メゾン フランシス クルジャン グラン ソワールに払う価値はあるか

琥珀色に輝く鉱石のクローズアップ

「甘い香水は好きだけど、子どもっぽくは見られたくない」——そう思ったことはありませんか。メゾン フランシス クルジャン グラン ソワールは、そのわがままに答えてくれる一本です。結論から言うと、甘さで場を静かにさせるタイプ。70mL 39,600円に見合うのか、使い込んだ僕が香りの正体から弱点まで正直に書きます。

この記事でわかること – グラン ソワールの甘さが「バニラの香水」と何が違うのか – 香りの強さの配分と、僕の腕での体感の持続 – 得意な場面と、逆に外してしまう場面 – 70mL 39,600円を出す価値があるかの判断材料

メゾン フランシス クルジャン グラン ソワール オードパルファム 70mL

参考価格 39,600円前後

バニラと琥珀の甘く濃密な香りで、特別な夜にじっくり纏いたい大人向け。

このブログを書いている人

men's house 運営者

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

結論:グラン ソワール は「琥珀色の、暗くて甘い夜」

一言でいうなら、照明を落とした部屋に溜まっている琥珀色の甘さ。これがグラン ソワールの正体です。名前のグラン ソワールはフランス語で「壮大な夜」。ここまで名前と中身が一致している香水も珍しいと思います。

系統はアンバーで、対象はユニセックス。フランスのニッチメゾンの一本です。バニラが軸にあるので分類の上では甘い香水なのですが、想像どおりの甘い香りを期待していると、たぶん面食らいます。ここで立っているのは樹脂の甘さで、口に入れる甘さとは質が違います。

僕がこれを手に取ったきっかけは、手持ちのバニラ系がどれも「若い」と感じ始めたことでした。甘い香りは好きなのに、ある年齢から急に気恥ずかしくなる。あの感覚、分かる人には分かるはずです。グラン ソワールはその悩みをまとめて片づけてくれました。甘いのに、軽くない。甘さの下に暗さが敷いてあるから、大人がつけても浮かないんです。

ボトルは驚くほど地味で、棚に置いてあるだけでは何の香水か分かりません。中身も同じで、遠くから存在を主張することはないです。そのかわり、近づいた相手には確実に刺さります。

総合評価:4.5 / 5.0 ★★★★☆

香りの良さ ★★★★★
素材が4つだけとは思えない密度がある
色気 ★★★★☆
肌の上でとろりとした温度が出る
万人受け ★★★☆☆
甘さの好き嫌いと値段で、はっきり分かれる
持続 ★★★☆☆
僕の腕では体感5〜6時間。届く範囲は狭い

メゾン フランシス クルジャン グラン ソワール の基本情報

数字まわりを先に押さえておきましょう。ニッチメゾンらしく、気軽に試せる値段ではありません。だからこそ、買う前に何を確かめておくべきかがはっきりしています。

項目内容
ブランドメゾン フランシス クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)— フランスのニッチメゾン
商品名グラン ソワール オードパルファム(Grand Soir)
容量 / 価格70mL:39,600円(税込)
香調ラブダナム、バニラ、トンカビーン、ベンゾイン
系統アンバー(ユニセックス)
数字は各商品ページの表記にもとづきます

濃度はオードパルファムです。JANは3700559614242。同じメゾンの棚には名前の似た定番がいくつも並んでいますし、通販だと商品名の表記もばらつくので、買う前にこの番号まで見ておくと取り違えを防げます。ブランド名から探して、扱いを確かめてから決めるのが安全ですよ。

メゾン フランシス クルジャン グラン ソワール オードパルファム 70mL

参考価格 39,600円前後

バニラと琥珀の甘く濃密な香りで、特別な夜にじっくり纏いたい大人向け。

香りをつくっている素材

入っているのはラブダナム、バニラ、トンカビーン、ベンゾインの4つ。これだけ素材が少ないと単調になりそうなものですが、グラン ソワールは逆でした。4つが同時に鳴っている構成で、どれかが前に出て他が引っ込むという作りではないんですよね。だから一度に届く情報量が多くて、一言で言い表しにくい香りになっています。

バニラ:甘さの主役

香りの中心にいるのはバニラです。ただ、お菓子に使うバニラエッセンスとは別物だと思ってください。焼き菓子のような食べ物っぽさがなく、もっと乾いた、樹皮に近い甘さです。甘いのに口の中に唾が湧かない甘さ、と言えば伝わるでしょうか。

僕の肌の上だと、このバニラがいちばん体温と仲良くなります。香水というより自分の匂いの延長みたいな顔をしていて、ここが好みに刺さった人はもう抜けられません。逆に、甘い香水に「べたつく」印象を持っている人ほど、この乾き方に驚くと思います。

ベンゾインとトンカビーン:甘さに芯を通すアクセント

バニラだけなら、この香水はもっと平べったくなっていたはずです。そこで働いているのがベンゾインとトンカビーンでした。

ベンゾインは樹脂で、ねっとりした甘さとかすかな煙っぽさを持っています。トンカビーンのほうは杏仁豆腐やアーモンドを思わせる、粉っぽい甘さ。この2つが入ることでバニラに縦の芯が通って、姿勢のいい甘さになるんですよね。

甘い香水が「くどい」と言われる原因は、甘さが横に広がりすぎることだと僕は思っています。グラン ソワールにそれがないのは、この2つが甘さを内側へ締めているからです。ここが分かると、この香水がなぜ大人っぽく聞こえるのかも腑に落ちます。

ラブダナム:全体を暗くする背景

4つのなかでもっとも目立たないのに、全体を支えているのがラブダナムです。シスタスという低木から採れる樹脂で、革のような、少し焦げたような暗い匂いがします。

これが背景に敷いてあるおかげで甘さが浮きません。白い壁に貼った絵と、黒い壁に貼った絵くらい印象が違います。グラン ソワールの色気は、ほぼここから来ています。

裏を返すと、甘い香りだけを期待して買った人は「思ったより暗い」と感じるはずです。試す機会があるなら、この暗さが好きかどうかを判断の入り口にしてください。ここさえ合えば、あとは値段の問題しか残りません。

香りの強さの配分も書いておきます。オードパルファムなので出だしの押しは強く、僕の腕では体感5〜6時間ほど。肌のすぐ近くだけならもう少し粘ります。肌質とつける量でぶれる数字なので、あくまで僕の場合の目安として読んでください。

STEP 1|0〜30分

いちばん強く香る時間帯

1プッシュでも室内なら十分に届く、押し出しの強い時間

STEP 2|〜3時間

強さが半分ほどに落ちて角が取れる

腕を上げたときにふわっと分かるくらいの距離感

STEP 3|それ以降

肌のすぐ近くにだけ残る

隣に座って初めて気づく、体温と混ざった甘さ

Ryo

これは完全に近距離戦の香水です。すれ違う全員ではなく、隣に座った一人に向けて香ります。

正直な注意点

好きな香水ですが、手放しですすめられるかというと、そうでもないんですよね。買ってから後悔しないように、弱点を先に書いておきます。

ひとつは値段です。70mLで39,600円。安い買い物ではありません。しかも香りの届く範囲は広くないので、払った額に対して、周りが気づいてくれる量は決して多くありません。人に褒められることを目的に買うなら、同じ予算でもっと効率のいい選び方があります。この香水にお金を出す理由は、あくまで自分が気に入るかどうかです。

もうひとつは甘さの扱いにくさ。気温が高い日や、締め切った室内では甘さが膨らんで重くなります。つける量を1プッシュに抑えるか、季節そのものを選ぶか、どちらかの割り切りが要ります。僕は真夏はほとんど棚から出しません。無理に使うと、自分でも「今日は失敗したな」と気づく日が出てきますからね。

注意

① 甘さがはっきり出るので場面を選ぶ。気温が高い日や締め切った室内では膨らんで重くなる
② 70mLで39,600円と高い。近距離で働く香りなので、額のわりに周りには気づかれにくい

合う人・合わない人

向き不向きが素直に出る香水です。強くすすめたいのは、甘い香りが好きで、それでも子どもっぽく見られたくない人。バニラ系を持っているけれど物足りなくなってきた、という段階の人にはとくに刺さります。もうひとつは、夜に人と会う時間が長い人ですね。この香水は距離が近いほど価値が上がるので、そういう場面が多い人ほど元が取れます。

向かないのは、すれ違いざまに気づかれたい人です。量を増やしても、その届き方はしません。甘い匂いが得意でない人が「有名なメゾンだから」という理由だけで選ぶのも、たぶん失敗します。決め手にするのは、自分の鼻ですよ。

年齢はあまり関係ないと思っています。20代でも落ち着いた服を着る人ならきれいに乗りますし、50代がつけても浮きません。ユニセックスなので、パートナーと一本を分け合う使い方も普通にありですよ。むしろ男女で一本を共有したときに、いちばん納得感の出る香りじゃないでしょうか。

こんな人に合う

  • ✓ 甘い香りが好きで、それでも子どもっぽく見られたくない人
  • ✓ 夜に人と近い距離で会う時間が長い人

合わないかも

  • × すれ違った相手に気づかれるような、遠くまで届く強さが欲しい人

使う場所と時間

本領を発揮するのは夜です。照明を落とした店、車の助手席、家のソファ。相手との距離が1メートルを切る場所で、この香水はきちんと仕事をします。広い会議室や屋外のイベントだと、おそらく誰も気づきません。同じ1プッシュでも、場所によって届く価値がまるで違う香りです。

平日の日中は少し気を使います。甘さがはっきりしているので、オフィスだと出過ぎることがあるんですよね。どうしても使いたい日は、服の裾か胸元に1プッシュだけ、くらいがちょうどいいと思います。季節でいえば秋と冬が本命。気温が下がるほど甘さが締まって、輪郭がきれいに出ます。コートを脱いだ瞬間に香りが立ち上がる場面は、この香水の見せ場ですね。

服装でいうと、黒やチャコールのニット、テーラードのジャケットあたりと相性がいいです。カジュアルすぎる格好だと、香りだけが背伸びして見えることがあります。

使う場面

仕事・オフィス甘さが日中の室内では出過ぎる
夜デート距離が近づくほど生きるので本領はここ
休日夜の外出に寄せるなら素直に合う
真夏×気温が上がると甘さが重くなる

保管で中身は変わる

39,600円出した香水が半年後に別の匂いになっていたら、さすがに立ち直れません。香水の敵は光と温度と湿気の3つで、ここから遠ざけるだけで持ちはずいぶん変わります。

とくにグラン ソワールのように樹脂の甘さが軸の香りは、扱いが雑だと甘さの角が立ってきます。僕も過去に洗面所へ置きっぱなしにした別の一本を、数か月でつんとした匂いに寄らせてしまったことがありました。あれ以来、香水は買ったときの箱に戻して、クローゼットの棚に立てて置いています。箱に入れておくだけで光はほぼ防げますし、扉を閉めれば温度も落ち着きますからね。

置き場所と影響

直射日光の当たる窓際×数か月で変質する
浴室・洗面所×温度差と湿気
暖房の近く×温度変化で酸化が進む

口コミの読み方

この香水の感想は、べた褒めと辛口にきれいに割れます。ただ、辛口のほうにもちゃんと理由があって、読み方さえ分かれば自分に当てはまるかどうかを判断できます。

「すぐ消える」という声は、ほとんど距離の話です。この香水は最初から遠くへ飛ぶ設計ではないので、自分の鼻で確かめようとすると早い段階で分からなくなります。腕に近づければまだ残っているのに、消えたと感じてしまうわけですね。「きつすぎる」は逆のパターンで、つけすぎか、気温の高い日に甘さが膨らんでいる状態。1プッシュに減らすだけで印象が変わります。

「安っぽい」という感想もときどき見かけますが、これはバニラの甘さだけを切り取って聞いているケースです。手ごろな甘い香水と似た輪郭に聞こえてしまうんですよね。感想が割れる理由は、どのくらいの距離で、どのくらいの時間つき合ったかの差にあると思います。自分の腕につけて夜まで一緒に過ごしてから決めれば、評価はそんなにぶれません。

口コミの読み方

値段のわりに香らないもともと遠くへ飛ばない香りで、自分の鼻では早く分からなくなる
甘さが膨らむ日があるつけすぎか、気温の高い日に甘さが膨らんでいる
安いバニラと似ているバニラの甘さだけを切り取ると、手ごろな甘い香水と似て聞こえる

まとめ

グラン ソワールは、ラブダナムとバニラ、トンカビーン、ベンゾインの4つだけで組まれた、暗くて甘いアンバーでした。遠くには届きませんし、値段も安くありません。それでも、隣に座った相手にだけ届く香りとしては、僕の手持ちのなかでも代わりがきかない一本です。

70mLで39,600円(税込)。買うなら、甘さと暗さのバランスが自分の好みに合うかを先に確かめてから決めてください。合わなければ高い勉強代になりますが、合えば数年は棚の主役でいてくれます。通販は扱いがまちまちなので、ブランド名から探して確かめるのが安全ですよ。同じメゾンには方向性の違う定番がいくつもあるので、見比べてから選ぶと納得して決められると思います。

この記事のまとめ

  • 正体は「甘さの下にラブダナムの暗さが敷いてある」アンバー
  • 僕の腕では体感5〜6時間。届く範囲は狭く、近距離で生きるタイプ
  • 70mL 39,600円。ブランド名から探して、扱いを確かめてから決める

メゾン フランシス クルジャン グラン ソワール オードパルファム 70mL

参考価格 39,600円前後

バニラと琥珀の甘く濃密な香りで、特別な夜にじっくり纏いたい大人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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