韓国のフレグランスブランド、ペサド。日本ではまだ知られていませんが、香りを章立てで出すという珍しい売り方をしています。その第1章にあたるミッド マウンテン(MID MOUNTAIN)を、公式の情報から読み解きます。
異国の山で出会った名もない植物
公式の説明は英語で、要約すると「雨上がり、異国の山の奥深くで、名を知らない野生の植物に出会った」という情景です。
香調はアロマティックウッディ。雨上がりという時間指定が効いていて、乾いた森ではなく湿った森を写しています。
公式は「まばゆい陽光と、森の空気の冷たい重さが絡み合う秘密の体験」とも書いています。光と湿度が同時にある状態です。
ノート構成
| 段階 | 原料 |
|---|---|
| 主要な調和 | パチョリ / オーキッド / シダーウッド |
| トップ | レモン |
| ミドル | ローズ / オーキッド / ミュゲ |
| ベース | パチョリ / シダーウッド / アンバー / ムスク |
主要な調和はパチョリ・オーキッド・シダーウッド。パチョリは葉から採る原料で、土と甘さを併せ持ちます。湿った森を作るのに欠かせない素材です。
オーキッド(蘭)は、実は精油が採れない花です。香水で使われるものはすべて調香師の再現で、バニラに近い甘さとして組み立てられることが多い。
チャプターという枠組み
香りをチャプターという単位でまとめているのが、このブランドの特徴です。第1章、第3章というように区切られていて、それぞれに物語が添えられている。1本ずつ売るのではなく、連作として設計されていることになります。香水を単品の商品ではなく作品集として見せる売り方は、欧州のニッチブランドが先に始めたものですが、韓国のブランドもこの形を取るようになりました。章ごとにディスカバリーセットが用意されているのも、その考え方に沿っています。
ミッド マウンテンは第1章に属します。公式はこの章に「緩やかなビート、まばゆい陽光」という副題を付けていて、異国での気だるい午後という設定が共通しています。
つけ方と持続
オードパルファンなので1〜2プッシュで足ります。持続は5〜7時間ほどとみておけば大きく外しません。
つける場所の目安
- 首すじ・耳の後ろ:最も届く
- 手首:動作のたびに香る
- 腰まわり:下から穏やかに立ち上がる
韓国のブランドは総じて拡散が穏やかに作られています。満員電車で持て余しにくい反面、すれ違いざまに気づかせる力は弱い。近い距離にいる人にだけ届く、と考えておくと期待を外しません。
つけ直すなら昼過ぎが目安です。ただし自分の鼻は最初の30分で慣れるので、「消えた」と感じても他人にはまだ届いていることがあります。足す前に袖などで一度確かめるほうが安全です。
ペサドは公式が英語で香りを説明していて、日本語の情報がほとんどありません。つまり他人のレビューを当てにできない。自分の鼻で判断するしかないぶん、試す手段を先に用意しておく意味が大きくなります。
使いどころ
| 場面 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 春から秋 | ◎ | 湿度と緑が季節に合う |
| 職場 | ◎ | 拡散が穏やか |
| 屋外 | ◎ | 自然のなかで浮かない |
| 真冬の夜 | △ | 拡散しにくく印象が薄れる |
ブランドについて
ペサドは韓国のフレグランスブランドです。日本にも公式のオンラインストアがあり、香水のほかハンドクリームやルームスプレー、ハンドウォッシュを展開しています。同じ香りを複数の形で出しているので、香水の前にハンドクリームで試すという入り方ができます。1万3千円の香水をいきなり買うより、3,520円のハンドクリームで方向を確かめるほうが安全です。
気になるところ
日本で試せる場所がほとんどありません。公式オンラインが主な窓口で、実物を嗅いでから買うという選択肢が事実上ない。
情報も少ない。公式の説明は英語のままで、日本語で香りを解説した情報が限られます。
知名度も高くありません。人に「ペサドの香り」と言って伝わる場面は、いまのところ少ない。香りで会話が生まれることを期待するなら、別のブランドのほうが向きます。
その代わり、被る心配はほぼありません。同じ香りの人と居合わせる確率は極めて低い。人と違うものを持ちたいなら、この点は利点になります。
パチョリは好みが割れる原料です。土の匂いが苦手なら向きません。
容量と買い方
日本では公式オンラインストアで買えます。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 30mL | 13,420円 |
| 100mL | 26,730円 |
30mLと100mLで倍近い差があります。試すなら30mL、定番にするなら100mL。ハンドクリームやルームスプレーで同じ香りが出ているものもあり、そちらで試してから香水に進む買い方もできます。
買う前に試すなら
1万3千円を超える買い物になります。ペサドは日本で試せる店舗がほとんどなく、実物に触れずに買う人が大半です。少量から試す方法を持っておくと、失敗の幅が小さくなります。
まとめ
ミッド マウンテンは、雨上がりの山を写した香りです。パチョリの土とオーキッドの甘さで、湿った森を組み立てています。
日本で試せる場所がほとんどないのが最大の障壁。少量で確かめる手段を持っておくと、この価格帯でも動きやすくなります。
※本記事はプロモーションを含みます









コメント