結論から言います。二つ折り財布で長く使えるかどうかを決めるのは、デザインでもブランドでもなく革の種類です。
革で変わること
- ブライドルレザー … 英国の馬具用。硬くて丈夫。表面に白い蝋が浮く
- ヌメ革・イタリアンレザー … 使うほど色が濃くなる。育てる楽しみがある
- 合成皮革 … 数年で表面が剥がれる。長く使う前提には向かない
合皮の財布は、どれだけ丁寧に扱っても2〜3年で表面が劣化します。そのぶん最初の価格は上がりますが、買い替えの回数で見ると変わりません。
この記事では、3万円台から4本を並べます。会計のたびに人の目に触れるものなので、ここは投資の効きがいい場所です。
この記事を書いた人
30代前半メンズ、都内在住。大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業と、現在3社目です。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものを発信しています。
洋服にはこれまで累計2,000万円ほど使ってきました。年間300万円ペースです。仕事でも大手EC企業と大手メーカー企業でブランド側・売る側の両方を経験しています。
綺麗めで大人っぽいシンプルな服装が好きですが、幅広く着ます。実際に買って着たうえで、値段に見合うかどうかを書いています。
二つ折り財布は革で決まる

ブライドルレザー:硬くて丈夫。最初は白い粉が浮く
もともと馬具に使われていた革です。蝋を何度も染み込ませてあるので、繊維が締まっていて型崩れしません。
買った直後は表面に白い粉のようなものが浮いています。これはブルームと呼ばれる蝋で、傷ではなく、むしろ良いブライドルレザーの証拠です。拭き取ると下から艶のある表情が出てきます。
ヌメ革・イタリアンレザー:色が育つ
タンニンでなめした革で、使ううちに手の脂と紫外線で色が濃くなっていきます。日焼けと手の当たる場所で変化の仕方が変わるので、同じ製品でも数年後の表情は人によって違います。
最初は明るいキャメルでも、2年ほどで飴色に近づきます。この変化を楽しめる人には、いちばん愛着が湧くタイプです。
合成皮革をおすすめしない理由
合皮は布地にウレタン樹脂をコーティングしたものです。このウレタンが空気中の水分で分解されるため、使用頻度に関係なく数年で表面が剥がれます。使わずに置いておいても進みます。
1万円以下の財布を3年ごとに買い替えるより、3万円台のものを10年使うほうが安い。毎日握るものなので、質の差は手が覚えますというのが、実際に両方やってみた感想です。
3万円台から選ぶ4本

国産の実用性なら:ポーター カレント ウォレット
吉田カバンのPORTERの二つ折り財布です。バッグで知られるブランドですが、革小物も同じ工場基準で作られています。
カレントは牛革を使ったシリーズで、日本の職人が縫った作りの正確さが分かる仕上がり。装飾が少なく、スーツの内ポケットに入れても膨らみません。
34,100円前後。海外ブランドより、作りの確かな国産を選びたい、という人に向きます。ビジネスシーンで出しても浮かない、落ち着いた見た目です。
英国のブライドルなら:ホワイトハウスコックス S7532
英国の名門、ホワイトハウスコックスです。重厚なブライドルレザーの艶と、握ったときの密度が特徴。
会計のときにサッと出す財布が、くたびれた合皮だと、それまでどんなに好印象でも一気に生活感が出ます。財布は意外と人に見られている「格の証明書」です。
実際に使い込んだ感想はホワイトハウスコックスのレビューに書きました。硬さがあるので最初は開きにくいのですが、数ヶ月で手に馴染みます。
42,270円前後。一生付き合うつもりで最初に選ぶ、という買い方をする1本です。
育てる楽しみなら:ココマイスター ミネルバリスシオ
イタリアンレザーのミネルバリスシオを使った二つ折り財布です。イタリアのタンナーが作る革を、日本の職人が仕立てています。
この革の特徴は色の変化の速さです。使い始めて数週間で、手が触れる場所から濃くなっていきます。半年ほどで最初の色を思い出せなくなるほど変わります。
40,000円前後。日本製で公式ストアから買えるので、革の個体差やケアの相談がしやすいのも利点。革小物を「育てる」という感覚を味わいたいなら、ここが入口になります。
日本のブライドルなら:土屋鞄 ブライドル 二折財布
土屋鞄製造所の定番です。英国製のブライドルレザーを使いながら、仕立ては日本の職人が担当しています。
ホワイトハウスコックスと同じ革の系統ですが、日本人の手に合わせた薄さと縫製の細かさが違います。角の処理や糸の締め方に、日本の革小物らしい端正さがあります。
45,100円前後。この4本ではいちばん高い帯ですが、公式ストアで買えば保証と修理の窓口がはっきりしています。修理の相談ができるのも、長く使ううえでは大きい。
4本を並べて比べる
革の種類・向いている人・価格で並べます。価格差は1万円ほどですが、革の性格はかなり違います。
| 財布と革 | 向いている人 | 価格 |
|---|---|---|
| ポーター カレント ウォレット牛革/日本製 | 作りの確かな国産がいい | 34,100円 |
| ホワイトハウスコックス S7532ブライドルレザー/英国製 | 艶と重厚さで選びたい | 42,270円 |
| ココマイスター ミネルバリスシオイタリアンレザー/日本製 | 色が育つ革を楽しみたい | 40,000円 |
| 土屋鞄 ブライドル 二折財布ブライドルレザー/日本製 | 日本の仕立てで長く使いたい | 45,100円 |
ブライドルは最初が硬く、イタリアンレザーは最初からやわらかい。硬さのある革が好きならブライドル、変化を楽しみたいならイタリアンレザーです。
革小物は、財布から始めなくてもいい
いきなり4万円の財布は踏み切れない、という場合は、キーケースや名刺入れのような小さいものから試す手があります。毎日触るものなので、革の変化の速さが体感できます。
僕は1万円台のキーケースから入りました。感想はイルビゾンテのキーケースのレビューに書いています。半年使って革が好きだと分かってから財布に進む、という順番でも遅くありません。
手入れは、月に一度クリームを塗るだけ
革の財布は手入れが面倒に思われがちですが、実際にやるのは月1回、乾いた布で拭いてクリームを薄く塗るだけです。ブライドルは蝋が入っているので、乾拭きだけで艶が戻ることも多い。
やってはいけないのは、濡れたまま放置することと、直射日光の当たる場所に置くことです。この2つを避けるだけで、10年は問題なく使えます。
買う前に決めておく3つ
財布選びで先に決めること
- 小銭入れが要るか … キャッシュレス中心なら無しのほうが薄い
- カードを何枚入れるか … 二つ折りは6〜8枚が限界。超えるなら別の型
- ポケットに入れるか … 尻ポケットに入れるなら、厚みが出る型は避ける
いちばん効くのはカードの枚数です。二つ折りはカードを入れすぎると閉じなくなり、革が伸びます。普段使うカードを数えてから見に行くと、候補が半分に絞れます。
小銭入れも同じです。電子マネー中心なら、小銭入れなしの型のほうが薄く仕上がります。小銭を持たない生活にすると、財布の選択肢が一気に広がる、というのは実際に切り替えてみた実感です。
まとめ
二つ折り財布は革の種類で寿命と表情が決まるものです。合皮は数年で劣化するので、長く使う前提なら革を選びます。
国産の実用性ならポーター、英国のブライドルならホワイトハウスコックス、育てる楽しみならココマイスター、日本の仕立てなら土屋鞄。
小さくして持ちたい場合は長財布からミニ財布に変えた記録もまとめています。まずは普段使うカードの枚数を数えるところから始めてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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