が進んで痒みが出ている段階では、選び方が少し変わります。
痒みがあるときに見ること
- アルコールやメントールが入っていないか。清涼感は刺激になる
- 香料の強いものを避ける。荒れた皮膚には負担になる
- 掻いてしまう場所は、爪を短くするほうが効く
そして掻き壊して汁が出ている、赤みが広がっている、眠れないほど痒いという状態なら、市販の保湿剤で粘るより皮膚科に行ったほうが早いです。ここは実感として書いておきます。この記事は乾燥予防の話であって、治療の代わりにはなりません。
肌の保護に振った製品を選びたい場合、こうしたスキンプロテクト系のクリームも選択肢になります。僕は使ったことがないので使用感は書きませんが、条件を確認する材料にはなります。
部位ごとに、必要な量も強さも違う
全身に同じものを同じ量だけ塗るのは効率が悪いやり方です。部位で分けると量も費用も抑えられます。
| 部位 | 乾燥のしやすさ | 対応 |
|---|---|---|
| すね・ひざ下 | 最も乾く。粉を吹くのはたいていここ | クリームを厚めに。冬は1日2回でもいい |
| ひじ・かかと | 皮膚が厚く硬くなる | バーム系を重ねる。入浴後すぐが効く |
| 腕の外側・肩 | 中程度 | ミルクで十分 |
| 胸・腹・背中 | 皮脂腺が多く、乾きにくい | 塗らなくてもいい日が多い |
この表のとおり、胴体は後回しでいいのが実情です。限られた時間で塗るなら、すね・ひじ・かかとの3か所に集中したほうが体感は変わります。
背中は自分で塗りにくい場所ですが、そもそも皮脂腺が多いので優先度は低い。背中のブツブツが気になる場合は、乾燥ではなく皮脂や汗が原因のことが多く、保湿より洗い方と衣類の通気を見直すほうが早いことがあります。
買ってから気づく難点
ボディケアを始めるときに引っかかる点も書いておきます。
| デメリット | 考え方 |
|---|---|
| 面積が広く、消費が早い | 顔用より大容量・低単価のものを選ぶ。詰め替えがあると強い |
| ベタついて服が着にくい | 夏はローション、冬はクリームと使い分ける |
| 続かない | 脱衣所に置く。動線に無いものは使わない |
| 効果が分かりにくい | すねとかかとで判断する。ここがいちばん変化が出る |
4つ目のとおり、評価はすねとかかとでしてください。腕や胴は変化が分かりにくいのですが、すねの粉吹きとかかとの硬さは2週間で差が出ます。
1つ目の「消費が早い」も現実的な問題です。顔用のクリームを体に使うと、面積の差から一瞬でなくなります。体には体用の、大容量で単価の低いものを使うべきです。顔用と兼用にすると、結局どちらもケチって使うことになります。
2つ目のベタつきは、塗る量ではなくタイミングで解決することが多い。風呂上がりの湿った肌に塗ると薄く伸び、乾いた肌に塗るより早く落ち着きます。ベタつくから量を減らす、ではなく、塗るタイミングを早めるのが正解です。
3つ目の「続かない」については、季節で割り切るのも手です。夏は皮脂も汗も出るので、すねとかかとだけで十分な人が多い。秋から春にかけて全身に広げる、という運用なら、負担も費用も抑えられます。一年中まんべんなくやろうとするより、乾く季節に集中したほうが続きます。
あわせて読みたい
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- 香水も使うなら、体臭と香水の関係の記事もどうぞ。
かかとが割れるなら、かかとケアの記事もあわせてどうぞ。
まとめ
体の乾燥は、保湿していないことより「落としすぎ」が原因のことが多いです。湯温を40度に、こすらず手で洗う。ここを変えるだけで止まる人がいます。
それでも足りないなら、全身はミルク、すねとかかとはクリームの使い分けが現実的です。風呂上がり5分以内に、脱衣所で、服を着る前に塗る。評価はすねとかかとで判断してください。
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